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歌丸ジェノサイド

やるかじじい

人気長寿番組『笑点』における行為・事象の一つ。
目次[非表示]
  • 1 概要
  • 2 傾向
  • 2.1 三遊亭小遊三
  • 2.2 三遊亭好楽
  • 2.3 林家木久扇
  • 2.4 春風亭昇太
  • 2.5 林家たい平
  • 2.6 山田隆夫
  • 2.7 桂歌丸
  • 2.8 あれ……?
  • 2.9 歌丸ジェノサイドへの発展
  • 2.9.1 プチジェノサイド・ハーフジェノサイド
  • 3 歌丸ジェノサイドの歴史
  • 3.1 第2029回
  • 3.2 第2055回
  • 3.3 第2060回
  • 3.4 第2080回
  • 3.5 第2133回
  • 3.6 第2158回
  • 3.7 第2200回
  • 3.8 第2205回
  • 3.8.1 やってはいけない歌丸ジェノサイド
  • 3.8.2 円楽「を」みんなでジェノサイド
  • 3.8.3 余談
  • 3.9 第2223回
  • 3.10 第2230回
  • 3.11 第2237回
  • 3.12 第2283回
  • 3.13 第2292回
  • 3.14 第2293回
  • 3.15 第2343回
  • 3.16 第2354回
  • 3.17 第2384回
  • 3.18 第2401回
  • 3.19 第2442回
  • 3.20 第2445回
  • 3.21 第2448回
  • 3.22 第2487回
  • 3.23 第2498回
  • 3.24 第2505回
  • 4 そして伝説へ…
  • 4.1 笑点歌丸ラスト大喜利スペシャル
  • 5 派生・関連現象
  • 5.1 プロト歌丸ジェノサイド
  • 5.2 歌丸ホットライン
  • 5.3 歌丸高機動モード
  • 5.4 歌丸キャッシュバック
  • 5.5 歌丸ハンターチャンス
  • 5.6 歌丸リザレクション
  • 5.7 寸鉄人を刺す
  • 5.8 学級崩壊
  • 5.9 一緒に女湯見る会長事件
  • 5.10 木久扇ボケつぶし
  • 5.11 ダーク木久扇
  • 5.12 林家"円楽スナイパー"たい平
  • 5.13 4枠の嘆き
  • 5.14 ジェノサイド封じ
  • 6 余談
  • 6.1 楽太郎暴走事件とその後日談
  • 6.2 時間差圓楽ジェノサイド
  • 6.3 円楽ジェノサイド
  • 6.4 たい平ジェノサイド(未遂)
  • 6.5 間接的昇太ジェノサイド
  • 6.6 木久扇バーゲンセール
  • 6.7 スタンドマイク撤去と復活
  • 6.8 幻の伸介ジェノサイド
  • 6.8.1 概要
  • 6.8.2 「幻」になった理由
  • 7 引き継がれる伝統、移りゆく時代
  • 7.1 昇太ジェノサイド、発動!!
  • 7.2 移ろいゆくもの
  • 7.3 このままでいいのか?水面下のテコ入れ計画
  • 7.3.1 幻となった「歌丸復帰計画」
  • 7.3.2 迷走する「6代目円楽司会就任計画」
  • 7.3.3 最後のスターティングメンバー
  • 7.4 「ジジイ!早すぎるんだよ!!」
  • 8 関連タグ
  • 9 蛇足その1
  • 9.1 ダーク木久扇の分析(ネタバレ注意)
  • 9.2 4枠の嘆き・三平編
  • 10 蛇足その2
  • 10.1 第2XXX回
  • 歌丸「山田くん、全員の全部持っていきなさい!」
    回答者「ええ~!?」

    なお本項では記事タイトルである『歌丸ジェノサイド』の他、桂歌丸の2代前の司会に当たる三波伸介の時代から、歌丸の次代である春風亭昇太司会の現在までを包括して、『座布団ジェノサイド(座布団総没収)と、それに纏わるエピソードを記述する。

    概要

    「歌丸ジェノサイドとは、日曜日の夕方の顔であり人気長寿番組でもある『笑点』の大喜利において、司会者の桂歌丸回答者全員の座布団を全て没収する行為のこと。

    個人に対する「座布団ジェノサイド(総没収)」自体はその前の司会者である5代目三遊亭圓楽三波伸介の頃からあったが、歌丸は全員の座布団を全て取り上げるという荒業を披露し、好評だったため一種の恒例行事に昇華した。

    また個人に対する座布団総没収が続いたため、結果として全員の座布団がなくなる特殊なパターン(時間差ジェノサイドともいわれる。なお、時間差ジェノサイドは後述のように5代目圓楽司会時代にもしばしば見られ、「圓楽ジェノサイド」と称することも)もある。

    主な歌丸ジェノサイドのダイジェスト


    傾向

    まず、単独の座布団ジェノサイド(総没収)は、回答者それぞれが多用するネタによって異なる。

    三遊亭小遊三

    下ネタ、エロ・スケベネタ、オカマ・ホモネタ、犯罪(主に窃盗や食い逃げなど)ネタ。『笑点』での小遊三自身がスケベ・ワル親父キャラのため必ずしも没収される訳でもなく、むしろ自虐や開き直りがウケて座布団をもらえることも多いが、度を過ぎて「これはひどい」と認識された際にジェノサイドを食らう。
    また席の位置が歌丸のいる司会席に一番近いため、「目と目が合う、手と手が触れる…」などとホモネタに歌丸を巻き込んだ際に発動しやすいが、同程度のネタでも他のメンバー(主に隣の好楽)を使った場合はほとんど発動しない。ちなみにこれは落語の演目『短命』が元ネタで、5代目圓楽の得意ネタであったが、歌丸曰く「小遊三がやると本当に気持ち悪い」。
    この他、たい平との大月秩父戦争(いわゆる出身地いじりでこん平のチャーザー村ネタの流れを汲む物)をヒートアップさせた結果、喧嘩両成敗とばかりに両者とも総没収されて仲よく更地になることも多い。
    なお、ジェノサイドから距離をおいていると見られがちだが、実は割と真面目だった場の流れが彼をきっかけに一気に下品になることが非常に多く(6代目円楽曰く「全部ヘソから下じゃない」)、最終的に全員のジェノサイドに至ることが多い。ある意味諸悪の根源であるといえる。

    三遊亭好楽

    次期司会者狙いネタ、圓楽襲名ネタ、歌ネタ、「それでは○○どうぞ」と木久扇に振る回答。
    なお、歌ネタは歌詞忘れで「ラララ~♪」とやる(これは「ここまで来たら止めて」という合図でもあるらしい)と没収されることが多いといわれているが、実際には5代目圓楽は歌ネタが好きだったのに対して歌丸は安逸な歌ネタが大嫌いだったからで、好楽以外(特に黙っていると延々と歌い続けることが多いたい平)もかなり理不尽に没収されており、歌丸が「美声」と認めている小遊三も回答としてはしょーもないため没収されることが多い。一方圓楽襲名ネタは、6代目円楽をいじるネタの場合はむしろ座布団をもらえることが多い。

    林家木久扇

    時代劇風寸劇ネタ、歌ネタ、ダジャレ、木久蔵ラーメンネタ。ただし自身の回答よりも、好楽や昇太に振られた際にやるものまねネタ(カッパや雨乞い師、マイケル・ジャクソンなど)を実行して巻き添えでジェノサイドされることが多い。
    また、回答の内容そのものよりも言う時に噛む、内容を忘れる、問題の意味を勘違いするなどの天然ぶりで歌丸の手を焼かせたり、あまりに見え透いたダジャレの回答を出そうとして観客や歌丸(後述)に先に言われてしまった結果、段階的に没収されていき更地になることも多いほか、「受けないねえ」と自ら返納するうちに座布団がなくなっていることも。
    ちなみに、木久扇がジェノサイドの対象になりにくい一因に木久扇には効果が薄いというのがある。というのは、木久扇は戦前生まれの大ベテラン噺家らしく、固い板の間に直に正座させられても15分どころか数時間は平気で耐えられるからである。戦後生まれ組は板の間に直に正座させられるとベテランの小遊三や好楽ですら「痛い」だの「脚が攣った」だの言い出すのだが、木久扇は音を上げることも姿勢を崩すこともない。一方、歌丸は戦前生まれではあるが体脂肪が極端につきにくい自身の体質のため板の間直正座は戦後生まれ組並みに弱く、平然としている木久扇に対して自分が先に耐えられなくなってしまう。
    このように回答者としてはジェノサイド対象にはなりにくいが、その一方で歌丸が全員一斉ジェノサイドを発動するまでのフラストレーションの原因になっていることは多々あり(ものまね、時代劇風寸劇の他、ミネソタの卵売り、歌丸病欠時の司会代行など)やっぱり連帯責任である(要するに小遊三で吸気→木久扇(or好楽・昇太)で圧縮→円楽(orたい平)で点火、という見事なオットーサイクル達成で歌丸ジェノサイドが発動する)。

    春風亭昇太

    木久扇に振る回答。三平加入まではメンバーの中で2番目に年少かつメンバー歴が最短だったということもあり、メンバーいじりネタを自重している(ただし場に慣れてからの木久扇は除く)ためか自身の回答でジェノサイドされることは少なく、だいたいは6代目円楽の巻き添え・とばっちり。一方で何故かある程度座布団の数がある時にジェノサイドに巻き込まれることが多く、ジェノサイドによる巻き添えの総没収枚数は2位のたい平に11枚もの差をつけて堂々の1位(後述)またジェノサイドされる時に「えー、なんでー!?」と大声で抗議したり、座布団にしがみついて無駄な抵抗をする(これは他メンバーのも含め、回答が出た直後から没収を予見してやることも)ことが多い。
    ちなみに、彼は2006年12月24日放送の第2046回において「家でグズグズしているサンタクロースになり、妻役の歌丸の『早く仕事行きなさいよ』に面白く答える」という問題で「お前はあの世へ逝きなさいよ」という回答を出し、1回の座布団没収枚数の最多記録(9枚。この時は総没収直前に楽太郎が自身の座布団2枚とたい平の座布団1枚を昇太に与えており、これを合わせると実に12枚に達する。なおこれは、後述の1998年3月29日放送回での歌丸及びこん平とのタイ記録でもある)を達成している。また余談だが、「ぼっちネタ」「結婚できないネタ」で自虐的な回答を出したり、歌丸からの「なるほど、嫁が来ない訳だ」を始め他メンバー(特にたい平で、彼は近年では孤独死ネタをよく使う。司会就任後は後任の回答者に加わった三平も多く、三平は自身の夫婦仲を絡めたのろけネタを使うことも多い)にいじられることも多いほか、「カミカミ王子」の異名があるように滑舌が悪く、回答を言う時に噛んでしまい自ら座布団を返納することも多かった。

    なお第2236回では「自分以外の座布団を全部没収する」という回答を出した結果、本当に歌丸が実行してしまったという『間接的昇太ジェノサイド』を発動させたことがあるが(後述)、前述の力関係ゆえ自身が司会に就任してからはジェノサイドはほとんど発生していない(その代わり回答者たちの勝手好き放題な振る舞いや司会者いじりが増え、「学級崩壊」とも称されている)。また司会者としての彼は自分がいじられた時の怒りの沸点が異常に低く、いじりネタを出されるたびにチマチマと1~2枚ずつ没収していくパターンが多い。これもジェノサイドが発生しにくい要因といえる。その代わりバッサリとジェノサイドする度胸もないため、“ご祝儀期間”を過ぎても場に馴染まない三平と共に2017年中盤ごろからの『笑点』の視聴率急降下の遠因となったともされる。

    笑点お絵描き20160731


    笑点お絵描き20160731オマケ4コマ危うし昇太、司会の座‼



    林家たい平

    効果音ものまね(打ち上げ花火など)、歌ネタ、外人キャバ嬢ものまね。花火ネタに対しては、たい平が逆立ちの所で自分の座布団から降りた隙に6代目円楽が座布団を袖に投げて山田に取らせたり、歌丸が「こっちから見てるともう埃が舞ってしょうがない!」「ただやかましくて埃立てただけ」などと苦言を呈して総没収されたケースもある。
    この他、楽太郎(当時)の「師匠の林家こん平に毒を盛った」という回答でとばっちりジェノサイドされることも多かったが、5代目圓楽の逝去前後くらいから「先代に毒を盛った」というネタで6代目円楽にやり返すようになる。その後、正式の圓楽襲名や圓楽一門会の落語芸術協会合流などの諸問題で師匠加害ネタはタブーと思ったのか円楽の方からやらなくなった(たい平は落語芸術協会(芸協)と対立関係にある落語協会(落協)の所属なので特に印象が悪い)。
    昇太同様6代目円楽の巻き添え・とばっちりジェノサイドが多いが、歌丸の正式司会者就任・昇太加入の頃には、6代目円楽に振られてもまんまと乗ってしまい巻き添え没収を食らう昇太に対し、勘よく危険を察してさっさと逃げ出し巻き添え没収を逃れたり、円楽いじりネタで取り返すことが多くなった。円楽いじりネタに関しては、他メンバー(主に6代目円楽)が司会者をいじる内容の回答を出した後に「(司会者に対して)仇取ります」と言って行う場合(いわゆる歌丸ハンターチャンスにつながるケース)が多く、これはこん平がたまに使っていたパターンだったりする。
    また彼もそこそこ腹黒く、第2254回のように6代目円楽の失言に容赦なくガソリンを注ぎ込んでもろとも火だるまになることもある。円楽の方向性が自身の座布団の数が少ない時に多数の巻き込みジェノサイドを狙うタイプなのに対し、たい平の腹黒さの方向性は兎にも角にも円楽に直撃させることで、そのためにはMAP兵器でも使わんばかりのノリで道連れで更地にする(詳細は後述)。
    なお、5代目圓楽司会時代は山田いじりネタで山田の怒りを買い総没収されることが多かった(これはこん平から受け継がれた物でもある)が、歌丸は山田いじりネタに対しては座布団を与えることが多い(詳細は後述)。

    山田隆夫

    回答者メンバー入り狙いネタ、紅白出場経験ネタ。この他、歌丸いじりネタの巻き添えなどもある。
    突発回答参加のため座布団没収ができないので、その代わりに「来週から来なくていいや!」とクビを告げられたり、大喜利開始時の紹介で役に立たない物に例えられることが多い。

    桂歌丸

    どういうことだってばよ…。無論本人が没収される訳ではないが、6代目円楽にわざと自分へのいじり(主に死にネタ)を仕向けることが多い多いこの他、たい平のヨイトマケ節ネタに合いの手を入れて盛り上げるだけ盛り上げておいてから(たい平の方は意外に感じ、最後の方はもう不信感満々の表情になっていたがやめるにやめられない状態)、ジェノサイドを発動したこともある。また余談だが、回答者時代はなかなかの腹黒さを見せ、司会の5代目圓楽を馬面ネタや若竹ネタでいじっては総没収を食らうことも多かった。第1848回の新春スペシャルにおいては「相撲の力士になり、親方役の圓楽の『今年は大丈夫か?』に対して面白く返す」という問題で、「親方」を「馬方」と言い間違えてしまい1枚没収→仕切り直して「気力、体力は大丈夫でごんすが、もう髷が結えないんでごんす」と言いつつカツラを取るという捨て身の回答で取り返す、というエピソードもある。
    なお歌丸と6代目円楽は本来すごく仲がいいのだが、明らかに一瞬殺意を持っていたとしか思えない画がお互いに残っている。

    あれ……?

    と、ここまで書いて、「あれ、歌丸司会時代の座布団ジェノサイドといえば6代目三遊亭円楽だろ?」と思った方が多いだろう。
    実際、単独でのジェノサイド回数は群を抜いて多く、歌丸ジェノサイドのきっかけとなった回数もメンバー中最多である(後述)
    が、その定番である歌丸いじり(ハゲネタ、死にネタ、恐妻家ネタ、「やるかジジイ!」などの暴言。昇太&たい平との「ブラック団」による歌丸いじりも多い)は、全員がやる物であり6代目円楽固有ではなかったりする(特に「ハゲチャビン」呼ばわりはほぼ木久扇の持ちネタで6代目円楽は1度だけしか使っておらず、その時は没収自体されていない。なおこれに対し歌丸は「バカチャビン」と言い返すことも多い)。そうした意味では没個性ながらも模範的ともいえる。また自身の回答で歌丸ジェノサイドを発動させる時はたいてい自身の座布団の数が少ない時なので、きっかけの多さに反してジェノサイドによる総没収枚数はメンバー中最少だったりする。このあたりにも彼の腹黒さが表れているといえる。
    ただ敢えて特筆すると、彼がアーネスト・ヘミングウェイネタを使うと歌丸が瞬間的にキレるのは謎である。同じ過去著名作による歌丸いじりでも、たい平のレオナルド・ダ・ヴィンチネタは許されることが多いのだが…。

    歌丸ジェノサイドへの発展

    普段なら、やらかしたメンバーだけが座布団を総没収され更地になって終わりなのだが、歌丸がフラストレーションを溜めていた場合(原因はだいたい6代目円楽だが、小遊三、木久扇、たい平の場合も時折見られる)、誰かの回答に全員で便乗して悪ノリした場合、また地方収録回で地元への不謹慎ネタを使ったりした場合などに全員がまとめて総没収される歌丸ジェノサイドが発動する。
    回答に際して全員を巻き込むのは6代目円楽というイメージで実際最多だが、次点のたい平もそこそこあり、また好楽も発動させたことがある(後述)。
    唯一、小遊三だけは席の位置が歌丸の一番近くで、歌丸が直接ツッコめるためか全員のジェノサイドに至ったことはなかったのだが…(後述)。

    なお、全18回の歌丸ジェノサイド(全員一斉に限る)による座布団没収枚数の総計は以下の通り。
    小遊三:51枚 好楽:47枚 木久扇(木久蔵):37枚 昇太:67枚 6代目円楽(楽太郎):34枚 たい平:56枚 合計292枚

    また発動のきっかけとなる回答をしたメンバーは以下の通りで、やはり6代目円楽が圧倒的多数を占めている。
    6代目円楽(楽太郎):10回 たい平:5回 好楽:2回 小遊三:1回

