概要
『ウルトラマンZ』第5話「ファースト・ジャグリング」に登場。
アラスカ北部で発見された謎の石器から生まれた武器が変化・巨大化したもの。
古代の文献には「天より降りたる光の槍」と記述されており、3万年前にペギラを封印している。温暖化の影響で石器が発掘され、ウルトラマンゼットに反応し変化した。
かつて封印されていたペギラは、本能的にゼットランスアローを自身の弱点と認識し破壊しようとしており、これの覚醒を許してしまった際は驚愕と動揺で目をまん丸く見開いていた。
ゼット曰く「ウルトラマンの力を感じる」武器らしく、その使い方も感覚的に理解できており瞬時に使いこなしていた(理由は未だ明かされていない)。
中央にあるZのマークが記されたレバー(下に引くと同時に上部にある金色の光球が回転する)と下部の赤いボタンを操作することで、後述の技を発動することができる。
この手のアイテムでは珍しくインナースペース内には出現せず、ウルトラマンが直接操作する形となっている。
なお、ゼットの並列フォームの中でガンマフューチャーは雑誌のスチールやテレビCM、バイタルブレスを除いてこの武器を一切使用していない。
通常攻撃
- ランスカッター
先端のエッジ部分で斬撃を繰り出す。
- アローショット
レバーを操作して、エッジ部分から光弾を発射する。
必殺技
ボタンを押す(玩具のDX版では長押し)ことで待機状態となる。
もう一度押すと通常攻撃に戻る。
- ゼットランスファイヤー
レバーを1回操作して発動。
炎を纏ったエッジ部分で『Z』の斬撃を描き、敵に向かって飛ばす技。
飛ばされた斬撃は高速回転しつつ相手の体に炎の『Z』を灼きつけ、勢いのまま爆砕する。
また第6話ではベータスマッシュにて、『Z』の斬撃を飛ばさずランスによる突進と共に相手にぶつける戦法をとっている。
- ゼットアイスアロー
レバーを2回操作して発動。
エッジ部分の周囲に弓矢のエフェクトが現れ、左手で柄部分を添うように氷の矢を引き、敵に向かって放つ技。
矢が当たった相手は全身が氷漬けになり、内側から膨れるように爆散する。
余談
- 撮影用プロップはオーブスラッガーランスの改修で、これをウルトラゼットライザーに合わせたカラーリングに変更している。リデコアイテム自体は珍しくないが、主人公の初期装備となるのは珍しい。
- 上述したように「ウルトラマンの力を感じる」として使用したが、前作『ウルトラマンタイガ』において同じく「ウルトラマンの力を感じるアイテム」を多用してトンデモナイ事態になった例があるためか、「ウルトラマンの力を感じたからってむやみやたらに使用してはいけない」とネタ気味につっこむ人も。
- 一部ファンからベータスマッシュが持つとより赤いアイツにみえるという意見もあるとか……。
- ウルトラマンの日特別動画にて、ゼットはウルトラマンジャックからウルトラランスを借りて稽古を受けている。稽古の成果か、ランス捌きは中々のもの。
- デルタライズクロー及びベリアロク登場後は使用回数が激減している。デルタライズクローも武器は主にベリアロク、併用してもウルトラゼットライザーであり、ゼットランスアローを使う場面は見られない。販促上の都合に加え、両者と異なり両手で扱う武器である点や、最終的にはベリアロクが半ば全形態共通装備となった点を考えると仕方ないと言える。
- 次回作『ウルトラマントリガー』では、ベータスマッシュのGUTSハイパーキーにゼットランスアローを持ったベータスマッシュが描かれている。しかしトリガー本編では使われず仕舞いだった。開発者のアキトはどうやって描いたのだろうか……。ただ、これはアルファチェインブレードを使っているアルファエッジや、ガンマイリュージョンを使っているガンマフューチャー(こちらもトリガー本編では使用していない)も同様であり、あまり気にしない方がいいだろう。
関連項目
ウルトラランス/ギンガスパークランス/オーブスラッガーランス:ウルトラシリーズのランス武器。
ファイヤーリーダー/シグマブレスター:ウルトラシリーズの火と氷属性の戦士。
ゴーカイシルバー/エリードロン:似た武器を使用する。特にエリードロンは槍が武器なのにも関わらず、矢を発射する。
獣の槍:主人公の手に渡るまでとある存在を長期間(こちらは50年間)封印していたという同じような経緯を持つ槍。しかもその槍の継承者となったそのキャラとは何気に担当声優が一緒である。
主役ウルトラマンの専用武器