概要でっせ
芸能事務所の吉本興業が大阪の花月や東京のルミネの劇場で行う公開形式の演劇。なんばグランド花月での公演はテレビで放送される。
1959年3月1日、うめだ花月劇場開場と同時に「吉本ヴァラエティ」として発足。
当時から「吉本新喜劇」の名を使用していたが、1964年6月ごろから吉本ヴァラエティを改め「吉本新喜劇」と正式に呼称する。
1980年代には人気が低迷し存続が危ぶまれる事態になっていた。1989年に「吉本新喜劇やめよッカナ?キャンペーン」を行い、リニューアルを図った。これが成功し存続が決まった。
新喜劇を見ていない人にとってはお決まりの一発ギャグの応酬というイメージかもしれないが、そういったギャグは年々減ってきている。シチュエーションで笑わせたり、掛け合いのギャグで笑いを取ったりするボケが増えている。
座長は複数人いて、座長と脚本家が一緒に話し合って出演者と内容が決められる。そのため座長によって出演者や雰囲気は大きく異なる。
超!よしもと新喜劇
いわゆる吉本新喜劇の東京進出を賭けて1998年にTBS系列で木曜日20時台で始まったのだが、本来は「劇場公演」を収録したのが番組としての「よしもと新喜劇」なのだが、こちらは「テレビを主体とした」作りだった為、新喜劇メンバーは大きく困惑した。それでも死ぬ気でやっていたものの、本来の新喜劇の持ち味が出せずに何度かテコ入れしたものの結局受け入れられなかったのである。
この番組のせいでメインとなる座長達が東京単身赴任の形になってしまい、本家の「吉本新喜劇」にまで質が落ちる等の悪影響が出てしまった。
座長でっせ
2020年時点の座長
リーダー
座長不在の公演で座長に代わり主役を演じるとともに、劇の脚本・構成を担当する。
過去の主な座長
- 内場勝則
- 辻本茂雄
- 桑原和男
- 池乃めだか
- 吉田ヒロ
- 花紀京(故人)
- 財津一郎(1969年に吉本興業を退社。)
- 木村進(故人)
- 間寛平(現在は特別公演や地方公演などに不定期に出演する。)
- 石田靖(現:ルミネtheよしもと新喜劇改めSPコメディー座長。しかし地方公演や特別公演ではNGKの新喜劇でも座長を務めることがある)
- 今田耕司(やめよっカナキャンペーンの時期に座長を務めた。現在はバラエティー番組の司会者・および石田と同じくルミネtheよしもとSPコメディー座長の1人)
- 東野幸治 (やめよっカナキャンペーンの時期に座長を務めた。現在はバラエティー番組の司会者・および今田・石田と同じくルミネtheよしもとSPコメディー座長の1人)
- 未知やすえ(酒井の座長就任以前は「女座長」公演を行っていた。内場勝則の妻)
- 烏川耕一(座長公演経験あり)
- 高井俊彦(座長公演経験あり、漫才コンビ「ランディーズ」)
主な座員の皆さんでまんねん
安尾信乃助
やなぎ浩二
若井みどり(元女流漫才コンビ「若井小づえ・みどり」)
末成由美
楠本見江子
島田一の介
Mr.オクレ
浅香あき恵
帯谷孝史
しゃーやん
高橋靖子
五十嵐サキ
宇都宮まき
青野敏行(元・東映ニューフェイス、漫才コンビ「ポテトフライ」。南方英二(チャンバラトリオ)門下。)
中田はじめ
中條健一
島田珠代
山田花子(2001年から2015年まで一時期離脱。)
秋田久美子
大島和久
中川貴志(漫才コンビ「ランディーズ」)
西川忠志(西川きよしの長男)
アキ(お笑いコンビ「水玉れっぷう隊」)
桜井雅斗
松浦景子
諸見里大介(元『ハム』)
前田真希(元『コメディNo.1』前田五郎の長女、吉田裕の妻)
前田まみ (前田五郎の次女)
物故者
※在籍のままなくなった人物。
チャーリー浜(座長経験がないまま重鎮に昇進した唯一の座員。2021年没)
中山美保(体調不良に伴い休養、2017年没)
井上竜夫(2016年没)
島木譲二(2011年の年明け以降、体調不良に伴い休養、2016年没)
元座員
※2020年現在、現役は太字、吉本所属は☆。
花菱アチャコ(漫才コンビ「エンタツ・アチャコ」)
青芝フック(元「漫画トリオ」二代目横山フック)
ヘレン杉本(現・西川ヘレン、西川きよし夫人)
坂田利夫☆・前田五郎(元・漫才コンビ「コメディNo.1」)
岡村隆史(ナインティナイン)☆
千原兄弟(千原せいじ、千原ジュニア)☆
バッファロー吾郎(竹若元博、木村明浩)☆
リットン調査団(水野透、藤原光博、現・ルミネtheよしもと新喜劇メンバー)☆
レイザーラモン(出渕誠、住谷正樹)☆
今田耕司☆(現:ルミネtheよしもと新喜劇座長)
木村祐一☆(現:ルミネtheよしもと新喜劇座長)
東野幸治☆(現:ルミネtheよしもと新喜劇座長)
130R☆(現:ルミネtheよしもと新喜劇座長)
大村崑 芦屋小雁 中山千夏 白木みのる 西川きよし☆ 木下ほうか なかやまきんに君☆ 藤井隆☆
村上ショージ☆
テーマ曲「Somebody Stole My Gal」
日本名は「恋人を取られて」。「ほんわかぱっぱ」の曲調が有名。
テッド・ウィームズではなく、ピー・ウィー・ハントのバージョンが使われた。
ホンマでっか!?サプライズ出演
稀に大物ゲストがサプライズで舞台に出演することがある。
2025年の大阪万博のPRで吉村洋文大阪府知事が出演した。
しかし中でも凄いサプライズ出演となったのは、
2019年4月に当時現職の内閣総理大臣・安倍晋三の本人役での出演である。
2019年6月に行われるG20・大阪サミットとそれに伴う交通規制のPRの一環だった。
すっちー「失礼ですけど、どなたですか?」
安倍「安倍晋三です」
すっちー「ホンマに本物?」
安倍「ホンマに本物です」
これは観客はもちろん出演者にも知らされておらず、驚きに包まれた。
座長のすっちーは安倍さんのモノマネをする「ビスケッティの佐竹君じゃないの?」と疑ってしまり、従えている本物のSPの視線が気になって話が入らなかったという。
その後、6月のサミット開催間近には、西川きよし(参議院議員経験者)、池乃めだか、すっちー、吉田裕、吉田朱里(万博のロゴの選考委員)が総理官邸を表敬訪問。安倍総理も入室したかと思いきやモノマネをしたビスケッティの佐竹正史であり、数分の茶番のあと、安倍首相本人が入室。
安倍晋三「ビスケッティの佐竹です」
とあべこべな状態にすっちーがツッコむところから始まった。
話を進めていく中、新喜劇の名物がちょくちょく披露されており、めだか師匠のネクタイネタと乳首ドリルを披露している。
まあよくも格式高い場で許されたなと思うが、吉田が乳首ドリル終わったらすぐに服着たのと真面目な性格の西川きよし師匠が場を上手く納めた事から雰囲気的にも悪くなかった。