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概要編集

『ゼルダの伝説』シリーズに登場する雑魚敵の一種で、作品ごとに見た目などが異なる。


モリブリンなど他のレギュラー格モンスターに比べると比較的新参の部類だが、近年の据置機の3Dゼルダには決まって登場し、マリオのクリボーやカービィのワドルディに近い定番モンスターの地位を確立している。


専ら質素な服装をしており、長い耳や角が特徴のファンタジー物でいう所のゴブリンに相当するモンスターと言える。


主な登場作品編集

風のタクト編集

ボコブリン


本作にて初登場。

ガノンドロフ配下の一番下っ端の下級兵士的扱い。

棒や格闘技で攻撃する青、海上のやぐらで監視をしている赤紫、大きなナタと盾を持つ中ボスクラスの緑色の3種が存在する。

爆弾を見ると逃げ惑うなど、お茶目な一面もある。


トワイライトプリンセス編集

小柄ながらグレムリンのような、あまり可愛げの感じない不気味でリアルなデザインが特徴。青と赤の2種類が存在。

出刃包丁や棍棒で武装して襲い掛かってくる。

本作では“敵軍の一般兵”としてのポジションを後述のブルブリンに奪われているため、序盤以外では単なるフィールドやダンジョン内をうろつく人型の獣というような扱いになっている。


スカイウォードソード編集

ボコブリン


団子っ鼻が特徴で、醜悪ではないが全体的に不細工な感じの顔になっている。

色で格付けされているようで、一般的な赤、ダンジョン内など日の無い場所に適応した緑、上位種の青がいる。

靴の様な物を履いておりリンクを見つけると笛を吹いて仲間にしらせる、剣や盾によるガードをするなどそこそこの知能があり人間でいう山賊に近い。

他にもゾンビ化したくされボコブリンや太古に存在していたテクノボコブリンなどの亜種が出てくる。

何故かパンツに執着しているらしい。

終盤のある場面ではなんと100体以上の赤ボコブリンが登場。どれだけ倒しても、無尽蔵に召喚される代わりに通常よりも打たれ弱くなっており、ゼルダ無双よりも先に本家で無双っぽいシチュエーションを体験させてくれる。



ゼルダ無双編集

直近の作品であるスカイウォードソードのデザインで出演。本作の魔物は魔女シアによって様々な時代から召喚されたものであるため、正真正銘スカイウォードソード時代の赤ボコブリンと思われる。



ブレスオブザワイルド編集

ボコブリン


序盤から登場する通常エネミー。

猫背の二足歩行で、額に1本角と大きい耳のあるデザイン。ちなみにこの耳が今作の“音”の概念の効果を端的に表している。


猫背姿勢と低い頭身、および他の魔物との相対サイズのせいで小さく見えるが、実際は人間よりずっと大きい。


生態編集

ハイラルの地のほぼ全域にわたって生息しており、至る所に集落ややぐらを作っている。

地域によってはリザルフォスモリブリン達と集団生活をしている事も。

ねぐらにはたいてい火が焚かれており、たまに火を囲んで踊ったり会話したりもしている。


魚、果物、肉など様々なものを食べる雑食性で、特に肉が好物らしく、ねぐらには焚き火で焼かれた肉が置いてあることもしばしば。

時には獣狩りに勤しむ姿も見られ、そこらのイノシシを馬に乗って追いかけ回している姿も見られる。

昼行性で、夜中になると寝てしまう。


知能はそれほど高くはないが、肉や魚を焼いて食べたり、様々な種類の武器を扱ったり、馬を使役して狩りや騎馬戦を行い、上位種は武器に素材を組み合わせて威力や耐久性を上げるなど、技術力はそれなりに高い。


