概要
ブレスオブザワイルドで初登場。
イワロック(岩+石《ロック》)という名前の通り、全身が岩石で構成された、中ボスクラスの大型の魔物。
始まりの台地を始め、世界各地に40体点在している。
普段は岩の塊としてそこらの風景とほぼ完全に同化しており、近づくと地鳴りと共に体を構築しながら起き上がり襲ってくる。
要はゼルダシリーズの“動く石像(鎧像)“の類い。
ハテノ研究所で強化したビタロック+を用いれば、地面に潜伏しているイワロックの判別が可能。目や耳に相当する部位は見当たらないが、視覚と聴覚は存在する模様で、近付いたりプレイヤーの向きに方向転換する。
攻撃手段は自身の腕による殴打、もしくは腕自体を投げ飛ばしてくるほか、腕がなくともボディプレスで押し潰してくる。
弱点は背中や頭頂部にある黒い鉱床なのだが、直接攻撃するためには上から攻撃するか登らなくてはならず、特に背中の鉱床は非常に攻撃し辛い。
そのままでも登れるが、腕を破壊したり鉱床に攻撃を加えると一時的に倒れるため、それから登るのも手段の一つ。
弓矢の攻撃でも倒れてくれるが、正面からは完全に体の陰になってしまうため側面~背後に回り込む角度から射るとよい。
欲張って鉱床への攻撃に時間を掛けすぎると振り払われ、場所によっては崖下に転げ落ちる羽目になる。
弱点以外の表面は、腕こそリモコンバクダンやバクダン矢で破壊出来るものの、しばらくすると足元の地面から取り出して幾らでも再生するうえ、胴体は硬い岩で構成されているため、物理攻撃は無効化される。
擬態時は鉱床が地面の下に潜るので奇襲は不可能。ただし専ら腕がわずかに露出しており、それを爆弾で破壊すれば近づかなくても擬態を解く。
しかし、腕が壊れたまま擬態に戻ったり、そもそも腕も完全に地面の下に埋まっている個体は何も効かないので近づいて起こすしかなくなる。
チュートリアルマップに当たる始まりの大地にも一体存在し、所謂序盤の強敵に相当する。
総じて体内に鉱石が多量に含有されており、弱点である鉱床を叩いたり、倒した際に鉱石を落とす。
鉱床が弱点という性質上、「鉱床を破壊しやすい」性能を備えた武器が非常に有効で、他の武器に比べ2~3倍のダメージが与えられる、所謂『ダメージ特効』が存在する。
序盤から入手できる「鉄のハンマー」のほか、ゴロンシティ周辺で入手できる「石打ち」系の両手剣や削岩棒、ダルケルの武器「巨岩砕き」などが特効判定となる。
そちらを入手していなくても、「鉄のハンマー」はダメージ倍率が大きく、「岩砕き」に匹敵する火力を叩き出せる優れものとなっており、岩砕きより調達も容易なことからイワロック戦で重宝される。
なお、頭上に弱点がある個体は頭上に登ってしまえば弱点を攻撃し放題である。
上記の特効武器で攻撃し続ければあっという間に体力を削る事が可能で、特に両手武器でのタメ回転攻撃はヒット間隔が短いので効率的に体力を削る事が出来る。
倒すと大量の鉱物を落とす。
今作での鉱物は売却はもちろん、各英傑武器の修理素材としても需要があるため、赤い月が来る度、多くのプレイヤーから狙われる事に…。
ドロップ品
※火打ち石とダイヤモンドは英傑武器の修理に使えるうえ、希少性が高いため、売却せずに可能な限り取っておいた方がよい。
ちなみにストーリーをある程度進めると、通常より高値で宝石を買い取ってくれるゲルド族が出現する。
括弧内はティアーズオブザキングダムにおける売値。括弧が無いものはブレスオブザワイルドと同じ売値。
種類
