キンタロー。
きんたろー
本名は田中志保(旧姓)。
主に一人コントやものまねを行う。ダンス(社交ダンス)を得意とし、AKB48などのアイドルのものまねでは非常にキレのいい動きを披露している。
顔が大きく、小柄(公称152.5㎝)でがっしりした体格もあって「四頭身」とも呼ばれる独特の容姿で知られる。また、特徴的な声を生かし、声真似や声優活動も行なっている。
関西外国語大学短期大学部卒業。
学生時代は競技ダンス部に所属し、同学年の男子とペアを組み出場した社交ダンスの全国大会で、4位入賞を果たしたこともある実力者である。
また、在学中吉本新喜劇のオーディションに合格したが、当時憧れていた先輩に「お笑いかダンスかどっちかにしろ!」と叱責され辞退する。
大学卒業後、名古屋市のスタジオでダンス講師として働く。母の急逝や父の病気でロンドンの世界大会の日本代表の座を勝ち取ったものの辞退。さらには首のヘルニアが原因でダンスの道を諦め、不動産事務のOLとして働いていた。
もともとお笑い好きで人を笑わせることに興味があり、結婚式の余興では張り切ってものまねを披露していた。ある時、いつものように余興で盛り上げ役に立っていると、先輩から「まだこんなところにいるんか。お前はこんなところにいる人間じゃない」と一喝され、「天国のお母さんにがんばっているところを見せたい」、「お笑いの道に進もう」と考え、地元ラジオ局のナレーションスクールに通った後、「インターネットで調べたら一番上に出てきた」という理由で、2011年に松竹芸能タレントスクールに入学する。
タレントスクール卒業後はものまねを中心にお笑いタレントとして活動。初期は光浦靖子などを演じていた。
後述の前田敦子がAKB48卒業を発表したあたりから、彼女のものまねを披露するようになり、大きな注目を浴びる。
R-1ぐらんぷり2013でファイナリストになっている。
2013年から『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』内の企画、「金スマ社交ダンス部」に出演し、再び社交ダンスに取り組むようになる。ペアの相手は山本匠晃(TBSアナウンサー)→岸英明(お笑いコンビ、ぱいんはうすのメンバー。番組内での愛称はロペス)で、2014年にはラテンアメリカ部門でA級昇格を果たし、2017年には世界選手権の日本代表に選ばれ、2018年10月の世界選手権では8位入賞を果たす。その様子は2019年1月に『金スマ』で放送され、この時の放送をもって社交ダンスからの引退を発表した。
2016年から松竹芸能内のアイドルユニット企画「SBK48(松木坂48)」でセンターを務めている。
2024年3月31日付けで、事務所を退所して独立した。
前田敦子のものまね
2012年ごろから前田敦子のものまねをするようになり、フジテレビの人気番組『とんねるずのみなさんのおかげでした。』のコーナー、「細かすぎて伝わらないものまね選手権」にてものまねを披露。石橋貴明から「君は絶対に売れる」と絶賛されるなど、大きな反響を呼び、一夜にして時の人へと上り詰めた。
ものまね自体のクオリティは人によって評価が分かれるところだが、一番注目されたのは社交ダンスで培った能力を駆使したキレッキレの『フライングゲット』のダンスである。
ダンスの途中に「フライングゲット」といいながら「┓(´Д`)┏」や「¯\_(ツ)_/¯」のようなポージングをすることが多い。後にソフトバンクのCMで前田本人がこれをパロディしたようなキャラクターで登場した。
当時披露したものまねは『フライングゲット』なのだが、衣装はフライングゲットの金色の衣装ではなく、AKB48のイメージでもある『言い訳Maybe』のチェックの衣装を着ている。そのため、スタイリストによると、「言い訳Maybe」の衣装がキンタロー。によって「フライングゲット」のものと勘違いされやすいらしい。
ファンからは「酷すぎる」と物議を醸しブログが炎上したが、現在は沈静化している。
ちなみに前田のものまねの中でも「私のことは嫌いでもAKB48のことは嫌いにならないでください」が有名だが、前田本人は「AKB」と略して言っているなど細かな違いがある。
2016年には、フライングゲットのネタポーズが、あるZワザのポーズに似ていると話題になった。
2018年には欅坂46(当時)の平手友梨奈のものまねを披露したが、Twitterが大炎上し「前田敦子以来の炎上」とも報じられるほどであった。これについて本人は「悪意なんて一切ない。みんなを楽しませたい思いからやってます」と説明している。
なお、AKB48からは他のものまねタレントとともに公認をもらっているほか、前田からは2013年の時点で「すごく嬉しかった。ダンスも私よりうまい」、とコメントされている。また、「私が(AKB48を)辞めた頃にたくさん私の代わりにテレビに出てくれて嬉しかった」ともコメントしている。
その後、2021年3月に放送された「ウチのガヤがすみません!」に前田がゲスト出演。念願の共演を果たした。
私生活では2015年12月14日に結婚。相手は『バイキング』のディレクター・小杉隆史であると2016年に公表し、同年12月末に結婚披露宴を行った。
2020年1月28日に第一子となる長女を出産。
夫の出身地が佐賀県伊万里市という縁で、2017年2月から同市の観光大使を務めている。
『フライングゲット』などで利用している衣装は自作である。また、前田敦子のものまねの時はウィッグとカラーコンタクトを使用している。
芸名の由来は、お笑い芸人になると決めてから名古屋市内を歩いていると、「金太郎」という看板が目に入ったため。また、先輩のTKO木本が、お笑いにかけるキンタロー。の思いをまとめたところ「的を得ている」と感じ、そこから「男の子のように強くたくましくなるように」・「男ばかりのお笑い界の中で、負けないように」ということにしている。「。」はネットで画数診断を受けて後から付け足したもの。
仲のいい芸能人に平野ノラを挙げている。
女性芸人が、結婚や出産を経ると比較的芸風が落ち着くと言われている中、産休から復帰後はものまねの幅が落ち着くどころか更にパワーアップしており、北大路欣也やジャック・ニコルソン、コロッケ等性別の壁を越えたネタは勿論、ドッスン等人物外にも手を出す程である。