概要
中国における浄土教(浄土門)の宗派も浄土宗と呼ぶ事があり、この場合「中国浄土宗」とも呼ばれる。
日本における浄土宗および浄土真宗は中国浄土宗の高僧「善導」を祖師に数えており、その著書を経典に含んでいる。
日本においても阿弥陀如来信仰は仏教渡来時からあったが、「浄土宗」と呼ばれる名称の宗派は、承安5年(西暦1175年)に法然によって開教された。
日本の浄土宗も阿弥陀如来を本尊に据え、南無阿弥陀仏を唱えることによって阿弥陀如来に帰依するという教えを説く。
『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の浄土三部経を拠り所とする。
「浄土三部経」という呼称を用いたのは、法然が最初である。
真言宗、天台宗、禅宗、律宗の修行を行う宗派を「聖道門」と呼び、敬意を払うが、末法の世においては念仏による極楽往生しか衆生を救えないという立場を取る。
浄土宗と浄土真宗の違い
・本尊は阿弥陀如来だが、浄土真宗と異なり、浄土宗は阿弥陀仏以外の仏菩薩や天部もお堂で祀る。般若心経も唱える。