各イワロック系は、生息する場所によってその地域の名前が「~のイワロック」といった風に付く。ちなみにそこで表示される名前は夜光や希少の区別をつけていないので、種類を判別するには鉱床を見るかウツシエで名前を見て確認するしかない。また、双子山には「イワロック(兄)」「イワロック(弟)」という特殊な名前のイワロックが存在するが、特殊なのは名前だけであり、名前以外は通常のイワロックと変わらないためここでは扱わない。
前述のようにたまに頭頂部ではなく背中に鉱床がくっついている厄介な個体も存在する。
その場合の対処方法は
- ビタロック+で動きを止めて鉱床にジャンプ斬りをする。
- 腕を壊したりして一時的に倒してから登って叩くか回転斬りを食らわせる。
- 地面からでも弱点に届く槍や弓矢などで対処する。
続編のティアーズオブザキングダムでは、新能力「モドレコ」によって岩の腕を飛ばす攻撃の軌道を巻き戻し、跳ね返してしまえる上に、これまた新能力の「トーレルーフ」を使えば足下から頭上へと一気に登れるようになり、バクダンを使わずにダウンを奪えるため、一層狩りやすくなってしまった。
また、倒すと鉱石と一緒に「心岩」というスクラビルド専用素材を落とす。
細かな鉱石が付いたハートの形をした岩石であり、武器に装着すれば強力な鈍器と化す。見た目も可愛らしい……かもしれない。
- イワロック
通常の鉱床を頭や背中に持つイワロック。
始まりの台地にも生息しており、初期状態でも武器を集めて『数回殴ったら降り→振り払い動作後に登って叩く』を繰り返せば倒せないこともない。
しかしこのときはリンクの体力・防御力が低く、手に入る武器も弱い為、序盤の段階で倒すのは至難の業である。
この種類のイワロックは台地の祠やカカリコ村など、序盤でも手に入る「鉄のハンマー」が1本あれば倒せる程度には耐久力が低め。
その分落とすのは安価なコハクやオパール、火打ち石が殆どで、高価な宝石は夜光石・ルビー・サファイアが1~2個程度になっている。
- イワロック(夜光)
鉱床に夜光石を多量に含有したタイプのイワロックで、夜になると鉱床が光る。
名前通り、倒した時のドロップも夜光石が多め。心岩も夜光石仕様であり、暗い場所では装着した武器が光る。真っ暗な地底の探索で光源の足しになるだろう。
反面耐久力が少し高く、特に採掘武器ですら特効ダメージを与える事が出来ない。
- イワロック(希少)
高価な宝石を多量に含んだ希少鉱床(金色の石が混ざっている鉱床)がくっ付いたイワロック。
巨岩砕きでも十回以上殴らないと倒せない程、他のイワロックよりも体力などが格段に高いが、その見返りも絶大。高確率でルビー、サファイア、トパーズ、ダイヤモンドを多めに落とす。
- イエロック
ティアーズオブザキングダムで登場した新たなイワロック。
通常のイワロックの頭上にボコブリン達の拠点が建てられており、移動住居と化している。
通常のイワロックに住居がついただけなので耐久力は通常種と変わらないが、ボコブリンが弓矢で妨害してくるため、ボコブリンを片付けてから弱点を攻撃したい。ただし、頭上のボコブリンたちがいる間は、振り落としてしまわないよう激しい動きはしないため、ボコブリンの攻撃に耐えられるのであれば、弱点攻撃を続けやすいという利点もある。
拠点の土台がある分トーレルーフの適用範囲が広いため、弱点の鉱床まで登るのは比較的容易い。
また、イエロックにコンラン花の臭いを嗅がせると愉快なことになる。効果があるということは彼らには嗅覚も存在するのだろうか?
