クリボー(マリオシリーズ)
くりぼー
クッパ軍団の下級兵士で、ノコノコやパックンフラワーら共々最古参。海外での名前は『Goomba』。
最初の『スーパーマリオブラザーズ』で初登場。
元はキノコ王国の兵士であったが、クッパ一族が攻めて来た際、多くの者がクッパ軍団に寝返り、王国を裏切ったらしい。
なのでモチーフはキノコであり、任天堂公式LINE等の情報曰く椎茸とのこと(しかしクリタケというキノコもある)。
『スーパーマリオブラザーズ』のスタートすぐの1-1の最初に出て来る敵であり、画面右から現れては何もせず左に向かって歩いて来るだけの雑魚。だが発売当時はファミコンブームが起こり始めた頃であり、初めてテレビゲームに触れた人間も多く、必ずジャンプしないと先に進めないという、ゲーム上でのチュートリアル的存在として、システムを理解してないマリオを何人も葬った。
他にも、地形によってはハンマーブロス等の強敵並みの強さを発揮することもある(もっとも、これはクリボーに限らず他の雑魚にもいえることであるが)。そのため、倒したマリオの数だけならそこいらのボスにも引け劣らないとも考えられる侮れない存在。
頭突き・噛み付き・体当たりなどの物理的で直接的な攻撃をして来る。特殊な個体を除いて基本的に特殊な技能や武器、技等は特に持っていない。
基本的に普通に触れるとダメージを受けることが多いが、上から落下し踏ん付けることで倒せる。
ただし、『ヨッシーアイランド』に出て来ると話は別で、ヨッシーが踏んでも潰れるだけで暫くすれば元へ戻る。
驚くことにそのまま乗っていると潰れたままヨッシーを運ぶ並外れた生命力を発揮する。卵とする分には特に問題はない。
マリオシリーズの多くの作品に登場するが、マリオが主役ではない派生作品では急に出番がなくなったり、滅多に見掛けないレアキャラとなったりする。『スーパーマリオRPG』ではクッパ軍団とは無関係の個体も生息しており、ザコには違いないがノコへいという格下が登場したため最弱ではなくなっている。他にもスポーツやパーティーシリーズでプレイアブル化したが手がないのに何故かものを持つことが可能でこれについては不明である。
上記の通り、マリオの物語開始早々多くの者がクッパ軍団へ寝返ったが、一部層はノコノコと同じくクッパ軍団に所属せずキノコ王国の国民として生活し続けており、スポーツ作品などの観客としてキノピオ達に混ざっていたり、RPG作品ではマリオの仲間になるクリボーや、心優しいクリボーや一般市民として生活しているクリボーもいる。
一方、クッパ軍団側に下ったクリボー達の方であるが、元々大した実力を持たない上に、所詮自分達の保身へ走った「裏切り者」に過ぎないためか、クッパ軍団の多くからは「信用ならない存在」と見なされ軽く扱われることも少なくなく、特にクッパ7人衆の大半からは、見下されたり嫌われている傾向にある(唯一、モートンだけがクリボーに優しく接している)。しかし、中には純粋にクッパを敬愛して入団したクリボー達も存在しており、そちらは訓練をしているようでそれなりに強い様子。
ちなみにペーパーマリオシリーズでは『キング・オブ・ザコ』と呼ばれている。クリスチーヌは失礼な話であると思っているが弱いのは確かなので認めざるを得ないのかと思っている。
『スーパーマリオオデッセイ』ではキャプチャーすることで乗り移れるようになった。何故か氷の上で滑らずに動ける。また、他のクリボーと合体することでタワークリボーにもなれる。
『マリオ&ルイージRPGブラザーシップ!』では中盤以降に登場し集団とは言え中ボスとして登場するためかそこそこ体力がありさらに一度に全て倒さないと永遠に増援で来るため歴代最強かもしれない。
下記のやつら以外にも派生種は多岐に渡る。
敵
『スーパーマリオブラザーズ3』から登場する、羽が生えたクリボー。
踏むと普通のクリボーとなる。
パタパタと異なり飛べないようである。
