データ
身長 | 40m |
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体重 | 4万t |
概要
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』以降の作品に登場するゴメスの大型種。
ここでは「ゴメス(S)」名義の個体について記載する。
大怪獣バトルシリーズ
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY
第1話「レイオニクスハンター」、第2話「レイオニクスバトル」に登場。
レイオニクスのガッツ星人が操る怪獣で、不時着したZAPのゴースタードラゴンを襲撃した。
その後現れたマグラーやレイのゴモラと戦い、マグラーが敗北すると途中でバトルナイザーに回収され、離脱する。
その後、第2話で再びレイを襲うが、同族が因縁深いリトラ(S)と、ゴモラのコンビネーションの前に敗れ去った。
OPではアーストロンと戦っている。
ゴメスのTV本編への登場は『Q』第1話以来実に42年ぶりであり、カラー作品への登場もこれが初となる。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルの持つギガバトルナイザーの力で、怪獣墓場から蘇ったベリアル軍団の一体として登場。他の怪獣と共に初代ウルトラマンに襲いかかるが、最期はベリアルジェノサンダーの巻き添えとなりバルタン星人共々爆砕された。
あまり目立った活躍ではなかったが、ウルトラ戦士との共演はこれが初である。
また、初代ゴメスがベリュドラの首を構成する怪獣の一体として登場した。
ウルトラマンサーガ
コスモスやチビトラマン化したゼロと戦い、フルムーンレクトでグビラ共々鎮静化されてコスモスに促されるまま元の住処へ帰ろうとするが、バット星人に役立たずとしてその場で処刑されてしまった。
当作では地中から出現しているが、これは改造元のモスゴジが倉田浜干拓地の地中から現れる登場シーンのオマージュである。
また、その場で爆殺されたのもゴメスのオマージュ怪獣であるゴルメデが、『ウルトラマンコスモス』でカオスヘッダーに殺害されたシーンの再現と言える。
ウルトラマンX
第15話「戦士の背中」に登場。
富山県の山中に突如出現し、地中を移動して関東地方に接近、そのまま市街地に出現してエックスと交戦する。
頑丈な肉体と凄まじい怪力でエックスを苦しめ、「力勝負じゃ敵わない」と言わしめるほどの実力を見せ付けるが、ベムスターアーマーの攻撃に怯み、一時撤退する。
その後は地中に身を潜めていたが、しばらくしてダークサンダーエナジーを浴びた影響で再び出現。
戦闘力は大幅にパワーアップしており、口から放つ破壊光線や全身から放つ衝撃波でエックスを圧倒する。神木隊長が操るサイバーゴモラが加勢してなお互角以上に渡り合ったが、最後はエクシードXのエクシードエクスラッシュで浄化され元の姿に戻り、サイバーゴモラのサイバー超振動波とエックスのザナディウム光線を立て続けに浴びてスパークドールズに封印された。
監督の田口清隆氏によると、「ゴメスって、実を言うとそんなに強い印象のない怪獣なのかもしれないですけど、今回は、放送日も含めてあの怪獣を意識して、本格的にめちゃくちゃ強いゴメスっていうのをやってみました」とのこと。実際、あの怪獣=初代ゴジラの足音をそのまま流用していたり、ダークサンダーエナジーを浴びた際の鳴き声が若干ゴジラに近いものになっていたり(厳密には改造元が同じジラースのものを混ぜている)、背中の突起を発光させて口から破壊光線を吐いたり、平成ゴジラの必殺技である体内放射とよく似た技を披露したりと、随所にゴジラに対するオマージュが見られた。
他にも、神木隊長の娘である裕美の結婚相手の名前が54年版『ゴジラ』の登場人物から拝借した尾形大助となっているなど、他の要素でもゴジラへのオマージュがなされており、東宝から怒られないか心配になってくるほどオマージュが満載になっている。
なお、TV本編においてゴメスが単独で登場したのは、ウルトラシリーズの放送開始以来これが初。
また、市街地に出現したのも今回が初である。
脚本では世界中を移動しているという展開が予定されていたが、「ゴメスは海溝は潜れないだろう」という意見により日本国内での出来事に留まった。
ウルトラマンオーブ
第24話「逆襲の超大魔王獣」に登場。
