概要
『全ての人間を愛する』女性の人格を持った妖刀であり、その『愛』の表現として『人間と触れ合う=人を斬る』ことを求める。
罪歌は愛した相手との間に愛の証として『子』をもうける力を持ち、斬りつけた傷から恐怖と痛みを媒体に「種」を送り込み、少しずつ宿主の精神を侵しながら、新たな『刃物』を媒体に妖刀としての自我を発現させる。そうして妖刀の自我に意識を支配された者を『罪歌の子』と呼ぶ。『子』も大元の罪歌同様、斬りつけた人間を『子』にすることができる。
本来ならば持ち主は罪歌の声に耐えきれず自我が崩壊して罪歌の操り人形となるが、杏里が現在もそうなっていないのは、杏里が過去の経験から自分の精神を保つため、自分の見る世界とその出来事を『額縁の中の出来事』として徹底的に客観視するようになったためである。
罪歌の思念すらも『額縁の中の出来事』と認識しているため、精神を乗っ取られずに済んでいる。
また罪歌はこれまでの戦闘経験を受け継いでいて、実戦経験がなくとも剣豪のような強さを発揮できる。しかし『罪歌の子』には戦い方を教えることはできないらしい。
『罪歌の子』達は意識を共有しているわけではないが、『母』には絶対服従する。
普段は妖刀としての自我を封印され、普通の人間として生活している。しかし、園原杏里の呼び掛けがあった際には無条件で彼女に従って行動する。
また、命令がなくとも杏里を助けるために自発的に『子』として行動することもある。
罪歌に斬られた者は、その力が発現している最中は目が異常なまでに赤く輝く。その輝きは『母』に近い者ほど強くなる。
原作では『子』は目が異常に充血するという描写だが、アニメでは『母』の杏里同様に黒目が赤く光る。
また、杏里はチャットでのハンドルネームに『罪歌』を使っている。
腑分け
『罪歌』が「斬る」以外で子孫を増やす方法。
折れた罪歌本体の破片を刀として打ち直すことで、新たな罪歌本体を作る。
20年前、この方法で鯨木かさねにより罪歌の本体は二振り存在し、一振りはかさねに、もう一振りは岸谷森厳から園原沙也香へ、そして沙也香の死後は娘である杏里へと行き渡った。
関連タグ
シャナ(電撃文庫FIGHTINGCLIMAXに登場時、デュラララ!!からのプレイアブル参戦の静雄から刀を持ち、目が赤いという理由で罪歌憑きと勘違いされ半切れ状態で話しかけられる。)