『スーパーマリオブラザーズ3』から登場する、小さなクリボー。
基本的にダメージを与える術を持たないものの、マリオに纏わり付き動きを封じて来る(ヒップホップで振払える)。ただし、『Newスーパーマリオブラザーズ2』におけるゴールドマリオ状態でコイツを振払ってもコインが貰えないので注意。
『Newスーパーマリオブラザーズ』ではマメマリオで入れる土管のエリアにのみ出現する。纏わり付くことは出来なくなっているが、マメ状態で触れるとミスになってしまう。しかし、スーパーマリオ状態であれば蹴散らすことも可能。通常マリオで触れるとどうなるのかは不明。
- クツクリボー(くつクリボー)
『スーパーマリオブラザーズ3』から登場する、名前通り靴を履いているクリボー。ジャンプして攻撃して来る。
倒すと靴を奪って乗ることが可能。
スーパーマリオメーカーシリーズではハイヒール版も登場している。
『スーパーマリオワールド』に出て来るのはこっち。
普通のクリボーより丸々とした体型で、ノコノコと同じ様に1度踏むとひっくり返り、投げることが出来る。
- チビボー
『スーパーマリオランド』に登場するクリボーにそっくりなキャラ。
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』に登場する潜水服を着たクリボー。
- ミラクリボー
『スーパーマリオRPG』に登場するクリボーの上位種。
2回目のクッパ城で出現して体色は緑色になっている。
毒状態となるどくばりを使うようになったためクリボーよりは強くなっており、マロのなにかんがえてるのを使うと「もしかすると 勝てるかも…」とワンチャン勝てるかもしれないと考えていることが分かる。
しかし、結局はクリボーに変わりはないためクッパ城で登場する他敵と比べるとステータスは劣る上にクッパの存在から混乱したり逃走するなど脅威度は皆無に等しい。
リメイク版モンスターリストでは奇跡(ミラクル)クリボーと名前の由来が判明している。
- クリン
『スーパーマリオサンシャイン』に登場する敵。
放水するとひっくり返る。クリボー同様踏むだけで倒せる。
- 巨大クリボー・でかクリボー・こでかクリボー
通常のものより大きめなクリボー。Newスーパーマリオブラザーズシリーズのものは攻撃すると、でかクリボーはこでかクリボー2体に、こでかクリボーはクリボー2体に分裂する。
巨大クリボーは『スーパーマリオブラザーズ3』のワールド4にのみ出現する。見た目が巨大化しているだけで、強さはクリボーと変わりなく、踏めば普通に倒せる。スーパーマリオメーカーシリーズでは敵を自由に巨大化させられるが、『スーパーマリオブラザーズ3』のスキンとしていても巨大クリボーは再現されない(普通のクリボーが大きくなるだけ)。
- しっぽクリボー
『スーパーマリオ3Dランド』に登場するスーパーこのはの力でしっぽを手に入れたクリボー。ふわふわ落下する。
『スーパーマリオ3Dランド』から登場する何体ものクリボーが縦に重なった状態のキャラクター。ぐらぐらヘイホーやノコブロスなどこの手の敵は攻撃すると列が乱れることが多いが、攻撃しても列が乱れることがない。
- カキボー
『NewスーパーマリオブラザーズU』に登場するクリボーの変種。
柿に似た見た目で、足場の端に来ると引返す。
- ネコクリボー
『スーパーマリオ3Dワールド』に登場するスーパーベルの力を使って変身したクリボー。高く飛び上がり引っかき攻撃をして来る。
- ほねクリボー
『Newスーパーマリオブラザーズ2』に登場する頭蓋骨を被った青いクリボー。骨なのでファイアは効かない……と思いきや普通に効く。中には頭蓋骨を被らないまま出て来る場合もある。『ワンダー』では骨ありではファイアが効かない上に2回踏むと倒せる他骨を被った状態の方をヨッシーで飲み込むと3方向に骨を吐き出す。