ゲーム中でも旅人や民間人を積極的に襲い、気絶させると喜ぶなど正に“野蛮”という言葉を体現したかのようにやりたい放題である。

特にハテール地方の双子山以東では道沿いに身を潜めて通行人(プレイヤーも含む)を待ち伏せして襲うなど、文字通りの山賊行為がよく見られる。


小規模ながらも侮れない、ハイラル中を跋扈する脅威…なのだが、厄災リンクにとっては格好の餌食、もとい最大の被害者でもある。


ちなみに苦手なモノは蜂。そして泳ぐ事が出来ない大のカナヅチで、身の丈と同程度の深さどころか腰ほどの水場で簡単に溺死してしまう。


能力編集

プレイヤーであるリンクと同様、片手武器・両手武器・槍・盾・弓を一通り扱うことができる。

武器を持っていない場合素手で殴り掛かってくることもあり、リンクに近づけない場合、弓を持っていなくても石を投げて攻撃してくる。

また、通常エネミーでは唯一動物に騎乗する事ができる。たいていの場合は馬に乗っているが、一部の地域ではクマを乗りこなすボコブリンも確認されている。


大抵はそこらの木や枝を粗雑に加工した武器を使っているが、場所によってはどこからか拾ってきた錆びた剣や盾、木のモップや畑のクワをも武器にして襲ってくる個体も見られる。

木製の武器を持っているとき、近くに火があると武器に着火して襲いかかることがあるが、こうなると武器のダメージに加えて炎上ダメージも受けるため要注意。

ちなみに持っていた武器を奪われると怒る。

意外と可愛いので一見の価値アリ


近接武器を使う個体は、武器を頭上でぐるぐると振り回しながら特攻してくることがある。

範囲とダメージが最小の片手武器ならまだしも、両手剣ならかなりの高火力、槍ならリーチの長さが厄介。

上位種ほど振り回す回数が増加する。


特に馬に乗っているボコブリンは機動力が高く、武器を振り回して接近するのみならず、弓もかなり正確に射るため非常に厄介。

おまけに何故か騎乗状態だとライネルガーディアンに匹敵するほど索敵能力が上昇しており、遠距離でも視界に入ると高確率で発見される。




各作品での活躍編集


  • ブレスオブザワイルド

チュートリアルエリア「始まりの台地」を始め各所に生息。

彼らの扱う武器は通称ボコ武器シリーズと呼ばれており、乱雑に木材を加工したものを使っていた。

耐久力、攻撃力はともにお粗末なものだが上位個体になるとボコ武器シリーズに尖った骨や化石の骨をつる草で巻き付け、威力と耐久性をグレードアップしたトゲボコ武器竜骨ボコ武器を装備。

高温下で燃えてしまう弱点はあれど、竜骨ボコ武器あたりは中盤までそこそこ使える性能になっていた。



ブレスオブザワイルドと同じ世界観のため、デザインも同様のものとなっているが、大きさに複数のバリエーションがあり、特に大きな個体は拠点ボスを務めている。

雑魚敵ポジションのため無双らしく大量に出現し、終盤になると数十体の白銀相手に戦うことになる(無論無双の雑魚敵なのでブレスオブザワイルド時ほど強くはないが)。

基本的には大して攻撃もしてこない賑やかし役に過ぎないが、角笛を合図に一斉攻撃を仕掛けてくることもあり、特に槍集団の突撃は運が悪いとかなり遠くまで押し流されてしまうので、制限時間がある時などは非常に鬱陶しい。

カースボコブリンはスタルボコブリンが胴体を破壊された後の姿として登場する。そのためスタルの群れを雑に倒してると大量のカースに囲まれることになる。


  • ケイデンスオブハイラル

ドット絵にデフォルメされたこともあるが、かなり可愛らしい見た目になっている。

チュートリアルから登場し、2ビートに1回行動する。

移動・攻撃する直前に腕を上げるという動作を行うため、次に動くかそうでないかの見分けがつきやすい。

このゲームの元となったクリプト・オブ・ネクロダンサーにおけるスケルトンのような立ち位置ともいえる。

なおBotWと異なり、最下位種は緑ボコブリン、次に赤ボコブリンで、最上位種は黒ボコブリンとなる。

赤、黒はHPが高く初期装備では一撃でたおせないが、攻撃されたら確定で怯みノックバックする。

ちなみにスケルトンと違って頭が取れたりはしない。


Botwの続編となる本作にも引き続き登場。

本作では角が大きく独特な形状に変わっており、倒すと素材として入手可能。前作までと同様薬の材料になるほか、スクラビルドで武器と融合させると威力が高まるようになった。


カゴを背負った個体が登場し、肉やリンゴなどの食料を背負う者や、弓矢に属性をエンチャントする木の実を持った者などがいる。ちなみにカゴの中のアイテムは倒すと散らばるが、後ろからこっそり近づくとカゴから盗み出すこともできる。

