07thExpansion
せぶんすえきすぱんしょん
「07thExpansion」とは、Windows用のゲームソフトの製作を行っている、同人サークルの名称である。
ノベルゲームを多く手がけており、「ひぐらしのなく頃に」「うみねこのなく頃に」の製作で知られる。
2011年8月に新作「彼岸花の咲く夜に」を発表。
代表者は竜騎士07。
サークルのマスコットは「竜騎士レナ」。
公式サイトのトップページを飾っているほか、
竜騎士07 | 脚本・グラフィック |
---|---|
八咫桜 | 演出・スクリプト・背景/竜騎士07の実弟 |
BT(※) | ひぐらしシリーズにおける音楽室のシステム・おまけゲーム・スクリプト・HP管理運営 |
dai | 音楽総監・音楽・効果音・デバッグ |
時火 | スクリプト・画像・テキスト加工/八咫桜同様、竜騎士07の実弟 |
なるせ椿 | 彩色・雑務 |
ゲーム制作の主要メンバーは上記の6人だが、この他にも竜騎士兄弟の両親や数名の背景作成のスタッフ、多数の音楽家達も07th Expansionのゲーム作りに協力している。
更にdai氏は個人サークル「M.Graveyard」のメンバーであり07th Expansionへの協力という形を取っているが、ゲーム制作には毎回多大な貢献をしている。
※)2009年7月10日に病気のため亡くなっていたことが同年10月22日の製作日記で明らかにされた。
「ひぐらしのなく頃に」以前は、ギャルゲーを題材としたカードゲームのオリジナルカード
(独自拡張/追加パック)製作を主に行っていた。
本編全8話と、ファンディスクからなる連作形式のノベルゲーム。
2002年8月より、1話ずつ「コミックマーケット」にて順に発表され、徐々に多くの人の手に渡るようになった。「07th Expansion」の名を知らしめた出世作。
ドラマCD、コミック、アニメ、コンシューマーゲーム、実写劇場版など商業へのメディアミックスも行われている。
本編全8話と、ファンディスクからなる連作形式のノベルゲーム。
2007年8月より、1話ずつコミックマーケットにて順に発表された。
「ひぐらしのなく頃に」のサークルによる新たな期待作として登場し、時をおかず、コミック、アニメ、コンシューマーゲームなど商業へのメディアミックスも行われている。
「黄金夢想曲」
「うみねこのなく頃に」のキャラクターが2人一組で戦う対戦格闘ゲーム。
2010年12月、「コミックマーケット79」にて頒布された。
2011年10月、Xbox360への移植版「黄金夢想曲X」が発売された。
「彼岸花の咲く夜に」
2011年8月、「コミックマーケット80」にて発表されたノベルゲーム。
ルーツは竜騎士07による小説「学校妖怪紀行 第八怪談募集中」。
西E田のイラストで富士見書房の「ドラゴンエイジピュア」にて連載された。
それを改題し、つのはず壱郎の手によりコミック化した作品が「彼岸花の咲く夜に」となる。
こちらは富士見書房よりコミックスが発売中。
ノベルゲームは、この2作品をベースにし、さらに新しい物語やキャラクターなどの新要素を加えたものとなっている。
「蛍火の灯る頃に」
2019年10月、Steamなどで「Phase1」が発売されたサウンドノベルゲーム。
「ひぐらし」「うみねこ」に続く正式な「なく頃に」シリーズの続編(ストーリーは全くの別物)であり、全四作の構成となっている。
今のところ、コミックやアニメなどのメディアへの大々的なミックスは行われていない。その代わり、Steam版は日本語版・英語版の全世界同時発売となっている。
LINEノベルにて配信、電撃文庫より2020年発売
2002年 8月 | コミックマーケット62 | ひぐらしのなく頃に(鬼隠し編) |
---|---|---|
2002年12月 | コミックマーケット63 | ひぐらしのなく頃に 綿流し編 |
2003年 8月 | コミックマーケット64 | ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 |
2004年 8月 | コミックマーケット66 | ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 |
2004年12月 | コミックマーケット67 | ひぐらしのなく頃に解 目明し編 |
2005年 8月 | コミックマーケット68 | ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編 |
2005年12月 | コミックマーケット69 | ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編 |
2006年 8月 | コミックマーケット70 | ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編 |
2006年12月 | コミックマーケット71 | ひぐらしのなく頃に礼(賽殺し編/昼壊し編/罰恋し編) |
2007年 8月 | コミックマーケット72 | うみねこのなく頃に Episode1 Legend_of_the_golden_witch |
2007年12月 | コミックマーケット73 | うみねこのなく頃に Episode2 Turn_of_the_golden_witch |
2008年 8月 | コミックマーケット74 | うみねこのなく頃に Episode3 banquet_of_the_golden_witch |
2008年12月 | コミックマーケット75 | うみねこのなく頃に Episode4 Alliance_of_the_golden_witch |
2009年 8月 | コミックマーケット76 | うみねこのなく頃に散 Episode5 End_of_the_golden_witch |
2009年12月 | コミックマーケット77 | うみねこのなく頃に散 Episode6 Dawn_of_the_golden_witch |
2010年 8月 | コミックマーケット78 | うみねこのなく頃に散 Episode7 Requiem_of_the_golden_witch |
