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虫の音の夜

はたけをむしばむむしたいじ

「虫の音の夜」(英:NIGHT OF INSECTS CHIRPING)とは、特撮TV作品『ウルトラマンブレーザー』第20話のサブタイトル。
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前後のストーリー


予告編集

のどかな農村を襲う地底甲獣ズグガン。脅威が迫る中、故郷を離れたナグラ・テルアキの背中は、父の目にどう映るのか。


次回、ウルトラマンブレーザー『虫の音の夜』


山林にうごめく無数の怪蟲を追え。


概要編集


テルアキは父が倒れたと連絡を受けて、実家に帰るとそれは嘘だと知らされ腹を立てる。そんな中、周辺の農地で、土の性質が変わって作物が枯れる現象が相次いでいた…


登場怪獣編集


主な出来事編集


SKaRDでは、怪獣対策講座の説明会練習が行われていた。アンリはこれまで関わらなかった仕事を押し付けられている様な感覚を覚えていた。ハルノ・レツの謹慎の話題が出たことでゲントエミ上層部への複雑な感情を見せていた。


・そんな時、テルアキの実家から一本の電話が入る。それは兄から父が倒れたと言う連絡だった。


・実家の山梨に戻ったテルアキはチャイムを押すと外で作業をしてた兄マサアキが出てきて父の具合はと聞くと玄関から父ショウゴが出てき家に入ると開口一番にお見合いを勧められ忙しい時に嘘をついてまで防衛隊を辞めろと言われたことに若干ご立腹になっている。


・そんな中、テルアキは聞いたことの無い虫の鳴き声を聞いた。マサアキ曰くここ最近よく聞こえるらしい。そんな中、近所の農家が駆け込んできた。『ヨウスケの所の畑がやられた!』という言葉に焦りを隠せないマサアキはその畑に向かい、テルアキもその後を追う。


・畑は土の性質が変化して作物も変色、枯れていた。マサアキが言うにはこの一ヶ月で町の農家で同様の被害が相次いでいるらしく、それが原因で父ショウゴは心労を起こしたらしい。


・畑の柵が明らかにイノシシより大きな動物に破壊された痕跡があることからテルアキ達は周辺の見回りを始める。


・山の様子を見に来たテルアキとショウゴは最近、出来たばかりの洞窟を見つける。すると中から例の虫の音が周辺に響き渡ると同時に虫のような見た目の人間より一回り大きな生物が飛び出してきた。


・飛び掛かった生物にテルアキが負傷。テルアキはショウゴとその場を離れる。


・SKaRD.CPにて怪獣対策講座の準備が出来たゲント達が向かおうとした時、テルアキから『複数の昆虫型生物の出現』の連絡と録画した生物の映像が送られてくる。エミ達は出動を要請されたが無断で出撃すれば、問題になるのでは?と言うが、こういう時は必殺技・事後承諾を発動すれば良いとゲントは出動を命じる。


・負傷したテルアキとショウゴは草木の間に身を隠す。ショウゴはテルアキの身を案じて防衛隊を辞めてほしいと懇願するが、テルアキは『父さんからこの生き方を教わった』と返す。


・そこに先程の生物が現れ見つかってしまう。生物は鳴き声を上げると周辺から次々と同じ生物が姿を現し包囲される。


・テルアキに飛び掛かった一体を引き剥がそうと木の枝で応戦するショウゴも弾き飛ばされ、もう一体に襲われそうになる。危機一髪の所にゲント達が到着、テルアキ達を襲っていた生物達を駆除して共にその場を離脱する。


・生物による被害を受けてナグラ家を一時避難場所として周辺住民を避難させる。ナグラ家の居間では昆虫型生物をズグガンと呼称してSKaRDの対策が建てられる。


・ズグガンは窒素を栄養にしていると判明。今までは存在も確認されていなかったものの、人的被害、農作物への被害を鑑みてテルアキは駆除を提案。だが巣穴と思われる洞窟はアンモニアを含むズグガンの粘液に固められて核シェルター並の強度を持っていると判明。地上からの攻撃は周辺や農家への被害が出ると判断し、ゲントは巣がある山を破壊してアースガロンで直接、巣穴に侵入して攻撃、攻撃を逃れた個体をテルアキとアンリが駆除する方向で動く。


・テルアキが山を爆破してアースガロンが巣穴に突入。アースガンでズグガンの群れを一掃していく。すると地下から60M級の巨大なズグガンが現れ、アースガロンを襲う。


・アースガロンを押し出す形で地上に現れたズグガン。アースガロンも抵抗するが触手や鎌の攻撃で倒され粘液で行動不能にされる。


・アースガロンを倒したズグガンは市街地へ向かっており、アースガロンを脱出したゲントはブレーザーに変身する。


・ブレーザーの攻撃で、徐々に圧倒されるズグガン。だが粘液を浴びせられてブレーザーは動きを封じられてしまう。


・一方、テルアキ達は洞窟から姿を現した小型のズグガンの群れを追撃して巣の内部で卵鞘を見つける。すると例のズグガンの鳴き声と共に卵鞘から次々とズグガンが生まれてくる。


・テルアキは仲間に警戒を促すための鳴き声と気付いて録画したズグガンの声をエミに町内放送やスピーカーで流させる。


・するとブレーザーを襲っていたズグガンは混乱し始めブレーザーから離れた。ファードランアーマーを身に纏ったブレーザーのチルソファードランサーの炎でズグガンの粘液は焼失。ズグガンの右手の鎌も切断する。


・テルアキは爆薬にズグガンの鳴き声を流したままのスマホを取り付けて卵鞘に投げつける。鳴き声に惹かれて卵鞘に近づいていくズグガン達に、テルアキは『すまない!』とズグガンへの哀れみとも謝罪とも取れる言葉と共に爆薬を起爆させ、卵鞘と周辺のズグガンは爆発、炎上する。


・大型のズグガンもチルソファードランサーの『チルソファード炎竜射』で撃破された。テルアキは燃え盛る巣と自らが奪った命の最期を見届けていた。


・避難が解除されナグラ家に避難してた住民たちが帰っていく中、テルアキは一防衛隊員としてショウゴと話し、ショウゴもそれを受け入れる。


・一方、ゲント達は今回の無断出撃のペナルティとして怪獣対策講座の全国巡業を命じられ、落胆するのだった。


・後日、ショウゴはマサアキと畑を耕す中でこの土をテルアキが守った事を実感するのだった。



余談編集

  • 今回ゲントが出動に際し事後承諾を取ればよいと言っているが、『ウルトラマンメビウス』にはメテオール使用の事後報告を隊長のサコミズが咎めるシーンが有る。このエピソードに登場した怪獣は奇しくも昆虫型怪獣のインセクタスである。
  • 夜には事件は解決しているので、サブタイトルに反し劇中ではズクガンの鳴き声(虫の音)は夜にはしていない
  • 「食糧を巡り利害が衝突した人間と野生生物」という構図から、放送と同時期に全国で多発していた熊害を思い起こす人も多くいた。テルアキの「すまない」は現実に駆除に当たるハンター達の心の声でもある。
  • ウルトラマンニュージェネレーションスターズ(2024)』でこの回が放送された。列伝枠内では放送後半年も経たないタイミングで重要エピソードでもないこの回が1話丸々再放送されるという異例の扱いになった。


関連項目編集

ウルトラマンブレーザーのサブタイトル一覧

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