亜種
- マグロック
デスマウンテンの灼熱地帯に数体生息するイワロックの亜種。
全身がマグマのような高熱の岩石で構成され、そのまま登れば炎上してダメージを受けてしまう。氷属性の攻撃を浴びせれば黒く冷え固まってダメージ判定が消えるほか、薬や防具などで耐火効果をつけてしまえば無視して登れる。
一応だが、武器の威力次第では体力に余裕があればダメージを無視して討伐可能。
擬態時でも氷属性が効き、氷の矢を当てれば遠くから叩き起こすことが可能。ガチロックが擬態時炎属性が効かない辺り、火山地帯で使えない爆弾矢の代わりだろうか。
高熱を宿した個体だからか、火打ち石や「炎の力を宿す」といわれるルビーのドロップ率が高いようだ。
その心岩も高熱を帯びており、装着した武器を振ると炎が伴い周囲を焼く。
DLC導入後は数倍の大きさと体力を誇る「メガマグロック」なるものが出現するようになる。
マグマ上に居座っており、あまりの巨体と熱量により、身体の周囲に常に上昇気流が発生している。
- ガチロック
冷気を纏った、雪原地帯仕様のイワロック。ヘブラ山脈とゲルド高地に生息。
こちらは凍結対策をしなければ、触れた瞬間に凍りついて動けなくなるため登ることすら出来ず、不用意に近寄れば凍結中に殴られて致命傷に至る回避不能のコンボが発生する。
凍結対策や火属性での攻撃手段は必須。
擬態時は氷塊に化けているのだが、元々氷オブジェクト自体が雪原中でも結構目立つうえ、ガチロックと普通の氷塊ではサイズも形も全く違うので割と気付きやすい。
だが、マグロックと異なり擬態時は炎属性も効かないので、炎の矢で起こすことはできない。
こちらは冷気を纏う個体だからか、「氷の力を宿す」と言われるサファイアを比較的高確率で落とす。
その心岩も冷気を帯びており、装着した武器を振ると氷が舞い敵を凍てつかせる。
幼体種
各イワロックの子供サイズの魔物。
普段は半分埋まって石に擬態し、成体と同じく近寄ると地中から這い上がってくる。まだ小さいため、移動もヒョコヒョコと小走りで可愛らしいが、殴る力(吹っ飛ばし力)は子供ながらに侮れず、天然の鉱床も3発で割れる。
おまけに弱点の鉱床が見えないだけにある意味では成体以上のボディを持ち、採掘用以外の武器の攻撃を完全無効化し、ゲーム中屈指の攻撃力を誇る獣神の大剣すら通さない。それでいて地形判定ではなく、武器を投擲して当てると、ブーメラン系など一部を除いて耐久力関係なく一発で壊れてしまう。
だが、イワロック特効を持つ採掘系武器なら一撃で死に、リモコンバクダンや爆弾樽などの爆風を浴びせても景気よく吹っ飛んで一撃で砕け散る。
それどころか持ち上げることができ、投げると爆散する、というか持ち上げて真っ逆さまにされるだけで動けなくなり、その場にそっと置こうが自爆する等々、かなりの虚弱体質。要するに弱点以外の攻撃に対しては無敵だが、弱点を突かれると即死するという極端な耐久性能の持ち主。
一応HPは20あるものの、多くの場合、即死か無効だけなので殆ど意味が無い。
他の敵がいる場合、自爆する前に敵に投げつけて武器代わりにすることも出来たりする。
地域によっては魔物が投げ飛ばしてくる光景も見られる。
2~3体の群れで出現するので、前述の持ち上げる倒し方の場合、持ち上げる動作をしている間に他の個体の攻撃を受けがち。
リモコンバクダンなら一切の消耗無しで楽に倒せるが、爆風で大きく吹っ飛ぶため素材の回収はやや面倒。
鉱石ドロップ数は一つに固定。
まだ成熟していないためか、落とすものもコハクや火打ち石といった安価なもの。
- イシロック
イワロックの幼体。
体色は地面の色に合わせてその都度違ってくるが、稀に色的に隠れる気が全くない個体も存在する。
倒すとコハク・火打ち石、たまにオパールのどれかを落とす。
- マクロック
マグロックの幼体。
マグロックと同様の構造であるため、耐火対策を用いらなければ持ち上げただけで炎上ダメージを食らう。
鉱石が豊富な火山地帯で育っているためか、ルビーをドロップすることがある。
- カチロック
ガチロックの幼体。
ガチロック同様に雪原でも見間違える心配がないほど白く光っているため、視認は比較的容易。
