赤木しげる
あかぎしげる
※鷲巣戦までは「闘牌伝説アカギ完全ガイドブック」を参考。以降は「天」の赤木しげる告別式より逆算して計算している。
1945(昭和20年) | 生誕 | |
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1958(昭和33年) | 9月17日 | アカギ(13歳)、チキンラン勝負 |
9月18日 | 雀荘「みどり」にて、アカギvs竜崎・矢木戦 | |
9月20日 | 「サントリーバーれいみ」にて、アカギ・南郷・安岡と打ち合わせ | |
9月22日 | 「コーヒー富士」にて、アカギ・市川ロシアンルーレット | |
9月23日 | 晴海埠頭にて、アカギ・不良グループとの抗争 | |
「赤坂料亭佐々川」にて南郷vs市川、アカギvs市川 | ||
1964(昭和39年) | 8月2日 | 川田組組長邸にて、安岡・アカギに扮した平山、川田対面 |
雀荘「大三元」にて、平山、打ち筋を見せる | ||
8月3日 | 石川、飲み屋街にて喧嘩しているアカギ(19歳)と出会う | |
8月10日 | 「COFFEE 高乃」にて、南郷・石川打合せ | |
アカギ「沼田玩具」で工員として勤務。給料受取後南郷・石川と再開 | ||
アカギ、平山とシャンテン数勝負 | ||
8月11日 | アカギ、川島・田原・古谷と流局後2巡勝負 | |
「COFFEE フルハウス」にて、アカギ・治打合せ | ||
「料亭 広瀬」にて、平山vs浦辺 | ||
8月12日 | 治vs浦辺、アカギvs浦辺 | |
8月19日 | 雀荘「みゆき」にてアカギvs仲井(アニメではカットされている) | |
1965(昭和40年) | 5月~7月 | この頃、アカギ千葉倉田組にて丁半連戦連勝 |
8月3日 | (原作では2日)東京多摩地区・T市山中にて森林管理職員、平山幸雄の死体を発見 | |
8月4日 | (原作では3日)安岡、解剖室で平山の死体を認知。料亭にて安岡・仰木会談 | |
8月14日 | 千葉倉田組内にて、アカギ(20歳)丁半勝負 | |
仰木・安岡、倉田組内のアカギを救出、病院へ | ||
8月15日 | 病室内にて、アカギ・安岡・仰木打合せ | |
8月31日 | 鷲巣邸にてアカギvs鷲巣戦 | |
1982年(昭和57年) | アカギ、麻雀の世界の頂点に君臨 | |
1985年(昭和60年) | アカギ、麻雀の裏世界から引退 | |
1988年(昭和63年) | 料亭「三ヶ月」での半荘60回勝負。天、井川ひろゆき、アカギと出会う | |
1999年(平成11年) | 9月26日 | 赤木しげる告別式。享年53歳、赤木しげる永眠 |
2002年(平成14年) | 2月 | 「天」最終話「欠片」 |
・アニメ『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』
・ゲーム『雀魂』
・ゲーム『麻雀格闘倶楽部Sp』
ゲーム『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』
ゲーム『闘牌!ドラマティック麻雀 天 天和通りの快男児』
ゲーム『戦国大戦 1600 ~関ヶ原 序の布石、葵打つ~』
ゲーム『ポーカーチェイス』(青年時)
ゲーム『ポーカーチェイス』(壮年時)
・Vシネマ『闘牌伝アカギ』
・Vシネマ『雀魔アカギ』
連続テレビドラマ『アカギ』
・連続テレビドラマ『天 天和通りの快男児』
・特別ドラマ『天 赤木しげる葬式編』
元々は「天 天和通りの快男児」に引退した伝説の雀士として登場した。
その後、あまりの人気ぶりから「天」のスピンオフ作品として赤木しげるの少年~青年期、伝説の雀士へ登りつめていく姿を描いた「アカギ〜闇に降り立った天才〜」の連載が開始。
「天」は全18巻、「アカギ」は「近代麻雀」にて1992年から27年の連載を経て2018年3月号にて完結。全36巻。
福本漫画を代表するキャラクターの一人にして、その中でもカリスマ的な人気を誇る。
多くの福本作品の主人公が“秀才”や“覚醒型”に近い人間なのに対し、アカギはそこから逸脱した天賦の才と狂気を内包する異端児でもある。
本作の主人公で白髪の博徒。並外れた度胸と強運の持ち主であり、麻雀・ギャンブルの天才。才知・直感・運気・精神力などその全てが常軌を逸しており「悪魔」とも比喩される男。
少年時代から数々の修羅場をくぐり抜け、裏社会で伝説を築き上げていく。
1958年時点で13歳だったが、この時から白髪であった。初登場時は制服らしき白い半袖シャツに黒いズボン、鷲巣との対戦時は黒のシャツの上に半袖の紫色(アニメでは紺色)のポロシャツ、デニムパンツを着用している。
