概要
キネマの神様は、原田マハ氏の長編小説であり、2021年に山田洋次が監督としてメガホンを取り、沢田研二・菅田将暉のW主演で映画化され、8月6日に公開された。(当初は志村けんと菅田のW主演で2020年12月公開予定であったが、2020年3月に志村がCOVID-19感染による肺炎で逝去、撮影もコロナ禍による政府の緊急事態宣言を受け一時中止を余儀なくされて延期となった。その後、同年5月に志村の親友・沢田が代役を務めることが発表、撮影も緊急事態宣言解除により再開した。その後、2021年4月16日公開予定とされていたが感染拡大により再延期、後に8月6日に再設定され無事公開となった。)
登場人物
- 円山郷直(ゴウ) 演:沢田研二/菅田将暉(若き日)
通称「ゴウ」。物語の開始時点では79歳、禿頭が目立つ風貌で、心臓手術の後は杖をついている。能天気な性格で無類のギャンブル好きだが、それが原因で多額の借金を背負い、家族に迷惑を掛けている。かつてはセールスマンであったが、夜逃げと自己破産を繰り返し、現在はマンション管理人の職に落ち付いている。趣味は映画鑑賞で、その影響が歩にも及んでいる。
青年時代は映画監督を夢見ており、とある撮影所で助監督や脚本等様々な仕事を経験していったものの、こだわりの強さゆえに先輩監督たちと対立して孤立し、怪我を機に夢を諦めてしまった。
ゴウの妻であり、歩の母親。夫に手を焼きながらも長年連れ添ってきた、ゴウを支えているのは妻の淑子でマンションの管理人の仕事もほぼ淑子がこなしている。
通称「テラシン」。ゴウ行きつけのキネマ映画館『テアトル銀幕』の館主。白髪頭に黒縁眼鏡で外に出て仕事をしてる際は「カーネルサンダース」みたいだとゴウにいじられている。ゴウとは長年の親友で3つ年が違う。ゴウのだらしない性格を知りつつも長年親友としてやってきた。
- 円山歩 演:寺島しのぶ
ゴウの娘。物語の開始時点では39歳。都市開発の仕事に携わり、課長まで昇進をしたものの。社内抗争に巻き込まれて退職を余儀なくされる。父の世話に手を焼いていたが、父の思わぬいたずらによって、自分の運命が変わっていくことへとなる。
- 桂園子 演:北川景子
ゴウが働く撮影所の看板女優。彼の夢を応援し、彼の作品への出演を買って出た。