概要
発言者の知識の不足や勘違いなどにより、その発言が本来の読みと間違うこと。ひょんなことから文章を誤読されて、しかも通じてしまうこともしばしば。
似たような言葉に言い間違いがあるが、必ずしも読んだ上で発言するとは限らない。逆にいえば誤読は「文章を読んで、間違った読みをする」ことだといえる。
演技とか誤解を防ぐため止むを得ない事情で、意図的に読みを変える行為は誤読ではない。日本語は同音異義語が多く、話を聞くだけではどのような単語を発音しているか不明瞭になることがよくある。だから、正しくない読みである旨を承知で必要最小限に限り、その漢字の別の読みを代用する「読み分け」「説明読み」でどの言葉かを明確にする対応が日常的に行われている。
説明読みの例
- 「市立」/「私立」
- 「しりつ」→「いちりつ」/「わたくしりつ」
- 「種類」/「酒類」
- 「しゅるい」→「たねるい」/「さけるい」
- 「売春」/「買春」
- 「ばいしゅん」→「ばいしゅん」/「かいしゅん」
- 「科学」/「化学」
- 「かがく」→「しながく」/「ばけがく」