概要
使用人養成所としての側面も持ち、ここに引き取られた孤児達は使用人として右代宮家に務め、人間社会へ自立する準備をすることになる。
作中の描写によると給料は悪くなく、右代宮家勤務の経験は履歴書に通用する肩書きである為、ほとんどの使用人は二年ほどで社会生活への金を貯め、使用人を辞職して旅立つという。
物語内においては右代宮夏妃と右代宮蔵臼がシフトを組んでおり、右代宮家の屋敷には日によって務める者が異なる。
その関係から、登場人物としての使用人には容姿や名前が明かされない者も多い。
孤児達は使用人として仕事をする時、施設名にちなんで『音』の字がつく仮名を名乗っている。
ちなみに、髪型や髪の色に関して規律は無い模様。
魔女ベアトリーチェと『家具』
右代宮家にはベアトリーチェなる魔女に関する怪談が存在し、使用人も少なからずその影響を受けることになる。
ベアトリーチェの存在を信じていない使用人も居るが、その使用人の一部は不可思議な災難に見舞われることになり、真偽はどうあれ『ベアトリーチェを敬わなければならない』という空気は使用人らの間に暗黙の了解として広がっている。
また金蔵は使用人に対し、「使用人は仕える存在である以上、他人に役立つ為だけの『物』として振る舞うべきだ」という理屈から、自らを『家具』と定義するよう教育を行っている。
その影響から使用人達はことあるごとに「私(僕)は家具ですから」と戒め、私情に振り回されるなどの失態を犯さないように粛々と職務を遂行している。
福音の家出身の使用人
紗音(しゃのん)
女性の使用人。勤務技術は高いが、焦るとミスが多くなる。
多くの使用人が上記事情により数年で辞職する中、自立への道を定められずに10年間勤務を続けている。
嘉音(かのん)
男性の使用人。淡々としており、無口を貫くことが多い。
前述の『家具』という考え方に特に固執しており、娯楽や恋愛という概念には関わりたがらない。
瑠音(るおん)
名前のみ登場。作中テキストから女性と思われる。
要領のいい性格で、勤務中は夏妃の目に留まりやすい場所を好んで清掃し、より良い評価を受けようと試みている。
眞音(まのん)
女性の使用人。紗音より年齢が低いが、使用人としては先輩にあたる。
夏妃と蔵臼が不在の日は、両者の娘である右代宮朱志香と談笑することが多かったらしい。
鐘音(べるね)
女性の使用人。やる気は足りないが他者への態度は良い。
魔女ベアトリーチェの存在を信じていない。
明日音(あすね)
女性の使用人。鐘音とは同期であり仲が良い。
鐘音と同じくベアトリーチェを信じていないが、表向きは信じているフリをしている。
礼音(読み方不明)
女性の使用人。使用人としては紗音の先輩にあたる。
髪型の都合からか、使用人の制服である帽子を被っていない。
恋音(れのん)
女性の使用人。使用人としては紗音の先輩にあたる。
個人としての性格や活躍には特に特徴的な点は無い。
玲音(さのん)
女性の使用人。使用人としては紗音の先輩にあたる。
個人としての性格や活躍には特に特徴的な点は無い。
麻音(読み方不明)
女性の使用人。作中に登場していない没キャラ。
紗音と性格がかぶっていた為お蔵入りになったらしい。
安田(やすだ)
紗音の同期である使用人で、彼女に憧れている。
諸事情により、リンク先にはネタバレが含まれています。