    プチジェノサイド・ハーフジェノサイド

    プチジェノサイドと呼ばれる事象は2種類あり、一つは全員から一定枚数を没収する、もしくは全員の座布団の数を一定にするもの。もう一つはメンバーの中から2人だけ総没収するものである。
    後者は圧倒的にブラック団の独壇場で、6代目円楽がきっかけで両隣の昇太orたい平が巻き添えになるパターンと、たい平がきっかけで円楽が巻き添えになるパターンのどちらかで、昇太がきっかけになることは少ない(皆無ではない…ハズ)。傾向としては、円楽は自分の座布団の数が2人より少ない時が多く、それに対してたい平は、状況に関係なく円楽を狙い撃ちして道連れで更地になるが、すぐさま円楽いじりで取り返す流れが多い。
    他にも組み合わせは好楽&6代目円楽の圓楽一門コンビ、好楽による木久扇への一発芸振りによる発動、先に挙げた大月秩父戦争などがある。
    また歌丸司会時代初期は木久蔵(当時)・たい平の落協コンビも何度かあった。これはメンバー歴の浅いたい平が初期においては声帯模写ネタ(主に鶏)を楽太郎(当時)ではなく所属団体が同じ木久蔵に振ることが多かったためである。が、後に6代目円楽と親密になったことで、歌丸ジェノサイドが定番化する頃には見られなくなった(むしろ後述の通り木久扇はブレーキ役を果たすようになる)。

    ハーフジェノサイドはその通り全メンバーの半数に当たる3人が総没収され更地になる事象である。3人となるとやっぱりブラック団…かと思いきや、これは意外に少ない(昇太が加入する頃には、たい平が勘よく危険を察して円楽の巻き添えを回避するようになっていたため)ブラック団が揃って更地になる場合は、既にたい平が更地状態で積極的に昇太を巻き込んだ場合が多いため、個々の事象としてはプチジェノサイドのレベルという形になる。
    ハーフジェノサイド発動のきっかけとして多いのが実は小遊三である。彼の下ネタが原因でそのとばっちりを受けて3人仲よく更地になることが多い(被害者は主に好楽、円楽、たい平)。というのも、女装しての問題であるにも関わらず、小遊三が『短命』ネタで歌丸を気持ち悪がらせた後に、オカマ・外人キャバ嬢が持ちネタのたい平や、『短命』を得意演目としていた5代目圓楽の直弟子である好楽と6代目円楽が本っ当に理不尽に没収される(回答そのものを言っておらず、ただ前フリの仕草をしただけで没収される)ことが多いため。といってももちろん、他の下ネタや死にネタ、ハゲネタなんぞ朝飯前である。
    この他、ブラック団がハーフジェノサイド対象になる場合として、円楽とのプチジェノサイド狙いのたい平のネタ振りに昇太が勝手に首を突っ込んできて巻き込まれる場合がある。

    プチorハーフジェノサイドは全員一斉のジェノサイドと異なり、たい平がきっかけとなる割合がぐんと増える。一方芸風的に一線を画しているためか、木久扇は自らきっかけになることも巻き添えになることも少ない。また、時間差ジェノサイドの過程で(総没収型の)プチorハーフジェノサイドが発生していることも多い(詳細は後述)。このため、時間差ジェノサイドも含めると小遊三がきっかけのジェノサイドは結構多い。

    歌丸ジェノサイドの歴史

    第2029回

    初の歌丸ジェノサイドが発動したのは2006年8月13日放送の第2029回である。全てはここから始まった
    問題:隣のメンバーと手をつないで童謡「くつが鳴る」の替え歌で「お手々つないで○○行けば♪」と歌う。そこに歌丸が「どうなったの?」と聞いた後さらに続ける。
    楽太郎(当時)「(回答者全員と手をつないで)お手々~つないで~お通夜に行けば~♪(この時点で観客は爆笑)」→「遺体がしゃべった!!」全員「怖っ!?」
    という回答をしたのがきっかけ。この事態に回答者たちは昇太「えー!?全員!?えええええ!?」好楽「こんなの初めてだよ!」「なんだよー」などと発言していた。
    そしてこの記念すべき第1回目、記念すべき回にふさわしく(?)山田も参加している。このため、この翌週の第2030回では紹介の際「この中で一番の下等動物 の山田くん」とまで言った上、その後もしばらくの間歌丸の山田の扱いがいつにもましてぞんざいになった。


    座布団没収枚数
    小遊三:2枚 好楽:3枚 木久蔵:2枚 昇太:7枚 楽太郎:1枚 たい平:3枚 合計18枚

    第2055回

    時間差ジェノサイド。2007年3月4日放送。
    この日の2問目(グルメリポーターになり、熱々の物を「熱い!熱い!」と言いながら食べて歌丸の「大丈夫?」に面白く答えるという内容)で木久蔵(当時)が「今日は私静かな静かな宇治の里で憩っております」という言い間違いを好楽に「どういう状態?憩ってるって??」とツッコまれた後、「私はこの静かな宇治の里に来ております。ただ今よりこちらの玉露を頂戴いたします。あちあちあち!」→木久蔵「ぎょくろうさま(師匠である林家彦六の口癖のものまね)
    これにより木久蔵に残っていた最後の1枚が(歌丸曰く)罰として没収され、3問目でも1枚も獲得できなかった。続く3問目で、

    問題:回答者が冬眠から覚めた熊になり、村人役の歌丸からの「よく寝たかね?」という質問に面白く答える。
    たい平「あ!そうだ!友達も起こしてやんなきゃ!コケコッコー!(鶏の鳴きまねをして木久蔵にも振る)
    昇太「僕くまのプーさん。あんたハゲのじーさん」
    楽太郎「うるせえな、俺は寝起きが悪いんだ!やるかジジイ!」
    好楽「あー、今年から布団とベッドを丸八(当時のスポンサーが丸八真綿だった)にしたから」
    この4人は以上の回答で一発総没収だったが、小遊三は、
    「いやー、腹減った~。(歌丸に咬みつこうとして)まずそうだからよそう」
    「正月いっぺん目覚まして箱根駅伝見たんだけど、あの順天堂の今井の5人抜きはすごかったなー、って熊がこんなこと言うかよ」
    「冬眠前に睡眠薬と間違えてバイアグラ飲んじゃったからよー!やるかババア?」
    といった回答で3回に分けて全ての座布団が没収され、時間差ジェノサイド達成となった。
    ちなみに、楽太郎は先々週の2問目にたい平の打ち上げ花火のものまねに便乗して座布団を総没収され、そのまま獲得できず0枚で終了したが、その翌週では楽太郎だけがいい回答が出ても何故か歌丸が決して座布団を与えず、1人だけ開始から終了までずっと座布団なしだったため、これを含めて3週連続で0枚フィニッシュとなった。

    第2060回

    2回目。2007年4月8日放送。熊本での収録。
    問題:八代亜紀の「舟唄」の歌詞の「○○でいい、○○でいい♪」に乗せて2つのいいことを歌う。歌丸が「本当にいいの?」と聞いた後さらに続ける。
    たい平「花火は広場でやればいい、広場がなければ部屋でいい~♪」→「できますよ!」持ちネタの打ち上げ花火のものまね(口笛と手で床を叩く音で花火の音を、途中何度も逆立ちして花火の上がる様を表現)を始め、全員釣られて手で床を叩きまくる→歌丸「山田くん、全員の全部持っていきなさい」
    好楽「余計なことすっからだよ!」
    楽太郎「だいたい釣られるからいけないんだよ」
    この回答の後、木久蔵が座布団を2枚、小遊三が1枚獲得して3問目に移っている。
    ちなみに2016年8月27・28日に放送された24時間テレビにて、この回答が放送された。

    座布団没収枚数
    小遊三:3枚 好楽:4枚 木久蔵:1枚 昇太:3枚 楽太郎:0枚 たい平:1枚 合計12枚

    第2080回

    時間差ジェノサイド。2007年9月2日放送。
    この日は2問目で「2つの仕草の違い」というテーマで、歌丸が「どこが違うの?」と聞いた後さらに続ける。
    木久蔵「これが、ウイスキーを飲んでいるところ。これが、日本酒を飲んでいるところ」→(泥酔してる演技)うるせーんだバカヤロー!」
    昇太「これが、弁当箱を開けたところ。これが、玉手箱を開けたところ」→「玉手箱は開けるとおじいさんになるんですよね。(歌丸に対して)開けたろ?
    これで2人とも総没収。続く3問目で、

    問題:シンデレラになり、ガラスの靴を手にした王子役の歌丸のプロポーズに面白く答える。
    楽太郎ハニカミ王子ならいいけど、ハゲかけ王子じゃない!」
    たい平「私はシンデレラ、あなたはシンデルラ!」
    小遊三「その持ってるの、靴じゃなくて溲瓶よ!」
    好楽「このルミ子、年下の男じゃなきゃダメ」
    でそれぞれ座布団総没収、時間差ジェノサイド達成。

    第2133回

    時間差ジェノサイド。2008年9月28日放送。初代木久蔵が木久扇を襲名して最初の事例。この日は先週の回での一件(3問目の「警察官になって交通ルール違反のドライバーを呼び止め、ドライバー役の歌丸の『見逃して下さいよ』に面白く返す」という問題で、楽太郎が「そこに車止めない!邪魔だ、車止めない!」→「どきなさい!今歌丸の霊柩車が出るんだから」という回答を出して1枚没収されている)で歌丸がフラストレーションを溜めており、楽太郎と何度か「機嫌悪い?」「悪いよー!」とやり取りしていた。

    問題:ご飯のおかわりを催促する歌丸に対し、主婦になって何か返す。
    最初に楽太郎の「あんたがお代わり!」という回答で、歌丸は座布団こそ取らなかったもののますますフラストレーションを溜め、その後の
    楽太郎「はい、大盛りにしてよーく叩いて、お箸立てて(一膳飯を作る仕草)
    昇太「おかわりおかわりって、栄養が骨と皮ばかりで、肉と毛に行かないんだからぁ」
    木久扇「あーら、もう10杯目よ?10杯のー♪ご飯からー♪恋の花咲く…」
    小遊三「おかわりが欲しいんなら、女王様とお呼び!」
    この4人の以上の回答でそれぞれ一発総没収。好楽も、
    「たくさんおかわりしなさい。あなた、お変わりはないですかー♪ラララララー♪」
    「まあ豪快な食べっぷり。その豪快な食べっぷりに、秋田こまちのあたしはひ・と・め・ぼ・れ♡」
    という回答で2回に渡って没収され0枚に。
    この時点で唯一座布団を残していたたい平は、ただ1人答えを出し渋っていたので無理矢理当てられ、「あんたが初めてよ!?木久蔵ラーメンおかわりするのなんて!!」と回答した後座布団を自主返納して、これで時間差ジェノサイド達成、更地と化す。
    その後好楽と楽太郎が座布団を1枚ずつ獲得したが、最後に歌丸は「本当は私は今日は機嫌が悪くないんです。機嫌がよかったんです。もっともっといい答えを期待していたんですけれども、あんまりいい答えが出なかったようです」と言って2人から座布団を没収し(楽太郎「ちょっ…!」好楽「なんだよ!取るのかよ、これ!」)、結局更地に戻った所で締められた。

    第2158回

    3回目。2009年3月29日放送。
    問題:花見の席上という設定で、隣のメンバーを知人として歌丸に紹介。紹介された人が改めて「私が○○です」と言った後さらに続ける。
    好楽が木久扇を「雨が降ると喜ぶ傘屋」と紹介。「アルバイトに雨乞いの先生もやってます」と言って雨乞いのネタを振り、木久扇がそれに応じてネタをやったのが原因。
    その後楽太郎が腹いせに発言した「あの方が理不尽なクソジジイです」をきっかけに、歌丸「私が理不尽なクソジジイです」木久扇「それでハゲチャビンです」全員「バンザーイ」のやり取りで締められた。

    座布団没収枚数
    小遊三:4枚 好楽:4枚 木久扇:3枚 昇太:5枚 楽太郎:0枚 たい平:4枚 合計20枚

    第2200回

    時間差ジェノサイド。2010年1月24日放送。
    この日は1問目(まず二番目に好きな物を挙げ、歌丸の「じゃあ一番は?」の問いに一番好きな物を挙げるという内容)でたい平が、
    「僕がデパートで二番目に好きな場所は屋上です」→「地下です。ちか(妻の田鹿千華と掛けてる)が大好きです!!ちか…」
    という回答で座布団を総没収され、そのまま獲得できずじまいとなる。その後3問目で、

    問題:柔道の寒稽古という設定で、対戦相手役の歌丸が「だーっ!」などと叫んだ後に何か返す。
    楽太郎「やるかジジイ!」
    木久扇「勝とうと思ってるな?そうはいかない、イカのきんた…」
    小遊三「袈裟固めでいくぞ!今朝、硬めのが出たからな!」
    好楽「ヘイ、柔道、ララララー♪(『ヘイ・ジュード』と掛けてる)
    でそれぞれ座布団総没収、下記の昇太の総没収と合わせて時間差ジェノサイド達成。
    ちなみに昇太は、楽太郎の回答に便乗した
    楽太郎「もっと稽古にはげめ、はげめ、はげめ!はげめー!」
    歌丸「…」
    楽太郎「『一生懸命稽古やりましょうね』ってのを『励め』って言ってるんですよ」
    たい平「『ハゲめ』(「ハ」にアクセント)じゃないんですね?」
    楽太郎「それは違う!それは『ハゲめ』(「ハ」にアクセント)でしょ?」
    昇太「『ハゲめ』(「ハ」にアクセント)じゃないんだ!『ハゲめ』(「ゲ」にアクセント)!あ、『ハゲめ』(「ゲ」にアクセント)
    というやり取りで総没収となり、結局昇太はこの問題ではその後一度も指名されなかった。

    第2205回

    4回目。2010年2月28日放送。楽太郎が6代目円楽を襲名して最初の事例。

    やってはいけない歌丸ジェノサイド

    問題:「○○のバカヤロー!」と叫ぶ。歌丸が続いて「バカヤロー!」と叫んだ後さらに続ける。
    円楽が「これ歌丸師匠じゃなくて皆さん一緒に(「バカヤロー!」と)言ってください」と指示してから「歌丸のバカヤロー!」→「こいつらこんなこと言ってますよ!」という回答を出し、結果好楽の「お前が言わしたんじゃねーか!」の抗議も空しくジェノサイドが発動した。
    しかしこの強引かつ卑劣な巻き込みジェノサイドが、直後に自分の首を絞める事態を招くとは思わなかっただろう。

    座布団没収枚数
    小遊三:4枚 好楽:6枚 木久扇:5枚 昇太:2枚 円楽:3枚 たい平:3枚 合計23枚

    円楽「を」みんなでジェノサイド

    続く3問目は「以前6代目円楽を乗せたタクシーの運転手になり、歌丸の『どんな風だった?』の質問に面白く答える」という問題。当然ながら先ほどの巻き込みジェノサイドの報復とばかりに、全員が円楽をいじり倒すキレッキレの回答を連発した。
    小遊三「マネージャーにね、『これで円楽(の名)は手に入った。後は笑点の司会だけだ』って言ってましたよ」
    たい平「後部座席で落語の稽古してましたよ」→「まあまあですね」
    好楽「後ろで稽古してましたよ」→「『眠くなるからやめてださい』って言っておきました」
    木久扇「後楽園ホールまでお送りしたんですよ」→「えー、なんだか『たまには笑点を観に来な』って言って、チケット2000円で売りつけられました
    なおこの回答に対して好楽が「タダだよ!タダなんだよ!!」と笑いながらツッコんでいる通り、笑点の公開収録の観覧は原則無料である(ただ、入場希望者が多く抽選制となっているため、かなり以前からいわゆるダフ屋、現在でいう転売屋が横行し問題にもなっている)。
    円楽は、普段は自身をボケキャラにしている木久扇にまで全力でいじられた(後述の「ダーク木久扇」を参照。ちなみにこの時も、「後楽園ホールまで」と明言することで「地方収録回では会場の兼ね合いで有料にしていたことがある」という逃げ道をしっかりつぶしている)ことにさすがに堪えたのかここで「ちょ、ちょっとこの問題やめようよ」と弱音を吐くも、歌丸は「面白い!これね。ゆっくりやろうじゃない」とノリノリで続行。
    昇太「この間ね、新円楽さんを料亭の前で乗せましたよ」→「バックミラーで見たらね、店の人が塩撒いてました!
    小遊三「内緒の話なんですがね、吉原から川崎の堀之内まで乗っけましたよ」→「…掛け持ちらしいですねぇ!」
    好楽「山田花子と一緒に乗ってきましたよ」→「確かその前がハリセンボンの太ってる方ああいうのが趣味なんですかねぇ
    たい平「『山の奥に連れてってくれ』って言ってましたよ」→緑色の着物を着せた藁人形に五寸釘打ってました」
    さんざん袋叩きにされてメンタルボロボロ状態になった円楽はここでそろそろっと自ら挙手。それに気づいて「自分でやるの?自分でやるんだって」と歌丸に取り次いだのは普段明らかにバカにしきっている好楽であった。そこで歌丸が「自分でやるの?図々しい!」と言いつつ指名すると、円楽は「『襲名おめでとうございます』って言ったら『そう言ってくれるのは君だけだよ』って涙ぐんでました」と自虐的な回答を出して「実に正直だ!」と3枚獲得したが、「いらねぇ!」と拒否していた。
    まさに自業自得の極みであった。

    余談

    この回の“6代目円楽総攻撃”と円楽の自虐的な回答が後に定着した彼自身の「友達いないネタ」の原点、という説が定着しているが、これ自体は実は5代目圓楽司会時代から何度か出てきている物である。一気に露出するようになったのはたい平が円楽いじりに多用するようになったため(後述の「林家“円楽スナイパー”たい平」を参照)。
    なお、3年後の第2353回(2013年3月3日放送)の2問目でもほぼ同様の問題(ただし歌丸の返しが「どうしたの?」になっている)が出されている。円楽はこの時も「歌丸のバカヤロー!(ただしこの時は1人で)」→「あー、さっぱりした」という回答(実は直前の昇太の、1枚獲得した「歌丸のバカヤロー!」→「あの芸にはどんだけ頑張っても追いつけないじゃないか」という回答のかぶせ)を出し、その次のたい平の「小遊三師匠のバカヤロー!」→「小遊三師匠からもらったカバン持ってたら警察犬に咬まれたじゃねーかよ!」という回答の後で歌丸が山田に「たい平さんに1枚やって、円楽さんの全部(4枚)持っていきなさい」と指示。しかし、この時は歌丸が3問目と間違えて「…といった所でそろそろお別れのお時間…じゃないや。もう1問あるんだ」と大喜利を終わらせようとするミスを犯したため、わざわざ司会席のそばまで来た円楽を筆頭に全員から「司会者のバカヤロー!」と罵倒され、「山田くん持ってかなくていい」と座布団総没収の撤回を余儀なくされた。

