概説
サンスクリット名は「マハースターマプラープタ」。
その名は「大きな威力を得た」「得大勢」を意味する。
「智慧の光ですべてを照らし、人々を迷いから救う」とされる智慧の菩薩。
その智慧を以て物事を正しく判断できるようにして下さるという。
しかし観音菩薩や阿弥陀仏と異なり、単体で作像、信仰される例は稀。おそらくは阿弥陀如来や観世音菩薩と比較して大きく取り沙汰されていない点、また智慧の菩薩では文殊菩薩・普賢菩薩・虚空蔵菩薩という三尊が特に有名なため、などが原因と考えられる。
ガチで法然を勢至菩薩の垂迹(化身)とみなしていた。
親鸞も、弥陀のもう一人の脇侍である観音菩薩の化身とされた。
親鸞の妻恵信尼は夢のお告げによって、法然は勢至菩薩、
親鸞は観音菩薩であると知らされた、と娘への手紙に記している。
御利益
智慧明瞭、家内安全、除災招福、午年生まれの守り本尊
御真言
オン サンサンザク ソワカ