『ペーパーマリオオリガミキング』ではペラペラ側の個体とオリガミ兵個体が両方登場し前者はソンブレロヘイホーのパーティー仲間の1人で敵に囲まれていたところを助けて連れて行くことになる。缶を開けるのが得意らしい。戦闘ではクリボーらしく頭突き攻撃をする。またドクロ島カフェの客としても登場している。後者はキノピチュ遺跡とパンチ撃破後のヤケスナ砂漠に出現する。
- トゲクリボー
『マリオストーリー』に登場するトゲの帽子を被ったクリボー。
攻撃力がクリボーの倍ある。
勿論踏めばマリオの方がダメージを受ける。
- ヤミクリボー
『マリオストーリー』に登場する黒いクリボー。
攻撃力が高い。
- ハイパークリボー
『マリオストーリー』に登場する緑のクリボー。
他のクリボーとは違い、チャージが使える。ハイパーパタクリボーやハイパートゲクリボーもいる。
- タヌボー
『マリオ&ルイージRPG』に登場するタヌキっぽいクリボー。本来の登場時期は中盤を予定しているものの序盤より遭遇することになるため高ステータスで殴られ全滅となることも多いみんなのトラウマなキャラ。
続編の『マリオ&ルイージRPG2』にもドッスンボルケーノに登場するが、攻撃アクションは初代とは全くの別物。が、全体的にステータスが高く初見殺し並に強い。炎が弱点。過去のキノコ城(ゲドンコ城)には上級版として攻撃スピードが速くなったタヌボスが生息している。フィールド上ではマリオ達が近くにいないとその場で様々な物に変身し、近付くと変身を解除して自ら接近して来る。
- クリシンボー
『マリオ&ルイージRPG3!!!』に登場するブクブクに太った食いしん坊なクリボー。クッパ並みの巨体で、後ろにペロペロキャンディーを背負っている。
攻撃アクションは体当たりのみであるが攻撃前にゲップをすると体当たりで近付いたところで再度ゲップをして立止まるフェイントを仕掛けて来るためカウンターのタイミングに注意。
バキュームでキャンディーを奪うと泣いて逃げ出してしまう。
その他色々…
ボスキャラクター
『マリオストーリー』から登場するクリボーの王様。
体は大きいが、攻撃力はクリボーと変わらない。
クリレッド・クリブルーという部下がいる。
『スーパーマリオ64DS』からはデザインが変更され、複数体のクリボーがこれを形成するようになった。
『Newスーパーマリオブラザーズ』では、ワールド4のボスとして登場。サイズ以外は普通のクリボーと同じ見た目。ファイア30発かヒップホップ3回で倒せるため大したことはない。
『ペーパーマリオスーパーシール』にも同名のボスが登場しているが、そちらはロイヤルシールの力で暴走したクリボーである。
- クリッキー
『マリオ&ルイージRPG3!!!』に登場するクッパの手下。ヘイファー、パタボンとトリオを組んでおり、青いナイトキャップを被っている。
ゲラコビッツに占領されたクッパ城から逃げ出しクッパに協力するが、裏切ってクッパを金庫へ閉じ込めてしまった。
ゲームのEDではクッパ軍団に復帰する。
ボスとしてはエリート三人組の項目を参照。
仲間
『スーパーマリオRPG』に登場するクッパの元手下。詳しくはリンク先参照。
『マリオストーリー』に登場するマリオの仲間。詳しくはリンク先参照。
『ペーパーマリオRPG』に登場するマリオの仲間。詳しくはリンク先参照。
『ペーパーマリオRPG』に登場するクリスチーヌに師事する考古学教授。詳しくはリンク先参照。
主役
- クリボー隊長
『マリオ&ルイージRPG1DX』で最初に戦うクリボーが同作のサブストーリー、「クッパ軍団RPG」でスポットライトが当てられ主役になった。
隊長とついているのは、ある理由でクッパ軍団がバラバラになった際狙われそうという事で、他のクリボー達が隊長役を嫌がった結果、このクリボーに対しオーラが見えるとおだてて隊長に仕立て上げたため(なお、このオーラはおバカなオーラとのこと)。
クリボーとは言え、主役だけあって結構性能は良く、しかもクッパ軍団魂はクッパ7人衆を上回り、彼らが洗脳された洗脳薬でも自分を見失わなかった。
