笑福亭鶴光
しょうふくていつるこ
上方落語の名手でラジオパーソナリティーとしても有名な人物。ニッポン放送で『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』※を11年9ヵ月勤め上げ、ナインティナインに更新されるまで不動の最長記録を保持していた事でも有名である。
戦後上方落語の四天王の一人である6代目笑福亭松鶴の弟子。兄弟子たちの廃業、惣領弟子だった3代目笑福亭仁鶴の逝去もあり一門筆頭となる。笑福亭鶴瓶などは弟弟子にあたる。
高校時代の同級生に4代目林家小染がいた。
高校卒業後は落語家になろうと決意、母から「顔の怖い人は実は優しい」と言われ松鶴に弟子入りしようと往復はがきを送るが、返事がないので直接訪れると、「松福亭と書く奴など認めるわけないだろう!」と怒鳴られる。しかしチラシにもそう書かれていたため、「プロが間違うんじゃしゃーない」と入門が認められる。
日本の落語家では現在唯一上方落語協会と江戸落語の落語芸術協会の両方に加盟するため、双方の寄席に出演することが出来る。このため、上方落語家の東京での出演の斡旋などを行うこともある。(ちなみに、東京の寄席に上がるきっかけは春風亭昇太の師匠である春風亭柳昇に引っ張られたこと、上方落語の東京進出は師匠の”命令”だったとYouTube「突撃!ヨネスケちゃんねる」で話している。)
また、笑点の正月東西対抗大喜利が行われていた時期は笑福亭松之助・月亭可朝・桂ざこばらと共に西軍メンバーのレギュラーであり可朝と共に*三遊亭小遊三とは下ネタ対決を行っていた。(ちなみに2023年の「笑点 お正月だよ 大喜利祭り!」でも東西対抗大喜利が行われ、そこでは昇太ジェノサイドも経験。)
直弟子のうち笑福亭学光は上方、笑福亭里光より下の弟子は江戸における弟子である。なおサンテレビの番組「おとなの子守唄」には学光以下東西全ての弟子が(端役で)出演する。
ちなみに鶴光の読みは正式には「つるこ」らしいが本人も含めて「つるこー」ないし「つるこう」と読まれる傾向がある。現在は高座で「つるこ」、ラジオやテレビは「つるこう」と使い分けている。
歌手としても1975年に『うぐいすだにミュージックホール』で約20万枚を売り上げたが、それが元で師匠から3か月間破門を言い渡されたこともある。(2000年にセルフカバー。)
- 主なリリース曲
『ももえちゃん』(『うぐいすだにミュージックホール』のB面)
『イザベル =関西篇=』
『ええかええかのテーマ』等。
- ※概要にある「ええかぁ~ええのんかぁ~」はこの番組のさい生まれたもの。登板してから間もない頃に放送局のお偉方から「君にはセックスアピールが足りない」と言われた。男性である鶴光に求める内容として考えると、大人の男性らしい渋みのある声でのトーク、と取るのが普通・・・なはず。が、「セックスをアピールする」というふうに取ってしまい、シモネタトーク全開になったらなぜかそれが大好評。定番となった。
※現役のみ。
上方落語協会
笑福亭學光
落語芸術協会
- 真打
笑福亭里光
笑福亭和光
笑福亭羽光 - 元お笑いコンビ「カルトかると」、お笑いグループ「爆烈Q」メンバー『中村好夫』
- 二ツ目
笑福亭竹三 - 元トムス・エンタテインメント社員。
笑福亭希光 - 元漫才コンビ「アイムスクリーム」、吉本新喜劇(ルミネtheよしもと)座員『船越哲志』
笑福亭茶光 - 元お笑いコンビ「ヒカリゴケ」のメンバー『片山裕介』
- 前座
笑福亭ちづ光 - 林家彦いち門下から移籍、旧名:林家ひこうき。