概要
本来の意図と誤って言ってしまうこと、またはその言葉。類義語に「言い損ない」「言い違い」「読み間違い」、表記揺れに「言い間違え」など。
主に故意によるものではない、発話の意図からの逸脱を意味するものであり、最初からウケを狙ったり笑いを取ろうとしたりして発せられる言葉、または最初から物事を勘違いして覚えていた上で発せられる言葉はここで言うところの「言い間違い」ではないとされる。
この記事を見ている人の中にも、「失意のどん底」を「失意のズンドコ」、「フランダースの犬」を「フラダンスの犬」、「スティービー・ワンダー」を「スピーディー・ワンダー」などと思わず口走ってしまった経験はあるであろう。主としてその類のものである。
有名な言い間違い
- 1984年の紅白歌合戦にて、総合司会の生方恵一アナが『好きになった人』をアンコール歌唱した都はるみを「もっとたくさんの拍手をミソラ…」と言いかけるハプニングが発生。
- 日本航空123便墜落事故を取り上げていたフジテレビ『3時のあなた』にて、当時司会を務めていた寺島純子がメイン司会の「墜落まで乗員・乗客の方はさぞかし怖い思いをされたでしょうね」という問いに対し、「恐怖のズンドコですね」と返答。
- 歌手・俳優の加山雄三が1986年の紅白歌合戦で、少年隊の楽曲『仮面舞踏会』を「それでは少年隊、仮面ライダーです!」と紹介した。
- 『ボキャブラ天国』でヒロミが「子泣き爺」を「きなこ爺」と言い間違えたため、この後も何度かネタにされた。
- 政治家の麻生太郎が首相時代に国会答弁で「未曾有」(みぞう)を「みぞうゆう」と発言。他にも順風満帆を「じゅんぷうまんぽ」、物見遊山を「ものみゆうざん」と発言するなど、最初から誤解していたのか素で誤読したのかよく分からないミスを連発する。
- サッカー日本代表の本田圭佑が2018年のワールドカップ終了後に出演したテレビ番組のインタビューで「清々しい」(すがすがしい)を「きよきよしい」と誤読した。
関連タグ
ぎなた読み:区切りを言い間違えたもの。
耽美:メイン画像
失言:似て異なるもの