口数が少なく常に冷静で、狂気と無欲からくる独自の死生観を持つ。一見冷めているようだが、自らの信念と判断には命を賭けることも厭わない狂気じみた熱さを秘めており、その姿勢は「死にたがり」と揶揄されることもある。
相手の立場にかかわらず基本的に不遜。年上に対しては敬語で話すが、対局相手になるとタメ口になる。これは、ギャンブルという同じ立場に立った以上、相手が王であろうとも自分は畏まらないという考えによる。
こういった性格に反し、自分の敵ではないと見た相手には温情を見せることが多い。
アカギの代わりにイカサマ麻雀で金をむしられた治が自分に当たらず、かつ相手からお情けで若干返金されても負け分だからと拒否したのを見ると、金を(ついでに先輩の全財産ごと)取り返してやったり、アカギがどのように常識外れの待ちに至ったか説明を求められれば詳しく解説したり、まったくの冷血な人間というわけではない。
もっとも、ギャンブルの対戦相手などではない「敵意」を持ってくる相手には容赦なく、不良中学生とはいえ一般人の足を平気で撃ち抜いたり職場の質の悪い先輩を殴るという場面もあった。なお、一時は喧嘩屋のように扱われていたことからかなり強いと思われる。
アニメ版では感情の動きが特に乏しく、動揺してもすぐに平静を取り戻すなど、常人離れした自制心を持っている(そしてアカギに詳しくない者が想像する“アカギ”は大方この鉄の男)が、原作の漫画では予想外の情報で年相応に驚いたり、一時苦戦させられると動揺を引き摺ってしばらく冷や汗をかきっぱなしだったり、強すぎる押しに呆れて困惑したりと割と感情豊か。しかし、そうして多少平常心が乱れても読みや打牌の精度は一切乱れないため、ある意味では漫画版の方が常人離れしている。
自身の同類を求めている節があり、当初はロシアンルーレットから市川にその可能性を見出す。しかし直後、「オレの同類など存在しない……!」「奴かオレ…どちらかが仮 偽りの無頼…!」と自ら否定し、実際に対局した際も、市川の合理性を重んじる戦い方を「不合理こそ博打」と一蹴した。
それから5年間は、手っ取り早く命のやり取りをするためか不良やヤクザに喧嘩をふっかける毎日だった(後に「雑魚と命のやり取りをしても何も感じられない」と改めたようだが)。
その後、自身の同類と認める男・鷲巣と対戦。
戦績では終始鷲巣を圧倒しているが、アカギはまともに戦ったなら鷲巣が最強であり、基本的に格上とのこと。それでもなお勝敗はわからないと称して、鷲巣との生死を賭けた戦いを心から楽しんでいる。
「死ぬ時が来たなら…ただ死ねばいい………」(7巻)、「オレはいつでも死んでやる…!綺麗に……!」(20巻)と発言するなど自身の生死に興味を持たない節もあったが、一度血を限界まで抜かれて死の淵に立たされた際鷲巣との対戦に「生」という感覚を感じ取り、再び対戦したいという欲求によって生還した(24巻)。
その後、鷲巣を仮死状態にまで追い詰めるが、地獄ツアーから蘇った鷲巣は対局を続行。最後まで互角の戦いを貫いた。
最終的には麻雀の内容自体では鷲巣が勝利を確定させるが、衰弱によりゲーム続行が不可能となりアカギに勝利が転がり込む事となった。
ただし、アカギは「牌を倒されていたら自分はトんでいた、つまり麻雀に勝ったのは鷲巣」、鷲巣は「決着前の血の補給や死が敗北である以上勝ったのはアカギ」と互いに相手の勝利と考えており、当人同士の認識では事実上引き分けという結末である。
以後は「鷲巣の様な奴とやるのは二度と御免」と治を連れてあちこちを放浪している模様。
鷲巣も鷲巣でアカギとの再戦を果たすためにアカギを追いかけ回しており、アカギを殺そうするも失敗に終わったヤクザに対し「奴を殺るのはワシだ」と言い切るなど執念を燃やしている。
「神域の男」「鬼神」「百年に一人の天才」の異名を持つ、裏社会の頂点に君臨していた伝説の打ち手。だが、立場や名声に束縛されることを避けるために早い段階で引退した。
桁外れの才気、死をも恐れぬ精神と、神域と呼ばれる強運・直感を持ち、天衣無縫で大胆不敵な麻雀を打つ。
勝負事において無敵といえるが、全盛期と比べるとわずかに翳りがみられる場面もある。
夜中にふぐさしを用意させるも、一口食べて「あとはおめぇらで食えや」と箸を置くなど、自由気ままな言動でしばしば周囲を振り回している。だが、勝負事に対する姿勢は非常に真摯で、真剣勝負を好む。
作中では虎柄のワイシャツに黒い縦縞の入った白いスーツを着用している。その姿は『アカギ』アニメ最終回でも確認できる。
