データ
- 別名:夢幻怪姫
- 演:黒木ひかり
概要
ウルトラマンオーブのEpisode3にあたる『ブラックホールを盗んだ男』より登場する宇宙人の少女。外見は地球人と瓜二つで、所謂ヒューマノイドタイプの種族と思われる。
元々はとある惑星の王女であった。
理由は不明だが彼女の脳波が異次元とリンクしていた為、その力を危険視した国王と女王(恐らく両親)の判断で幽閉されていた。
しかし自由を求めた彼女の思考に反応して異次元より出現した“相手の考えに反応してどんなものにも姿を変える隕石”が出現。
彼女の思考を読み取った隕石は脳波怪獣ギャンゴへと姿を変え暴れ回り、母星にある都市を壊滅寸前まで追い込むという惨事を引き起こしてしまう。
その為、彼女の存在を危険視した星間連盟に連行され、刑務所惑星である484星に脳波を遮断する鉄仮面を被された状態で投獄されていた。
そのような過去からかいつの日か自分を助けてくれる白馬の王子様の登場を夢見るようになり、Episode2で星間連盟に捕縛されたジャグラーによって助け出されて以来、彼にぞっこんとなった。
484星での反乱をウルトラマンオーブの活躍により鎮圧された後、再び星間連盟にジャグラーと共に捕縛されるが、その際にジャグラーとは別の異次元へと放逐されると知るや否や力を暴走させ、自身に被せられた脳波を遮断する鉄仮面を自力で破壊することに成功するも、その時の余波で異次元空間へと落ちて行ってしまうが、どのような経緯があったのかは不明だが、再び舞い戻ってジャグラーを追って地球へとやって来ている。
円盤生物ハングラーを操って中南米のバーレスク海域で船舶や飛行機を襲い、ジャグラーにとって邪魔なクレナイ・ガイことウルトラマンオーブをおびき寄せて抹殺しようとしたが失敗する。
ジャグラーに弁解しようとしたが、彼が夜明けのコーヒーとして渡した睡眠薬入りコーヒーを飲んで眠らされ、「もう俺についてくるな」というメッセージと共に何処とも知れぬ辺境の惑星に置き去りにされてしまった。
「ジャグラー様の馬鹿!私、絶対あきらめないから!私の愛は永遠なんだから!」
しかしそれでもあきらめず、無人の荒野にジャグラーへの愛を叫んだのだった。
その後エピソード10ではいまだにジャグラーを追いかけまわしているらしい事が語られている。
その重すぎる愛(ジャグラーを邪魔するものは絶対に許さないと言い切っている)はもはやヤンデレの域に達して切るような気がしないでもない………。
なお、2021年7月までは詳しい容姿は不明であったため、投稿されている作品はすべて二次創作による想像図だった。
ジャグラスジャグラークロニクル ジャの道は蛇
後にウルトラマンZ完全超全集収録の小説「ジャの道は蛇」にて再登場。
作中のイメージカットおよび「ジャグラス ジャグラークロニクル写真集」にて容姿が判明した。
「Z」本編にてオオタ・ユカ役であった黒木ひかりが演じている。
宇宙武器商人ファラリスに捕らえられ、イムバット連邦の首都惑星バホメットにそびえ立つ義眼城に幽閉されていた。
更にファラリスによって脳波をコントロール(最大出力なら脳を初期化できるほど)するヘッドギア状の装置を付けられており、怪獣を呼び出さないようになっていた。
紆余曲折あって義眼城にやってきたジャグラーと遂に再会を果たすも、実はジャグラーに会いたいがためにわざと捕まったことを見抜かれると途端に焦り始め、外から監視していたファラリスの干渉にも苛立ちを見せていき、ヘッドギアの抵抗も空しく再びギャンゴを出現させてしまう。
失神したところをジャグラーに救われるも、ファラリスの配下であったサジタリ=グルジオライデンがギャンゴと戦っている間に放った電磁パルス砲の余波によってヘッドギアが誤作動を起こし、脳を初期化されそれまでの記憶をすべて失ってしまった(同時にギャンゴも消滅した)。
その後、ジャグラーが訪れた惑星ラ・ロシュフコーに住む刀鍛冶ジノベー爺さんが預かることになり、彼の手伝いをするようになった。
ジャグラーは去り際に沖縄からの連れであるハブのクロウリーを彼女に託していった。
余談
彼女の名前について、中野貴雄氏によると「ビランキはダニエラ・ビアンキという女優さんの名前をぎゅっと縮めたものです。」とのこと。
中野貴雄氏曰く、一般的には良い意味に取られがちな「女性の一途な想い」を、それが間違った方向に向かうと怖い事になる、というテーマを描きたかったが故にビランキ周りのエピソードを考案したとの事。
『オーブ』TVシリーズ製作段階のプロットには、制作本数の中にはまらず没になった案の一つに「ジャグラーの追っかけの女の子」のエピソードがあったらしく、結果的にそれが小説という媒体で拾われた事については中野氏も満足しているそうである。
なお、オーブ超全集から彼女の存在(そしてストーカー行為)を知っていた一部のファンからは「ジャグラーはZ地球にいる間どうやってビランキの追跡を撒いていたのか」とネタにされていたのだが、上述の小説で理由が判明した。
一見してオーブ10章構想のEpisode10と矛盾するようだが、彼女が記憶を取り戻す可能性や、過去を忘れたままで再びジャグラーに恋をする可能性も0ではないのだ……。
関連項目
オオタ・ユカ - 同じく魔人態のジャグラーに惚れている人物で、演者も同じ。ただし、同時に解剖対象とも見做しているため、いろいろな意味でビランキとは相容れない関係となっている。