また石を鎧のように身に付けた個体もおり、ダメージを与えるにはハンマーなど打撃系の武器かバクダンで石を砕く必要がある。

本作初登場の魔物であるゴーレムと縄張り争いを繰り広げる姿を見ることもできる。


武器については片手、両手、槍の「ボコ武器」が廃止された代わりに、

耐久力、攻撃力が低い「木の棒」シリーズ、赤っぽく耐久力が高い「丈夫な木の棒」シリーズ、黒ずんで素の攻撃力が高めの「節くれ木の棒」シリーズを装備するように。

「丈夫」は使い勝手のいい道具の材料、「節くれ」は急場をしのぐ武器の材料としてそれなりの使い勝手がある。


上位個体として、本作では新たに「ボスボコブリン」というリーダー格が登場。

でっぷりと太った巨体の持ち主で、5、6匹のボコブリンを従えて各地を練り歩いている。


本作では大きな帆船を建造し、孤島を拠点として海賊行為も行っている。特にある村は海賊化したボコブリン達により壊滅する程の被害が出てしまった。

船は自らの手で作ったのか、それとも他者から略奪したのか不明だが、航海術を持つ程の侮れない知能がある事は確かなようだ。


種類編集

リンクの強化具合や神獣の攻略数、祠の起動数等々のいくつかの基準に基づく攻略進度によって徐々に上位種が増えていく。


  • (赤)ボコブリン

最序盤でチュチュと同時期に最初に遭遇する魔物で、最も格下のボコブリン。

一番弱い種類で、持っている武器もそれほど強くない。

何も知らない初見の最初こそ脅威だが、HPがたったの13しかないので、進めていけばマスターソードの一撃、剣ビーム二発(覚醒時は一発)、リモコンバクダン+の爆風で容易くやっつけられる。

格下であるため、前半でパシリとしてヤグラで監視を行っているのもほぼコレ。


『ティアーズオブザキングダム』では短いクサビ状の角が生えている。


  • 青ボコブリン

暗めの青の体表を持ち、赤ボコブリンの分隊長的存在。

始まりの台地にいるこの個体は初期状態のリンクを一撃でノックアウトするほどの攻撃力を持っており、装備やプレイヤースキルが不十分なこともあって初見殺しの強さを誇る。

青個体以上になると、リモコンバクダンを蹴って回避しようとするようになる。


ゲームが進むと、ヤグラ上のボコブリンもこの個体になる拠点が出現し始める。

体力が赤ボコブリンの5倍以上もあるので、弓でヘッドショットするなどして一撃で倒さないとすぐ角笛を吹かれるため厄介。


『ティアーズオブザキングダム』では二股のフォーク状の角が生えている。


  • 黒ボコブリン

黒地に白い模様が浮かんだ、青よりも更に格上のボコブリン。

終盤では専らこの種類が顕著になる。

序盤の装備では到底太刀打ちできない体力と攻撃力を持つ。

反面、強力な装備を持っていることが多いので、黒ボコブリンを倒したり、夜寝ているところに忍び寄って装備を奪ったりすることができれば大いに冒険の助けになることだろう。


