概要
中国やそこから仏教を需要した朝鮮や日本で女性的なイメージで語られるが経典では男性尊である観世音菩薩と異なり、原典でも女性尊である菩薩。
複数人が存在し、観音菩薩の両目から流れ出た涙から誕生した白ターラーと緑ターラーが主要なものである。
行動の原動力となる内面の力を象徴する女神であり、女性の姿のまま悟りを開くと決心したと伝えられる。
チベット仏教の身体観において、体内を循環するエネルギー「風(ルン)」の化身と見なされ、風(ルン)の流れが健康と密接に関係する事から長寿を与える菩薩ともされる。
チベットではポピュラーな尊格であり、多羅菩薩が登場する経典も漢訳されたものの、漢字文化圏ではあまりターラー信仰は広まらなかった。