    第2223回

    5回目。2010年7月4日放送。仙台での収録。
    問題:伊達政宗は家来も優秀だったといわれる。それにちなみ家来になって様々な手柄を報告し、殿様役の歌丸が「あっぱれあっぱれ!」と言った後さらに続ける。
    たい平「なんと南アフリカ(サッカーワールドカップ)からの土産でブブゼラなる楽器を手に入れましてございまする!」→「これからは出陣の際は法螺貝ではなくブブゼラを吹きましょう」ブブゼラを吹くものまねをして、全員がそれに便乗→歌丸「山田くん!全員の全部持っていきなさい!」
    ちなみに同年末の年忘れ大喜利大会では「今年最後の笑点の大喜利ですから、ケチなことは言いません」と回答者全員にブブゼラがプレゼントされ、歌丸は「それでもって鳴らしながら木久蔵ラーメンを売って歩いていただきたいと思ってます」と発言した。

    座布団没収枚数
    小遊三:3枚 好楽:3枚 木久扇:2枚 昇太:1枚 円楽:2枚 たい平:1枚 合計12枚

    第2230回

    時間差ジェノサイド。2010年8月22日放送。
    問題:お坊さんになって木魚を叩きながら何かぼやき、仲間のお坊さん役の歌丸が「気にすんなよ」と言った後さらに続ける。
    昇太「あー、ブラジル旅行なんて行かなきゃよかった」→「いやー、木魚がね、サンバのリズムになっちゃうんですよ」
    という回答で木魚を連打し、釣られた木久扇とたい平もろとも総没収される。
    ちなみに昇太はこの後「いやー、私は修行の身。生涯独り者かも知れないなー」→「玉置浩二なんて、俺と同い年なのに4度めに挑戦しようとしてるんだよ!」という自虐ネタで1枚獲得するが、その後の「あー、袈裟と数珠をどっかに忘れてきてしまった」→「気がついたのがね、ケサ(袈裟)のジューズ(数珠)頃だったんだよねー」というダジャレの回答で結局没収される。その後、
    小遊三「あー、観音様を磨くのは本当に恐れ入る」→「弁天様なら隅から隅まで熱が入る!」
    好楽「坊さんになると一生食えると言ったのにな~」→「落語覚えられないんだから、お経なんか覚えられる訳ねえや」
    円楽「あー、檀家の椎名さんのお盆に行ったが、歌丸さんの葬式も寂しかったのう」→「メンバーも弟子も来なかった」
    以上の回答でそれぞれ座布団総没収、時間差ジェノサイド達成となった。

    第2237回

    6回目。2010年10月17日放送。
    問題:コップ酒を片手に隣のメンバーと騒ぎ、歌丸が「静かにしてよ」と言った後さらに続ける。
    6代目円楽「師匠(5代目圓楽)ももう一周忌でございますけども、しんみりしてもしょうがないから、陽気に師匠の一周忌で献杯をしましょう。献杯!」→「師匠!歌丸もうすぐ送りますから!」→全員口々に「そーだそーだ!」→歌丸「山田くん!全員の全部持っていきなさい!」
    これにより、先週の間接的昇太ジェノサイド(後述)の関係で昇太以外は2週連続で更地スタートとなる。そして翌週の第2238回では元凶の円楽だけはいい回答が出ても歌丸が決して座布団を与えなかったため、開始から終了までずっと座布団なしだった。

    座布団没収枚数
    小遊三:2枚 好楽:2枚 木久扇:1枚 昇太:3枚 円楽:2枚 たい平:1枚 合計11枚

    第2283回

    7回目。2011年9月25日放送。
    問題:安来節のドジョウ掬い師になってザルでドジョウに限らず様々な物を掬い、歌丸が「やってるね」と言った後さらに続ける。
    円楽「みんな一緒に。よいしょ、よいしょ!(全員に一緒にやらせる)」→「誰だ?この川に歌丸を散骨したのは」→歌丸「山田くん、全員の全部持っていきなさい!」
    昇太「なんで!?えーっ!?みんな!?」
    小遊三「汚ねぇよなー」
    歌丸「え~、大喜利は仲よくいきましょうね」
    この回答の後、昇太、円楽、木久扇がそれぞれ1枚ずつ座布団を獲得して終了している。

    なお、3年前の第2123回(2008年7月13日放送)の3問目でも同様の問題(ただし歌丸の返しが「何やってるの?」になっている)があり、その際も楽太郎(当時)が「ブラック団で三人衆」と称して両隣の昇太&たい平に一緒にやるよう指示した後「歌丸の骨拾ってるの」と回答、結果3人仲よく総没収を食らった(いわゆるハーフジェノサイド)。昇太&たい平は楽太郎が回答を出した途端「わー!」と悲鳴を上げ、慌ててザルを手放して自分は関係ないことをアピールしたが、時既に遅しだった。

    座布団没収枚数
    小遊三:4枚 好楽:4枚 木久扇:3枚 昇太:4枚 円楽:4枚 たい平:4枚 合計23枚

    第2292回

    8回目。2011年11月27日放送で、歌丸噺家生活60周年記念回。
    問題:「3人お詫びシリーズ」の一つで、両隣のメンバーと一緒に頭を下げて歌丸に対してやってしまったことを詫びる。歌丸が「それだけじゃないだろ!」と言った後さらに続ける。
    たい平「師匠が大好きな愛車に3人で傷をつけてしまいました!」→「はい、円楽さんはブレーキに細工までしていました!」→全員がうんうん頷く(ように見えただけとも)→歌丸「山田くん、全員の全部持っていきなさい!今あれ言った時に皆『うん』って頷いてた。見てないふりしてちゃんと見てるんだから」
    歌丸「今日は座布団の大サービス。あげるとは言いません、取るのもサービスの一つですから

    なお、この問題はその性質ゆえか以下のように隣のメンバーをいじる内容の回答が多く、結果とばっちりで座布団を没収されるメンバーが多発している。
    昇太「師匠が『車を呼んでほしい』と言った時にタクシーではなく、救急車を呼んでしまってすみませんでした」→「霊柩車を呼んだのはこの人です(隣の円楽を指差す)(円楽が1枚没収)
    好楽「楽屋で師匠の悪口を言ったことを本当にお詫び申し上げます」→「『ハゲチャビン』と言ったのはこのバカチャビンです(隣の木久扇を指差す)(木久扇が1枚没収)
    円楽「師匠が国立演芸場でおやりになったCDセットをまだ聴いてないことをお詫びいたします」→「あのCDを鍋敷きにしたのはたい平で、その日のうちにブックオフに売ったのはこいつです(隣の昇太を指差す)(昇太とたい平が1枚ずつ没収)
    ちなみに、この放送の6日前に初代司会者の立川談志が逝去したため、本編終了後に追悼コメントが表示された。

    座布団没収枚数
    小遊三:5枚 好楽:3枚 木久扇:2枚 昇太:4枚 円楽:4枚 たい平:5枚 合計23枚

    第2293回

    9回目。2011年12月4日放送。
    問題:お坊さんになって、急いで走る動作をする。歌丸が「どうしました?」と聞いた後それに答える。
    円楽(全員に一緒にやらせる)歌丸が死んだんです」→歌丸「山田くん、全員の全部持ってって!」
    これで2週連続の歌丸ジェノサイド発動となった。
    歌丸「昔から『人を呪わば穴二つ』ということを言います。呪いがここ(回答者席を指差す)へ出てきた訳でございます」

    なお、この回のちょうど5年後の、昇太司会時代の第2541回(2016年12月4日放送)の3問目でも全く同じ問題が出題され、この時も円楽が全員に振り「横浜のおじいさんが…!真金町のおじいさんが…!南ー無ー」という回答を出して「はい、じゃあ走った人全員1枚ずつ持ってって」と全員が1枚ずつ座布団を没収されている(なお、全員の座布団を指定された数だけ没収するプチジェノサイドというべきケースは2011年9月11日放送の第2281回や2018年2月11日放送の第2599回でも起こっている)。なおこの際円楽は「俺は『横浜のおじいさんが』って言っただけだよ、誰とは言ってないよ(お前が勝手に歌丸師匠に結びつけただけだから)と逆に昇太をハメようとし、昇太はこれにうっかり「どう考えても特定のあのおじいさん指してるでしょ!」と返してしまったため、円楽に「どこのおじいさん?どこのおじいさん?言ってみ」と問い詰められて返答に窮し、「えーとー、笑点また来週!」と強引に締めに入ることでなんとか逃げた。
    歌丸「まだまだ甘いよ昇太さん、まず、奴が四の五の言ったらもう2枚くらい持ってかせて、それでも引っ張るようなら全部持ってかせちゃうのが基本だよ」

    座布団没収枚数
    小遊三:1枚 好楽:1枚 木久扇:1枚 昇太:5枚 円楽:2枚 たい平:3枚 合計13枚

    第2343回

    10回目。2012年12月9日放送。
    問題:歌丸に「これを使って」などと言いつつ札束(言うまでもないが、本物ではなく小道具)を渡し、歌丸が「ありがとう」と言った後さらに続ける。
    円楽の「香典の先渡しだ」などの回答にフラストレーションを溜め、しまいには好楽の「これで次の司会は俺だな!」の回答でついに怒り爆発、「山田くん、全員の全部持っていきなさい!」と歌丸ジェノサイド発動。
    ちなみに、座布団が運ばれていく間円楽は全員の札束を回収して見台の上に置き、歌丸はそれを「こーんなはした金でもって、冗談じゃねぇよ」と言いつつちゃっかり懐に収めていた。そして締めの挨拶の後にこっそりその札束を数えており、その様を山田が呆れて見ていた。

    座布団没収枚数
    小遊三:2枚 好楽:2枚 木久扇:1枚 昇太:5枚 円楽:2枚 たい平:6枚 合計17枚

    第2354回

    11回目。2013年3月10日放送。
    問題:回答者が主婦になり、「隣に有名人が引っ越してきた」と夫に報告。夫役の歌丸が「本当?」と聞いた後さらに続ける。
    円楽「あなた嬉しいわ、お隣に越したの、落語の名人の桂歌丸師匠よ」→「『忌中』って札がかかってたわ」
    その後全員がそれに笑いながら
    好楽「悪い奴だな~」
    たい平「越してきて…」
    昇太「引っ越してきて『忌中』ってwwwいきなり!?」
    木久扇「引っ越してきて死んじゃうことないよねえ」
    好楽「死体が引っ越したのかよ、死体が引っ越してきたのかよ、そんなバカなwww」
    小遊三「死にながら引っ越してきたのかよ」
    昇太「そんな忙しい時に?ww途端にww」
    木久扇「着いた、着いた途端に死んじゃったんだよ」
    小遊三「それじゃ霊柩車で来たのかよ」
    木久扇「霊柩車ごと…」
    などと言いたい放題で、「山田くん、これ全員の全部持っていきなさい!」と歌丸ジェノサイド発動となった。
    円楽「あーおもしれ…www」
    昇太「急にさっぱりしちゃったじゃないここ」
    その後すぐ歌丸に指名された円楽(笑いすぎて涙が出たのか手拭いで顔を拭いていた)が、回答前に(合掌した後)せめて、みんなでお焼香に行こうねwww」

    ちなみにこの後、たい平が「お隣に笑点の座布団運びの山田隆夫が引っ越してきたのよ」→「引っ越しましょう」という回答で3枚獲得し(いわゆる歌丸キャッシュバック)、終了時はたい平だけ3枚で他は更地という状態で締められた。

    座布団没収枚数
    小遊三:3枚 好楽:1枚 木久扇:5枚 昇太:0枚 円楽:2枚 たい平:2枚 合計13枚

    第2384回

    12回目。2013年10月13日放送。翌週も含めての超伝説回である。
    問題:警察官になり、立ち入り禁止のテープを両手で広げて規制線を張り「ここは立ち入り禁止です」などと言う。歌丸が「何かあったのですか?」と聞いた後さらに続ける。
    円楽「聞くも涙、語るも涙の事件がありました。横浜の真金町の77歳になる老噺家が、旅から旅で落語をやって一生懸命稼いでいるのに、家族はその間ハワイ旅行へ出かけ、それでその老噺家は楽屋でもらった弁当を1人寂しくあっためて食べてたんですが、ここ2、3日その落語の仕事も地方の仕事もなく、弁当ももらえずにしまいには水道に口をつけたまま干からびて亡くなったという、孤独な…」→延々と続く中全員が笑っていた(特に笑っていたのは好楽と昇太)→歌丸「山田くん、山田くん、全員の全部取んなさい!(ブチギレ)
    場内爆笑とメンバー騒然の中、歌丸「私は誰かが1人くらいは文句を言ってくれると思ってたんです。そうしたら全員で頷いてやんの(怒)
    この回は他のメンバーが特に便乗していた訳でもなかったためかジェノサイド発動に対する反発が特に大きく、またこの直後、円楽が締めの挨拶をする歌丸の前にテープを張りつつ「はい危険人物、危険人物」と言い、歌丸に「うるせーんだよ!」と怒られていた。

    そして翌週の第2385回ではこの出来事からか、いい回答が出ても歌丸が決して座布団を与えなかったため、今度は元凶の円楽だけでなく回答者全員が開始から終了までずっと座布団なしの状態だった。これはある意味異例の事態で、ニュースにもなった。
    歌丸「48年間笑点をやっていて、1週間誰も座布団を取らなかったのは今日だけでございます」
    昇太「取らないんじゃなくて取れないんだって!」
    『笑点』は2本録りが多く、この2384回分の収録後、2385回分も続けて収録されたが、(ネタとはいえ)歌丸の腹の虫が収まらなかったのが原因ともいわれている。
    ちなみに家族が公演巡業中だった歌丸を置いてハワイ旅行へ出かけたのは実話の模様。

    座布団没収枚数
    小遊三:2枚 好楽:2枚 木久扇:2枚 昇太:5枚 円楽:2枚 たい平:4枚 合計17枚

    第2401回

    時間差ジェノサイド。2014年2月9日放送。
    問題:2月9日で「肉の日」の語呂合わせにちなみ、マンガ肉を持って一言。歌丸が「どうしたの?」と聞いた後さらに続ける。
    木久扇「おいしそうな燻製のできあがりだ」→「食べてくんせい」で2枚没収されたのを皮切りに、
    昇太「いやぁ、原始時代って暇なんだなぁ」→「マンモスの肉喰う以外まんもすることがねえや」
    たい平「髪の乱れに手をやれば♪」→「憎(肉)や~♪ありがと」
    楽太郎(肉を前に置き)かわいそうだ…かわいそうだよぉ!かわいそう…」→「歌丸師匠生焼け…」
    小遊三「ちょっと貸して(好楽の持っていた肉を借り、自分のと合わせて共に骨が前を向くよう胸の前に並べて巨乳に見立てる)叶姉妹
    でそれぞれ座布団を総没収されていき、最後は木久扇の「なんでも記念日を作りゃいいってもんじゃねえよ」→「2月の9日だから肉の日だと?だから圓生さん、あんたの弟子は仲がよくない。ウケねーじゃねーか!」で同様に総没収される。
    この時点では好楽のみ1枚残っていたが、次の問題(ソチ五輪に時代劇で悪徳商人と悪代官のやり取りによく出る「そちもワルよのう」を掛け、悪徳商人になってオリンピックでの悪行を報告する。悪代官役の歌丸が「そちもワルよのう」と言った後さらに続ける)にて小遊三が「お代官様、開会式の万国旗を全部引っこ抜いてまいりました」→「はた(旗と傍を掛けてる)迷惑とも思いません」と回答した直後、「目立ってしょうがないから」という理由で何もしてないのに没収されてしまい(好楽「なんでだよ!くれるのかと思ったよ!」)時間差ジェノサイド達成となった。

    第2442回

    13回目。2014年11月30日放送。福岡での収録。
    問題:ハリセンを片手に「○○が安いよ!」と様々な物を叩き売る。歌丸が「本当に安いね」と言った後さらに続ける。
    たい平「今年の夏は雨が多かった、だから花火大会が中止になっちゃった。その上げてない花火が、安いよー!」→「安いよ、一発試しに上げてみよう(持ちネタの打ち上げ花火のものまねをする)」→円楽&昇太が釣られる(ハリセンで高座の床を叩いて花火の爆発音を表現、円楽は途中からたい平の尻を叩いていた→小遊三&好楽も釣られる→木久扇もヤケクソで乗る→最終的に全員が持っていたハリセンで高座の床をバンバン叩く→歌丸「山田くん、全員の全部持っていきなさい」と歌丸ジェノサイド発動
    歌丸「こっちから見てるとドタンバタンドタンバタン…あの辺が埃でもうもうとしてる!(キレ気味)」
    この際、昇太と円楽が元凶となったたい平を「バカタレwwwお前wwwお前www」とハリセンで叩いていた。

    座布団没収枚数
    小遊三:4枚 好楽:2枚 木久扇:1枚 昇太:6枚 円楽:2枚 たい平:1枚 合計16枚

    第2445回

    14回目。2014年12月21日放送で、2014年最後の放送。
    問題:枕を使った問題。歌丸が「どうしたの?」と聞いた後さらに続ける。
    たい平が「秩父枕祭り」と称して「正調・枕音頭」という民謡を歌う→全員釣られ、歌に合わせてそれぞれの枕を小遊三まで回す。その後円楽が6つ集まった枕を見台の上(歌丸の目の前)に積み上げ、5つ積み重ねた所で歌丸の姿が観客から見えなくなってしまう。腹に据えかねた歌丸が立ち上がって(この時ぶつかったのか崩れ落ちる枕を止めようとしているようにも見える)「山田くん、全員の全部持っていきなさい」とジェノサイド発動。
    たい平「何が起こったんだ?俺は正調・枕音頭を…」
    円楽「バカヤロウw」
    その後もキレ気味に「山田くん、枕片づけなさい」と枕を回収させ(その時に円楽が「そのまんま寝られます(永眠できます)よw」と追い打ちをかけ、歌丸が「てめぇら座れ、ホラ!」と怒鳴る一幕も)、「3問目だ。山田!!きゃつら(奴ら)に例の物を配れ!!」と怒鳴った。その3問目はサンタクロースになるという問題だったが、歌丸は腹の虫が治まらないのか誰にも座布団を与えず。しかし最後にたい平が再び「サンタクロース音頭」を歌い、やはり全員釣られてサンタ帽を小遊三まで回し、その後円楽が6つ集まったサンタ帽を歌丸の目の前に積み上げた。
    なお枕音頭は架空の民謡…かと思いきや、秩父ではないが大阪の泉州地方にある日根神社では、毎年5月上旬に実際に枕祭りが行われている。枕音頭もたい平が歌った物とは差異があるが存在する。
    その後たい平の全員巻き添えを狙った秩父祭りネタは2回(それぞれ金盥とフラフープ)行われたが、この一件が影響してか、どちらも木久扇に妨害され(詳細は後述)不完全燃焼(ブラック団3人のハーフジェノサイド止まり)に終わっている。

