「どんな勝手をしようと、私は悪いと思ったら止める。
苦しんでたら助けるし、悩んでたら一緒に考える。
でも、ただ一つ……離れるのだけは、駄目」
プロフィール
概要
契約を結び、人間としての過去・現在・未来を捨てることによって、その運命の空白に異世界人“紅世の徒”を宿すことで生み出される元人間の異能者フレイムヘイズの少女。
契約者は、紅世の王であり、同時に紅世の世界法則の内の『審判』と『断罪』を体現する天罰神である“天壌の劫火”通称アラストール。
彼のフレイムヘイズに付けられる呼称として『炎髪灼眼の討ち手』の称号を持つ。
深い黒眼、腰前後まで伸びた黒髪の綺麗なストレートヘアをもつが、フレイムヘイズとしての異能を行使する際は『炎髪灼眼の討ち手』の特徴である、煌めく灼眼と燃える炎髪に変化する。
フレイムヘイズの性質上老いることがないため、外見以上の年月を生きている。
本来『シャナ』という名前は無く、主人公・坂井悠二が彼女の振るう“贄の大太刀”こと『贄殿遮那』の銘から拝借したものである。
フレイムヘイズの使命は『この世のバランスを守ること』
その主な手段として、人を食らい世界に歪みを生んでいる“徒”と戦っている。
シャナもその例にもれず“徒”と戦っているが、他のフレイムヘイズの大部分は復讐心を原動力に、使命を大義名分として“徒”と戦っているのに対して、シャナの場合は復讐心を持たず、使命に対して生き甲斐を感じて、命をかけるに相応しいことだと感じているからこそ戦っているという特異なフレイムヘイズ。
これは人間だった時、幼い頃からフレイムヘイズになるべく教育を受けていたからで、それ以外の道については教えてこられなかったから。
しかし、あくまで彼らは道を提示したに過ぎず、その道を選び、その道を進むと決めたのはシャナ自身。そのため後に他の価値観を学んでも、それは揺るがなかった。
性格等
基本的には素直で真面目で強気な仕事人間な性格。また、フレイムヘイズとしての心構えや勉学はかなり優秀な部類。
しかし、隔離空間で非人間の育ての親(フレイムヘイズ一人と“徒”三人)に囲まれて育ったため、常識に疎いところがある。後に『肝っ玉母さん』と呼ばれるフレイムヘイズに最低限の人の社会への溶け込み方や女性としての嗜みは教わったが、まだまだ不足している。
仕事人間な性質は話し方にも表れており、平常時の口調は常体であり話し言葉はあまり使わない。
ファンから『ツンデレキャラ』として扱われているが実際は普通の人間社会の目線での対人交流に乏しいため、その方面の心の機微が他人の物も自分の物も上手く理解出来ない。
そのため、自分が抱き始めた感情の正体が分からなかったり、フレイムヘイズとの使命と矛盾しているのではないかと思ったりと、元々の真面目さもあって悩むことが多い。
ただ基本的に素直なので、悩む必要が無い好意は結構普通に出すタイプなため、典型的なツンデレではない。
育ての親たるアラストール、ヴィルヘルミナ、ティアマトーを始め、一時師事していたゾフィー、悠二の母・千草、ライバル兼友人の一美、悠二の友人である池速人、佐藤、田中、緒方など、時を経て和気藹々とした仲の人物は増えていった。
またフレイムヘイズとしての年月が短く、見かけと精神年齢に大きな差はない。甘党で苦いものを嫌う味覚は実に外見相応である。
戦闘スタイル
特別は自在法は殆ど用いず、大太刀による近接格闘戦に特化している。この戦い方はフレイムヘイズとしては「変わり者」である。
『天罰神』を冠する王のフレイムヘイズでありながら相応の実力を発揮できていないことが当人としては密かなコンプレックスであり、フレイムヘイズとしての経験の浅さを克服するため、日夜鍛練を積んでいた。
作中通して近接型の戦闘スタイルが変化することはなかったが、因縁の相手に敗北後、強い力への渇望がきっかけとなり、『炎髪灼眼の討ち手』としての力を見出した。
自在法
・紅蓮の大太刀、断罪
