「僕は忘れない、絶対に」
プロフィール
概要
御崎市内の普通高校の御崎高校1年生でもう1人の主人公。
紅世の徒が作りだした喰われて死んだ人間の代替物であるトーチであり、その中でも内部に宝具『零時迷子』を宿すミステスである。その宝具の能力により、毎晩零時に「存在の力」が回復するほか、封絶の影響を受けない。
感情が本質に無い性格で、何事も理屈で考えがち。真剣な時には特にその傾向が強くなる。
そのため他者からの好意には別に鈍感ではない普通の感性だが、自分の恋愛感情には非常に鈍感。
親友の池速人曰く、「要領が良いようでどこか抜けた」性格。
しかし、徒との戦いをはじめとした有事の際には、真剣になる程に落ち着いていくという一面も度々見せており、熟練のフレイムヘイズ以上に優れた洞察力と推理力を発揮することもある。
恋愛といった理屈が通用しない事柄には疎く、またトーチである自身の悩みから、そういった感情を持つ余裕がなかったため、はたから見ると優柔不断。
灼眼のシャナたんにおける坂井悠二
シャナに頭に乗られたうえに食べ物を食い散らかされる、髪の毛を抜かれるなど酷い目にあっているが本人はまんざらでもない様子である。また、ガチホモ変態親父に怪しい口調で話しかけられたり、アッー!寸前な事をされる、ヘカテーに変態呼ばわりされるなど豪い目に遭っている。
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「いつか、守った未来で、この”徒”との戦いを終わらせられるのかな」
決断(本編XV巻以降のネタバレ注意)
「この手で『この世の本当のこと』を変えてやる。
不条理の可能性を、この世から消し去ってやる。
好きな人を守るために、好きな人たちを守るために」
祭礼の蛇”坂井悠二
劇中ではパートナーであるシャナ、共に非日常を知っている吉田一美の2人から好意を向けられている事に気付いていたが、自身が既にトーチである事も含めて決断を出せずにいた。それでもクリスマスイヴの日、2人からどちらを選ぶのかという決断を迫られ、遂に心を決めていた。
しかし、想い人の下へ向かう最中に、かつて戦った紅世の王、サブラクによって仕込まれていた宝具『非常手段』の発動によって、仮装舞踏会の本拠地『星黎殿』へと転移させられてしまう。
それと同時に、本来持っていた関係性の全てが消失し、母をはじめとした多くの人々から忘れられてしまう(この時点で覚えていたのはシャナ達以外には、吉田一美や佐藤啓作、田中栄太しかいなかった)。
星黎殿へと転移した悠二は、自身の中で変質していた零時迷子と星黎殿にあった宝具『暴君Ⅱ』が合一したことにより、紅世の創造神『祭礼の蛇』の代行体“祭礼の蛇”坂井悠二としてこの世に新たに顕現した。
同時に炎の色は“祭礼の蛇”と同じ黒色となり、“祭礼の蛇”坂井悠二の外見は、全身に緋色の凱甲『莫夜凱』と衣を纏い、後頭からはダンタリオン教授作の漆黒の竜尾が伸びている。
フリアグネ討滅の際に偶然拾った、彼の宝具の一つである火避けの指輪『アズュール』をペンダントにして所持し、その後マージョリー経由で“愛染自”ソラトが所持していた大剣型宝具『吸血鬼(ブルートザオガー)』も扱うようになった。
代行体を用いて怪力や頑強さといった身体的な力を発揮する他、万単位の人間分の“存在の力”を必要とする『神門』を創造するなど、“祭礼の蛇”の持つ強大な統御力と創造の力を、神体を動かさずに精神だけで行使可能だった。
その結果、シャナの最強の敵として御崎市で対峙していく事になる。
なおこれらの行動は洗脳などではなく、あくまで悠二個人と祭礼の蛇との同意のうえによるものであり、主人公、さらに儚い存在であるはずのトーチからラスボスへと昇格することになった。
関連イラスト(ネタバレあり)