年表
赤木しげるの年表を参考の下、作中の年齢表記等を参考に逆算して作成。
1970年(昭和45年) | 井川ひろゆき誕生 | |
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1987年(昭和62年) | 冬頃 | 大学入試に向けて学費小遣い稼ぎを目的に麻雀で荒稼ぎをしていた所に雀荘「ミナミ」にて、天貴史と出会う |
1988年(昭和63年) | 春頃 | 雀荘「竜」にて、やくざの沢田を相手に圧勝。沢田に気に入られ代打ちとなる |
料亭「三ヶ月」での半荘60回勝負にて、赤木しげると出会う。同勝負終了後、沢田と天の勧めで代打ちを降りカタギの生活へと戻る | ||
1990年(平成2年) | 冬頃 | 大阪の雀荘「南風」にて健と出会い、麻雀東西決戦への参加を勧められる。しかし東軍大将の天とバックアップの沢田に止められ、参加試験にも不合格だったため一度は断念 |
天や沢田が、「皆目見当もつかなかった」赤木しげるの居場所を何故か突き止めた挙句、口説き落として東軍への参加の口添えをして貰い、晴れて東軍メンバーとなる | ||
都内某ホテルで行われた麻雀東西決戦が終わり、それと同時に自分の雀力の限界を感じて麻雀から離れる。 | ||
1999年(平成11年) | 9月 | サラリーマンとして働いていたひろゆきが赤木しげる告別式の報せを受け、赤木告別式へ。告別式後に会社を退職 |
2002年(平成14年) | 2月 | 「天」最終話「欠片」にて、「おじいちゃんおばあちゃん達に麻雀を教える講師」としての収入を軸に、雀荘に迷惑をかけるチンピラとの真剣勝負も行う「雀ゴロもどき」となる |
9月 | 時期は『HERO〜アカギの遺志を継ぐ男〜』連載当初。雀荘「さわだ」にて、天との麻雀24時間一徹勝負の終了間際に天が行方不明になる。天を探している柳生清麻呂により、沢田を人質にされ一週間以内に天を探すことになり、否応なしに第2次麻雀東西決戦に参加する事になる |
概要
井川ひろゆきは最初『天 天和通りの快男児』のサブ主人公的キャラクターとして登場した。
その後、『天』のスピンオフ作品として、井川ひろゆきを主人公とした『HERO〜逆境の闘牌〜』(単行本2巻から『HERO〜アカギの遺志を継ぐ男〜』にタイトル変更)の連載が始まり、脱サラしたひろゆきが熱い三流として赤木の意思を継ぎ、雀士として生きる様を描いた作品である。
『天』は全18巻、『HERO〜アカギの遺志を継ぐ男〜』は『近代麻雀』にて2009年11月号から連載開始。2021年8月号にて最終回、完結。
テレビドラマ版(2018-)では古川雄輝が演じている。
『天』作品内でのひろ
本作の主人公天貴史と共に第一話から登場するキャラクターであり、サブ主人公といえる存在。コンピューターのような論理型麻雀を打ち、本作序盤では主人公の天よりも数段格上の雀士として描かれている。この頃は天に対し呼び捨て・ため口で会話している。
初登場時はベージュのスーツ姿で、天からは「子供じゃないか」と言われる。当事18歳でやさぐれており、相手を見下しまくっているような場面が多かった。
しかし後に、天が訳有ってわざと手を抜いて麻雀を打っていた事が分かると、その頃から天を尊敬するようになり敬語・さん付けで会話をするようになる。
観察眼と思考力に裏打ちされた雀力は度々周りのプロたちから褒められる程のものを持っているが、慎重な性格と常識から踏み出せない性質のため、直感を信じず確率や打算で安牌を切り、逆に振り込んでしまう描写がよく見られた。
日本の東西の裏プロが、ヤクザの莫大な利権を賭けた代打ちとして戦う第1次麻雀東西決戦では一時ではあるがダーティーな打ち回しで勝利をもぎ取るなど意欲的な姿が見られた。
