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金剛薩埵

こんごうさった

金剛薩埵(ヴァジュラサットヴァ)とは、密教経典に登場する菩薩である。

日本語では金剛薩た、金剛薩タ、金剛サッタとも表記される。


別名は金剛手菩薩(ヴァジュラパーニ)、金剛手秘密主菩薩、持金剛慧者、執金剛秘密主。

大日如来の弟子であるが、大日の化身である愛染明王と同一視される。

大日如来のほか阿閦如来が本地だとする説もある。


大日如来から教えを授かり、それを記した経典を南天鉄塔(南インドの鉄の塔)に収め、資格ある者が来るのを待った。

そして訪れた竜猛(ナーガールジュナ)にこれを授けたという。

大日如来からの密教の伝授はこれで終わらず、別の人物に授けられ、さらに別の人物に授けられ、という事が繰り返された。

真言宗の場合、その流れは大日如来→金剛薩埵→竜猛→竜智→金剛智→不空→恵果→空海となる。

真言宗では彼らを「付法の八祖」と呼んでいる。

天台宗の場合は九祖であり、竜猛→慧文→南岳→天台・→章安→智威→慧威→玄朗→湛然という流れである。なお、日本天台宗の祖最澄は湛然の弟子である道邃と行満から台密を伝授された。

竜猛以降から数えているが、金剛薩埵が竜猛に密教とその経典を授けたとされる点は同じであり、天台宗でも重要な尊格である。


同じく密教を継承したチベット仏教でもポピュラーな尊格である。

チベット語では「ドルジェ・セムパ」と呼ぶ。明妃はヴァジラトーパ。

最古の宗派ニンマ派の開祖パドマサンバヴァの前に現れ、彼が修行者になる切っ掛けとなったと伝わる。

後期密教では如来仏陀)と呼ばれるまでになり、これを受け継ぐチベット仏教では三人の本初仏(アーディ・ブッダ)の一人とされる。

残りの二人は法身普賢(サマンタバドラ、クンツサンポ)、持金剛仏(ヴァジュラダラ、ドルジェ・チャン)。

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