    座布団没収枚数
    小遊三:3枚 好楽:2枚 木久扇:2枚 昇太:2枚 円楽:0枚 たい平:2枚 合計11枚

    第2448回

    15回目。2015年1月18日放送。
    問題:剣道の寒稽古という設定で竹刀を構え、師範役の歌丸が「かかってこい!」と言った後何か返す。
    円楽が全員に一緒にやるよう指示して、歌丸「みんな、かかってこい!」円楽「よし、みんな立て。やるかジジイ!」歌丸「山田くん、全員のみんな持っていきなさい」
    好楽「だから言わんこっちゃない」
    昇太「なんでそういうのやらせるの、なんでー?」
    また円楽は、この際に座布団を運んでいく愛楽の頭を「えいっ!」と竹刀で一発叩き、山田に「やめろよー」と注意されていた。
    さらにこの後、たい平が「歌丸師範、隙だらけでございますよ(司会席の前まで行く)。隙(『好き』と掛けてる)だらけ。ここも好き、ここも好き、お顔も好き(竹刀で歌丸のあちこちを次々と指す)。でも一番好きなのは…言えな~い!」とオカマネタをやり、小遊三に背後から竹刀でつつかれていた。これに歌丸は心底気持ち悪そうに「たぶん1ヶ月くらいは、皆さん方座布団が1枚もないと思います」と発言していた。
    円楽といえば「やるかジジイ!」ネタが有名であるが、意外にも「やるかジジイ!」でジェノサイドが発動したのはこの1回だけである。

    座布団没収枚数
    小遊三:2枚 好楽:1枚 木久扇:2枚 昇太:1枚 円楽:0枚 たい平:2枚 合計8枚

    第2487回

    ハーフジェノサイド×2。2015年10月25日放送。
    問題:この年のラグビーW杯で日本代表が南アフリカを破り世界をあっと驚かせたことにちなみ、両隣のメンバーと3人でラグビーのようにスクラムを組んで何か言い、歌丸が「頑張れー!」と声を掛けた後さらに続ける。
    円楽が昇太&たい平とスクラムを組み、「司会者がなんだ!コノヤロー!」→「このスクラムを壊して、3人の座布団を取れるものなら取ってみろ!」と挑発的(?)な回答をした。その結果、3人とも座布団を総没収された(その際、円楽は「取れるものなら、取れたか」と発言、また歌丸は(座布団運びなら)山田くんよりも愛楽さんの方がいいな」と言った)。次の回答でたい平が昇太&円楽とスクラムを組んで、「私たち、スクラムハーフじゃなくて、スクラムニューハーフよ~」円楽「バカじゃないの?」たい平「そうよね?昇子」昇太「違うわよもう~」たい平「楽子もそうよね?」とオカマネタを使い、歌丸が「山田くん、3人の着物脱がせなさい」と指示した(もちろん実行はしなかったが、この時点で3人とも座布団がなかったためその代わりということらしい。なお三波司会時代は、取れる座布団がない時は「羽織を脱いで帰っていい」と言ったことがあったらしい。さらに2018年2月18日放送の第2600回では、もう取られる座布団がないのをいいことに司会の昇太をいじる回答を出した三平に対して昇太は「後ろに一歩下がって」と指示、結果三平は山田から「(座布団運びの)邪魔です」と言われていた。これに好楽は「その手があったのか…」と驚いていたほか、番組の公式ホームページではこれを「笑点史上初の出来事!?」と紹介していた)のを挟み、その次の好楽の「(全員でスクラムを組んで)さあ、笑点50周年に向かって頑張るぞー!」→「あ、でもダメだ、1人浮いてる奴がいる(膝立ちになり円楽を睨みつける)という6代目円楽いじりのような回答に対し、円楽が報復とばかりに「向こうの3人(小遊三、好楽、木久扇の座布団を)取ったら?」と歌丸に言い、これに歌丸が「ご期待に応えて3人(の座布団全部)取ってくれ」と指示して、時間差ジェノサイド達成となった(この時円楽は「連帯責任だ」とつぶやいたほか、小遊三は「余計なことしやがって」といった感じで好楽を小突いていた)。また特殊なパターンとしては珍しく、全員が高座の板の間に座って終了するというケースとなった。

    第2498回

    16回目。2016年1月17日放送。
    問題:警察官になり指名手配のポスターを模したフリップを見せつつまず一言、署長役の歌丸の「本当か?」の問いにその犯人の容疑などを答えるという内容だが、その指名手配のポスターの写真が歌丸の写真で場内爆笑、歌丸は「これ間違いじゃないの?本当は小遊三さんの写真なんじゃないの?」と発言した。
    案の定回答は以下のように歌丸へのいじり・悪口ばかりになり…
    昇太「いやぁ、こいつですよ。こいつがね、女装して結婚詐欺を働いた野郎なんですよ!!」→「そして私が…その被害者ですぅ(涙)
    たい平「この指名手配の男は、横浜・真金町のルパン三世と呼ばれてるんです」→「はい…この男もふ~じこちゃんには頭が上がらないんだよね~♪」
    円楽「署長、このジジイ指名手配にしてもなかなか捕まらないんですよ」→「もう仏になってるかも知れませんね」
    結局最後の円楽の回答の後に「ここでさっきから我慢してじっと聞いてましたが、人の写真を指差して『こいつ』だとか『ジジイ』だとか… どうもありがとうございました。山田くん、全員の全部持っていきなさい」と歌丸ジェノサイド発動。
    これに昇太は「なんでー!?問題だからしょうがないじゃん!そういう問題なんだからー」と文句を言ったほか、円楽は腹いせにフリップを背後の「笑点」の額にはめて遺影のように飾ろうとしていた。
    歌丸「早く座りなさい!はい、礼」

    座布団没収枚数
    小遊三:2枚 好楽:1枚 木久扇:1枚 昇太:4枚 円楽:3枚 たい平:2枚 合計13枚

    なお同様の問題は5代目圓楽司会時代の1998年3月29日放送回にもあり(この時の設定は西部劇の保安官で、10万ドルの懸賞金がついたお尋ね者の張り紙を模したフリップを見せつつ5代目圓楽の「そいつは何者だね?」の問いに答えるという内容だが、フリップの写真が5代目圓楽の写真で場内爆笑、フリップを見た5代目圓楽は「あーっ!!なんだこれは!?」と叫んでいる)、こちらも以下のようなひどい回答が続出したため、各メンバーからその都度座布団を総没収し、結果小遊三と6代目円楽(当時楽太郎)を除いて座布団を全滅させた。
    歌丸(鼻で笑うように)どこの馬の骨やら」→総没収(9枚。なおこれは2006年12月24日放送の第2046回における昇太とタイ)
    こん平「世界中の女性のハートを盗んだ、恋泥棒さ♪」→2枚獲得(5代目圓楽「黙ってても2枚差し上げなさいよ!」)→次の回答で「噂によると、江東区の若竹で借金を踏み倒し、中野区に逃げ込んだ奴よ」→総没収(9枚。好楽「さっきと違うじゃねーか!」 5代目圓楽「富士の山ほどお金を貯めて、恥かかせはしません」
    小遊三「気をつけなくちゃいけねえぜ。面は長ぇけど気が短ぇからよ」→総没収(7枚)→次の回答で「よーく見とくんだぜ!テキサスには珍しいブリのアラ(5代目圓楽の十八番だった演目の一つ『短命』で不細工な男を指す悪口)だ!」→1枚獲得
    好楽「変わった野郎でさ、『賞金がつく』と言ったらさあ、自分がその金欲しさに自首してきやがったんだよ」→5代目圓楽「そんなバカな奴…」と笑って呆れながら総没収(6枚)
    木久扇(当時木久蔵)(回答直前に好楽から没収され背後を運ばれていく座布団に押されて自分の座布団の上から落とされ、隣の席の歌丸を巻き込むというハプニングが発生。その様を見た5代目圓楽は「まあ落ち着いて、まあ落ち着いて。プロレスみたいになってきちゃった」と発言している。改めて手を挙げるが今度はフリップが上下逆になっており、慌てて直した後)「これか?これはな、いちでなし、にでなし…ごでなし、ろくでなしよ!」→5代目圓楽「ひとでなしー!」とツッコんだ直後総没収(5枚)→次の回答で木久蔵「よく見ろよ!」5代目圓楽「うん?」木久蔵「おめぇじゃねーか!」5代目圓楽「あ、俺だー!」のやり取りで大喜利終了(この回答に他メンバーはこん平「何なんだよ!何なんだよ!www」楽太郎「そのまんまじゃんwww」歌丸「そのまんまじゃねーかwww」などと口々にツッコんでいた)
    また楽太郎が「実は……私にとって大変に恩のある方で……何かの濡れ衣でこんな事になったと思うんですが……根はいい人でございます!」と師匠を擁護する回答で「嘘でも庇うのがいいじゃない」と1枚獲得したかと思いきや、次の回答では「知らねーやこんな奴ぁ!」とフリップを後方に投げ捨てながら回答、あまりの変わり身ぶりに隣の席のこん平に「お前!さっき命の、命の恩人つったじゃねーか!」とツッコまれる。これに5代目圓楽は座布団没収の代わりとして山田に「これでひっぱたいてきて」と扇子を渡し、楽太郎を一発叩かせた。


    第2505回

    17回目。2016年3月6日放送。
    問題:両隣のメンバーと指差ししながら何か言う。歌丸が「どうしたの?」と聞いた後さらに続ける。
    円楽「(全員に一緒にやらせて)ほらほら、あそこの煙突、煙突」→「煙が上がってるでしょ?灰になっちゃったんだねwww(合掌)→歌丸「山田くん、全員のみんな持っていきなさい」
    これで巻き添えとなり総没収を食らった昇太は「(歌丸に対して)いやいやいやおかしい、それおかしい。(円楽に対して)余計なことをー」と文句を言っていた。
    直後にたい平も全員に一緒にやらせて「あれ円楽だ、円楽」→「みんなに後ろ指差されてんだよな」と回答、この回答により円楽以外全員が1枚獲得した(いわゆる歌丸リザレクション)。この際、円楽はたい平が回答を出した途端その指差す手を手でひっぱたき、また昇太は円楽への当てつけのように「あー楽できる。あー、座布団あると楽だな」と発言、1人だけ座布団なしになった円楽が「んなこたねーよ、(座布団なんか)なくたって…」と拗ねたように胡座をかいて座ったりしていた。
    さらにその直後円楽は次の回答で「飲みに行く者この指止まれ♪」と両隣の昇太&たい平を誘ったが途端にそっぽを向かれ、いわゆる変則リザレクションでそれぞれ1枚ずつ獲得した2人に「汚ねーぞお前ら!奢るからよぉ…」と泣きついていた。
    なお、この時点でメンバー中3人が0枚であり、他のメンバーも最高で3枚とそれほど多くなかったため、ジェノサイドによる総没収枚数の最少記録となった。

    座布団没収枚数
    小遊三:2枚 好楽:0枚 木久扇:0枚 昇太:2枚 円楽:0枚 たい平:3枚 合計7枚

    そして伝説へ…

    笑点歌丸ラスト大喜利スペシャル

    18回目。2016年5月22日放送。4月30日に歌丸は司会を降板することを発表しており、この日が最後の出演となった。
    ちなみに歌丸は「最後の司会なのだから全員に座布団10枚で終わらせたかった」と終了直後に語っており、実際1問目・2問目までは座布団を大盤振る舞いして大団円になることを望んでいたのだが、一番最後の3問目で…。

    問題:最後の司会を務める歌丸に向けて贈るメッセージ。歌丸の「ありがとう」に対してさらに続ける。
    最後の最後に小遊三が放った回答。
    小遊三「師匠。今までお疲れさまでございます。お礼に、湖畔の宿を予約しておきました」
    歌丸「小遊三さん、ありがとう!!」
    小遊三「師匠、これが最後です。抱いてください♡
    歌丸「山田くん!山田くん!気持ち悪いから全員の全部持っていきなさい!!!」
    結局、最後の最後に小遊三の回答により歌丸ジェノサイドが発動(小遊三でのジェノサイド発動はこれが現時点では最初で最後のケース。ちなみに5代目圓楽司会引退回の時も同じ回答をしたことがあったが、その時は座布団の増減はなかった)。
    好楽「バカヤロー!」
    円楽「何をする…」
    昇太「何してんですか!」
    小遊三「気持ち気持ち」
    歌丸「冗談じゃないよホントにもう…」
    たい平「ああ、持ってかれたよ…」
    円楽「他人の痛みをわかれよ!(直前の「歌丸師匠が言ってくれた『他人の痛みがわかる人間になれ』という言葉を痛切に感じています」→「人を板の間に座らせて痛みがわかってんのかよぉ?」という自身の回答を踏まえた発言)
    歌丸「(生放送なので)早く持ってけよ!グズグズすんじゃない!」
    昇太「ああ…なくなっちまった…」
    好楽「あーら、すっきりしちゃったよ、なんだよこれ」
    歌丸「あーいい心持ちだったー…」

    自身の50年の笑点キャリア、そして10年間の司会者時代を、自身の象徴ともいえる「歌丸ジェノサイド」で締めくくるというなんとも彼らしい幕引きである。
    こうして観客や視聴者の爆笑と共に、歌丸ジェノサイド伝説は永遠のものとなった。
    なお後任となった昇太は「一番新参者の自分が司会になったことに気後れしないように」とある種の激励のようなものと感じていたが、後の24時間テレビ内でのインタビューで歌丸は「単純かつ本当に気持ち悪かったから」と語り、昇太の想像していたような意図は一切なかったと明かしている(前述にある第2448回の最後で、直前のたい平のオカマネタに対し「俺ああいうの弱いんだよ」と、いい悪いは別としてオカマネタが苦手なことを吐露している。が原因は小遊三の気もしなくもない)。

    座布団没収枚数
    小遊三:3枚 好楽:6枚 木久扇:3枚 昇太:8枚 円楽:6枚 たい平:9枚 合計35枚
    それまで座布団が大盤振る舞いされていたこともあり、最後のジェノサイドで総没収枚数の最多記録を達成している。
    また、この時のたい平の9枚は1回の歌丸ジェノサイドによる個人の没収枚数としては最多記録であり、昇太の8枚も歴代2位となる多さである。

    派生・関連現象

    プロト歌丸ジェノサイド

    歌丸の回答者時代に時折発動した現象で、主に両隣の楽太郎(当時)と木久蔵(当時)のひどい回答に対し、その回答を出したメンバーを座布団の上から突き落として勝手に座布団を取り、舞台袖へ持っていく。持っていく枚数は不定で、1枚だけのこともあれば全部持っていくこともある。

    歌丸ホットライン

    歌丸ジェノサイド定着前に数回発動した現象で、楽太郎(当時)の司会いじりネタに対し、「後で(5代目)圓楽さんに電話しておいてやるから」と脅しめいたことを言う。これが行われたのは、歌丸の司会就任から5代目圓楽逝去の直前まで。つまり、5代目圓楽の逝去によって楽太郎(6代目円楽)から師匠という重石が外れたことが歌丸ジェノサイド誕生の一因となったともいえる。

    歌丸高機動モード

    歌丸ジェノサイド定着前に数回発動した現象で、楽太郎(当時)の司会いじりネタに対し、スプリント競技の選手も真っ青の勢いで司会席から飛び出し楽太郎の席めがけてすっ飛んできて、座布団を取り上げてしまうこともある。この様に他のメンバーは唖然とし、当の楽太郎はあまりの勢いに思わず自分の席を離れ、舞台袖(山田のいる方)まで逃げ出していた。

    歌丸キャッシュバック

    たい平が山田いじりネタを使った際に発動(なおこれは師匠のこん平から受け継がれた物でもある)。この際、山田は歌丸の指示を待たずに舞台袖から飛び出してきて、たい平を座布団の上から突き落としたり座っている所から無理矢理引き抜くようにして座布団を持っていってしまう。また座布団を持ってきたと思ったら、持ってきた分も含めて全部没収してしまうパターンもある。これは5代目圓楽司会時代に山田いじりネタを使った際に5代目圓楽が総没収もしくは「山田くんに任せます」と言っていたことから。しかし歌丸司会になってからは、歌丸の指示で山田が勝手に没収した座布団の数に1枚足した数の座布団を与える(ただし歌丸司会時代末期以降は勝手に没収した分が反映されない「プチキャッシュバック」というべきケースが増えている)ようになり(この際山田はたいていブツクサ文句を言う)、この呼称が生まれた。この現象は、昇太司会時代になっても受け継がれている。ちなみに第1875回では、こん平の山田いじりネタの回答に対して「この問題で一番出来がよかったから」という理由で、5代目圓楽が1枚だけ与える「圓楽プチキャッシュバック」が発動している。
    なお元々のきっかけは、1992年5月10日の放送でメンバー全員が座布団10枚(達成したのは1991年12月29日の放送)の賞品として岩清水を好きなだけ飲める権利を獲得したのを放送したのだが、山田が汲んだ岩清水を途中でこぼしてしまったため(という設定で)、その代わりとしてを漬けた水(鰯水)を出してきたことであった。
    これは、山田が5代目圓楽のお気に入りであり、その関係で座布団運びの地位を保証されていることからで、目立ちにくい裏方である座布団運びにスポットを当たらせるための要素だという。山田のクビネタも同様である。
    なお歌丸も回答者時代は結構腹黒で、楽太郎orこん平が山田をいじると「山田くんに失礼だよ」と2人を窘め、そこから一層どぎついいじりネタを放つということをよくやっていた。そうしたことから、この3人を「元祖ブラック団」と称する向きもある。


    歌丸ハンターチャンス

    6代目円楽が単独ジェノサイドを食らった後、直後の回答で他のメンバーが6代目円楽いじりネタを使うと発動。没収され運ばれる途中の6代目円楽の座布団のそのまま全部か、一部が回答したメンバーに与えられる。主にたい平、昇太、好楽だが、小遊三も経験あり。また6代目円楽が歌丸いじりネタに両隣の昇太&たい平を巻き込もうとした際に、この2人が乗らなかった場合も発動する。
    なお、厳密に直接円楽からの奪取ではないが、6代目円楽による歌丸いじりの後の円楽いじり(仇討ち)による座布団獲得の経験はなんと木久扇にもある。
    ちなみに歌丸ドレインと称されることもあるが、「ドレイン」と「ハンターチャンス」の違いはだいたい実行者が6代目円楽かそれ以外かである。というのも、円楽がドレイン狙いに走るのはジェノサイドされた直後で歌丸の怒りが収まっておらず、円楽だけが座布団なしで放置されている場合があるため。この場合たい平や昇太を狙い撃つと、たい平はほぼ間違いなく反撃を狙い、昇太は隣の木久扇を「それでは○○どうぞ」と振るネタで味方につけて場をアメージングゾーン化し円楽が霞むため、仕方なく小遊三や好楽を狙うことがあるが、逆にすぐに取り戻されさらに状況が悪化したことも…。