が、東西決戦終了と同時に「俺じゃ天さんの分厚い麻雀にも、アカギさんの神懸かりな麻雀にも敵わない」と自分の限界を感じて麻雀の道を諦める。
この頃の服装はラガーシャツにカーディガン。年齢は20歳。
東西決戦終了から赤木告別式までの9年間を文具メーカーのサラリーマンとして過ごす。29歳の時はメガネに無精ヒゲというさえない会社員ルック。
重度のアルツハイマーで自意識が崩壊する前に自死することを決めた赤木の説得に加わるが、赤木はうだつの上がらない平社員生活に燻っていることを見透かし、「まともであることにこだわるな(要約)」「熱い三流なら上等」と叱咤激励し、逆にひろゆきの中に残っていた麻雀への情熱を焚き付けた。
その後は赤木の最期の言葉を胸に、赤木の死後会社を退職。天の口添えもあって老人達に麻雀を教える「麻雀教室の講師」をしながら、時に雀荘に迷惑をかけるチンピラや迷惑客との真剣勝負をし糊口を凌ぐ、「雀ゴロもどき」のような生活を始めることとなる。
『HERO〜アカギの遺志を継ぐ男〜』内でのひろ
(本作は『天 天和通りの快男児』の作者である福本伸行の協力の下、前田治郎が描いている)
赤木との最期の会話で「漕ぎ出そうまともから放たれた人生へ」「いいじゃないか三流で」と諭されたひろゆきは、文具メーカーを退職して麻雀で糊口を凌ぐ生活を始めた。
天や赤木と知り合った頃からの武器だった鋭い読みと観察力、洞察力はさらに磨きがかかり、天に「アカギさんの領域に近づいてきた」と言わしめる程になり、裏プロ界でも「神眼のひろ」の異名で呼ばれるようになる。
勝つたびに赤木の墓前に報告に赴いていたひろゆきだが、自分の雀力がどれほど赤木に近づいたのかを知りたくなり、12年前の東西麻雀決戦の東側の大将だった天に勝負を挑むが、終了直前に天が失踪。
沢田に紹介された代打ち・岸辺忍と天を探す内に、否応無しに第2次東西麻雀決戦に参加する事になる。
著者が異なることや『天』からの時間経過などによって、『天』のひろゆきとは見た目や印象がかなり違っている。
髪型は外ハネのお洒落ヘアーとなっており、メガネもヒゲも無くなり爽やかなイケメンになっている。
29歳のサラリーマンだった頃に比べると『天』の最終話「欠片」の頃の前向きになり始めた性格が更に明るく前向きになり、麻雀を含め物事にも粘り強い印象が見えるようになった。
また好青年ぶりも持ち合わせており、相手には基本的に「さん」「くん」をつけて敬語で話す。怪我をしたカモメさんを助けるために湾凰と勝負して勝利するが、湾が約束を反故にしてカモメさんを殺してしまったときは激怒するような優しさもある。
反面、ズルさが足りないところが災いしてしまう場面も。
岸辺とセットで行動することが基本的に多く、ファンの間でもコンビとして扱われていることが多い。
pixivでのひろ
「天 天和通りの快男児」のひろゆきは「ひろゆき」「ひろ」と表記される事が多い。同作中では18歳の大学入試を控えたスーツ姿(?)の少年時代から大学入学後のラガーシャツにカーディガンの20歳、ひげと眼鏡のサラリーマン時代の29歳と幅広く成長が見られる。
中でも29歳は「ひげゆき」呼ばわりされていることがある。
スピンオフ作品『HERO〜アカギの遺志を継ぐ男〜』では、著者が福本伸行ではないことと32歳にして異常な爽やかさとお洒落ヘアーを身につけ、脱メガネを遂げたことからか主に「HERO」「へろ」「へろゆき」などと表記される。
また、東西決戦前に雲隠れしていた赤木しげるをどうやってか探し出し、謎の話術で口説き落として自分を東軍へ推薦させた手腕や、作中での赤木への憧れの強さ、関わりの多さからPixiv内では赤木に対しての執着心などをしばしば変態的に描かれることが多い。
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