2010年12月 | コミックマーケット79 | うみねこのなく頃に散 Episode8 Twilight_of_the_golden_witch |
2010年12月 | コミックマーケット79 | うみねこのなく頃に翼 |
2010年12月 | コミックマーケット79 | 黄金夢想曲 |
2011年 8月 | コミックマーケット80 | 彼岸花の咲く夜に 第一夜 |
東京都立産業貿易センター(東産貿)で行われていた『Leaf』系イベントにて、Leaf Fightで『まじかる☆アンティーク』を制作したことに始まる。
『ひぐらしのなく頃に』制作中も『Leaf』作品をはじめ、『Key』作品や『月姫』のオリジナルカードを制作している。
この頃にBTと知り合い、手伝いをするうちに正スタッフとなる。
(オリジナルカードの絵柄は竜騎士07の初期の日記にて、その一部を見ることができる。)
ひぐらしのなく頃に
制作スタッフ
『07th Expansion』はオリジナルカード制作時代から、ノベルゲームをプレイしていた。
オリジナルカードサークルとして一定の充足が得られたため、竜騎士07が何か新たなジャンルへの参入を思案していたところ、八咫桜がNScripterを勉強し、アドベンチャーゲームの作成を持ちかけたところから制作が始まる。
『TYPE-MOON』のヒット作『月姫』がシステムにNScripterを使っていたことから、ゲームを作ってみようと制作が始まった。
内輪から始まったため、シナリオライターの竜騎士07が原画も担当することになる。
BTは既にメンバーにいたが、公式ホームページの担当をしていたため、ゲームの制作はほぼ竜騎士07と八咫桜が担当した。
音楽や効果音を作れる者がいなかったため、音楽を作っているサークルに頼むが、当時の『07th Expansion』は無名で、初制作ということもあり、4サークルを当たるがその全てのサークルに断わられてしまい、やむなく音楽は著作権フリー素材を使用した。
また、作品に18禁要素がなかったこともその一因となった(当時、同人業界では18禁要素があった方が売れるとされていたため)。
2003年以前
当初は『月姫』と同じような同人の枠を出たヒットを狙ったものではなく、コミックマーケットでは100円で売り出すなど、利益を考えないあくまでも趣味の範囲であった。販売数も第1話『鬼隠し編』50部、第2話『綿流し編』100部、第3話『祟殺し編』200部と徐々に増えていったが、他の同人サークルと比べても多くはなかった。
そして第4話『暇潰し編』において、異動になったことで竜騎士07の本職である公務員業が忙しくなり、完成しなかった。
そのため2003年コミックマーケット冬では『祟殺し編』の再版という形で埋め合わせたが、新作『暇潰し編』発売までの総売上でも500部に留まった。
『綿流し編』の段階で、雑誌に掲載されたことはあった。
第3話『祟殺し編』まではショップ委託もしておらず、公式ホームページでの通販かコミックマーケットに来なければ手に入れられなかったのも、知名度が低い原因となっていた。公式HP訪問者も1日に100人いれば多い方だった。
また第1話『鬼隠し編』の完成前にはテストプレイヤーも募集しており、応募したユーザーに無料で送付し、その感想を送れば次編も無料郵送するサービスを行っていた。
2004年
BTの提言により、2004年5月19日から、第1話『鬼隠し編』の公式ホームページでの無料ダウンロードを始める。
それによりこれまでコミックマーケットでしか触れることができなかった『ひぐらしのなく頃に』という作品が、インターネットで誰でも触れることができるようになり、インターネット掲示板や同人作品評価サイトなどで広まっていく。
2004年8月13日のコミックマーケット夏において、『暇潰し編』を販売するときには、噂が広まっており、1400枚持ち込んだ(『暇潰し編』発表約1ヵ月後のインタビューでは1500枚と答えている)にもかかわらずコミックマーケット3日目の8月15日午後に完売[。
この頃はコミケ1日目から販売していた。
コミケ分は、自らでCD-Rに書き込みしており、HPで告知していたため、イベントでは100円にて販売。
「NECO青龍」代表の矢野芳典に同人ショップへの営業をしてもらい、ショップからの発注を受けた。
工場生産することで、2004年9月10日に第4話『暇潰し編』の同人ショップ委託販売が始まる。「07th Expansion」初のショップ委託販売であり、『暇潰し編』以降の作品はすべてショップ委託される。
「ひぐらしのなく頃に解」
2004年
体験版を公開したことで、それをプレイした作曲家daiから連絡があり、『ひぐらしのなく頃に解』の第5話『目明し編』以降は新規音楽は独自のものとなる(従来の著作権フリー音楽も使用)。解答編第1作となる第5作『目明し編』を発表する。『目明し編』のショップ販売の不手際で、ショップ営業・広報を担当していた矢野芳典を解任。理由は、同人ショップに同日に搬入をしなかったため、ショップによって販売日の早い遅いができてしまったためとされた。
2005年
第6作『罪滅し編』は、それまでの『ひぐらしのなく頃に』の世界観を根本から覆すものであり、ファンからの批判が巻き起こる。竜騎士07は批判の凄まじさに、続編を書く気力を無くし[15]、サークル最大の危機を迎える。制作スタッフやファンからの励ましにより、竜騎士07は考え直し、制作を再開する。
「彼岸花の咲く夜に」
2005年にNHK総合「にっぽんの現場」に出演。
しかし、「家族制作」ということが前面に押し出されたため、BT氏をはじめ07thメンバーがほとんど映らず、竜騎士は同年12月29日の日記にて苦言を呈した。
日記No.315「家族だけじゃないんです。」
『ひぐらしのなく頃に』制作場所は八咫桜の家である。
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すべて見る恋と戦争と煙草男のものがたり(仮)
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