概要
EP6にて初登場。
存在自体がミステリアスであり、その正体を解釈しようとする場合、『現実的解釈』と『幻想的解釈』の二つのパターンに分かれることになる。
現実的解釈における『八城十八』
本編における殺人事件『六軒島大量殺人事件』を理解したと称し、
事件を元にした小説『偽書』を謎掛け感覚で読者に発表する『偽書作家』の一人。
偽書作家の中でも特に多くの人間を魅了しており、一種のカリスマとされている。
本名『八城幾子』。大地主の娘だが、過去に起こした“愉快な事件の数々”によって勘当一歩手前であり、小さな屋敷で隠居暮らしを命じられているらしい。本人もあまり社交的な性格ではないことから、それを受け入れて悠々自適の生活を楽しんでいるようだ。
趣味は推理小説を読むことと書くこと。完成した作品は誰にも読ませずに放置されていたが、とある事から出会った青年『十八』との交流をきっかけに、二人で書いた合作小説を出版社に投稿するようになった。
上記の事情から、『八城十八』のタグが付いている作品に描かれているキャラクターは『八城幾子』と『十八』の二人が該当する可能性がある。
幻想的解釈における『八城十八』
尊厳なる観劇と戯曲と傍観の魔女、フェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラの仮の姿。
魔女が苦手とする『退屈』から逃れるべく、世界を物語として閲覧できる力を他者に与えては、その人間に物語を朗読させて楽しんでいる。
“決して立ち入ってはならない神域”に到達し、そこから生還してきた唯一の存在であり、その力と地位はベルンカステルやラムダデルタですら遠く及ばない。
八城十八の正体は?
『うみねこ』のテーマの一つに『作中の描写に対し魔女・魔法の介入を認めるか否か』というものがある。
これになぞらえるならば、プレイヤーが魔女を認めるか人間の常識を真実とするかで、八城十八の正体も決定すると思われる。
八城十八の正体を人間とした場合、フェザリーヌは十八の創作した偽書の中の架空のキャラクターに過ぎないということになり、フェザリーヌの仮の姿とした場合は八城十八こそが偽物として否定される。
偽乳作家?
原作では作者の画力を考慮してもそれほど若いようにも美人にも到底見えず、かつ胸があるのか無いのか不明な不思議な容姿であり、それ故男性含む様々な人物との同一人物説が囁かれていた。実際、この容姿はPS3版など他人が書きなおしたものでも同様であったことがこれらの疑惑に拍車をかけていた。pixivにあげられる絵でもある程度それを汲んだものが多い。
しかしある時期から一転、漫画版などを代表として若く美しく巨乳な女性で公式イメージが完全に統一されている(設定上そこまで若いはずがないのだが)。大きく胸元を開けた衣装であるためPADの余地も殆ど無い。
特に漫画版では作者の画力が高く、他のメディアでは設定の割に若く見えすぎる右代宮親世代も、よく見れば目元にしわがあるなど表現されているがその類の記号も一切消されている。と言うか『十八』と同じ18歳だと言い張られれば見えなくはない領域スレスレである。
更にはストーリーを乱さない範囲で原作における数々の暴言は尽くカットされ、それぞれの作者が好き好きにお着替えさせたりと完全にヒロイン扱いである。木の上のベルンを二人で見上げて男の方の十八といい雰囲気になっているなど原作プレイヤーからすると信じられないような追加シーンまで盛り込まれてる。
挙句の果てには数々の同一人物説の主要論点であった偽書には男の方の十八でも知り得ないことが書かれているというツッコミを封じるように原作には一言も書いてない偽書を入手していたという設定が追加された。回答可能なミステリー作品ではなかったと言われかねない手段を用いてまで部外者で他人で善人だと徹底的に強調している。(もちろん作品の性質上逆読みは可能であるが)