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概要編集

CV:田中敦子/演:深津絵里


岩明均の漫画「寄生獣」の登場人物。

最初は「田宮良子」の名で登場するためpixivでは双方のタグが存在する。


泉新一の通う高校に赴任して来た女教師だが、その正体はパラサイトである。

高い知能を持ち「自分たちはなぜ生まれてきたのか」という疑問の答えを探している。


作中では彼女が絡む名シーンや名台詞が多く、人気の高いキャラクターである。


戦闘編集

頭脳派のイメージが強いが、ミギーをして「正面からではまず勝ち目がない」と言わしめ、後藤からも「出来れば戦ってみたかった」と言わしめさせた実力者である。


パラサイトである自身の肉体を研究し尽くしてある種の訓練・調整を施しており、初期で新一と対峙した際に見せた「複数パターン」の攻撃モーションをはじめ、通常のパラサイトには不可能な形態(一時的な肉体の分離など)も難なくやってのける他、それらを応用して高度に戦術化された戦法を用いるため、実際の戦闘力は素のスペック以上である。


実際に、作中で田村を闇討ちしようとした草野らは、3人掛かりで田宮を倒そうとしたが、田村の戦力を読み違え、完全に翻弄されて全滅した。


もっとも、彼女自身はミギーと新一の二人相手には一方的に勝てるほど実力差が離れているとは思っていない様子である(その実力云々について傲慢にも卑屈にもならずに、強かに自己分析していることが、強者たらしめている所以の1つともとれる)。


人間を「個」ではなく「集団」として見た場合に最も厄介な敵であるとみなしており、実際に彼女を殺害したのは警察という人間の組織であった。


性格編集

初登場時は、パラサイトであるにもかかわらず田宮良子本来の身分(教師)を維持していた。人間としての身分を保っていたのは作中では彼女が唯一(たいていのパラサイトは、生まれてすぐミンチ殺人を犯してしまい、身分を捨てざるをえないと思われる)。


当初はパラサイトとしての本能を持ちながら、教師としての身分を優先して新一と戦うことを避けるなど、非常に理知的であり、新一からも手出しができない厄介な敵であった。一方で、「A」との間に子供をもうけたり、人間の脳が生きている新一とミギーの考え方を知りたがったりと、その知性の根幹に他のパラサイトにはない異様な好奇心が見られた。


ただし、実験で「A」との間に娘(神田由良)をもうけたことが職場にばれ、問題になるとわかると、あっさり退職して身分を捨てた。また、その際に田宮良子の実母を殺害したが、このときにパラサイトとしての正体がばれたことが、彼女に一つの疑問を植え付けることとなった。


退職後は広川剛志と協力して「仲間」のための「食堂」の管理システムを作り上げたり、新一の観察のために元職場に島田秀雄を送り込んだり、実験により後藤を作り出したりと、裏で数々の暗躍を見せた。


しかしながら、暗躍の一方で、彼女自身は食人をやめ、育児をしながら、自分自身のルーツや人間と寄生生物の関係にますます思いを寄せていくことになる。最終的には新一や実娘への思いからミギーに判別できない謎の脳波を出すなど、通常のパラサイトから遥かに逸脱する思考を獲得した。


余談編集

彼女自身が高い知性を持っていたことに疑いの余地はないが、


  • 身分のない「A」との間に子供を作る⇒教師を退職する要因になる
  • 新一と「A」を引き合わせる⇒「A」による襲撃を引き起こすきっかけになる
  • 島田を高校に送り込む⇒パラサイトの正体や、髪の毛による識別方法が政府にばれる遠因となる
  • 後藤を作り出す⇒複数の脳波を辿った新一たちが広川らの思惑を知ってしまう
  • 倉森に新一を探らせる⇒自身の正体や広川の計画が警察にすべてバレる遠因になる

など、作中では彼女による計画はだいたい裏目を引く結果となってしまっている。


「この種を食い殺せ」2次元&実写


スピンオフ編集

公式二次創作である『寄生獣トリビュート』では、少女漫画の大家である萩尾望都氏の短編「由良の門を」が収録されている。

この物語では田宮玲子が本編で抱いていた赤ん坊、田宮玲子の娘が主人公となる。



関連タグ編集

岩明均 寄生獣 田宮良子

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