概要
「ひぐらしのなく頃に」と「うみねこのなく頃に」に登場する全寮制の小学校から大学までの一貫教育の女子校。
尚、業とうみねこで制服が異なる為、設定が異なる可能性があることを記す。
校風
名前の通りキリスト教系の学校。生徒指導や授業は修道着のシスターが担うが、男性教員もいる。
典型的な「お嬢様学校」で、各界の著名人は娘が清く正しく育つようにと、多額の入学金を払ってこの学校に入学させる。偏差値は高い。
外部との通話は可能だが、各マスメディアやエンタメは有害と見做され遮断されており、テレビは共用スペースにあるものの映るのは公共放送のみ。
制服はブレザー。挨拶は定番の「ごきげんよう」。
立地
目明し編では葛西辰由ひとりの手引きで詩音が脱走できたこと、現壊し編にて大石蔵人が捜査に来ている事、業にて魅音が梨花と沙都子を車で迎えに来たとき、それほど時間が掛かっていないことから、雛見沢と同県内か、少なくとも隣接県内と推測される。
立地補足説明
雛見沢のモデルとされる白川郷は、岐阜県中心部より石川県金沢市や富山県高岡市へのアクセスのほうが遥かに近く、雛見沢そのものも県境付近と設定されている。
実態
詩音曰く「貞淑な温室野菜の生産工場」「何年も幽閉されたら洗脳されるか発狂するかの2つに1つしかない施設」。ユーザーの評判も「刑務所(の方がマシ)」「収容所」「女の地獄」「梨花ちゃんそこだけはやめとけ」「沙都子は不合格の方が救われてた」等と散々。
忘れられがちだが、詩音は優等生として振る舞えるだけの心技体の持ち主であったにもかかわらず、脱走を選んでいる。この事からも、その居心地の悪さは推して図るべし。
要人の令嬢を預かるだけあり警備員や防犯カメラなどセキュリティは厳重。一方で厳格な環境に耐えられず脱走する生徒の噂も少なからず聞かれ、脱走未遂の生徒の処遇は怪談と化している。
また、詩音のように、家にとって不都合な存在を幽閉し世間から隠したり、縁寿のように世間の好奇の目から隠れる場所としての需要も大きい。
家柄の高潔さをステータスとする学園内においてそんな幽閉組は普通以上に窮屈な生活を強いられることとなる。
一貫教育校ではあるが詩音の様に途中からの編入生も多い様子。
娯楽の少ない閉鎖環境の為、噂話はすぐに広まり、一部では陰湿ないじめもある。学園自体も隠蔽体質が強く生徒の脱走はおろか犯罪行為まで秘匿される。
要求される学力レベルは極めて高く、落第生は補習漬けの特別クラスに入れられる。また親が高い入学金を払った手前、自主退学を選ぶ者は少ない。事実上の穴倉である(もっとも、これは進学校ならよくあることのようだが)。
名誉と面子を維持する為に退学処分というものは無く、成績不良は某人外教師みたいなのがいるわけでもないので、普通クラスに復帰する事はまず不可能な特別クラス送り、素行不良は反省室という名の独房送り。
その為、入学は出来たがその後付いてゆけなくなった生徒にとっては、顔から生気が消え無気力な状態で授業を受け続けさせられるという生き地獄。いささか極端な例を挙げると、生まれて初めて味わう新たな生活拠点をここに選んでしまったばっかりに、生まれ故郷を離れたことを死ぬほど後悔し、人生をやり直しできたとしても、再びこの学校へ入学させられるぐらいなら自殺を選ぶ者も。
一方、清廉潔白・品行方正・頭脳明晰な者、或は"そう"である事を装うことに抵抗が無い者にとっては、過ごしやすい御洒落でハイソサエティ空間となる。
人を選ぶ学園と言って良い。
業にて詩音が、梨花と沙都子がここへ進学することに反対する描写が無かった事から、詩音脱走後に(アレでも)マシになった可能性はある(漫画版の業では梨花と沙都子がルチーアの進学に考えていることが詩音の耳に入り電話で猛反対している)。もっとも詩音が興宮どころか鹿骨市を出奔していて知りようが無かった可能性もあるが。
在学した人物
在学時期は推測を含む。
- 1980年代前半
園崎詩音:「ひぐらしのなく頃に」より。賽殺し編以外の全エピソードで脱走していると推測。
- 1980年代中後半
古手梨花/北条沙都子:「ひぐらしのなく頃に業」より。
- 1990年代前半
公由一穂:「ひぐらしのなく頃に命」より。
- 1990年代中後半
関連タグ
スパルタ学園…「けっこう仮面」に登場する架空の学校。高い進学率、隔離された立地、肝心の教育は生徒個人の努力に丸投げ、と共通項が多い。
日生学園…かつて「ひぐらし」の設定年代、特に詩音、沙都子と梨花在学時とほぼ同時期に、聖ルチーアとほぼ同様の教育方針を取っていた、実在の教育機関。
蓮ノ空女学院…「Link!Like!ラブライブ!」に登場する石川県金沢市に所在する設定の女子高校。その校則は牢獄に例えられるものであり、理事長の孫として自由化・民主化の改革を推し進めた大賀美沙知生徒会長の就任以前がまさしく聖ルチーアと同様の体制であった事が示唆されている。