概要
その名のとおり、ガッツ星に生息する宇宙生物であり、見た目までガッツ星人にそっくりである(ガッツ星人と近縁な生物かは不明)。
丸っこい体に嘴と六角形の目、小ぶりな翼、小さな足がついているという非常にシンプルな姿をしている。おそらく、多少の絵心があれば誰でもそっくりに描けてしまうのではないだろうか。
触れた感触はもふもふで、その愛くるしい見た目から主人公のメフィラスは一目見てガッツ鳥を大層気に入ることになる。
部室を確保しようとした際にガッツ鳥の飼育小屋の近くのプレハブ小屋を選ぼうとしたり、ヤプールがガッツ鳥を捌いて唐揚げにした際には大きなショックを受け、食べるのを嫌がっていた(最終的にエレキングの手で強引に(?)食べさせられた)ほど。部活動中にも傍らに置いているらしく、14話と22話ではメフィラスとテンペラーの会合の場にいる様子が確認できる。
本来の飼育目的は食用であり、第6話では確認できるだけで2羽が調理されて唐揚げにされてしまっている(ちなみに食感は「ジューシー」らしい)。
また、欠員補充や後述する特殊能力を利用(悪用)した工作活動に用いられたこともある。第9話では鳥であるにもかかわらず勝手にウルトラ兄弟分析部の部員にされてしまい、14話では遠足の行き先を投票で決める際に、分身能力を悪用した投票工作が行われている。
能力
作中では「『いかなる戦いにも負けたことのない』ガッツ星人と同等の力を持つ」とされており、実際にガッツ星人と同様、分身能力や相手を磔にする特殊能力を持っている。拘束された相手は、ガッツ鳥にスリーサイズを徹底的に測定される。
ちなみに、相手のスリーサイズを測定する際には(片言ながら)ゆっくり低い声で話すという描写があり、人語を操れることから比較的高い知能の持ち主であることを窺わせる。
また、相手の弱点部位を分析することもできる。
ただし、あくまでも「どこが弱点か」を分析するのみであり、たとえ弱点が何かでカバーされていたとしてもそこまで把握することはできないようだ。
性質
飼育小屋に「万一逃してしまったら学園を滅ぼすであろう」という物騒な文言も書かれているが、実際には破壊・殺戮の意思や凶暴性は皆無で、特殊能力も相手のスリーサイズを測定する目的でのみ使用するなど、寧ろ(鳥のくせに)かなりスケベな性格の持ち主として描かれている。
怪獣少女たちはスリーサイズを測定されることを嫌がっていた(そりゃそうだ)ため、ガッツ鳥が手当たり次第に少女たちのスリーサイズを測定する事態を「学園を滅ぼす」という表現に例えたと考えるべきなのかもしれない。
小柄な体格故か耐久力も怪獣と比べれば正に月とすっぽんであり、隣接していたメトロン星人の茶室の仕掛けで飼育小屋が潰された際に、その下敷きになった何羽かが死亡したほか、53話ではスノーゴンの弱点をジャミラに教えようとした個体が、スノーゴンによって氷漬けにされたうえで三枚下ろしにされて惨殺されている。
なお、作中ではこのように様々なトラブルに巻き込まれて何羽も死亡しているが、今のところ全滅したような描写はない。学園側が相応の数のガッツ鳥を飼育しているのか、その都度補充がなされているのかは不明である。
生態
作中ではゴドラ星人の変身したモルフォ蝶を食べようとするシーンがあり、食性は肉食若しくは肉食の傾向の強い雑食であると考えられる。
小振りながら翼を備えており、52話では翼を羽ばたかせて飛び去る様子が描かれている。ただし、飼育小屋から逃げ出した際にはなぜか飛ばずに走って移動していたことから、ニワトリなどのようにあくまで跳躍の補助に用いているか、飛行できたとしても長時間の飛翔は苦手である可能性もある。
余談
なぜこのような風変わりなキャラクターが生まれたのかというと、元々著者の風上旬氏は「ガッツ星人を出して原作の展開(『セブン暗殺計画』のことと思われる)を踏まえたSMをやりたい」という強い希望があったそうだが、POP氏がリデザインしていないウルトラ怪獣を漫画に勝手に出すわけにはいかなかった(feat.POP版は電撃版とはまた別の企画である点に注意)ため、結局鳥に姿を変えて出演させたとのことである。
ポケモンの新作が発表された際、御三家ポケモンの1体がガッツ鳥に似ているとファンの間で話題になった。
あろうことか、著者自らもそのことをネタにしている。
実際には、特殊能力を持った鳥型の生物ということで、むしろこっちの方に近い気もするが…。
また、「部活のマスコット」「知能の高い鳥」「主人公に懐いている」という点ではこのキャラクターにも近い。