概要
右代宮家に仕える使用人。当主の右代宮金蔵の運営する孤児院『福音の家』出身。
姉貴分の存在として『紗音』が居る。(ただし、年齢は紗音と同じ16歳である。)
使用人としての勤務評価は上々で、その為金蔵に認められた者の証である『片翼の鷲』を使用人でありながら纏っている。
しかし、常に無表情であることや、使用人としての職務でない限り極力無口を貫く態度が多いことから、時として損な役回りに立たされることもあるらしい。
右代宮本家の薔薇庭園の手入れを任されている。親族会議にて親族を迎える庭園を仕立てたのも彼である。
体格が華奢なため、力仕事は苦手な模様。
作中で使用人の表現として用いられている『家具』という言葉に執着しており、「自分は人間ではない」として、人間としての娯楽感情や恋愛感情には否定的な見方をする(紗音も自身は家具であるとしているが、嘉音の方がはるかにこの概念にこだわっている)。
それ故に右代宮朱志香に好意を抱かれているものの、当初は素直に想いを受け入れることが出来なかった。
朱志香の学園祭に呼ばれた時は、いつもの使用人の服とは違う服装をしている。
紗音と同じく、嘉音という名前は使用人としての源氏名。
紗音の本名がEP1から明かされているのに対し、彼は長らく自身の本名を言わなかった(または言えなかった)。
名前の由来は薔薇の品種『カノン』。
アニメでの声優は小林ゆう女史。
ネタバレ注意
彼の性別は男とされている。という引っかかる説明がされている。なぜかと言うと、彼は安田紗代だからである。嘉音は彼女が男として生きたらどうなるんだろう?という幻想の人格であるため、実際(現実世界)の嘉音は女性。嘉音の姿は安田紗代が男装をした姿なのである。