「大きな力があるとて、なにが変わるわけでもない。
ただ日々の道を行き、依頼を受け、標的を斬るのと同じ。
そうするだけの力がある、ゆえに眼前の障害を斬る、それだけの話だ」
プロフィール
概要
異世界「紅世」の住人、通称「紅世の徒」と称される種族の1人で、その中でも強大な力を持つ「紅世の王」。
依頼を受け、標的を討つ仕事をしている為「殺し屋」とも呼ばれている。
圧倒的な戦闘能力に加え搦め手にも秀で、とある徒との関係も併せ読者・視聴者にインパクトを残している。
本編開始の二年前から「仮装舞踏会」の依頼でフィレスとヨーハンを追っており、本編開始直前に依頼を達成。本編では、ベルペオルから再び依頼を受け、御崎市に来襲する。
人物像
生まれながらに強大な力を持っており、徒としては珍しいことに明確な欲望を持たない。
この世に渡ってきたのは気まぐれで、殺し屋をやっているのも向いていたからというだけ。他人にあまり関心を持つことがなく、自分のままであり続ける。
その在り様はとある徒の死生に影響を与え、彼自身もちっぽけな彼女を心にとめていた。
ぶつぶつと独り言を垂れ流す癖があり、戦闘中でも取り留めなくしゃべり続けるために登場人物の一人から「ブツクサ野郎」というあだ名を頂戴している。名高いフレイムヘイズや徒の例に漏れず呼び名がかなり多い。
刀剣コレクターで、依頼の報酬などで得た多数の刀剣を所持している。それらは戦闘時に一気に使い潰すこともあり大した執着は無いようだが、お気に入りの一つを誰かさんに台無しにされた時は珍しく激怒した事もあった。
数多のフレイムヘイズを葬り去ってきた極めて強力な王で、常に優位な状況で戦う戦闘スタイルと高い実力故に戦闘で一度も追い詰められたことがない。
そのため油断と余裕と長口上から相手に先制攻撃や反撃の隙を与えることがあったが、それすらもカバーしきってしまう程の実力を持つ。
容姿
幾重にも巻いたマフラー状の布で顔を隠す、硬い長髪と暗がりに溶け込むような黒マントが特徴的な背の高い男の姿。人化してもほとんど姿は変わらず、赤い両目が人間の目に変わる程度だった。
マントの下は厚手の皮つなぎとプロテクターで覆われており、肌は一切露出していない。マントの内側には所有する多数の剣を携帯している。
戦闘スタイル
上記の刀剣コレクションを活用する剣士。基本的に二刀流で、その腕は白兵戦で最高峰(サブラク談)のヴィルヘルミナが一歩間違えば死ぬほど。
最初に察知不能の完全な不意打ちで、街の一角を覆う規模かつ無数の剣が織り交ざった炎の爆発を複数起こし、生き残った相手には直接出向き津波のような剣と炎の濁流を自在に操って掃討する。
個々の攻撃が直撃すれば即死するほどの大質量・大威力の上、攻撃でつけた傷の治癒を封じ時間とともに広げる不破の自在法『スティグマ』や、攻撃を受けた次の瞬間には無傷の状態で現れる異常な耐久力をも持つ。
高い防御力を持っていても初撃を無傷で凌ぐのは厳しく、かすり傷程度でも貰えば以降は疲弊していくのみとなり、不死身のようなサブラクとの絶望的な持久戦に挑むことになる。
この耐久力には「からくり」があるが、これを破られ追い詰められても策や保険を用いて危機を脱し、次の対戦ではからくりを逆に罠にし敵を圧倒する周到さ、抜け目無さを持つ。結果的に終ぞ誰も彼を「殺す」事は出来なかった程。
最上位の実力を持ったフレイムヘイズであろうと正面から太刀打ちすることは難しいが、「一度姿を見せると遠くへは離れず、初撃のような広範囲攻撃も行わない」「強大な王の割に視野が個人レベル」などと欠点がないこともないため、初撃をしのぎきりサブラクとある程度渡り合える実力者なら逃げることだけは比較的簡単。対抗策は逃げの一手だと言われている。
サブラクの出現箇所から遠く離れれば『スティグマ』の効果も消滅する。
その他情報
名前の元ネタは『ソロモン72柱』に属する序列43位の悪魔サブナックと思われる。