ハリケーンスラッシュに変身したオーブと一戦交えると思った矢先に、他の2体共々突如として倒れてしまう。
どうやら何者かに生気を吸われて死んでしまったようであるが…。
ウルトラマンR/B
第10話「湊家の休日」の冒頭で、愛染マコトがAZジャイロにゴメスクリスタルを装填して召喚した個体が登場。
怪獣クリスタルは劇中未登場だが、書籍によるとエレメントは「爪」。
ロッソ・ブルと交戦し、ブルグランドのアースブリンガーとロッソウインドのスペリオン光線を立て続けに受けて倒された。
ウルトラマンデッカー
第17話「過去よりの調べ」に登場。
夜間の山中から突如出現し、コミエシティに向かって進撃する。
しかしこの時ムラホシ隊長は、異星人への寛大な措置から異星出身の敵の協力者嫌疑をかけられ、加えて以前(前作でのメツオロチ戦での裏側で行われたヒュドラム討伐作戦)に特殊部隊での任務を放棄し、少年救出を決行するもその証拠である救助者が見つからず1ヶ月の謹慎処分を受けた過去もあり、GUTS-SELECTは出動不可能となってしまう。
彼を取り調べていたナイゲル局長は、過去のデータから作られた対怪獣災害モデル都市であるコミエシティならGUTS-SELECT無しでも撃退できると高を括るが、この世界では初となる40m級のゴメスには迎撃システムが通用せず、街への侵入を許してしまう。
だが、隊長が助けた少年が意外なところに居たことが判明し、嫌疑が晴れたGUTS-SELECTは満を持して出撃、カナタもデッカーへと変身して立ち向かっていく。
しかしゴメスは、デッカーをビルへと押し飛ばすのほどの剛力で逆に彼を追い詰め、前回の戦いで負傷したデッカーの左腕を執拗に攻撃するなど終始圧倒。GUTSグリフォンや地上のイチカ達も背後から攻撃するが、大してダメージを与えられなかった。
その後はデッカーを組み伏せるもナースデッセイ号が参戦し、ネオマキシマナースキャノンでデッカーから引き離されてしまう。そして、バトルモードとなったナースデッセイ号の攻撃を受けて隙ができてしまい、その隙にデッカーはダイナミックタイプへとチェンジ、ウルトラデュアルソードの攻撃こそ口で受け止めるも、もう片方の手に持つデッカーシールドカリバーは防げず切り裂かれ、最期はデッカーミラクルダイナミックで空中に飛ばされた所をナースデッセイ号の2発目のネオマキシマナースキャノンで撃ち抜かれ、空中爆発した。
飛び道具無しの実質パワーのみで(左腕の怪我があったとはいえ)フラッシュタイプのデッカーを圧倒するなど、歴代の中でもかなり強力な個体として描かれていた。
また、ハンガーモードのネオマキシマナースキャノンの直撃にも吹き飛ばされはしたものの目立った外傷もなく耐え切っており、バトルモードのネオマキシマナースキャノンでやっと仕留められたことから、かなり高い耐久性を持っており、しかも『X』の時のような外因的なパワーアップも無しでこの強さということから、間違いなく歴代最強クラスのゴメスと言える。
なお、今回ゴメスが出現した理由は劇中で明かされなかった。
ウルトラ戦士との直接対決や「ゴメス(S)」名義の個体は『R/B』以来4年ぶり、エピソードのメインの敵としての登場は『X』以来7年ぶりとなる。
また、カイザキ・サワ役の宮澤佐江氏は『サーガ』でチームUのサワ/高山咲和子役としても出演していたため、宮澤氏とは10年ぶりの共演でもある。
一方で、ゴメスとウルトラ戦士の夜の戦闘シーンはこれが初である。
ゴメスを迎撃していた砲台は、『ウルトラマンメビウス』に登場した兵器『シルバーシャークG』の流用と思われる。
本エピソードの監督である中川和博氏は、『ゴジラ・フェス2022』を始めゴジラシリーズにも過去何度か携わった経歴を持つ。
登場怪獣がゴメスというチョイスもさることながら、今回も『X』の時と同じくあの怪獣を意識したような描写が多く盛り込まれた回だった(さらに放送日である11月5日も、丁度2日前に「ゴジラの日」を迎えたばかりだった)。
ちなみに、『デッカー』のリブート元である『ウルトラマンダイナ』にはゴメスをモデルにした怪獣が登場したことがあり(さらに言うとあちらもアレを意識したキャラクターである)、そのエピソードの内容は今回と同じく「前作のエピソード内で起きていた防衛チームの隊長の過去が語られる」というものだった。さらに、奇しくも今回は『X』の時と同じ隊長がメインのエピソードだった。
ウルトラマンアーク
第20話「受け継がれるもの」に登場予定。
あらすじによると、なんとこの個体は空を飛ぶらしく…?