    歌丸リザレクション

    6代目円楽が自分の回答に他メンバーを巻き添えにして歌丸ジェノサイドが発動した後、以降の回答で6代目円楽以外の全員、もしくは一部メンバーが結託して6代目円楽いじりネタを使った時に発動(第2505回が代表例、第2487回など例外あり)し、6代目円楽以外の全員、もしくは回答に乗ったメンバーに座布団が与えられる。だいたい回答者(首謀者)はたい平だが、第2500回などでは6代目円楽自身の回答によって他全員に1枚ずつ与えられるという変則リザレクションも発動している。また、歌丸ジェノサイド発動後引き続き円楽が悪態をついている場合、他のメンバーには大した回答じゃなくても(とりあえず歌丸自身に喧嘩を売ってこなければ、というかある程度はいじってきても)さっさと座布団を与えてしまい円楽だけ孤立させるという時間差リザレクション状態になることも。
    また歌丸司会最後の通常放送回となった第2514回ではゲストの毒蝮三太夫「座布団の大安売り」と称するほどの大盤振る舞いをした結果、時間と座布団が足りなかったため小遊三と好楽は無理だったものの、他のメンバー4人が賞品(笑点50周年に掛けて1本50万円の高級箒と、次の収録前にそれで舞台上を掃除する権利)を獲得しており、この放送を見た6代目円楽の息子・会一太郎(三遊亭一太郎)がその様を「歌丸リザレクション」と呼称している。

    寸鉄人を刺す

    カツラに関する歌丸いじりのこと。問題で老人などに扮するネタを行う時歌丸はたいていカツラをかぶるが、歌丸が男性老人に扮する際にカツラをかぶると相対的に髪の量が増える形になる。「それはおかしい」「必要ないんじゃない?」程度は他のメンバーも言うのだが、6代目円楽はしつこく「それおかしい、(髪の量が)増えてる。若返ってる」と引っ張るため問題の回答に入る前に没収される。ひどい時には昇太&たい平が巻き添えになったり単独ジェノサイドになったり、追加の没収が入ることもしばしば。
    この現象は定番化しているが、なぜかニコニコ動画ではこの現象が発生した際に「寸鉄人を刺す」というコメントが投稿されるのが定番となっている。
    なお、若ハゲであることもあってかぶり物が似合い、自身もかぶり物が大好きな歌丸が司会を務めた時期の大喜利ではかぶり物カツラを含む)が全く出ない週はないが、3問ともかぶり物が出る週はあると言われるくらいやたらとかぶり物を出した。これが徐々にエスカレートしトンデモかぶり物(富士山・地球・墓石などの顔出しお面の類)も出てきて、6代目円楽が「いい年して…」好楽が「何だよこの番組!?」とボヤいたりしていた。小遊三も夏場に出されると「この暑いのに」と言ったことがあるが、木久扇&たい平の落協コンビは自身もこの手の物が大好きなのでノリノリでやる。…が、この2人(+たい平に煽られた円楽)が暴走した結果収拾がつかない状況になってしまい、最後に歌丸が「これやるんじゃなかった…」と後悔することもしばしば。

    学級崩壊

    回答者たちが好き勝手に振る舞う“学級崩壊”は昇太司会時代の害悪とされているが、実は初出は歌丸司会時代第2215回(2010年5月9日放送)である。
    問題は「動物の世界にも母の日があったら」で、「自分が何かしらの動物の母親であることを紹介→歌丸の『母の日どうでした?』に対してさらに続ける」というもの。たい平が「鶏の母なんですが」→「とっても結構(ケッコー)というありがちな回答を出すが、そこから「とっても結構…とってもケッコ…ケッコッケッコッ…コケコッコー!」といつものように声帯模写で暴走。すぐさま1枚自主返納するが、直後に歌丸が追加で2枚没収を指示。その際、たい平は怒った鶏の鳴きまねをやりつつ舞台袖まで山田を追いかけていった(この時山田は自主返納分と追加没収分のうち1枚を持っていった)。この時点で座布団は残り3枚だったが、ここで6代目円楽が隙を突いて勝手にそこから1枚奪う→それに気づいたたい平が円楽に(なおも鳴きまねを続けながら)怒る→山田が追加没収分のもう1枚を持っていくのを、たい平がまた鳴きまねを続けながら追いかける→その隙に最後の1枚を今度は昇太が奪うという流れに。そして舞台袖から戻ってきて、本来取られずにすむはずの2枚まで取られてしまった事態に気づき呆然とするたい平を、歌丸は「世の中はね油断ができないんだから、油断をしてるあなたが悪いんだからね」と突き放す。
    その直後、今度は円楽が「鳩の母でございます」→「冗談じゃございません、毎月子供たちに1500万円ずつあげてるんですよ」という回答で2枚獲得。ところが、山田が座布団を持ってきてそれを置くために円楽が席を立った隙に、たい平がそこから2枚奪い取ってしまう。
    納得できない円楽がたい平に抗議するが、今度は歌丸は「いいんだよ、勘定は合ってんだから」と円楽を嗜め、なおも「違う、僕は1枚しか取ってない」と訴える円楽に「だから1枚は昇太さんの分なんだからいいんだよ」と押さえつけにかかる。
    円楽がなおも抗議しようとした瞬間、外野の小遊三が「これ学級崩壊か?」と発言。他のメンバーも含め場内に爆笑と拍手が巻き起こり、小遊三は座布団1枚を獲得した。
    この背景には、談志、前田、三波の3人は回答者時代が全くなく、5代目圓楽は通算で9年間の回答者歴があったとはいえ司会就任までかなりのブランクがあり、ゆえに絶対的な支配体制をスタイルとしていた(ただ、5代目圓楽司会時代の末期は上手側の歌丸、楽太郎、こん平を中心にしばしばプチ学級崩壊的な現象が見られた)のに対し、歌丸は自身の回答者時代が長かったためかある程度メンバーの奔放な行動を許し、限度を超えた所で制裁するスタイルを取っていた(その制裁の究極形態が歌丸ジェノサイドといえる)という点がある。つまり“学級崩壊”の下地は歌丸司会時代にできたものである。
    その後、司会が芸歴の浅さもあって力ずくでメンバーを抑えるのが苦手な昇太に代わったことで、これがさらに表面化・常態化してしまうのである。

    ちなみに厳密には談志は回答者歴はゼロではない。前番組『金曜夜席』開始当初は大喜利では5代目圓楽が司会を担当し、談志は回答者に回っていた。ただ、昭和40年の3月に番組がスタートして、5月には圓楽が司会を返上し談志の司会になっており、『金曜夜席』が不定期番組だったこともあって、その回数は4回程度と思われる。
    また、5代目圓楽は自身がいじられてもカメラの前では「こりゃ一本取られたな~」という感じで笑いながら没収するが、激昂すると日テレ関係者でも手がつけられなくなる激情家で、しかも師匠の6代目圓生の独裁者気質を受け継いでいることは当時の江戸落語家なら誰でも知っていることで、内面での恐怖政治的な支配体制はむしろ三波時代より強かった。当時、小圓遊に三波と相次ぐレギュラー出演者の急死という事態が起こり番組が危機的状況にあったことから、これを乗り切るためにスタッフも含めて統制を強める必要があったのも事実である。この圓楽に唯一意見できたのが歌丸であり、楽太郎(当時)はその庇護のおかげで奔放に振る舞うことができた(後述の楽太郎暴走事件もその一環といえる)。しかしその楽太郎→6代目円楽ですら、5代目圓楽降板後の他の番組の笑点特集などで呼ばれた際、よく「歌丸さんは厳しい気がしますね、(5代目)圓楽さんはもっと笑いながらやっていた気がしますが」と言われるので、それに対しほぼその都度「テレビや高座でしかうちの師匠を知らない人は皆さん勘違いされてるんですね(本当はとても厳しい人です)と語っている。

    一緒に女湯見る会長事件

    歌丸はメンバーに奔放な言動を許している一方、自身もフリーダムなためかボチボチやらかしをする(前述の通り、回答者時代も言い間違いのせいで没収を食らったことがあった)代表例は前述の第2353回だが割と頻繁にやらかしており、例えば第2254回の3問目(時代劇の用心棒になって様々な状況を挙げつつ「俺の出番だな!」と言い、歌丸の「先生、お願いします」にさらに続ける)で小遊三の「女湯が火事!俺の出番だな」という前フリに対し「先生、一生のお願い…ってありゃりゃ、『一生のお願い』じゃないよ、間違えた」と言い間違いをかました。この時小遊三には「一緒にお願いします」に聞こえたらしい。この第2254回は歌丸の言い間違いやら6代目円楽の失言やらがやたら目立った回で、1問目では木久扇の回答に歌丸が難癖をつけ、そこに外野の円楽が「みっともねーな、ジジイ同士の喧嘩」と余計なことを言って1枚没収され、さらに木久扇の次の回答にやはり円楽が余計な茶々を入れてまた1枚没収され更地になってしまう。2問目(久しぶりに再会した知人になり、歌丸の「変わったねぇ!」に面白く返すという問題)でも木久扇にいきなり「変わらないねぇ!あ、『変わらねぇな』じゃない」と言ってしまっている。この後、前述の通り昇太の回答に端を発した円楽の失言にたい平がガソリンをガロン単位でブチ込んでプチジェノサイドされたため、円楽は笑いながらも「八つ当たりだよ!」と言っていた。さらに3問目に移る時には、司会席に近いベテラン3人に「お3人の方、3問目へ参ります」若手3人に「おい!そっちの3人よく聞いてろ、おら!3問目!」と、それぞれへの態度が露骨に違っていた
    他にも第2265回では小遊三を指名しようとして「小圓遊…小圓遊さんじゃなかった」と言ってしまい、小遊三に「何十年も前に死にましたよ!」とツッコまれたりしている(歌丸によると、収録前の楽屋で小圓遊の思い出話をしていたためつい口に出てしまったらしい)。この歌丸のやらかしの恩恵を一番受けているのが小遊三で、本来なら単独ジェノサイド級の下品なネタであっても自身のやらかしの直後なので座布団没収ができないことが多い。この他、昇太やたい平なども同じパターンで没収を逃れたり、逆に獲得したりなどのケースがあったが、木久扇と6代目円楽は例外。木久扇の場合は自身のやらかし後の木久扇の回答に座布団を与えようとするものの、座布団を置くために立ち上がった木久扇が余計なことを言って撤回されたり追加で没収されたりする。円楽の場合は第2353回のように没収を撤回した場合もあるものの、大抵は開き直ってそのまま没収する。

    木久扇ボケつぶし

    「回答の前フリ→歌丸の返し→回答の続き」の問題形式の際に発動。パターンとしては次の2通りがある。

    1. 木久扇があまりにも見え透いたダジャレの回答を出そうとした際、歌丸が返しの所で先に「○○(「やーねー」「ゴキローさん」など)ってんだろ?」などとその回答を言ってしまう。いわゆる「観客に答えを先に言われる」ネタの亜種といえる。なお、歌丸の回答者時代は席が隣同士だったこともあり、歌丸が木久扇の回答に横槍を入れる形でこのネタをやったりしていた。
    2. 木久蔵ラーメンネタを使おうとした際に、歌丸が返しの所で本来なら「どうなりました?」や「災難でしたねぇ」などと言う所を「よかったねぇ」と言ってしまう。

    なおこの「回答つぶし」は、若干異なる形で他の回答者に対しても使われることがある(6代目円楽があまりに見え透いた歌丸いじりネタを出そうとした時や、インテリ気取りの複雑な回答を出そうとした時の「誰か他にいない?」という回答つぶしなど)。その結果、座布団を取り上げてしまうこともある。またこのパターンは、5代目圓楽も第1851回第1867回において、楽太郎(当時)のインテリ気取り回答に対して使ったことがある。2.のパターンも円楽や昇太の出した司会辞めるネタ・笑点辞めるネタに対して使われたことがあった。
    ちなみに歌丸にはほぼ全員がガチで回答を読まれたことがあり、その際に読まれたメンバーが「黄色い○○(そのメンバーの名前)」といじられたりする(歌丸曰く「伊達に40年大喜利やってんじゃない」)。また円楽のインテリ気取りネタは歌丸を始めとする他の出演者が理解できない訳ではなく、尺を無駄に使って画面に映る時間を延ばそうとする魂胆が見え見えなので回答つぶしの対象になる。木久蔵(当時)も、第1993回で5代目圓楽の司会代行を勤めた際の「『おい、木久蔵!』『やい、木久蔵!』となどと声をかけ、木久蔵の『なんだよ?』に面白く返す」という問題で、「大企業の連結決済とそれから源泉発生主義についてはどうお思いですか?」いう楽太郎(当時)の回答に対し「連結は福島の駅でよくやってますね」楽太郎「痛いんだけど」と別の形で回答つぶしをやった。ちなみに天下の森永乳業でサラリーマンをしていた経験があり、今も事業主の顔を持つ木久扇が、連結決済について理解できない訳がないのである。

    ダーク木久扇

    5代目圓楽司会時代後半からいじり合戦が売りになってしまってきている『笑点』。だがその中で木久扇(木久蔵)だけは笑点の良識とでもいおうか、たとえ自分がいじられても直接やり返さないのんびり与太郎キャラを地で行っている。が、あくまでそれは世を忍ぶ仮の姿。
    ひとたび彼がそのダークサイドを解放したら即大惨事、6代目円楽など今ですらひよっこと言わんばかりのどストレートに重い一撃で一気に3人ぐらいメンタルをへし折る。
    一方で彼の真の恐ろしさは、普段の与太郎キャラの反動もあって、相手のメンタルの芯をピンポイントで粉砕するネタを使っても大量没収を食らうことがあまりないという点である。特に5代目圓楽司会時代にはそうでもなかったが、歌丸は木久扇が普段自分をおちょくってくる相手をバッサバッサと斬り捨てる様を、たいていゲラゲラ笑って見ている。
    もっともこれらですら表面上なことに過ぎない。実際に木久扇の言動がどれだけ緻密で計算されているかは、ダーク木久扇時の回答やそれ以外での言動を見れば分析できるのだが、この部分は笑点の暗黒面を文字通り解説することになるため、詳細は別記としておく(「蛇足」の項を参照)。
    なお、被害者に6代目円楽が入るのはほぼ自業自得である。

    林家"円楽スナイパー"たい平

    歌丸ジェノサイド頻発化の原因の一つ。元々彼は、当初から師匠のこん平のスタンスを引き継ぐ形で、楽太郎(当時)のインテリ気取りの回答や司会者いじりネタに対しそれを混ぜっ返す回答はしていた。
    転機となったのは第2020回。「童謡『ぞうさん』の替え歌でメンバーを指名して前半の句で前フリをし、指名されたメンバーは後半の句を替え歌にして答える」という問題で、たい平が「♪楽さん 楽さん 圓楽継がないの?」と振ったところ楽太郎は「♪そぉ~よ あんなーのー いーらないわー」と返し場内騒然、歌丸は「ホント失礼な」と憤慨した表情を見せ、(回答の内容はあくまでネタであり本当は襲名したくてしょうがない)楽太郎は言ってしまってから慌ててたい平と揉み合いつつ必死に否定。ここにたい平の"楽太郎スナイプの歴史"の幕が切って落とされた。
    当初は従来からの持ちネタであるオカマ・外人キャバ嬢ネタに楽太郎を巻き込むことで巻き込みプチジェノサイドを狙ったが、すでにマンネリ化していて楽太郎が積極的に乗ってこなくなった上歌丸からの評価も芳しくないため、別のネタを模索し始める。
    結果、ぼっちネタ、腹黒ネタ、濡れ衣ネタ(5代目圓楽、歌丸や富士子夫人に対する死にネタ・不謹慎ネタのでっち上げ)、圓楽襲名に関するネタ、陰険ネタ、銭ゲバネタ、没収が多い一発芸系ネタへの巻き込み、とそれまで笑点メンバーの中でも本当に奔放に振る舞っていた6代目円楽の日頃の行いの悪さがすべてブーメランとなることに。少し変わった所では「歌丸より先に円楽が死ぬ」というネタなんてものも。
    たい平は隙あらば6代目円楽を更地にしようと虎視眈々と狙うようになり、1回の放送中でそれ狙いの回答がほぼ必ず1回は出るように。やがて円楽さえ更地にできれば構わないとばかりに、自分の方が座布団の数が多くても巻き込みプチジェノサイドを狙うようになる。問答無用で巻き込めるふなっしーネタも編み出したが、それで円楽を負傷させてしまい、それ以降歌丸はこのネタで円楽の座布団を没収しなくなったため封印となった。
    また日頃の行いが行いなので他のメンバーが便乗ネタを披露し、円楽が集中砲火を浴びることもしばしば。この時まず真っ先に便乗してくるのが好楽であることは言うまでもない。また昇太とのコンビネーションで円楽を挟み撃ちにするパターンもよく見られた。この時は歌丸プチリザレクション(円楽いじりにより昇太&たい平が獲得、前述の第2505回のような変則型もあり)やダブルハンターチャンス(昇太&たい平で円楽の座布団山分け)が発動することもある。
    そしてついには歌ネタ・声帯模写ネタ(主に打ち上げ花火)・秩父祭りネタで歌丸ジェノサイドを狙うようになる。これはたとえその時点で円楽が座布団なしの状態だろうとお構いなし。これは、歌丸ジェノサイド発動後の円楽は日頃の行いに加え、ジェノサイドされた鬱憤を歌丸いじりで晴らしたり、取られる座布団がないのをいいことに歌丸に無礼・不謹慎なネタを振ったりするため、なかなか座布団をもらえないからである。一方のたい平本人は歌丸が少し落ち着きを取り戻した所で円楽をいじれば1回で数枚獲得できる。逆に歌丸をいじり続けて、円楽だけでお腹いっぱいの歌丸が座布団をよこすよう仕向けることも。
    この時点で、実際彼が6代目円楽に負けず劣らず腹黒いことがわかる。歌丸司会時代は円楽の黒い歌丸いじりネタが定着していたため目立たなかったが、司会が昇太に替わったことで一気に顕在化することに。ちなみにこの当時(歌丸以外で)唯一たい平の真意を見抜いていたのが木久扇で、若手3バカで被害を留められる秩父祭りネタについては木久扇が自身や好楽&小遊三に飛び火しないよう阻止するようになった。打ち上げ花火ネタも木久扇は乗り気でないのがわかる(一方で流行り物・鳴り物系ネタは会場が盛り上がるため便乗することが多い)。
    なお、前述の通り全員一斉ジェノサイドのきっかけとなった回数は6代目円楽が群を抜いて多いとされているが、たい平には“ジェノサイド発動に充分だったがその時点で既に全員座布団がなかったため発動できなかった”ことが1回、木久扇の妨害による不完全燃焼(ブラック団3人のハーフジェノサイド止まり)が2回あるため、これを加えると都合8回歌丸ジェノサイドを引き起こしうるきっかけとなったことになり、これは円楽の10回に匹敵することになる。
    一方、円楽も反撃を伺うもののだいたいが自業自得のネタであるため秩父いじりぐらいしか手段がなく、下手をすると自分が座布団没収を食らってしまう。師匠加害ネタは前述の通り5代目圓楽の逝去前後に紆余曲折の後封印を余儀なくされ、また巻き込みを狙ってもたい平は逃げ出すのがうまくなり、昇太が「あっ、まずい」という反応を見せた時にはたい平は既に逃げ出した後という巧妙な回避ぶりを発揮。結局円楽自身とただの巻き添えの昇太だけが揃って総没収を食らったり、さらにはたい平が同調するふりをして逆に円楽をおちょくり、没収を免れるどころか獲得するケースまで出てきた。また絡み前提のネタでは前フリからしてほぼ自分を狙っているのが見え見え(恐妻家ネタを振るためこの時点で千華夫人ネタか富士子夫人ネタであるのは確実)なので回答自体をそのままつぶすことも。それでいてたい平自身がすでに更地の場合は円楽の巻き込みに積極的に昇太を誘い込んで2人まとめて更地にしているあたり、たい平は明らかに確信犯である。
    唯一、たい平の恐妻家ぶりと昔の鹿児島での不倫騒動(錦江湾沿いのスナックで既婚者のチーママを口説いた話。たい平自身は結婚前だった)は鉄板として使い続けたが、これも2016年6月の自身の不倫騒動により、その後の放送内で司会の昇太に挨拶前に座布団総没収を食らわされるなどメンバー全員からいじり倒される事態となり、自ら「政治家も落語家も、叩けば埃が出るさ」などと自虐ネタを放ったり座布団を獲得した際には「これ座布団っていうよりもよ、針の筵だよ」と発言するなど、特大のブーメランを食らう形でさんざんな目に遭わされるのだった。