『ティアーズオブザキングダム』では禍々しい三叉の槍のような角が生えている。


  • 白銀ボコブリン

ボコブリンのノーマルモードでの最上位種。

赤などのようにわんさか居るわけではなく、一つの集落に一匹か二匹程度混じる形で登場することが多い。

ガノンの魔力の影響で、白い肌に禍々しい紫の模様が浮かび上がっているのが、他のボコブリンとは比較にならない体力と攻撃力を持つ。

さらに寝ている間に忍び装備一式を着込んでしゃがんで近づいても気付く恐るべき聴覚を持っているため、寝込みを襲うのも難しい。

果ては食事も取らないので、黒以下の個体で有効だったリンゴや肉などで釣ってふいうちを仕掛ける作戦も使えない。

このように非常に強力だが、丸腰にしてしまえばただタフなだけのボコブリンと化すので、何らかの手段で装備を奪うのが得策。一番楽なのは雷の矢あたり。

倒すとランダムで宝石類を落とすことがある。


『ティアーズオブザキングダム』ではカギ状に曲がった白い刃物型の角が生えている。

……が、なぜかその先端に淡く発光する黄色いポンポンがぶら下がっているという、なんとも言えない形状が話題となった。

モリブリンやリザルフォス、ライネルが落とす白銀個体の角はかなり見た目も良いだけに、なぜこんな事になったのかは疑問が尽きない。

…見た目に目を瞑れば高い攻撃力と入手しやすさで使い勝手に優れるため、「遠慮なく消耗してもいいようにダサくデザインされている」と考えられなくもないか。


  • スタルボコブリン

夜になると地面から現れるハイラル全土に出現するボコブリンの亡骸。

ボコ弓や旅人の剣などで簡素に武装した個体も出現する。

武器の威力に関係なく一度でも攻撃を加えればバラバラになるが、頭と体が一つずつでも無事なら何度でも蘇る。

バラバラにしたあとで再度頭を殴るか水に沈め、出現したすべての頭を破壊しないと倒せないので注意。

バラバラにしたスタルボコブリンから片手武器「ボコブリンの骨」を拾って頭を殴ると、手持ち武器の損耗がなくてよい。


『ティアーズオブザキングダム』では赤ボコブリンと同じ角が生えている。


  • 金色ボコブリン

『ブレスオブザワイルド』にのみ、DLCのマスターモードで登場する白銀の上位に位置する個体種。

非常に目立つ金色の体色が目を引く。

行動パターンこそ変わっていないが、格段に強化された体力は白銀モリブリンと同クラス。

元々の攻撃力に加えて最高クラスの武器を持っており、弓手に至ってはマトモに強化してない防具で矢を受ければ一発でハート10個は軽く持っていかれる武器威力を持つ。

馬に乗っている個体の脅威は言わずもがな。

金色個体の中でも一番格下で、単体ならタフなだけのボコなのだが、白銀個体と一緒に居たり馬に乗っていたりするので、厄介さで言えば他の金色個体と変わらない。

白銀個体と違いなぜかエサで釣れるので、金色個体だけ誘導することはそう難しくはない。

落とすアイテムは白銀個体と同等。

ちなみにリザルフォスモリブリンの金色個体と同様、属性ダメージによる硬直やダウンなどからの回復が白銀以下の個体より早い特長を持つ。


  • カースボコブリン

『ブレスオブザワイルド』にのみ、神獣およびハイラル城内部で出現するカースガノンの魔力で操られたボコブリンの頭蓋骨。

神獣にこびりついたゲル状の口から目玉を破壊されるまで他の頭蓋と共に無限に吐き出される。

自我は無く、浮遊しながらただ襲うだけの存在。


派生種編集

ボコブリンよりもさらに大柄な豚人間のようなモンスター。

モリブリンの方が歴史が古いので、本来はボコブリンがモリブリンの派生である。


  • プチブリン

風のタクトに登場する、鼻唄を口ずさむような鳴き声と共に必ず集団で現れる小型モンスター。

フォークのような形をした小さな槍で攻撃してくるが、他の派生種とは違い奪い取れない。

素早く動き回れるだけでなく、壁を登ってしつこく追いかけてくる。

泳げず水に落ちると即死する。リンクを追いかけている内に壁から落ちて自滅する事もある。


  • ブルブリン

トワイライトプリンセスと大地の汽笛に登場するモンスター。

ボコブリンとは違って殺し屋っぽい格好をした緑色の小人のような姿をしている。

キングブルブリンと呼ばれるボス格がおり、ストーリーを通して組織的に行動する。


『ティアーズオブザキングダム』に登場する猿のようなモンスター。

洞窟の天井に張り付いており、そこからけたたましい奇抜な鳴き声を上げながら槍系の武器で突いてきたり岩を投げてくる。中には、洞窟の中に縄張りを作っている群集も。

弓矢でヘッドショットを決めれば、天井から落下して隙ができるため一気に畳み掛けるべし。

ツノはハンマーのようになっており、スクラビルドすればハンマーとして扱える。


ティアーズオブザキングダムに登場する上位種。詳しくはリンク先へ。


関連タグ編集

ゼルダの伝説 ゼルダの伝説シリーズ リザルフォス モリブリン

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