上のクリッキーとは同族同士、ライバル的な存在でもある。
ヘイホー隊長・テレサ隊長・ノコノコ隊長といった面々(後の隊長カルテット)と共にクッパを助けるための彼らの活躍は『マリオ&ルイージRPG3 DX』ではクッパ軍団間で伝説となっており、「クッパJr.RPG」ストーリー終盤でクッパJr.の危機へ駆け付ける。
ゼルダの伝説 夢を見る島
ヘイホーやパックンフラワーなどと共にマリオシリーズからのゲスト出演。踏み付けで倒すことで確定でハートを落とす。Nintendo Switch版ではフィギュアも登場する。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から登場。当時は1Pモード「アドベンチャー」のマリオステージのザコ敵、あるいはアイテムキャリアに時々入っている敵キャラとしての登場。
殴る蹴るといった真っ向勝負をしかけると少々しぶといが、原作通りに頭から踏み付けると一撃で倒せる。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』でも続投。1Pモード「亜空の使者」のザコ敵としての出演。
通常サイズクリボーの他に、でかくてタフなでかクリボーも加わった。まあでかいとはいってもクリボーには変わりなく、踏めば大ダメージを与えられる訳であるが。
同シリーズのクリボーは顔芸に定評がある。亜空の使者でクリボーへ連続ヒットする技を当てまくっていびったり、あるいはその時の表情をポーズ中のズームで見て爆笑していた人もいるであろう。
『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』の「フィールドスマッシュ」でやっぱりザコ敵として、でかクリボーも含めて続投を果たす。
でかクリボーに関しては従来からの突進以外にも、踏み付け攻撃も行って来る。踏まなければ中々タフな部類の敵キャラであり、何より投げ技が無効なのでイメージとは裏腹に中々手強い敵の1つになっている。お前のようなクリボーがいるか。
そして、顔芸にさらに磨きが掛かっている。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリットとして登場。ランクも能力も低いが、サポーターの穴が3つあり足攻撃強化も持っているため、ファイターによっては使い道がある。
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
ノコノコと双璧をなすクッパ軍団の主戦力であるらしく、出撃前の演説の際に名前を呼ばれた。だが、捕虜になっている者もおり、クッパ軍団に寝返った方が兵士、寝返らなかった方が捕虜になったと推測される。
なお、キノコ王国を侵略する以前から在籍しており、キノコ王国以外の国出身だと思われる。
- 公式では「手がないキャラ」として扱われているのであるが、実は手はあるらしい。Xにてとあるユーザーが約30年前のクリボー人形の後ろ姿が投稿され、一部で話題になっていた。ちなみに、アニメ『ピーチ姫救出大作戦!』のクリボーがレバーを動かすシーンにて手らしきモノが描かれている。
- 一応、『スーパーマリオスタジアム』ではバットやミットを構えている姿が見られる。しかし手らしき描写は全くない。『スーパーマリオパーティ』でも同様であるがこちらではミニゲームによっては口をでものを持っている場合がある。
- クリボーによっては細工にも評価があり、何とテーブルも作れるらしい(ミニチュアではあるが)。しかし、どうやって作ったのかはこちらも描写はないので、詳細は一切不明。
- 実は『スーパーマリオブラザーズ』の中で最も最後に制作された敵キャラである。開発終盤になってノコノコよりも弱い敵が欲しくなり、空き容量がほとんど残っていない中『片足を出し、少し斜めを向かせた一枚絵』を交互に左右反転させることで歩行を表現した。