    4枠の嘆き

    歌丸が回答者時代に長く位置していた4枠(司会席から見て4番目)の席順は両隣がバカ(木久扇(木久蔵))と腹黒(6代目円楽(楽太郎))であるため、歌丸はよく「よー圓楽さん、ここ並び順変えようよ~」と愚痴っていた。これに対して両隣の木久蔵と楽太郎が互いの位置を入れ替えて座り、歌丸が「それじゃおんなじだよ!」とツッコむのが一つのお約束だった。歌丸が司会に移った後に4枠に座った昇太も時折「ここの隣なんとかしてくださいよ!」と訴えたことがあり、第2061回では回答のネタにまでしたが、その際もやはり楽太郎と木久蔵が互いの位置を入れ替えて座り、「おんなじだよー!」と歌丸と同じリアクションをしている(これは実は落語の演目『三軒長屋』が元ネタになっている)。なお昇太の後の4枠である三平も控えめに「席替えしてください…」と訴えたことがあるが、こちらは幾分か事情が異なっている(詳細は「蛇足」の項を参照)その一方で5代目圓楽、歌丸、昇太と歴代の司会がこの席順の者から出ているため、第2569回(昇太が3問目飛ばしをやらかした回)の3問目(「笑点労働組合」として笑点での待遇や仕事面の改善を訴え、メンバー全員の「そうだ!」にさらに続けるという問題)では6代目円楽が三平に対して「席を替われ!俺に司会をやらせろ!」と訴えたことがある。ちなみに楽太郎(当時)が5代目圓楽と入れ替わりに加入したためこの時期(1977~1979年)に楽太郎が4枠にいたという記憶違いが多いが、実はこのとき4枠にいたのは三笑亭夢之助で楽太郎は3枠。記憶違いの元は着物の色で、楽太郎が5代目圓楽の薄紫、夢之助が5代目圓楽と同時に降板した三遊亭圓窓のピンクを引き継いだことから。なお、この頃は割と頻繁に席順を変えておりメンバーの入れ替わりも激しく、現在のように固定化されるのは5代目圓楽司会就任後で、就任から5年ほど経った1986年にほぼ現在の形になった(ただしこの時点はピンクの桂才賀が1枠・水色の小遊三が2枠だったのだが、1988年に才賀の降板で入れ替わりに入った好楽が師匠の圓楽を意識しすぎてまともに回答できないため、1992年に見かねた小遊三が自分と入れ替えさせたことで1枠水色・2枠ピンクとなる)。ちなみに、現在のメンバーで4枠についたことがあるのはなんと好楽だったりする(1979~1980年、林家九蔵時代。また厳密にはまだ正式に降板はしていないこん平も1985年の短期間だが4枠に座ったことがある)。

    ジェノサイド封じ

    回答ネタ的には一部没収、場合によっては個人ジェノサイド対象であるにも関わらず、没収を免れるどころか座布団がもらえるケースがある。
    これは、ネタにスポンサー(肯定的に)使っている場合と、地方収録回で地元を(やはり肯定的に)使っている場合。この際、歌丸は「やらない訳にいかないんだよ」と悔しそうに言う。
    ただし、日本香堂だけは取扱商品が仏具、特に線香が主力商品であることと、CM出演者が5代目・6代目圓楽師弟であるためか、没収される場合がある。

    余談

    楽太郎暴走事件とその後日談

    初の歌丸ジェノサイド発動から遡ること7年前、5代目圓楽司会時代の1999年11月7日放送回の2問目にて、さながら『楽太郎ジェノサイド』『楽太郎暴走事件』とでも呼ぶべき事態が発生していた(ある意味、これが『笑点』における学級崩壊的現象の萌芽といえる)。
    「もう嬉しくて嬉しくて…」 と喜びの一言を言い、5代目圓楽の「そりゃあ結構だ」の相槌にさらに一言続けるという問題だが、「圓楽師匠が『俺の後はお前だぞ』と言ってくれたんで嬉しくて嬉しくて…」と後継者に選んでくれたことを喜ぶ内容の回答をした楽太郎(この時の楽太郎は歌丸の「楽太郎さんが笑点を辞めるってんで嬉しくて嬉しくて…(感極まったような顔)」→「はい」という回答のとばっちりで「人のことだと面白いねえ!」と総没収されていた(楽太郎「私被害者ですよ!?」圓楽「いやもう被害者も加害者もないよ、こうなったら」)。なおこの回答は、歌丸が座布団を総没収された「圓楽さんが司会を辞めるってんで嬉しくて嬉しくて…(満面の笑顔)」→「はい」の次の回答でいわゆる天丼である)に対し、5代目圓楽はあろうことかそりゃあ嘘だと問題内容にない真逆の言葉をはっきり言ってしまった。
    まさかの師匠からの回答つぶしに、楽太郎は(直前の理不尽なとばっちり総没収とも相まって)相当ショックだったのか拗ねたようにそのまま退場してしまい、こん平が「おい、座布団座布団!座布団!」と楽しそうに煽ると歌丸が「よく言ってくれた!」とわざわざ舞台袖から座布団を1枚取ってきて司会席の5代目圓楽に持っていき、直後楽太郎の席に山田が堂々と座る始末。「山田くんなんかやんなさい」と回答を求められた山田はちゃっかり「ここへ座れて嬉しくて嬉しくて…」→「ずーっと座らせてください!」とポジション乗っ取りまで宣言し、座布団をもらっていた(この時山田は偉そうに「おい1枚!」と舞台袖に向かって要求し、こん平が「『おい1枚!』だって!」とツッコんでいた)。
    そして直後の木久蔵の回答に、座布団運びとして出てきた楽太郎が座布団を持ってきたと思いきや持ってきた分も含めて全部没収してしまい、さらに自分の席に居座った山田はもちろん、何もしていない好楽や小遊三も次々とそれぞれの座布団の上から突き落とし、(既に総没収されていた歌丸とこん平を除く)全員の座布団をことごとく没収してしまった(好楽「あいつ八つ当たりしてますよ!」)
    さらに5代目圓楽が2問目なのにそのまま大喜利を終わらせようとするという大ポカをやらかし(結果、歌丸からもらった座布団を楽太郎に没収され、木久蔵と好楽は背後の襖をドンドン叩いて爆笑していた)、完全に収拾がつかなくなる事態に陥りながらも、改めて3問目(母親になって子供に無関心な父親を「あなた父親でしょ!」と叱り、父親役の圓楽の「うるさい!」に面白く返す)にて「まあ立ち話もなんですから座りましょ」とちゃっかり自分だけ5代目圓楽から取った座布団1枚の上に座っていた(歌丸「おめぇだけ敷いてんじゃねーよ!」こん平「おいおいおいおい!どさくさに紛れて自分だけ持ってきやがる」)楽太郎が、「あなた!弟子にとって師匠ってのは父親でしょ!」→「弟子のしつけぐらいしなさいよ!」と師匠いじりとも自虐ネタとも取れる回答を出した直後にメンバー全員からツッコミの嵐を受けながら自主返納したことで、全員更地になる形で落ち着いた。

    ちなみに楽太郎が6代目円楽を襲名した過程は5代目からの「生前贈与」でもあったため、前述の回答はあながち嘘でもないといえる。

    なお、5代目圓楽が2問目なのに大喜利を終わらせようとしたミスは2001年2月11日放送回などにもあり、これらのエピソードは後に前述にもある歌丸が2問目で大喜利を終わらせようとするミスを初めてやらかした際(2008年2月10日放送の第2102回)の楽太郎の(慌てた様子で)ちょっ、ちょっと、ちょっと待て!聞いてくれ!聞いて!聞いて。あれをね、うちの師匠がやった後ああなった脳梗塞発症)んですよ」という発言で取り上げられた(実際に予兆だったともいう)。
    これはいじりとする説がある一方、楽太郎なりの歌丸への心配だったともいわれる。実際、それを聞いた昇太&たい平は目を丸くして歌丸の方を見たが、一方で年長3人(特に好楽)は爆笑していた。なお実際には、歌丸は逝去するまで脳神経系の疾患はなかったという。

    さらに昇太も、司会在任時の第2569回(2017年6月25日放送)において2問目なのに大喜利を終わらせようとするミスを犯し、ミスに気づくやいなやその場に崩れ落ちた。その上たい平からはわざわざ司会席まですっ飛んでこられて司会席の座布団を没収され、6代目円楽からは「(司会を)代われ代われ。代わってやっから」「みんなね、みんなそういう状態になって辞めてってんだから」「3問目俺がやるから」と司会交代を持ちかけられるなど好き放題いじられ、司会用の見台にしがみついて「ダメダメ…ダメ」「ダメ、(自分の席に)戻って!」と必死に抵抗していた。そして仕切り直して3問目を始めようとするが、円楽の指摘でたい平がちゃっかり司会席から持っていった座布団に座っているのに気づき、「ちょっと待った、色違う奴(座布団)敷いてるじゃないか。たい平さん、戻して!」と言ってなんとか座布団を取り戻した。

    歴代「3問目飛ばし事件」のまとめ
    これを見ると、ミスに気づいた時のリアクションにも各自の個性が出ているといえる。
    昇太:「やっちまったー」と言わんばかりにその場に盛大に崩れ落ちた上、円楽&たい平に好き放題いじり倒された後やっとの思いで仕切り直す
    歌丸:苦笑いしつつ「人間というのはね、必ずミスという物があるものなの」と冷静に仕切り直すが、楽太郎に「え?でもwww」とツッコまれ「うるさいっ!」と怒る
    圓楽:メンバーからツッコまれつつ「いいじゃない、こんなぁwwwここが笑点のいいとこなんだよ、ねwww」と照れ笑いしつつ仕切り直す




    時間差圓楽ジェノサイド

    楽太郎暴走事件の陰に隠れがちだが、5代目圓楽司会時代の2000年2月20日放送回の1問目で、時間差ではあるがジェノサイドが発生した。
    これは「3」と書かれたフリップを手に短くヒントを言い、圓楽が「何ですか?」と返した後に「3」にちなんだ内容の答えを言う問題であった。
    まず小遊三が「松井(秀喜)・高橋(由伸)どっちでもいい」→「三冠王」と答え、1枚獲得。
    しかしその次に歌丸が「圓楽さん、向こう岸はお花畑ですよ」→「三途の川」と答え、座布団を総没収される。この時圓楽は「実のこと言うとね、もう座布団がないの!」と発言し、歌丸は山田の頭を叩いた。
    次にこん平は「故郷チャーザー村の駅にはありません」→「3番線ホーム」と答え、圓楽も「いいなあ!」と絶賛するが、歌丸が(チャーザー村に)駅なんかねえじゃねーか!」とツッコんだため、こちらも座布団を総没収される(なお「チャーザー村」とは「千谷沢村」が訛った物で現在の長岡市の一部。最寄り駅は2kmほど北にある信越本線の塚山駅で、2017年以前は3番線ホームもあった)。
    木久蔵は「あの頃森繁久彌さんは若かったねえ」→「三等重役ですよ」という回答に対し「そんなの古臭い」と言われ、好楽も「自分の美しさにうっとりします」→「三面鏡」という答えに対し「何をキザなことを言ってる」と言われそれぞれ総没収される。ちなみに総没収された木久蔵は好楽が回答を出す後ろで山田に蹴りを入れていた。
    楽太郎は「時として媒概念不周延の誤謬に陥ることもある大前提小前提…」といつものインテリ気取り回答をするが途中で遮られ総没収される(話の流れから「三段論法」と言いたかったと思われる)。
    小遊三は座布団総没収を警戒し黙っていたが、結局回答せざるを得なくなり「うまくいくこともありゃ、ダメになることもある…」と途中まで言った所で案の定総没収され、時間差ジェノサイド達成となった(話の流れから「三度目(三度目の正直・二度ある事は三度ある)と言いたかったと思われる)。
    その後こん平の「あたくしはこれだけが楽しみです」→「三度の飯」で1枚獲得して以降、この問題では全員が回答するたびに座布団を獲得した。
    この回は放送上座布団没収があったのは1問目だけであり、2問目・3問目は没収はなかった。

    円楽ジェノサイド

    第2417回(2014年6月1日放送)及び第2474回(2015年7月19日放送)の、歌丸病欠で6代目円楽が司会代行をした際に発動。どちらの回も在りし日の先代や三波を彷彿とさせる独裁者(というよりもはややりたい放題の暴君)ぶりを発揮し、ダジャレ・歌ネタ・下ネタは問答無用で座布団没収、回答を言う際に噛んでも没収。昇太がいい回答を出しても「座布団が貯まりすぎてね、爺さんに怒られるからね」と無茶苦茶な理由をつけて没収する、隣の席が空いている(回答者の誰かが司会代行をする回は、当該メンバーの席は座布団だけが置かれた空席になっている)のをいいことに、いつもよりさらに派手なふなっしージャンプをしたたい平から2枚没収して自分の席に置かせる、たい平&昇太が空いている自分の席を小道具を置く「荷物置き場」にすると「それじゃもう1枚高くしといてそこ」と座布団を置かせるなど自分の席に座布団を積み重ねさせ、2回とも最後に自分の席だけ9枚で他のメンバー全員を更地にするというとんでもない形にして終わらせた。
    円楽「いいじゃねーかよ、司会者なんだから。権力ってのはこういう風に使うもんなんだよ。ジジイ戻ってきて驚くぞ~」
    ちなみに読みは同じ「えんらくジェノサイド」だが、通常「圓楽ジェノサイド」と書くと5代目圓楽、「円楽ジェノサイド」と書くと6代目円楽を指す。

    余談だが、第2606回のエイプリルフール企画で1日司会をした際も、代わりに自分の席に座った昇太を「元司会者」呼ばわりしたり、なんだかんだ理由をつけて座布団を与えて9枚まで増やし、最後に「いいんだよ9枚で。もし戻らされたら俺9枚から始めれば…」と真意を明かして他メンバーから口々にツッコまれていた(たい平「腹黒ー!」三平「あっ、ずるい!そういう計画だったんだ」好楽「確信犯だよ」)。

    たい平ジェノサイド(未遂)

    第2121回(2008年6月29日放送)の、歌丸病欠でたい平が司会代行をした際のことで、不発だった物である。2問目の「様々な人や物になってまず名前や職業を名乗り、たい平が『活動休止なんだって?』と訊いた後さらに続ける」という問題で、久しぶりに楽太郎(当時)に「チャラーン!こん平でーす!」→(片手で胸を押さえて苦しそうに)たい平に毒を盛られた…」と師匠加害ネタの回答でいじられた際、楽太郎がそれまでもやりたい放題だった(問題に入る前にたい平に「(座布団を)取れるか?」「取れるかどうかの前に、(座布団ないから脚が)痛いんだ」とプレッシャーをかけ、たい平はそれに負けて1枚与えていた。これに好楽が「こんなもんであげんのかよ!」と抗議していた)ため、さすがに頭に来たのか「山田さん!全部持ってってください!」と(単独)ジェノサイドを発動しようとするも、すぐに「あ、1枚残しといてください…」と自ら撤回し未遂に終わった。
    この時のたい平は緊張からか最初のルール説明も辿々しく、昇太に「棒読みすんな!」とツッコまれる、楽太郎にプレッシャーをかけられた後「悪い答えの時にも、(座布団を)取るかどうかはわかりません」と発言するなどめっぽう弱気になっていて、何度も「昇太兄さんからしか(座布団を)取れない…」とこぼしては昇太の回答に「うまい!」と言いつつ没収するなど理不尽な仕打ちをしていた(この時、てっきり座布団をもらえると思っていた昇太は「え~っ!?」と本気で不服そうなリアクションを見せ、観客からも「昇太がかわいそう」と声が上がっていた)。そのため、続く3問目(夫に不満を持つ妻になって「○○で怒ってんじゃないのよ」と言い、たい平の「じゃあなんなんだよ?」に面白く返す)では千華夫人に扮した昇太に「いつも笑点で私のことネタにするからって怒ってるんじゃないの!」→「あなたの司会はあまりにも昇太さんに冷たすぎるのよ!」と怒りの反撃の回答を食らわされて3枚与えるハメになるなど、年功序列社会における下っ端の悲哀を露呈していた。いつもの暴走ぶりはどうした(なお本人の話によると、この収録の後に鼻血が出たらしい)

