※この記事は、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の重大なネタバレを含みます。 |
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プロフィール
概要
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』に登場する謎の巨大犯罪組織「ゴリーニファミリー」の現ボスにして、本作最大のヴィラン「ダークマイト」の正体。
オールマイトの狂信者だが、かつて先代のボスから自らの思想とオールマイトの考えは違うこと、「力のみによる支配は恐怖しか生み出さない」と否定されたことで衝動的に射殺し、組織を乗っ取った。
容姿
黒のオールバックでオールマイトのトゥルーフォームとトゥワイスの素顔を混ぜたような暗い表情をしており、オールマイトを模した顔は個性によるもの。
元々オールマイトと声色は似ていたのか、化けの皮が剥がれた後も声は変わらなかったものの「俺の顔がァァァァ!!!!」と混乱していた。
個性
触媒を利用して意のままに物質を創造する能力。劇中では、主に金貨を触媒にして物体創造を行っている。主な使用として
- 巨大な黄金の手や黄金の槍を錬成して攻撃
- バリアの錬成による防御
- 肉体の整形・増強
- 建造物や障害物の錬成
- 地形操作(無数の土柱の錬成や大穴の形成等)
- ドローンや撮影機材などの精密機器の錬成
- 量産型の土くれ錬金兵
- 金属製の物質を錬成・操作して対象を拘束
等その用途は多岐にわたり、『OFA』によって複数の個性を使用する緑谷出久も「複数の個性を相手にしてるみたいだ」と評していた。
巨大犯罪組織のボスの座にいることもあって元から強力な個性だったと思われるが、さらにアンナ・シェルビーノの個性『過剰変容』に適合したことで等価交換を無視した広範囲の錬成が可能になり、周囲の建物を取り込み超巨大要塞を創造している他、要塞内での決戦終盤では自らの肉体に錬金を纏い、本家のオールマイト以上の筋肉のパンプアップで強化した。
必殺技
オールマイトの必殺技の法則を意識してか、技名にはイタリアの地名が含まれている。
- BOLOGNA SMASH(ボローニャ スマッシュ)
ボローニャとはイタリアの北部に位置する都市が由来である。
- TORINO SMASH(トリノ スマッシュ)
トリノとはイタリアのピエモンテ州にある都市が由来である。
劇中での行動
物語の序盤~中盤までの行動はダークマイトの記事を参照。
巨大要塞内でのヒーロー達との決戦において、当初は「ダークマイト」として(自身の個性『錬金』の汎用性とアンナ・シェルビーノの個性『過剰変容』によるブーストも相まって)圧倒的な力で緑谷出久とジュリオ・ガンディーニを追い詰めていたが、爆豪勝己と轟焦凍の加勢で徐々に押され始め、「ダークマイト」としての顔が壊れてバルドとしての素顔を晒してしまうだけでなく、緑谷が繰り出すスマッシュのコンボによって敗北を期した。
ところが、アンナの個性因子の許容量がこれまでギリギリで踏みとどまっていたところをゴリーニファミリーに悪用され続けたことでついに限界を迎えて暴走し、彼女の個性因子の適合者かつ要塞での決戦で大量に因子を摂取していたバルドも気絶中に巻き込まれ、大きく変容した自身の『錬金』が暴走の余波で勝手に発動する。
これによってバルドは自身の深層心理に基づいて異形の巨大怪物の姿に変貌し、理性もなくただ暴れ回り、街だけでなく超常解放戦線との戦いの影響で大量の避難者が存在する雄英高校を破壊せんとする。
しかし、アンナがジュリオの尽力で個性因子を出し尽くしたことで弱体化。緑谷、爆豪、轟の3人による再度の連携攻撃を受ける。
最後は、そのまま緑谷の『OFA』によるキックで肉塊と化し、巨大要塞にあった自身のモニュメントに叩きつけられ撃破された。
余談
個性名の元となっている「錬金術」は、鉄や鉛から金や銀といった貴金属を生み出す事を目的としたものだが、劇中では主に金貨から他の物質を生み出しており、言葉が持つ本来の目的とは真逆の事を行っている。つまり、彼の意志はオールマイトのそれとは真逆で全くの別物という表現とも捉えられる。
また本作の主題歌のタイトルにもなっているホムンクルスは錬金術の産物でもある。
彼の誕生日の6月10日だが、奇しくもオールマイトこと八木俊典も6月10日生まれである。
関連タグ
オーバーホール:マフィアのボス、スクラップ&ビルドな個性、少女を利用し苦痛を強いる、部下を使い捨てる、親父(先代)に認められたがっていたが否定され自ら手にかける、大人に成りきれていない……といった具合に共通点が多いヴィラン。