『アカギ』で描かれた少年~青年期とは対照的に饒舌。さらにチャンタシステムという100戦して100勝する独特の麻雀理論を頼りにしていたり、天との戦いで「オレは…勝てない……」と青筋を立てて絶望したりするため、『アカギ』を先に読んだ読者はかなりの衝撃を受けるに違いない。
特に青年期と違うのは、当たり障りない人付き合いも倦厭せず、自分の目に留まった若者には惜しみなく叱咤激励の言葉を贈るといった好々爺のような側面で、のちに彼の生前葬に多くの人物が駆け付けたことからも、一人の人間として成熟した人物となっていたことが分かる。
当初は天貴史や井川ひろゆきの敵として登場するものの、東西戦では天とともに東側につき、若いひろゆきを支えながら西の原田克美や僧我三威を相手に縦横無尽の活躍を見せる。しかし、最後の最後に相手のイカサマを見破り「五索と五萬が抜かれていれはずだから五索でロン」と宣言するも、相手の部下が指示を間違え「五筒と五萬」を抜いてしまっていたことで読みを外し(とはいえ五萬でも和了の手だったが)、「五索でロン」と宣言した以上五萬で和了ることは自身の信念に反するとチョンボで脱落していった。
そして、東西戦の9年後、麻雀を理解できなくなるほどの重度のアルツハイマーにかかり「赤木しげるとしての自分」が消える前に命を絶つことを決意。
生きながらにして自身の葬式を開き、東西戦のメンバーを呼び寄せる。
それは赤木しげるが赤木しげるであるうちに、最後の真剣勝負を戦った者と言葉を交わしたあとで、尊厳死するためであった。命日は1999年9月26日。
己を大きな生命のサイクルの一環として捉えつつ、常識や損得に囚われずひたすらに“赤木しげるとして”の生き方を貫いたその死生観は多くのファンの語り草となっている。
死後10年となる2009年9月27日には、「アカギ墓碑開眼法要」十周忌法要が竹書房主催で執り行われた。
2023年現在、横須賀のレストラン「ハングリーズ」にて墓参りをすることができる。
Yostarが運営する麻雀ゲーム「雀魂」にコラボ雀士として登場。
告知番組ではドラマ版でアカギを演じた本郷奏多が招かれ、ゲーム中のボイスはアニメと同じ萩原聖人が務める。
プロフィールも用意されたが、趣味が「博打、プッシュ」であること以外は不明。
好物アイテムはビールジョッキやワイングラスなどの酒器類で、提供すると「ありがとうな。しかし、なぜオレの趣味が分かった? 誰にも言ってないはずだが…」と発言する。
イベント内で公式ストーリーも用意されており、鷲巣戦の途中で異世界召喚されたらしく、地獄落ちした鷲巣の頭を踏みつけて起こす場面から始まる。
既に異世界に順応しており、どう見ても人間ではない一姬とワン次郎を「お二人さん」と呼び、机の上に立ったことを素直に謝っていた。
一姬に「正真正銘の神様」と聞かされても一向に意に介さず「こんな可愛らしい神様がおまえの前に現れるはずがない。おまえが会うのは死神だけだ」と目覚めた鷲巣との勝負を再開する。
青年・壮年のアカギを区別するためか、青年のアカギを「アカギ」、壮年の赤木を「赤木しげる」と表記している作品が多い。また、13歳の少年アカギは単に「しげる」と表記されることもある。
福本作品の中では「カイジ」と並ぶ代表的な人気作品だが、タグとしては「闇に降り立った天才」は略され単に「アカギ」という名で投稿されることがほとんど。
しかし著名シリーズのポケットモンスター ダイヤモンド・パールにもアカギ(ポケモン)が登場するため「アカギ」のみのタグは混ざってしまう。キャラクター名はフルネームの「赤木しげる」、作品名は「アカギ〜闇に降り立った天才〜」を使う方が適切。
「死ねば助かるのに………」
「倍プッシュだ……!」
「面白い… 狂気の沙汰ほど面白い…!」(元は市川の台詞で、アカギは挑発として真似した)
「不合理こそ博打‥‥ それが博打の本質 博打の快感‥‥ 不合理に身をゆだねてこそギャンブル……」
「仮に……この国… (中略) それこそ この世界中の全ての国々を支配するような……そんな怪物……!
権力者が現れたとしても ねじ曲げられねえんだっ………! 自分が死ぬことと…… バクチの出た目はよ……!」
「…きたぜ ぬるりと…」
「赤木しげるとして勝ち 負けたいのだ」
「とんだ勘違いだ…… 責任をとる道は身投げのような行為の中にはない
責任をとる道は…… ずーっと地味で真っ当な道」
「信じると捨てるは同じこと……」
「いいじゃないか…! 三流で…! 熱い三流なら 上等よ…!」
「たぶん… 愛していた… 無念を…! だから… いいんだこれで…!」
「飛散しろっ 赤木しげる…!」
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