『次は……俺だ!!』
『一つ問おう。新時代を作るには何が必要と思うかね?
そう…破壊だ!』
プロフィール
ヴィラン名 | ダークマイト |
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個性 | ??? |
誕生日 | ??? |
身長 | ??? |
CV | 三宅健太 |
概要
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』に登場する敵(ヴィラン)。
ヨーロッパ最大の犯罪組織『ゴリーニファミリー』を傘下に持つ謎の男。
自身を「オールマイトを継ぐ者」や「新時代の象徴」と豪語するが、実際はオールマイトが「理想のために力を欲した」のに対してダークマイトは「力そのものを欲してそれに付随する形で地位と名誉を欲する」という対極の思想を持っている。
「ダークマイト」という名前はあくまでヴィラン名であり、オールマイト本人との交渉中に「光ではなく、闇を求める敵(ヴィラン)だ!」と言われたことを素直に受け取って勝手に名乗ったものである(本名についてはネタバレ防止の為に関連タグのリンク先を参照)。
人物
常にハイテンションで自信過剰ともいえる人物で、周囲から否定されようとも都合の良いように解釈して前向きに返したりと悪い意味でのポジティブシンキングの持ち主。また、自らの筋肉を誇示したりとナルシストな面もある。
失態をおかした部下にはチャンスこそ与えるが、二度の失態をおかせば容赦なく始末したりと冷酷なマフィアらしい気質さがある。
来日前は革製のマスクを被った状態で薄暗い部屋にいたと思われる描写があり、オールマイトの写真が多く貼られた部屋に置かれたテレビに映るオールマイトの姿とオール・フォー・ワンとの激闘後に発した「次は君だ…!」という言葉が彼の心に影響を及ぼした。
しかしその実態は、オールマイトを侮辱するかのような行動と言動を繰り返すため、爆豪勝己からは「おめーがオールマイトを騙ってんじゃねえ!!!」、轟焦凍からは「オールマイトとは似ても似つかない…!!」、緑谷出久からは「関係ない人たちを巻き込むなんて事 オールマイトは絶対にしない!!!」とはっきり拒絶されている。
オールマイトへのリスペクトも薄く全盛期の力を失ったオールマイトを過去の人として扱っている。
容姿
全盛期のオールマイトと瓜二つの容姿を持つ。
本物が碧眼なのに対して、瞳が翠眼になっている他、両手指には金の指輪のアクセサリーを装備している。また、マッスルフォームの姿をしているものの、画風が変化していない。細かい点でも前髪の部分はそのまま直角に立てた形状をしている(本物はV字型)。
胸ポケットに薔薇を挿した白スーツを着用し、戦闘時ではオールマイトのと同じシルバーエイジ、ゴールデンエイジのヒーローコスチュームを着る。
劇中での行動
特別な個性を持つアンナ・シェルビーノを連れ拐い、クルーザー型飛行船で日本に襲来。
アンナの個性で強化して飛行船を巨大要塞に変え、建物や人を要塞に呑み込んで街を破壊する凶行に走り、攫ってきた避難民や1年A組の生徒をアンナの個性の被検体に利用。
「旧態の象徴を破壊する」という名目で避難所となっている雄英高校へと進行しようとする。
巨大要塞内での決戦において、自身の個性の汎用性とアンナ・シェルビーノの個性によるブーストも相まって、当初は圧倒的な力を振るい緑谷出久とジュリオ・ガンディーニを追い詰めていたが…。
余談
彼の立ち位置
そもそも彼は、オール・フォー・ワン(以下:AFO)となんの関係もなく本当にポッと現れた勘違い野郎でしかなく、
- あまりにもあからさまにパチモノな見た目に解釈違いにも程がある言動。
- 「次は君だ…!」というオールマイトの言葉を自分と受け取ってオールマイトのルーツである日本に来るまでは良いものの、その後のやることが敵(ヴィラン)活動という度を超えたズレ方。
- 登場したタイミングが時系列上「社会崩壊後のAFOとの最終決戦直前」であるため、ヒーロー側としてはこれ以上の損耗を避けたい時期であり、ヴィラン側としてはAFOが直接倒し個性を奪わなければならないデク=OFAがAFOの目的達成前に真っ先に潰れられては困るため、両者にとって本当に邪魔でしかない。
- 騒動を起こした動機も「自身が世界の象徴になる」という歴代の劇場版黒幕ヴィランに比べてアバウト。
…という具合に、総じて「全方位に迷惑しかかけていない秀逸な場違いキャラ」と化している。
ネット上での扱い
上記したように、彼が現れたタイミングや行動があまりにもクソ迷惑である事から、発表当時から当映画の宣伝PVの轟の台詞から「後にしてくれ!」とネタにされ続け、なかには「東映まんがまつりにオリジナルキャラとして出てきそう」なんて言うのも……。
上記の劇場版特報における台詞(記事冒頭2段目)の「改変しやすく汎用性が高い」点が「違和感なく様々な文章に繋げられる」劇場版のあらすじ説明と相まって「ダークマイト構文」とネタにされている。
更にダークマイト語録は基本的に自己完結しているため、
- 「なんだお前」と冷めた態度で返される→「ダークマイト」と自己紹介
- 取り敢えず新時代を作るために必要なものを聞く
- 何にでも「次は俺だ」と名乗りを上げる
と屈指の割り込み力を持っており、あちこちで使われ始めている。
役作りについて
声優の三宅健太氏はダークマイトを演じる上での意識について、「脚本を読んだ時にダークマイトのオールマイトへの理解の浅さと曲解を感じた。」と述べている。上述の通りダークマイトの根は小物であるために強すぎるのも違うし、かといって映画のラスボスが弱すぎるのも違う、そんなダークマイトを演じるに当たって三宅氏は「ヒロアカを現在ほど深く理解してなかったオールマイトオーディション当時の自分」を意識したという。
その他
本物のオールマイトとの目の色の違いに関して、偶然か製作者側が意図的に当該シーンを踏まえたものかは不明だが、オールマイトのイメージソースの1つと思われるMARVELコミックの登場人物は、ある映像作品で「君の目は純粋な青だと思っていたが、よく見ると違う。少しだけ緑が混っている」と言われた事が有る。
関連タグ
正体:ネタバレ注意
(劇場版公式サイトで伏せられている彼の素性や個性についても、ネタバレ防止のためにリンク先に掲載することとする。)