    余談だが、翌週の第2122回(2008年7月6日放送)は昇太が司会代行を担当したが、こちらは若手大喜利の司会経験が豊富なこともあってかたい平とは対照的にめっぽう張り切っていて、1問目(「独り者」を上の句にした、独り者のよさを織り込んだ川柳を作る)に入る際には「いい問題じゃないですか、ちゃんと答えてくださいよちゃんと。お願いしますよ」と台本を開いて手でバシバシ叩きながら内容をメンバーに示したり、「人間って不思議ですね、これ(見台)があるとなんか強気になれるんですよ」と発言していた(楽太郎曰く「権力の象徴」)。しかしその後回答で
    小遊三「独り者 結婚しないと こうなるぞ(扇子で昇太を指す)」
    たい平「独り者 チビがチビチビ 手酌酒」
    楽太郎「独り者 一人静かに 死んでゆく」
    と好き放題いじり倒され、台本を思いきり自分の膝に叩きつけて「不愉快だ!」と叫び、台本を手でバンバン叩きながら「ちゃんと答えないんだもんちゃんと、問題の意図を読んで、ちゃんと!」とマジギレするなど、この時から既にいじられキャラぶりを発揮していた。

    間接的昇太ジェノサイド

    第2236回(2010年10月10日放送)の3問目にて発動。
    「トイレの神様のように、どんな物にも神様がいる。その神様になって歌丸にやるべきことを勧告し、歌丸が『すぐにやります!』と言った後さらに続ける」という問題だが、その最後で昇太が「私は大喜利の神様じゃ。舞台をきれいにしなさい」→「私以外の座布団をきれいに取りなさい!!」という回答を出した。これによって「山田くん、昇太さんの命令だ。昇太さんを除いて全部取って下さい」と昇太以外のメンバー全員の座布団が総没収される事態となり(歌丸「えー、回答者の意見を素直に聞く司会者でございます」)、そのため昇太は直後に小遊三にカツラを投げつけられ、円楽に自分の座布団の上から突き落とされるなど他メンバーから袋叩きにされていた。さらに翌週は1問目の「『カラオケ文化の日』にちなみ、二度と行きたくないカラオケ店」という問題で、「毎回『嫁に来ないか』を歌っているのに、嫁が来ないカラオケ店」という回答を出した結果、6枚あったのが「え、なんで!?なんで!?」の抗議も空しく一気に5枚もの大量没収を食らい、1枚に減らされた。
    なお正式なジェノサイドには含めないが、この時の座布団没収枚数は小遊三:4枚 好楽:3枚 木久扇:3枚 円楽:4枚 たい平:5枚の合計19枚となっている。

    木久扇バーゲンセール

    第2414回2014年5月11日放送)及び第2473回(2015年7月12日放送)の、歌丸病欠で木久扇が司会代行をした際に発動。最初の回答なのに「一番いいと思う」とコメントする、回答にいちいち解説や評価を入れる、小遊三を指名する際「小圓遊さん」と名前を間違える、たい平を指名する際名前をど忘れして「一番向こうの方」と言う、問題で行商人に扮した円楽に「立ち姿がいいですね。1枚差し上げて」と座布団を与えて昇太に「(座布団を与える)基準がわからないよ!」とツッコまれる、座布団を与えるかどうか山田に訊く、「できそうだから」という理由で挙手していない小遊三を指名するなど天然かつ奔放すぎる司会ぶりを披露。挙げ句第2473回では、たい平には「流出」をテーマにした問題にちなみ「もう脳ミソ流出してますよ、全部」とツッコまれ、円楽が「座布団は!座布団のやり取りの番組なんだから」とツッコむと「じゃあ座布団あげて」と座布団を与え、自分がいじられても「こういうね、辛い答えが番組を引き立てる」と言って座布団を与え、座布団大安売り状態にして「面白ければいいの、テレビをご覧の皆さんの人生が賑やかになればいいの!」と発言し、この事態に戸惑ったメンバーが自主返納や不謹慎ネタや山田いじりで自分の座布団を減らそうとするまでになった。そして第2473回の締めの挨拶では「今日の司会は、日本の林家木久扇、NHKでした」と他局の名前を持ち出し、昇太に「NHKじゃない!」とツッコまれていた。この様は視聴者から「先生のいない自習室」と称されていた。この木久扇の司会代行回は2回とも通常と異なり前半の演芸コーナーを省いた大喜利だけで占められており、スタッフも木久扇のあまりの奔放さに編集に困ったものと推察される。
    なお、木久扇は現在も若手大喜利などの司会をすることがあるが、(本家の)大喜利とは異なり、自身のキャラを踏まえつつもまだ真打ちに上がっていない若手に好き勝手を許すような進行はしていないことから、司会代行の際のハチャメチャぶりは、正式な司会ではなくすぐ回答者側に戻ることが前提の、普段の与太郎キャラを崩さないためのものと思われる(これに、木久扇自身の奔放さとレギュラーメンバーに対する甘えも加わっているのだろうが)
    さらにつけ加えるとこれらは「木久扇だからこう見える」部分も大きく、個々の事象自体は歌丸や5代目圓楽や昇太もやらかしていることがほとんどである。

    スタンドマイク撤去と復活

    『笑点』では長らく、ドラマやバラエティー番組で使われるピンマイクと、落語高座で使われるスタンドマイクを併用していた。これは、ピンマイクがほとんど口からの会話の声しか拾わないのに対し、落語の演目には口以外からの打撃音や、会話を前提としたダイナミックレンジのマイクでは拾えない効果音ものまねが含まれるためである。
    しかし歌丸司会就任後、間もなくスタンドマイクが撤去された。これは「ピンマイクの性能が上がったことから」としている文書もあるが、ピンマイクの性能向上とはむしろ会話集音の特性の改善のために指向性とダイナミックレンジを特化する方向であり、実際には真逆である。

    『笑点』でのスタンドマイク撤去の最大の理由は山田による回答者突き飛ばしを始めとする、舞台上での回答者の悪ふざけの際に危険なため。実際にたい平が山田に突き飛ばされた際に、あやうくスタンドマイクが突き刺さりそうになったことがあった(なお直接関係はないが、第2156回の2問目では、同様にたい平が山田に突き飛ばされた際に持っていた小道具の靴が弾みで観客席の手前まで飛び、突き飛ばした山田が「もう少しで一番前のお客様に当たるところだった」と歌丸に注意されたことがある)
    ところが、それまではスタンドマイクが目印となって問題なく座布団を配置できていたが、これがなくなった結果初回発動時の翌週は間隔が狭い所では若干ではあるが端が重なり合ってしまうなど、座布団を等間隔で置くのが難しくなった。
    当初は大した問題ではなかったが、その後歌丸ジェノサイドが発動するようになると、座布団の重なり合いのため運び出しに時間がかかる、逆に再度座布団を置く際の目測が困難になるといった弊害が生じた(一方で集音能力の問題の方も、スタンドマイク撤去時期は特に効果音ネタの多いたい平や木久扇が、回答の間にピンマイクを直している姿がしばしば見られた)。
    このため目印も兼ねてスタンドマイクが再度配置されるようになり、以後問題なくジェノサイドが発動できるようになった。
    また、この頃から山田には「舞台に対してできるだけ垂直に突き飛ばすこと」「ベテラン3人は突き飛ばさないこと」が徹底されたようである。これは、前者はスタンドマイクはピンマイク投入後千鳥配置(現状では、小遊三と好楽の間、木久扇と昇太→三平の間、円楽とたい平の間)になっているので、舞台面に対して垂直に突き飛ばせばマイクに当たりにくいこと、また舞台の奥行きが限られているため助走をつけられないことなどから、かえって斜めに突き飛ばすより安全だからである(映像を見るとわかるが、スタンドマイク撤去・復活前の山田は舞台袖から飛び出してきたままの勢いで回答者を突き飛ばしている(このためかなりの確率で隣のメンバーが巻き添えを食っていた)が、復活後はほぼ真後ろから突き飛ばすようになっている)。後者は、木久扇が一時期腰を患い、歌丸も腰に持病があるためベテラン勢を突き飛ばすのは危険性が高いからである(それ以前を含めると、1988年の桂才賀脱退・好楽復帰以降のメンバーは司会の5代目圓楽以外全員突き飛ばされている。なお歌丸に対しては、歌丸が逃げようと向きを変えた所を正面から軽く突き飛ばすなどの配慮をしていた)。円楽も上手3人の中ではやや高齢だが、彼は筋肉質のスポーツマン体質であるため、年少だが小柄でぽっちゃり気味な昇太や骨太体型のたい平&三平と同様に扱ってもそれほど問題はない。

    ちなみに復活後のスタンドマイクはフェイク(電源は入れておらず置いてあるだけ)説があるが、どうやら普段は出力側のミキサーで絞っているものの音声自体はピンマイクとは別トラックで記録はしているようである。これがわかるのが第2200回の時間差ジェノサイドで、楽太郎(当時)は小道具の柔道着を着る際に誤ってピンマイクのスイッチを切ってしまっているのがわかる。噺家の声量のおかげで会場全体には届いたものの、スタンドマイクがなければこの回答はカットせざるを得ない事態になっていた。

    幻の伸介ジェノサイド

    概要

    問題:与三郎役の三波の「いやさお富、久しぶりだな!」に対して面白く答えるという内容で
    木久蔵「あら、顔色が悪いわね、野菜を摂らにゃダメだにゃー」
    楽太郎「あーら、与三郎かと思ったら与太郎じゃない」
    こん平「そんなことしたらお前村中の笑い者になるよ、稲刈りするのにそんな恰好して!」
    夢之助「まあ、方々で楽をなすったんだねえ、そんなに太って(実際太っていた三波へのいじり)
    小圓遊「久しぶりじゃ困るのよ、ゴミの収集は!」
    歌丸「海に放り込まれたんだってねえ、それでこんなに水膨れかい(これも三波へのデブネタいじり)
    と回答者全員が三波をいじるネタの回答で座布団を没収されているが、音声のみで映像が残っていないため、枚数指定で没収された木久蔵とこん平は全部没収されたのかは不明。

    また当時の視聴者の証言によると、回答者が阿波踊りをして三波が「何やってんの?」と聞いた後さらに続けるという問題で、歌丸が全員に一緒にやらせて「今三波さんの死骸担いでるんですよ」と回答、怒った三波が全員の頭を次々と扇子で叩いて「こいつら全員の座布団全部取れっ‼」と当時の座布団運びの松崎真に命じたケースもあったという。

    「幻」になった理由

    これについては「当時ビデオテープが高価であり、一度放送するとテープの内容を消去して使い回していたため」とされる。これ自体は正しいのだが、その一方で同時期の他局のバラエティ番組は比較的残っていたりする。
    実はビデオテープが高価だった時期は、他局では番組記録のために報道用のキヤノン製スクーピックシリーズという16mmムービーカメラ(銀塩フィルム映画)を同軸カメラとして装備し記録用の映像を撮っていたのだが、日本テレビ系列だけがこれをやっていなかった。NHKもスタジオ収録番組では同軸ムービーカメラを使用していなかったが、報道では使用していた。
    このことは、日本テレビ系だけが1979年に発生した三菱銀行人質事件の記録映像を自社で残すことができないという事態を招いて問題となり、急遽日本テレビ系も同軸ムービーカメラを導入した。その結果、翌年発生した静岡駅前地下街ガス爆発事故で二度目の爆発そのものを収めた“生還カメラ”の映像を残すことになった。

    その後、磁気ビデオテープの価格下落とデジタル大容量メディアの台頭によって、現在は同軸ムービーカメラによる保存録画は消滅している。

    引き継がれる伝統、移りゆく時代

    昇太ジェノサイド、発動!!

    司会が春風亭昇太に交代してから1年3か月後の2017年8月13日放送回では、「『○○やっちゃ○○やっちゃ♪』と言いながら阿波踊りを踊り、昇太が『ヨイヨイヨイヨイ♪』と言った後さらに続ける」という問題でたい平の「結婚できなくて1人で死んでくやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ♪」の回答にメンバー全員が便乗して「独身、独身♪きれいなかみさんもらってみろよ♪」などと踊り出した結果、腹に据えかねた昇太が「山田さーん!山田さーん!ぜ、全員の全部持ってって!みんな持ってって!」と歌丸勇退回以来の全員の座布団総没収を敢行し(この時三平は「えらいこっちゃ!持ってかれちゃった!」と驚いていた)、その際も全員で「えらいこっちゃえらいこっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ♪」と踊りながらドタバタの末に徳島県での大喜利に幕を降ろした(その際最後に好楽が一人残り、正座してから「どうもありがとうございました」と挨拶をして観客の歓声に応える神対応ぶりを見せた)。ちなみに前述の通り、この放送のちょうど11年前の2006年8月13日放送回が、記念すべき初の歌丸ジェノサイドだった。
    そしてこれが先代から受け継いだ(司会者としての)昇太ジェノサイド(一部では「イッツ昇太イム」という表現もあった)の幕開けとなった。ちなみにこれについては、全員総没収は歌丸ジェノサイドより発動頻度が低いと考えられることから、以下のような呼称も一部で考案されている。

    1. 一人に対して総没収or複数から一定数没収=昇太イム
    2. 複数に対して総没収or全員から一定数没収=スーパー昇太イム
    3. 全員から総没収=グレートorアルティメット昇太イム

    笑点おえかき2017年8月


    (上記イラストの2枚目を参照)

    座布団没収枚数
    小遊三:3枚 好楽:7枚:木久扇:3枚 三平:5枚 円楽:7枚 たい平:2枚 合計27枚

    移ろいゆくもの

    一方、昇太司会時代に入って6代目円楽のキャラは(以前よりは)だいぶマイルドになった。腹黒キャラは相変わらずなものの、特定の個人を繰り返しいじり倒すネタは司会者である昇太よりも、(兄弟弟子の)好楽やたい平を対象にした物の方が多い。また昇太に代わって回答者に加入した三平とメンバーのギャラが未だに上がらないことに不満を持つ木久扇の提案で「ブラック団」改め「笑点労働組合」が結成されて好楽以外による司会者いじりネタが増え、前述のような「虎視眈々と司会者の座を狙っている」という新たな方向性が加わっている。とはいえ、歌丸回答者時代の楽太郎の加入時から長年続いた“歌楽合戦”の流れは事実上幕を下ろした感がある。
    元来これは“戦前気質の頑固ジジイ”を“戦後生まれのインテリ落語家”がおちょくるという対立構図がウケたことで今日まで続いてきたものであった(実際には歌丸は必ずしも“石頭”ではないが、ビジュアル的な部分もあって象徴的に見える。本物の石頭は言うまでもなく三波と5代目圓楽)が、これを円楽が昇太相手にそのままやってしまうと、芸歴も笑点メンバー歴も円楽の方が圧倒的に長いためただの目下イジメになってしまい見苦しい面だけが目立ってしまう可能性があるため、『イッツ昇太イム』の初発動時がそうであるように、いじり合戦は“歌楽合戦”から“キレやすい中間管理職(もしくは新任教師)”昇太“怖い物知らずの若手”たい平という構図(もう一つ、“50代未婚・独り身の切なさ&哀しみの溜め息な司会者”昇太と“名家海老名家の末っ子、妻が女優で子宝にも恵まれた、絵に描いたようなリア充”三平という構図も隠れている)にシフトした感がある。

    次期司会者として最有力視されていた6代目円楽が司会者になれなかったのも、歌丸司会時代をそのまま昇太vsたい平にスライドさせる意図があったためだろう。立場上歌丸を引き継げるかといえるのは木久扇だけなのだが、彼を司会にすると番組をメチャクチャにしてしまうのはさておいて(前述の「木久扇バーゲンセール」の項にあるように、たまにやると面白いが年中やられると飽きるという感じ)、木久扇は歌丸と異なり自身もやや上流の家庭を出身とするインテリであり、その反面大手企業勤務の経験があって、学歴では上だが学生運動に身を投じていたような「苦労知らずの左巻き」である6代目円楽との間では、それぞれ歌丸との時のような弾力性のある対立構図が作れず、生々しくなってしまう可能性が高いのだ。
    まあ、例え6代目円楽が司会者になっててもたい平は平気でガソリン撒いて火をつけただろうけど。
    そして何より、“出演者の高齢化”が真面目に問題視される『笑点』において、一気に若返りを図る意味でこの2人に重点を移そうとした(うまくいっているかどうかは別として)のも番組としての戦略であろう。もっとも若手とされる昇太&たい平ですら既に50代に突入しているのだが…。

    このままでいいのか?水面下のテコ入れ計画

    歌丸卒業後、様々な理由から視聴率下落傾向が止まらず苦戦気味の『笑点』。今のところ番組内容的には現状維持しつつ周辺コンテンツで視聴率下げ止めを図ってはいるが、良い傾向とは言えず水面下でのテコ入れが計画されていると言う。

    幻となった「歌丸復帰計画」

    歌丸は、卒業後は番組スタッフや司会の昇太や円楽らのベテランには口を出さず、ただ極力放送を見ていた。だが、大喜利における統制の崩壊ぶりに黙っていられなくなったらしく、2018年に入ってから「アタシがやる」と富士子夫人や6代目円楽に語るようになったという。局側も起爆剤になればと思ったのか、2018年の24時間テレビで「歌丸復帰計画」を水面下で進めていたが、企画が具体化し始めた矢先の4月に歌丸は肺炎を発症し入院、以降容態は悪化の一途を辿り7月に逝去したため、この計画が実現することはなかった。入院中も「いつ司会に戻ろうか、それを今考えているんですよ」と病床で語った映像が残っており、これが正真正銘の桂歌丸最後のテレビ出演となった。

    迷走する「6代目円楽司会就任計画」

    第2606回のエイプリルフール企画は円楽を司会にした場合のテストケースだったともいわれている。こういう形にしたのは円楽がスキャンダルを起こしたばかりでマイナスイメージが強いのではないかという危惧があったためらしいが、直近に比べて視聴率も高く、ネットでも「違和感ない」「このまま続けてほしい」「昇太は回答者向き」という声が上がったほど。ただ、歌丸卒業前は木久扇や好楽と共に次期司会者の座を狙っていた円楽だが、歌丸卒業後は「言うほど固執していない」「今のメンバーで司会をする気はない」という趣旨の発言をしている。

    最後のスターティングメンバー

    一般に歌丸の卒業で前身番組『金曜夜席』以来のスターティングメンバーは去ったとされている笑点だが、厳密にはまだ林家こん平が正式には抹消されていない。
    とはいえ、難病の多発性硬化症により噺家の命ともいうべき発声もままならず、事実上一番弟子のたい平に後を託した形で歌丸同様発言は控えていたが、2018年8月22日に公の前で「出たい」と発言している。

