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概要

両手の(てのひら)を身体の正面でそっと合わせる仕草。片手だけを胸の前に出すのは片合掌。

インド起源の礼拝の姿であり、「清浄の手」である右手を神仏に、「不浄の手」である左手を衆生たる自分自身に見立てることで神仏への帰依を表しているとされる。ヒンドゥー教仏教ジャイナ教などの信徒の間では他人への敬意を表明する挨拶としても用いられている。これはインドに限らず上座部仏教の広まっているタイなどでも同様である。


同じく仏教の影響を受けている日本では他人への挨拶としては仏僧以外あまり一般的とは言えないものの)、儀式的な挨拶の一つとしては仏教徒に関わらず広く浸透しており、特に神社仏閣などにおける祈祷、または死者に対する冥福を祈って手を合わせることが一般的なスタイルとなている。

ただし戦後は宗教離れや、政教分離原則のため公的行事では宗教性を出せないことから(黙祷が多い)、世代を重ねる毎に合掌を取る姿は見られなくなっている。


合掌には手の平やそれぞれの指の組み合わせ方により様々な種類が存在する。最も一般的なのは、メイン画像にもなっている「堅実心合掌」である。

金剛乗仏教(密教)では「堅実心合掌」を含む「十二合掌」という区分が存在し、中でも「帰命合掌(金剛合掌)」は真言や印契のように、灌頂なしで行ってはならない(越法罪)とされている。


仏像・仏画における合掌

仏像や仏画において合掌した姿であらわされる尊格として、菩薩では普賢菩薩勢至菩薩千手観音不空羂索観音天部では韋駄天阿修羅などが知られている。

如来では『法華経』信仰系の流れを汲む釈迦如来像や多宝如来像、『無量寿経』をもとにした五劫思惟阿弥陀如来像に合掌形の作例が存在するが、上座部仏教では存在しない。

「合掌」というポーズは対等や目上相手の挨拶というニュアンスがあり(例えばタイにおける合掌である「ワイ」は目下や年下相手には基本的にされない)、この一つの世界において、一つの時代に一人ずつしか仏陀が現れない阿含経だけを基盤とする世界観では、「如来が合掌する」というシチュエーションを想定することは不可能である。無理に作ろうとすれば「仏陀が凡夫に合掌する」というありえない話にしかならず、テーラワーダでの仏画や仏像で表現されない。

一方、阿含経典に加え、サハー世界(我々が住む世界)以外にも無数の世界と浄土が同じ時代に同時に存在する大乗経典をも聖典とする大乗仏教の場合、同じ時代に如来が複数存在し、そのため「(対等かそれ以上の相手にむける)合掌のポーズをとる如来像」が作成されることが可能となる。


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