概要
本来は「賞味期限切れが近い食品」や「使用には全く問題ないが、包装や外見が劣化した正規品」「型落ちした新品や未使用品」「倒産した店舗の在庫品」など、正規の販売ルートでは扱いにくい、もしくはメーカー希望小売価格では売れないような商品を意味する語。
「ばった」とは昆虫のバッタではなく「投げ売り」を意味する関西地方の古道具商の隠語であり、そこから訳ありの格安品を専門に取り扱う店を「バッタ屋」と呼ぶようになり、そこで売られている品物を差して「バッタ物」、さらにそれが訛って「バッタもん」となったことに由来する。
バッタ屋が取り扱う商品が非正規ルートで仕入れられたものであることから、後に模造品、コピー品、粗悪品、偽物という意味も併せ持つようになり、こちらの意味で一般にも普及。現在では主に有名ブランドの偽物(偽ブランド品)という意味で使用されるようになった(pixivではこちらの意味でのタグ付けが多い)が、本来の意味からすれば誤用である。なお、関西では偽物は「パチもん」と呼ばれ明確に区別されていたが、こちらも曖昧なものになりつつある。