「こんにちは、おちびさん。 逢魔が時に相応しい出会いだ」
プロフィール
概要
近代では五指に入る強大な力を持った紅世の王にして御崎市を“闘争の渦”へと誘った元凶にして灼眼のシャナの最初を飾った記念すべき最初の敵。
紅世での本来の姿は白い鳥であるが、“こちら側(この世)”では人化の自在法により白いスーツ姿のマジシャン風の美青年の姿を採っており、彼固有の能力として『獲物の性質』を見抜く力を持ち、その力を使って手に入れた法具の能力の使い方を即座に看破することが出来る。
“こちら側(この世) ”に渡って来た理由は不明であるが、彼曰く、アルチザンやこの世の道具に興味があったようで、そのためか、世界各地を回り、数々の宝具を集めコレクションしており、また、その製作の為にとある人間と関わりを持ったこともあった(ただし、これはあくまでも例外中の例外であり、その人物としかあまり深く関わってはいない模様)。
また、良く頭の回る策略家の一面も持っており、自身の固有能力を活かして集めた宝具の特性を最大限に引き出し、数々の強豪のフレイムヘイズたちを数多く屠って来た事から彼らの間ではフレイムヘイズを狩る“狩人”として要警戒人物として恐れられていた(本人はこの事に対して不満を持ってはいるが)。
そのほか、恋人である“燐子”『マリアンヌ』を始め数多くの“燐子”たちを従えており(そのためマージョリー・ドーは彼の事をフィギュアフィッチと罵っていた)、彼の生み出す“燐子”たちは宝具すらをも使いこなす高度な意識総体(自我)を持っており、さらに一体一体の力が「一手駒としては破格」の強さを持っているという特徴がある。
御崎市において恋人『可愛いマリアンヌ』を、他者の力に頼らなくても存在していける独立した完全なる存在にして、ずっと一緒に生きる為に必要な自在法『転生の自在式』を行うため、莫大な“存在の力”を求めていた。
その為にかつて、“とむらいの鐘”の首魁・棺の織手アシズが行った『都喰らい』を決行する為、数多くの人間たちの“存在の力”を喰らい“多数のトーチ”を制作し、その為の仕掛けを施し着々とその下準備を進めていたが、それに引き寄せられるようにして『炎髪灼眼の討ち手』がやって来たことでその計画にほころびが生じて行く。
作者曰く、シャナの物語を書く上で最初の敵としては強すぎる程の実力者で、“儀装の駆り手”カムシンですら討滅しようとすると手こずるほどであった。
だが様々な要因が重なり、自身の本来の戦いが出来なかった事、坂井悠二を“だだのトーチ”だと思って軽視した事、シャナという特異なフレイムヘイズの存在といった悪条件が重なった結果、『都喰らい』は阻止されてしまう。
要となる法具『ダンスパーティー』を失った挙句、最愛の人である『マリアンヌ』も失い、深い絶望からの怒りと悲しみで『ハッピートリガー』をシャナに打ち込むが、『器』が崩壊しないまま顕現したアラストールというダメ押しの不運の前に焼き尽くされ、最愛の人の元へと旅立っていった。
ちなみに名前の由来はエノク書のデーモン「フリアグネ(Friagne)」と推測され、フレッド・ゲティングズの『悪魔の事典』に置いては同名の天使が「エノクのデーモン」として記載されているらしい。
そのメディアでの活躍
ゲーム『電撃学園RPG Cross of Venus』に置いて『絶夢』により蘇生され復活。
以前の自身の不甲斐なさから最愛の人である『マリアンヌ』を失った事から正気を失っており、『絶夢』に協力し世界を滅ぼそうとするが、主人公たちにより阻止され討滅された。
彼の生み出した燐子たち(名前が発覚している者のみ掲載)
- マリアンヌ
- ニーナ
- ローレッタ
マリアンヌはともかく彼配下の燐子たちの名前は全員女性のもの。マージョリー・ドーがフィキュアフィッチというのも頷ける。
“宝具”コレクション
- 長衣
- レギュラー・シャープ
- 玻璃壇
- アズュール
- バブルルート
- ダンスパーティー
- トリガーハッピー
- リシャッフル
- 金旌符
- スフマート
- ラハット
- テッセラ
余談
イラストレーターのいとうのいぢ氏のお気に入りのキャラクターであるためか、彼の死後、やたらと活躍する傾向が強く、『狩人のフリアグネ』なる読者からの質問コーナーを任される立場になるは、彼を主人公にした物語が描かれたり、更に主人公であるシャナと悠二そっちのけで灼眼のシャナの物語の執りを飾るという偉業(?)をやってのけてしまった。
関連タグ
ビースト・ザ・ワン、ゲネガーグ:始まりの敵でありながら主人公勢よりも段違いに強い、かつ後の展開に大きな影響を与えた繋がり。