「どうせ死ぬなら強く打って…… 死ねっ…!」
概要
CV:小山力也
Vシネマ(「闘牌伝アカギ」)版キャスト:尾藤イサオ
テレビドラマ版キャスト:駿河太郎
ギャンブルで借金を背負いヤクザ相手に命がけの勝負をしていたときに、アカギと出会い命を救われた男。アカギが麻雀の世界に入るきっかけとなった人物。
巨躯の中年男で、後ろへ撫でつけた髪に太眉と無精ひげ、目の下の隈に堀が深い顔が特徴。
原作の作画に胸筋が発達している描写があるためかアニメでは筋肉質になっている。
彼の借金棒引きと生命保険金を賭けた麻雀が端となり、安岡の手引きの元、代打ちとして13歳の赤木が多額の金を賭けて川田組と戦うことになる。
麻雀のルールや役などを赤木に教えた人物だが数局後に安岡と共に捨て牌の理論などを赤木から教わっている。
作中では竜崎とその部下、及び市川(途中から赤木と交代している。)と対戦している。
赤木に命を救われたのちはギャンブルから足を洗い、勤め人として生きている描写がある。麻雀は遊びで牌をつまむ程度に続けている。
市川との勝負の6年後、安岡が連れてきた雀士「赤木しげる」に疑いを持った川田組の若頭・石川に呼び出され、玩具工場の工員として働く「もう一人の赤木」を本物か否か確認してほしいと依頼される。
その後共に川田組に赴き赤木と偽赤木(平山幸雄)の勝負を見分することになる。
性格など
怖いものを怖いとし、嬉しいものを嬉しいとする現金な・素直な性格をしている。
まわりの人物に比して気が弱く、金額が膨れ上がる川田組との勝負に一番乗り気でなかった。一方で他者を利用したり借金を踏み倒そうとしたり自爆覚悟の麻雀を打ち出したりとギリギリの状況下では抜け目がない。
暴力をよくないものとしている。相手がイカサマに激怒して喧嘩が起こったときなど明らかに不正がある場合以外は、暴力をふるうものを止め弱い立場にあるものを助けようとしている。
自分の命の恩人であるが故の利害関係もあるが、赤木の身の上を心配するなど人情を見せる。
命のやりとりや大金を前にして場の空気や自他の才覚にふと気づく冷めたところがある。
賭博で負けが込んだ者の最終段階(とにかく目の前の危機から脱するために少しでも安全な方に行きたがるという、イチバチに賭けまくり外しまくった結果の揺り戻し状態)のような状態で登場しており、賭博が持つ負の面を畏怖する。
生き延びてからはアカギの理屈である「ギャンブルの結果は勝ち負けではなく生か死」ということを了知しており、賭博の夢や快楽を承知しつつものの見方はシビアになった。
そしてアカギの「金を興味のない玩具のように見る目」と「勝負中の熱が嘘の様な13歳のガキ」の雰囲気に戻った様子から自身にはアカギの様な才能は一切無いし生涯辿り着けない、そんな自分はギャンブルで大成する訳がないと悟り、賭博から一切足を洗い、真面目に就職した模様(一応数百円=今で言う数千円程度を取り合う程度の遊びはやっているが顔馴染みとやる範疇を越えないようにしている)
その他の特徴
公式のキャラクターブックのキャッチコピーは「闇に迷い込んだ羊」。
麻雀についての理解は安岡よりやや鈍い描写がある。
喫煙者であるが原作でのたばこの銘柄は不明。アニメでは「PEARL(パール)」を吸っている。
川田組の川田組長や代打ちである矢木圭次と面識があるほか、沼田玩具を訪れた際のもめごとにより野崎治や川島と顔を合わせている。
名前について
赤木しげるの初出作である「天 天和通りの快男児」の東西戦に同じ「南郷」という苗字の人物が登場するがまったくの別人らしい様子である。
下の名前は「たけし」の説がある。2017年のテレビドラマでは「武史」の字があてられた。
なおこれは鷲巣編で登場する仰木武司(たけし)と読みが被っている。
派生作品での登場
原作では初期のみ登場。
公式の派生作品には以下のように登場している。
- Vシネマ(1995)
- 「闘牌伝アカギ」に登場。原作同様赤木に代打ちを頼む。安岡に赤木を売る。
- アカギ〜闇に降り立った天才〜(PS2ゲーム)(2002)
- StageEXで操作キャラクターとして登場。竜崎・市川と対戦できる。
- 近代麻雀オールスターズ 闘牌伝(スマホゲーム)(2015-2017)
- テレビドラマ(2017)
- 「竜崎・矢木編/市川編」に登場。原作同様赤木に代打ちを頼む。市川戦において川田組から裏切りを持ち掛けられるが拒否する。