しかし凍結からのぶん殴りによるハメ紛いの吹っ飛ばしは健在。
この種類はサファイアを稀にドロップする。
厄災の黙示録では
大型魔物として登場。岩投げやパンチはもちろんのこと、思いっきりジャンプしたり、地面を叩きつけたりして衝撃波を出したりと、行動パターンが増えている。その反面、岩の身体に攻撃しても多少のダメージを与えることができるようになった。
両腕は原作同様リモコンバクダンで破壊可能。破壊すればダウンして頭部に乗ることが可能になる。
弱点も原作と同じく身体に生えている鉱床で、攻撃するだけでウィークポイントゲージを削ることができる。ただし、自由に身体に登れる本編と違って、ダウンした時しか乗ることができないので、攻撃チャンスは少なめ。一応鉱床へのダメージ自体はいつでも入れられるが、頭頂部のそれに届く攻撃は多くない。ちなみに鉱床に攻撃を当ててもダウンはしない。
シビアだが回避ジャストからのラッシュでもゲージを削ることが可能。他のボスと同様、シーカーストーンアイテムでの攻撃チャンスもあるが、かなり頻度が低い。
マグロックやガチロック、及びその幼体等も登場。当然といえば当然だが、登る際にロッド等で体表をどうにかしないと熱や冷気でスリップダメージを受けるので注意。
神獣戦ではヴァ・ルーダニアのステージにイワロックとマグロックが登場。腕の岩を投げつけて攻撃してくるが、ルーダニアはこれをキャッチして投げ返すカウンター攻撃ができる。
かなりタフで普通の攻撃だとなかなか倒れないので、カウンターを使うか、近づいて踏みつけてやるといい。
幼体種は複数体で転がり攻撃を行ってくる。成体と同じく普通の武器でもダメージが入るようになっている。
ケイデンス・オブ・ハイラルでは
ローグライクゲームであるケイデンス・オブ・ハイラルにもまさかの参戦。巨大な体躯ゆえにヨコ2マスぶんのサイズとなっている。
種類は「イワロック」と「ガチロック」に加えて新たに砂岩の「スナロック」と黒曜石(Obsidian)の「オブロック」が新登場。
イワロックのみ3ビートごとに、その他はすべて2ビートごとに行動する。特殊攻撃として周囲を薙ぎ払うアームスイングを放つ。
他作品同様のタフネスさは健在。最下位種でもあるイワロックですらハート5つと高く、更に一定ダメージを与えてヒビを入れた状態でないとダメージが入らない。
おまけに、ダメージを受けずに一定ビートが経過すると自己修復してしまうのも大変厄介。全中ボスの中でも白ダイラに並んで凶悪な相手。
ただし、こちらは貫通攻撃やバクダンで即座にダメージを与えられるのが救い。また遠距離攻撃のできる武器も有効だ。
1マス攻撃しかできないアリアかイブの場合なら、確実にこいつだけの為にバクダンを3つほど取っておきたいところである。
知恵のかりものでは
最初のダンジョンのボスとして『ダイロック』という巨大な岩の怪物が登場。名前的に関係があると考えられる。
イワロックと同じく体の一部に弱点部位があり、そこに攻撃を当て続けるかシンクシステムで引き剥がすとコアが現れる。ただし、一定ダメージを受ける度に弱点部位が移動する。
あるミニチャレンジにて、全身を炎に包まれた『炎の巨人』という強化版と戦える。
炎に包まれているため通常の手段では攻撃が通じず、攻撃後の隙が極端に短くなる。
そのため、カリモノを使って火を消す事で、しばらくの間弱体化させられる。
従来のイワロックに似た姿の魔物として、やや人間大サイズの『チビロック』や、怒って熱を発する『オコロック』も存在する。どちらもゴロン族と同様に岩が好物で、近くにロース岩を置くとそちらに引き寄せられる。上に乗ることができ、溶岩に浮かべることができる。同じ特性を持つカリモノに『溶岩に浮く岩』があるが、あちらはコストが4使う上にコストダウンも出来ないため、溶岩を渡るならこちらの方が便利だったりする。
関連タグ
ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド ティアーズオブザキングダム ゼルダの伝説のキャラクター一覧
ビタロック...同作に登場する能力。名前が似ているため間違えられる事がある。
レジロック...岩で構成された(ポケット)モンスターの大先輩。