デヴィット・シールド
でゔぃっとしーるど
メリッサ・シールドの父親で若き日のオールマイトがアメリカで活躍していたときの相棒。プライベートではオールマイトのことを(本名「八木俊典」から)「トシ」と呼んでおり、彼からは「デイブ」と呼ばれている。
世界的な科学者で、多くのヒーローのサポートアイテムを開発している。オールマイトのコスチューム、ルーキー時代のヤングエイジ・黒と赤多めにしたシック調のブロンズエイジ・赤と黄色と青がはっきり分かれて配色されたシルバーエイジ・そして現在身に纏っているゴールデンエイジの開発も全て彼が担当していた。
現在はヒーローアイテム研究のための人工移動島《I・アイランド》に研究所を構え、娘と暮らしている。最近研究が一段落ついた所らしい。
青年期
「先行しすぎだ、トシ!」
「助けずにはいられない、か……」
見た目はパーマ気味のセミロングの茶髪をオールバックにして、赤いパーカーに白衣を合わせている。少々やんちゃな感じ。
カレッジの研究室で起きた火災に巻き込まれた時、日本からの留学生であるオールマイトに救助されたのが彼との出会い。コンビを組んでヴィラン退治を開始した。
オールマイトのコスチュームを作り、サポートのためのマシン・オールマイトの愛車オートモービルを開発・操縦する。
事件を聞き付ければ飛び出さずにはいられないオールマイトを、素早いヴィランの追跡・厄介な攻撃への防御・事件現場までの誘導と自身の開発したサポートアイテムを駆使してサポートしていた。
さすがに私生活を犠牲にし過ぎる時はオールマイトを注意し、ほどほどに止めようとするが……オールマイトが折れない事を知っているデヴィットの方が降参、苦笑して折れる、そんな関係だったようだ。
「いずれ……いや、近い将来必ず……"平和の象徴"となる男だ……」
オールマイトが語る"平和の象"の夢を叶えるため、出来る限りのことをすると心に決めていたデヴィット。
オールマイトもそんな自分の志を理解してくれるデヴィットを心強く感じていた。
現在
「やめてくれ、お互い考えたくないだろ。年のことは」
短髪にして眼鏡を使用、顎髭を生やすようになった。研究が一段落して片付けていたところだったため白衣は脱いでラフな感じに黒っぽいシャツを腕まくりしている。実はちょっと白髪があるらしい。
ヤングエイジの頃よりだいぶ老け、落ち着いた印象を受ける。
「デヴィット・シールド博士!ノーベル個性賞を受賞した"個性"研究のトップランナー!オールマイトのアメリカ時代の相棒で、オールマイトのヒーローコスチューム、ヤングエイジ、ブロンズエイジ、シルバーエイジ、そしてゴールデンエイジ!!それらすべてを制作した天才発明家!」(とあるオールマイトオタクの台詞より抜粋)
との評価を受けている。実績を積み上げ、世界的科学者として《I・アイランド》の研究者になった。
多数の特許を持っており《I・エキスポ》の展示でも見られる様々なサポートアイテムに利用されている。
オールマイトとは久々の再会らしく娘のメリッサからのサプライズで再会した際は驚き、声もなかなか出なかった。
一方、オールマイトが6年前のオール・フォー・ワンとの戦いで負った後遺症については伝えられており、個性が著しく衰退していることでいつまで彼が"平和の象徴"でいられるか不安を抱いている。
ただし、「ワン・フォー・オール」の秘密についてはオールマイトがシールド父娘を敵から守るために知らされていない。
以下、劇中でのネタバレ注意
オールマイトと共にセントラルタワーで行われる《I・エキスポ》のレセプションパーティーに出席するが、突如ウォルフラム率いるヴィランチームが襲撃し、警備システムを掌握されたことでオールマイト含む世界中のプロヒーローが拘束されてしまう。
ウォルフラムからの指示で助手のサムと共にセントラルタワー最上階へと移動する。
しかし、このヴィラン襲撃はデヴィットとサムが"ある目的"のために仕組んだものである。
数年前、オールマイトの衰退化を心配したデヴィットは個性の能力を手短にパワーアップさせる「個性増幅装置」の研究を行っていた。しかしこの装置が世間に広まることで超人社会のバランスが崩れてしまうと危惧した各国の政府からの圧力でスポンサーから研究凍結を通告され、試作品を没収されてしまう。
研究の凍結に失意に陥ったデヴィットに対しサムは「仮想ヴィランを雇い、彼らに装置を盗ませる形で試作品を取り返して別の場所で研究を続けるべき」と提言。これ以上後が無いデヴィットはこの計画を立ち上げざるを得なかった。
最上階で保管されていた試作品を取り戻した彼らの前に、警備システムの解除で駆け付けた出久とメリッサと対面したことで計画の秘密が明らかとなり、二人に心情を告白し、罰を受けるのも覚悟でオールマイトに装置を渡して使ってほしいと願い出た。
だがサムが雇ったウォルフラムたちは本物のヴィランであり(そもそもサムがここまで試作品を取り返すことに積極的だったのも長年尽くした見返りを求めていたため、代わりにウォルフラムの取引で報酬を貰おうとしたからである)、更にウォルフラムは始めから個性増幅装置を狙っていたため、サムを庇う形で銃弾を受け負傷、装置の大量生産をさせるため拉致される。
逃走用のヘリに乗せられて連れ去られてしまう所を拘束から解放されたオールマイトによって救出されるが、直後試作品を取り付け強大な力を得たウォルフラムに捕獲されてしまう。
ウォルフラムの野望を阻止するため全力を挙げる出久とオールマイト。
二人はウォルフラムを撃破し、解放されたデヴィットの目に映ったのは、若きオールマイトと姿が重なった出久。"平和の象徴"を受け継ぐ者がいるとすべてを知った。
劇中や特典コミックス「Vol.Origin」では明かされなかったが、週刊少年ジャンプにて描いた『きっと誰もが誰かのヒーロー』で判明。
その名の通り指がぐにゃぐにゃ柔らかくなる個性。さほど役に立たないが突き指をしないのが利点。
デヴィット自身もヒーローになることを夢見ていたが戦闘・救助向けの個性ではないため、ヒーローへの道を断念した。
青年期の演者である木村氏はOVA『Training of the Dead』にて藤見露召呂の声も担当している。
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