巨大な刃状に炎を顕現させる自在法。大太刀に炎を纏わせるだけでなく、素手から直接出すこともできる。
見出された力である『断罪』は威力、大きさ、熱量等全ての点で強化された自在法である。
・紅蓮の双翼、真紅
背中から炎を噴射させ、飛翔を可能にする自在法。
見出された力である『真紅』は汎用性の強化された自在法に当たり、翼だけでなく紅蓮の巨腕や炎の衣といった具合に自由度が高くなっている。
・飛焔
天壌の劫火足らしめる強大な炎を発射する自在法。近接戦闘に特化したシャナにとっての明確な飛び道具。
・審判
背後に大きく燃え上がる一つの瞳を生み出す自在法。この眼は敵の検知や自在法の力の流れ等を正確に「見る」ことができる。
余談
- 彼女ともう一人の主人公である坂井悠二の出会いや成長、恋愛がメインの作品であるため出番は多い。表紙ではもう一人の主人公を差し置いて全て彼女が飾っている。さすがメイン主人公は格が違った。
- ファンからは釘宮理恵が演じるツンデレキャラの代表格として扱われることが多い。かの名台詞「うるさいうるさいうるさい!!」はあまりにも有名。
- 電撃文庫のお祭りゲーでも代表格としてよく登場している。
電撃文庫関係のゲームへの外部出演
『電撃学園RPG Cross of Venus』
戦闘キャラクター兼、主要解説キャラとして主人公を導いている。
プレイヤーキャラクターとして登場。
全キャラの中で最もバランスが良い初心者向けキャラである。
なお、どういう訳か彼女だけ専用台詞が最も多く、キリトには自分の剣をレアアイテム扱いされた為つっ込み返し、高坂桐乃からは「小さーい、可愛い~」と言われ、「うるさいうるさいうるさい」と返したり(家庭用で追加されたモード『ドリームデュエル』〈対戦相手を選択し、バトル前にトークが発生する。この方式はアーケード最新作『IGNITION』でも流用されている。〉では、紅世の徒やフレイムヘイズの説明をしたが、桐乃はシャナを邪気眼&中二病&妹扱いした。)、司波深雪とは対抗意識(攻撃方法がシャナが炎、深雪が氷)を見せ、逢坂大河とは似たような性格(中の人ネタでもあり、大河もシャナも釘宮理恵がCVを担当している)のため他人とは思えない様だ。
平和島静雄とのバトル前トークでは、静雄がシャナを刀持ちで赤目の見た目から罪歌憑きと勘違いし半切れ状態で話をし訳がわからないシャナが戸惑うやり取りがある。
この優遇っぷり、結構愛されてるじゃないですか…(なお原作も終了しているためファンとしては歓喜かもしれない)
2014年11月13日にPS3&PS Vita版が発売され、そのPS3/PS Vita版『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』PRムービーの紹介ではキリトと一緒に家庭用テイザーPVではキリトと共に紹介する為、4人の中では最も因縁高い可能性がある。
『とある魔術の禁書目録 幻想収束』
2020年10月12日から開催されたコラボイベント「とある紅蓮の炎髪灼眼」にて登場。期間限定でガチャ役のプレイアブルキャラとして実装された。学園都市へとやってきたシュドナイを追いかけ悠二達と共に追ってくる。その最中に上条当麻、インデックス、ステイル、神裂火織と邂逅する。
関連イラスト
関連タグ
嫁コレ:スマホやタブレット用のアプリのゲーム。シャナが登場している。
ディバインゲート:灼眼のシャナコラボでシャナが登場している。
天華百剣-斬-:灼眼のシャナコラボのイベントでシャナがプレイアブル化した。
アニェーゼ=サンクティス:中の人が同じ電撃文庫繋がり。赤い髪でロリ要員という共通点有り。
モンスターストライク:作中のあるキャラがそっくりだと言われていた事があった。が、2017年の電撃文庫コラボで彼女も本当に登場した。
逢坂大河:外の人と中の人が同じ電撃文庫繋がり。電撃文庫FIGHTINGCLIMAXで共演を果たした。
曖昧さ回避
- プロジェクトfrom_Argonavisに登場するバンド→SYANA