    「ジジイ!早すぎるんだよ!!」

    そして2018年7月2日に桂歌丸は約82年の生涯を閉じ、歌丸ジェノサイドと、その前身といえる“歌楽合戦”はここに永遠に伝説となった。

    歌丸「そりゃもうできないでしょうよ。あたしゃ天国行くけどあいつは地獄だもん」
    円楽「やるかジジイ!!」

    関連タグ

    桂歌丸 笑点
    三遊亭圓楽 三遊亭楽太郎 林家木久扇 三遊亭小遊三 三遊亭好楽 林家こん平 春風亭昇太 林家たい平 山田隆夫

    蛇足その1

    ダーク木久扇の分析(ネタバレ注意)

    前述の、ダーク木久扇のメンタルへし折りっぷりを分析すると以下の通りである。

    • 好楽が本当に気にしているのは「仕事がないこと」ではなく「(笑点メンバーの中では最も)収入が少ないこと」
      • 他のメンバー(平常時の木久扇含む)の好楽いじりや好楽の自虐ネタは主に「スケジュール帳真っ白」。しかしダーク木久扇時は1万円札なんか見たことないんですよ!?といった形になる。
      • ただし好楽の名誉のために言っておくと、それでも落語家の中では群を抜いた高収入である(笑点メンバーはそのネームバリューによりそれだけで寄席に人が集まるため)。
    • 昇太が本当に気にしているのは「結婚できないこと」ではなく「背が低いこと」
      • 他のメンバー(平常時の木久扇含む)の昇太いじりや昇太の自虐ネタは主に「嫁が来ない」。だがダーク木久扇時は牛乳を盗み飲みしていたらもっと身長が伸びてるはずです!といった形になる。
      • そもそもが笑点メンバーはどいつもこいつも嫁の尻に敷かれているため(実際、回答で皆さん見てると結婚が幸せとは思えないと発言したことがある)昇太は余暇の城巡りなど独身貴族を満喫している感がある(他に、方々で「一人でいる方が好きなので結婚願望はあまりない」と発言している)。ちなみに山田も離婚歴あり。
        • 三平も例外ではない、というより、彼の家庭はおおよそ結婚生活のサンプルとしては最悪。
        また、昇太はあまりにも「嫁が来ない」と笑点メンバーの前でボヤいていた結果、木久扇の事業の失敗もあって婚期を逃してしまった彼の長女・佐久子との結婚を勧められたのだが、断っている。年齢的には釣り合うし、ルックスも割といいのだが…。
        • もっとも、この件は落語芸術協会と落語協会の対立関係が背景にあるため政略結婚感が否めない(昇太は芸協理事なので、落協理事の自分の娘とくっつける事で対立関係を和らげる)のも確かで、昇太が固辞している理由の一つかも知れない。
      • なので「嫁が来ない」ネタは自虐でも他のメンバーからのいじりでも、がっくり肩を落とす(仕草をする)程度なのに対し、身長に関しては6代目円楽やたい平の軽めのいじりでも割と簡単に激昂し、たい平を山田ばりにクイックに突き飛ばしたり、円楽に山田とツインアタックを決めたりしている。また第2312回の若手大喜利で司会をやった際も、「隣のメンバーとハイタッチをしながら一言」という問題で「昇太!昇太!昇太!」「ほーら、ここまで届くかな?おチビちゃ~ん」と言いつつ‎立ち上がってハイタッチをした立川生志と2代目林家木久蔵に対し、1枚ずつ座布団を没収するという報復を行っている。
    • 6代目円楽は豆腐メンタル
      • 木久扇にかかればだいたいワンパンたった1発で本当に涙目になっていることが多い(前述の楽太郎暴走事件の際も、内心相当傷ついていた様子が伺える)。
      • また、昇太加入から6代目円楽襲名の頃までの大喜利では、許可が出ている(と楽太郎が思い込んでいる)歌丸を除くと、やりたい放題できているのは年下で格下の昇太&たい平に対してだけなのがわかる。6代目円楽を襲名してからは小遊三や木久扇にも強気に出るようになるが、一方で後述のように自分を狙い撃ちする技術を磨いてきたたい平のことは警戒するようになっている。また昇太に対しても、彼が司会になってからは前述のように「虎視眈々と司会の座を狙っている」といういじりがあったものの、度を超すと「自分を差し置いて司会になった後輩への妬み」「見苦しい目下イジメ」と映る懸念があるため、司会の座狙いネタは第2606回のエイプリルフール企画(2018年4月1日放送)での1日司会で(彼としては)一段落した感がある。「腹黒いとされる人間は小心者」の見本のような動きである。
        • 周囲から見て臆病に見えるのも、名が売れているとはいえ先代ほどのカリスマはない6代目円楽に、5代目圓楽が残した負の遺産とも言うべき圓楽一門会(旧・落語三遊協会)の去就問題がのしかかっていることが最大の理由である。余談だが、6代目圓生が落協から離脱し圓楽一門会を立ち上げた時に、師匠に背き落協に残ったうちの1人が三遊亭好生→春風亭一柳で、そのために破門された彼を救済し「春風亭」の亭号を名乗らせたのが、昇太の師匠で当時芸協の副会長を務めていた5代目春風亭柳昇である。この「落語界全体のために団体の枠を超えて動く」という姿勢は昇太にも受け継がれており、彼は2003年3月に落協、立川流、上方落語協会の主要メンバーと共に、一緒に落語会を盛り上げることを趣旨とした団体「六人の会」を立ち上げている。
        • 六人の会は、旧来の定席と縁切りした状態だった5代目圓楽を2005年5月31日の新宿末廣亭での「余一会」で27年ぶりに高座に復帰させたり、また芸協は、特に近年は立川流を離脱した立川談幸一門を入会させる、6代目円楽を客員扱いで入会させるなど融和の方針を採っており、円楽自身も福岡天神落語まつりに出演した際に落語界の統一を望んでいることを語ったりしている。
        • このあたりの点では木久扇と6代目円楽は考え方が近く、どちらも噺家と言えどビジネスであるべきと考えている。円楽は圓楽一門会の団体としての弱さから門下の噺家を既存芸能事務所に所属させている。それに対し、とりあえず落協というバックが有った木久扇は自ら芸能事務所(有限会社トヨタアート。代表取締役は豊田洋=木久扇の本名)を開設している。
        • 実は歌丸ジェノサイドの遠因の一つがこれだったりする。歌丸と6代目円楽だけで画面を占拠していると円楽への風当たりが強くなるため、所属団体に関わらず一掃してしまえばそこに注目が行くため一方への肩入れ云々を言われずにすむというのがある。ハーフジェノサイドの際、小遊三(芸協)・たい平(落協)・円楽(圓楽一門会)の組み合わせが多いのもこのため。ただし「傾向」や「学級崩壊」の所にある通り、彼らが無礼・不謹慎なネタを乱発しなければ歌丸もそんな配慮をせずともすむのは言うまでもないのだが。
    • たい平は危なっかしい
      • たい平は当初、あまりに相手に迷惑がかかるネタの場合は、落協理事の弟子(たい平自身が理事になったのは笑点メンバーとして実績を上げてから)として木久蔵をいじっていた。だが、6代目円楽が歌丸を見習って(豆腐メンタルなのに)自分をネタに使わせるようになると、たい平が調子に乗って円楽や昇太をいじり倒すようになったので内心ヒヤヒヤしている(下手をすると芸協と圓楽一門会の双方に迷惑がかかりかねないため)。
        • ただし、これはあくまで木久扇主観を前提とした推測・分析であって、たい平が本当に何も考えていない訳ではない。彼は彼で、6代目円楽を道連れに自爆した後で円楽いじりで取り返しに行くと歌丸の心証もよく会場も盛り上がると計算した上でやっている(詳細は前述の「派生・関連現象」の項の「林家"円楽スナイパー"たい平」を参照)。ただし、たい平はテンプレ化したネタをいわゆる“鉄板”にする傾向がある。これはたい平が未熟なのではなく師匠のこん平のスタイルを受け継いだもので、むしろ6代目円楽襲名の頃からの彼の円楽狙撃職人ぶりは師匠を超えたと言っても過言ではない。
        なので、若手3バカが勝手に自爆する分には放っとくが(円楽は歌丸がなんとかするはずなので)、自分たち年配3人に飛び火させようとした時に状況が悪ければ自らファイアーウォールとなる(前述の秩父祭り阻止など)。もちろん、メリットがデメリットを上回る(会場の盛り上がり、放送での視聴率など)と判断した場合は遠慮なく便乗して歌丸ジェノサイドへとまっしぐらに突き進むのは言うまでもない。
    • 歌丸は本当はほとんど本気で怒ることはない
      • むしろ自分より気が長いと思っている。なので安心していじる。

    ……と、このように相手の虚勢と実態を正確に見抜き、いざという時にはピンポイントで粉砕しつつ自分への返り血は最小限に抑える、というのは、まさに老獪な噺家でなければ不可能なことである。また生まれが遊郭の歌丸ともまた違った、上流家庭の生まれゆえのゆとりのある視点があってこそである。

    “ダーク木久扇”意外にも、例えば木久扇だけがやる行為として「必ず挙手して名前を呼ばれるところからやってもらう(やり直すときも指名から)」というのも、日テレの編集スタッフが“抜き出し”をやる際に細切れにしなくて済むようにという配慮からだし、「誰も挙手しないと木久扇だけが手を挙げる、しかも答えができていない」のは「誰も手を上げていない所をカメラに引きで写されるとみっともないから」という理由があったりする。
    もっとも木久扇と言えども人間、全て善意でやっているわけではない。実は木久扇は別に左利きでも何でもないのだが(むしろ左利きは積極的に矯正された世代)、笑点では筆記と食事(ネタ)の際以外は左利きを装っているのがわかる。が、これの理由は「左手で挙手することで、着物の袖で6代目円楽を司会席から見えにくくし、自分が指されやすくするため白状している。

    4枠の嘆き・三平編

    三平がこの場所に座っているのが辛いのは当初のうちはバカ(木久扇)と腹黒(6代目円楽)に挟まれているという、歌丸・昇太のものと同じだったが、間もなく意味合いが変わってくる。
    彼の加入はその発表があった瞬間分刻み視聴率が落ちたといわれるほど、当初から視聴者に嫌悪感や疑問を持たれており、それでも最初のうちはファンにはたい平や昇太の加入時の記憶もまだ新しく様子を見ようという空気もあったが、さすがに2017年に入ると“ご祝儀期間”は終わり、同年3月には11.8%の二桁割れ直前という「笑点に限ってはあり得ない」数字が出てしまった。歌丸司会時代には20%前後をキープし存在感を放っていた笑点の視聴率は昇太司会就任・三平加入以降微減が続いていたものの、7月にはストンと5ポイントほど下落し現状に至っている。
    この背景には彼の母・海老名香葉子と兄・9代目林家正蔵が起こした林家九蔵襲名中止騒動があるとされ、三平本人は全く関係が無いもののこの事件で三平の海老名家(“根岸の林家一門”)は落協の彦六一門・被害者である好楽の圓楽一門会・その圓楽一門会の当主である6代目円楽を後見している歌丸の芸協と、江戸落語界の重鎮でも特に笑点に近いメンツの顔に揃って泥を塗ってしまう。

    • ややこしいため簡単に説明しておくと、この事件は好楽が自分の直弟子である三遊亭好の助に林家九蔵の名跡を名乗らせようとし、襲名披露目前まで話が進んでいたのを、香葉子と9代目正蔵がそれも土壇場になって強引に中止させたというもの。
    • 同じ林家でも木久扇は8代目林家正蔵、後の林家彦六の弟子が作る彦六一門、こん平・たい平・三平は7代目林家正蔵が興した“根岸の林家一門”(海老名家)となる。実はどちらも江戸時代からの由緒ある亭号ではなく、正蔵は7代目・8代目とも名跡借りで発生した昭和の一門である。特に彦六は名跡借りを繰り返していたため弟子も亭号がバラバラである。終の名跡である“彦六”については名人となった本人が名乗った。ちなみに彦六は“3代目三遊亭圓楽”でもある。
    • で、“林家九蔵”の名跡は元々彦六門下にいた好楽が名乗っていたもので、しかも彦六が自ら名づけたものである。彦六の死後、圓楽一門に移籍したため現在の芸名となったが、返上した九蔵の名跡は彦六一門の管理であり、“根岸の林家一門”には本来何の権限もない。現在の彦六一門の当主である木久扇は好楽の申し出に弟弟子であり笑点メンバーということもあって二つ返事で快諾した。さらにつけ加えると“根岸の林家一門”自体、海老名家が興したものとはいえ現在の当主はこん平であり、亭号・名跡管理はこん平の専権事項であって、いくら先代当主・初代林家三平の妻とはいえ女流噺家でもない映画女優上がりの香葉子は本来関与するべきでない領域である。にも関わらず、香葉子は彦六が8代目正蔵を名跡借りしていた時期に名づけたというだけで妨害したのである。
    • しかも時期が最悪で、香葉子が口を突っ込んできたのは襲名披露に使う引き出物や手ぬぐい、会場などすべて準備が整った土壇場も土壇場。このため、落協の彦六一門とそれに近い一門、圓楽一門会、芸協の歌丸・小遊三・昇太に近い一門、これらはメンツをつぶされただけではなく金銭的に損害を被ってしまったのだ。

    お家騒動の一方で、現状の三平に実力不足感が目立つのも確かで、実際、即興のアドリブが効かず自分絡みのネタが出てきてもテンプレ以外の対応はできず、引き出しの少なさゆえに多用せざるを得ない家族ネタは、自虐ネタやのろけネタなどでもどこかにツッコミ所のあった他のメンバーと異なり、「リア充感満載でドヤ顔」と大半の視聴者には面白くもないと不評。しかもそれで昇太をいじるが前述の通り昇太の結婚願望は実際には高くはない上に、現実の海老名家の状況は独身貴族の昇太にとっては羨ましくもなんともない物。さらには他メンバーにいじられた時の定番の返しが「お袋に言いつけてやる!」と、20代前半までならまだしも、他のメンバーよりは若いとは言え40歳過ぎのいいオッサンがやるには見苦しいだけ(なお、たい平もこん平の代理出演でメンバー入りした当時は40歳であり、またそもそも歌丸やこん平は笑点開始時40歳にもなっていなかったので、彼の若さは全く言い訳にならない)。たまに視聴率が上がったかと思えば三平が袋叩きにされた時と状況はまさに最悪の一言。
    更に、今まで光っているやつはいても染色は原則白髪染めだけで黒髪が原則とされていた笑点メンバーで、ネィティブジャパニーズ以外の血が入っているというわけでもないのに茶髪(ただし最近はそれを意識してか黒髪にしている)。しかもそのビジュアルで真ん中に座るためガン浮きしている。
    さらにネット上であまりにも叩かれるため、「心ないネット民に憎まれてる」キャラを確立して判官贔屓的な視聴者の支持を集めようとしたが反感の方を多く買ってしまい(そもそも、この時点でテレビ視聴者の大半がネット民なので、ネット批判をネタに同情を集めようとしたら炎上商法と取られてハイエナどもがさらにガソリンを注ぎに来るのは当然なのである)2017年データ放送による視聴者参加大喜利では開始以降、他のメンバーが数千枚から数万枚の座布団をもらうのに対し彼はピークでその1割程度、しかもエンディングにかけて没収されていき0枚フィニッシュという事態が1年以上続くことに。このことから「三平の座布団を取り上げるためにデータ放送に参加する視聴者がいるので視聴率が下げ止まった」と無理矢理ポジティブな解釈をする向きもあるが、下げ止まっても歌丸司会時代の水準に戻していないのではデータ放送のコスト分無駄であるし、そもそもデータ放送で双方向参加企画に参加するためには現状受信機をネットに接続する必要があるので(つまりもしかしなくてもデータ放送参加者は必然的にネット民)、ネットでの悪評がまんま反映されるだけという結果になった。
    この状況に、取りわけ『笑点』という番組に愛着を持っている木久扇と6代目円楽は既に我慢の限界に近いほど苛立っているといい、今の三平はよりによってこの2人に挟まれているのである。
    円楽には以前から暗に降板を迫られていて(回答でのそれは単なるネタではなくかなり本気らしく、楽屋でも先代ばりにきつく当たっているらしい)、木久扇には本番中に「大喜利って物はねぇ、噛まずにやらなきゃダメだよ!」「一流だと思ってやらなきゃダメよ。自分で下がっちゃダメ。前へ前へ」と与太郎キャラ返上のダメ出しをされる。また生前の歌丸にも何度か辛辣なことを言われていたらしい。ただ、それでもまだ木久扇は三平を伸ばそうとする方向の説教が多く、むしろ木久扇がいなければとっくに円楽の怒りが爆発していただろう(前述の円楽の「今のメンバーで司会をする気はない」という発言には、「俺を司会に担ぐほどテコ入れが必要ならまず三平を降ろせ」という意味が内包されているのである)。
    彼に今後伸び代があるかどうかはまた別だが、現状の彼は残念ながら彼の家族ともども笑点の足を引っ張っていると言わざるを得ない…

    蛇足その2






















    第2XXX回

    問題:司会者(6代目円楽)に良い薬を進める。円楽が「ありがとう」と言うので更に続ける。
    小遊三「バイアグラですよ。これで次は文春行きましょう!
     →「(笑いつつも)やめてくださいよ! ホントに! シャレにならないから!!
     楽「ハハッ、小遊三の耳クソうまそうに舐めてら!」
     →「(舞台下手に向かって)オエ゙ェ~ッ!!」
    木久扇「木久蔵ラーメンに使う重曹なんです」
     →「毒薬じゃねぇか!!
     太「女の人が寄り付かないよう、僕の爪の垢煎じておきました!!」
     →「なるほど確かに効きそうだ」→昇太「(怒)ちょっと!!
    城島茂「俺の古い知り合いが処方されてる薬なんです」
     →「それって誰?」→城島「いやーテレビカメラの前じゃちょっと……」
     →「どう考えてもアイツじゃねぇかよ!

    たい平「秩父に旧くから伝わるとても健康にいい秘薬です!」
     →「ありがとう!!」
     →たい平(笑顔で上を向いて)歌丸師匠~、もうすぐ円楽送りますから!!」

     「……………………山田、そう、全員、全部。キレイに」
     「今週の笑点ここでお開きにしたいと思います、どうもありがとうございました!!」

    …………言うまでもなく、こんな回は現在のところ存在していない。
    が、これでよかったんじゃねぇか?

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