曖昧さ回避
- 金属元素の名称。英語ではタングステン(tungsten)。元素記号はW。ドイツ語での呼称は「ヴォルフラム」となる。
- 劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~』の登場人物。本頁で記述。
プロフィール
概要
学術研究都市《I・アイランド》を襲撃した敵(ヴィラン)チームのリーダー。
冷静沈着かつ指揮能力の高い知略家。横柄な態度を取り、他人の弱みに付け入る悪辣さ、目的さえ果たせば部下は助けず見捨てるドライさを持つ。
大柄な男でオールバックにした茶髪で右目から口元にかけて茶色に塗った迷彩メイクが特徴。防弾チョッキの上に白のコートを羽織っている。犯行時には金属を継ぎ接ぎしたようなマスクを装着している。
個性
個性は『金属操作』。
周囲の金属を意のままに操ることが可能。自身の防具なども作り出すなど汎用性も高い。
譲渡された個性は『筋力増強』。
ウォルフラム元来の個性ではない。オールマイトを苦しめるウォルフラムのテロ計画を知ったある人物から、オールマイトと渡り合えるようにと譲渡された。
動向
セントラルタワーで行われる《I・エキスポ》のレセプションパーティーを襲撃し、警備システムを掌握したことでオールマイト含む世界中のプロヒーローを拘束。
島中の人質と引き換えにデヴィット・シールドの研究を要求した。
「まったく、ヒーローってのは不自由だよなァ」
実はウォルフラムがいとも簡単に《I・アイランド》を襲撃できたのはデヴィットとサミュエル・エイブラハムから「個性増幅装置」の研究を取り返すため仮想ヴィランとして雇われていたためである(実際はサムの取引に応じたためであるが)。
しかし初めから個性増幅装置を狙わない訳が無く、2人が試作品を取り返したところで現れ、サムとの取引も破ってデヴィットに装置の量産をさせるため拉致。緑谷の追撃を遮りヘリで逃亡を図るも、直後に拘束から解放されたオールマイトにヘリを破壊されデヴィットも助け出されてしまう。
だが寸前の所で試作品を取り付けたことで金属に触れる必要すら無くなり、何十メートルもの規模の大型金属類を塊にして、宙に浮かせ飛行させることも可能になるなど強大な力を手に入れ、オールマイトを含む《I・アイランド》の全員を皆殺しにしようと目論む。
更に、計画を練る前にある人物と繋がっていたことが明らかとなる。
その際に彼から「筋力増強」の個性を与えられた。
すべての金属を集中させて巨大なキューブを形作り、全てを潰そうとするも緑谷とオールマイトのデトロイトスマッシュで破壊され、プルスウルトラの一撃を受け敗れる。
試作品の副作用か個性を複数持った反動によるものなのか、痩せ細った姿と化した。
ウォルフラムの主な部下
DVD/Blu-rayの字幕より。括弧内はVol.Originでの名称。
- ソキル(手下その1)
顔の左に紫のフェイスペイントがある。
腕を刃物に変形できる個性を持つ。
タワー最上階を目指す緑谷とメリッサの行く手を阻み、メリッサの腕を斬り付けるが、出久のスマッシュに吹っ飛ばされダウン。
- 手下C(手下その2)
右目がレンズとなっているヘルメットを装着している。
機械操作や乗り物の操縦を担当。
- 手下A(手下その3)
爬虫類の様な異形型。
水かきのある手が巨大化し、突風でモノを抉る個性を持つ。
爆豪の汗が手のひらにかかり、その隙に轟の炎放出による爆破で吹き飛ばされ氷で拘束される。
- 手下B(手下その4)
太った体型で地味な顔つき。
タワー80階・植物プラントで爆豪、切島、轟と交戦。
爆豪のハウザーインパクトに敗れる。
余談
原作者の堀越耕平曰く「組織のボスらしい外見で貫禄のあるキャラだったが、どこかやられ役としてデザインを起こしてしまった」らしく、キャラの印象が弱くなってしまったことを「もったいなかった」と述懐している。なお、ストーリーのボス敵(ヴィラン)であるにもかかわらず、作中では名前すらも明らかになっていない。事実金曜ロードショーでは終始「ボスヴィラン」と字幕で書かれてる有り様である。
その反省もあり、劇場版第二弾『HEROES:RISING』の敵(ヴィラン)については積極的にアイデアを出し、印象に残る悪役を目指したという。