松竹芸能
しょうちくげいのう
大阪府大阪市道頓堀に本社を構える芸能事務所。主にお笑い芸人やタレントが所属している。
1958年、大阪歌舞伎座の地階にあった歌舞伎地下演芸場に芸人を配給していた2つのプロダクションが合併。新たに松竹の資本参加を得て、前身会社である松竹新演芸が設立。
以降は道頓堀角座を中心に関西圏の劇場に芸人を配給する。
一時は漫才ブームにより旧来型の公演が廃れ、窮地に立たされるが、1980年代以降数多くのタレントが全国区でブレイクしたことで、経営も好調となっている。
吉本興業と並び、上方演芸界の二大プロダクションのひとつ。かつて吉本とは非常に仲が悪く、座(劇場)における興行権奪い合いや、芸人の引き抜き合いなどの抗争が繰り広げられていたほか、1970年代には所属タレントの共演NGになったほどであった。現在では険悪なムードは和らぎ、徐々に協調路線に変わっている。
2002年にますだおかだがM-1グランプリで優勝していたが、2010年代はお笑いブームの終了も相まって若手芸人の低迷が続いた。退所者が続出し、移籍後にブレイクした芸人も何組かいる。松竹退所を意味する脱竹という言葉も生まれてしまった。当時の若手芸人に対する待遇は相当ひどかったらしく、以前所属していたきつねは松竹時代を「この世の地獄」と後に語っていた。その後、吉本興業のお笑い芸人闇営業問題が起きたことにより改善されたとピン芸人のみなみかわが語っている。(しかし、本人は2024年5月に独立している。)
また芸人たちの口ぶりによるとライバル吉本と違って先輩が後輩に奢る行為は珍しい模様。
芸能プロダクションとしてだけでなく、「ザ・ハングマン」シリーズや「裏刑事」といったドラマの製作会社としても名を連ねている。
関連会社に「松竹エンタテインメント」(2003年設立)があり、そちらでは俳優のマネジメントをメインとしている。なおこっちと違って絶好調の模様。
- アメリカザリガニ(柳原哲也、平井善之)
- 金子学(元うしろシティ)
- 海原はるか・かなた
- オジンオズボーン篠宮(元オジンオズボーン)
- 河邑ミク
- 北野誠
- キンタロー。
- 神月柚莉愛
- 紺野ぶるま
- シンデレラエキスプレス
- なすなかにし(那須晃行、中西茂樹)
- みなみかわ(元ピーマンズスタンダード)
- ヒコロヒー
- 広海・深海
- 春やすこ
- 堀ちえみ(業務提携)
- ますだおかだ(増田英彦、岡田圭右)
- 森本サイダー
- 森脇健児
- 安田大サーカス(団長安田、クロちゃん、HIRO)
- よゐこ(有野晋哉、濱口優)
- 若井やるき
文化人
脱竹を参照。