概要
チャーリー浜とは、吉本新喜劇に所属していたお笑い芸人である。
本名は西岡正雄(にしおか まさお)で、旧芸名は「浜裕二」。
来歴
1960年に「笑いの王国」に入り、1962年に吉本興業に移籍。
当初は普通の青年役が多かったが、次第に西洋かぶれのキザなおかまキャラとして頭角を現すようになる。
1989年に吉本興業からの要請で改名を要請され、アメリカのテレビドラマ「チャーリーズ・エンジェル」に因んでチャーリー浜を名乗るようになった。他の改名候補としては「六本木アキラ」というものがあった。
この改名がきっかけでサントリーのCMに起用され全国区でブレイクを果たし、持ちギャグの「…じゃ、あ~りませんか」は1991年の新語・流行語大賞を受賞。
それまで関西ローカルだった吉本新喜劇の知名度を大きく向上させるきっかけにもなった。
晩年は回転数の多いNGKへの出演を敬遠しており、京橋花月→祇園花月の新喜劇を中心に出演していた。
2021年4月18日、誤嚥性肺炎のため大阪市内の病院で死去。満78歳没。
人物
結構気性が荒かった面もあり、芸人の間ではよくわからない理由で突然キレるということが知られていた。
楽屋では絶対に自分の場所を決めて誰にも座らせたがらなかったり、後輩達の靴が散らかっていたら怒っていた。
また、自分の弟子以外から師匠と呼ばれるのを嫌っており、弟子以外の芸人からは「チャーリーさん」と呼ばれていた。
プライベートでも暴力が原因なのか、4度の離婚歴がある。
新喜劇座員相手にもスベったら容赦なく暴力をふるい、桑原和男と対立する事が度々あったとされる。
一方、サービス精神は旺盛で街角で握手を求められたら積極的に行い、確定申告の時期になると率先して一番乗りして税務署へ申告に行き啓蒙をしていた。
主なギャグ
・ごめんくさい、これまたくさい…自宅のガス漏れ事故で後遺症が残って台詞の呂律が回らなくなり、自暴自棄で深酒をして二日酔いのまま翌日のステージに立ち、「ごめんください」を思わず言い間違えてしまったことがルーツ。
・君たちがいて僕がいる…挨拶の際、「いや~君たち」と前振りをしてズッコケさせる。この言葉は仏教における「縁起の思想」に通じるものがあるとして、お寺の掲示板に掲載されたこともある。