曖昧さ回避
- 『スーパーマリオRPG』のキャラクター。本項で解説。
- 『引ク押ス』シリーズのキャラクター。→マロ(引ク押ス)
- 『SHOWBYROCK!!』のキャラクター。フカシギミックのメンバー。
- アニメ『魔神創造伝ワタル』のキャラクター→マロ(魔神創造伝ワタル)
概要
どこをどう見ても カエルには見えない
泣くと 雨をよぶ 男の子
※加入時のテキストより引用
ぼくは、ケロケロ湖から来た カエルの
「マロ」といいます。カエルだけど
ジャンプが まったく 苦手なんです。
英名はMALLOW。
ケロケロ湖でカエル仙人と暮らしている男の子。
泣き虫な性格で泣くと雨が降るという不思議な特性を持っている。
自分の事をカエルと思い込んでいるがジャンプは苦手であり、本人も自覚している。
基本的には丁寧語で話すが、カエル仙人やおたまじゃくし達の身内や敵キャラクターに対してはタメ語で話す(稀にマリオ達にもタメ語になる時もある)。
公式で子供と紹介されており、パーティーでは最年少だと思われる。
活躍
クロコにカエルコインを盗まれて泣いていたところをマリオと出会い、一緒に取り返すために仲間になる。
キノケロ水路ではベロ〜ムと対峙するが戦闘中にベロ~ムに食べられて一時的に行動不能にされる事がある。
ベロ〜ム(2戦目)曰く、「フカフカしておいしい」らしい(他のキャラはマリオ→「ザラザラしてちょっとすっぱい」、ジーノ→「しぶめだけどうまい」、クッパ→「かたくてまずい」、ピーチ→「甘くて桃の味」との事)。
その後、カエル仙人からマロはカエルではない事や赤ん坊の頃に川から流れ着いたところをカエル仙人に拾われて育てられた事を聞かされ、本当の両親を探す様に論されてマリオの冒険に引き続き同行する事になった(カエル仙人は「パパとママにフカフカしてもらうように」と言っているが、フカフカしてもらう意味については作中では語られず、そのような場面も一切ない)。
星のふる丘では「泣き虫をなおしたい」という自分の願い事や両親の願い事(再会後は「ストーラーダをなおせますように」となっているため、おそらくマロパパ)の星も落ちており、それぞれ初めて調べると彼の反応が見られる。
戦闘能力
加入タイミングはキノコ城でキノコ大臣の話を聞いた後に城を出て、話しかけて「はい」と答えた後。
初期レベルは2でHPは20あり、作中で最初に加わる仲間キャラクターである。
手が伸びる事を活かしたパンチの他、杖やシンバルを使って攻撃したりスペシャル技は天候を操る魔法を使う。
ステータスは他の仲間キャラと比べて劣るところも多く物理面・HPは虚弱体質だが、魔法面に優れており多彩な魔法攻撃を覚えるRPGでいう魔法使いのポジション。
特に雷と氷の魔法による攻撃が強く、全体攻撃も多めで最終的には無属性の全体魔法攻撃も覚えるため大器晩成型と言える。
魔法使いらしくスペシャル技が中心な戦い方となるが、仲間になった当初は火力も防御も弱いのでアイテム役に徹してマリオを火力役にした方がいいだろう。
敵の弱点を熟知して突いていけば彼のアイデンティティはいかんなく発揮されるが、言い換えるとこれを意識しないと火力不足に思えてしまうかもしれない(マリオやジーノは火力が高いので尚更)。
特にカジオーの戦車形態は低い魔法防御で本人も自覚している通り雷が弱点で「かみなりドッカン」が彼にとって実質ボーナスキャラと化し、氷属性が弱点の棺桶形態であるのでその時は「ユキやこんこん」で対処しよう。
また、このゲームのプレイヤーの大半が強敵として名前を挙げるヤリドヴィッヒ相手も高い魔法能力を使いダメージを抑えながら弱点を突く戦い方も可能。
ただし、火属性の技はマリオの専売特許となっているからかひとつも覚えない。
また、スペシャル技を使うと上半身と下半身が離れる。
正面から見られるのはリメイク版で2度目のベロ〜ムに作られたにせマロの時ぐらいだが、大丈夫なのか少し心配にもなる。
リメイク版ではモンスターの弱点属性が可視化された事に加え、アクションコマンド成功によるチェイン効果により得意の魔法攻撃を高めたり低めの物理攻撃が補強できるようになった、「ユキやこんこん」のアクションコマンドが十字キーからスティックに変わった事により成功させやすくなるなど、相対的にリメイク版の仕様がプラスに働いておりSFC版より強化されている。
また、リメイク版では強敵モンスター登場により通常モンスター戦でも全滅のリスクが上がったため全体攻撃や弱点を突く事の重要性が増しておりマロの元々保持していた強さを実感する機会が増えている。
武器
- シンバル
- 杖
- パンチグローブ
スペシャル技
- でんげきビリリ
消費FP:2
最初から習得
敵全体を雷で攻撃する。
タイミング良くボタンを押すと多くのダメージを与える事ができる。
消費FPが2と全体攻撃の割りには燃費が非常に良く、序盤のザコ敵とケンゾール戦や雷属性が弱点の敵が多いちんぼつ船では大いに活躍出来る技である(ちんぼつ船ではクラゲのモンスターのクララには無効な上、反撃魔法(カチカッチン)をされるため注意が必要となる)。
- かいふくシャワー
消費FP:2
レベル3より習得
味方一体に雨を降らし、回復させる。
タイミング良くボタンを押すと回復量が上がる。
ピーチが加入した中盤以降は彼女の回復魔法の方が優秀(回復量も多く、全体や状態異常も回復出来る)であるため、出番が激減しやすい。
消費FP:1
レベル6より(リメイクでは最初から)習得
敵一体のHPを見る。
タイミング良くボタンを押すとネタ要因である敵の考えてる内容も見る事ができるのでこれを使いたいがためにマロをパーティにいれていた人も多いだろう。
もちろん実用的な場面もあり、よりによってラスボスであるカジオーは戦術や弱点を暴露してしまうのでこれも初心者救済かもしれない。
裏を返せば『スーパーマリオRPG』というゲームの難易度をヌルゲーレベルまで下げている元凶の一つともいえるかもしれない。
リメイク版ではモンスターリストの追加に伴い、初期技に変更された。
さらに弱点属性と有効な状態異常の情報も見られるようになったため実用性も大きく向上してマロ自身の「敵の弱点を突く」戦い方のサポートにもなる。
- かみなりドッカン
消費FP:8
レベル10より習得
敵一体に雷攻撃。
タイミング良くボタンを押すと多くのダメージを与える事ができる。
みんなのトラウマとも言えるボス、ヤリドヴィッヒ、オノフォース、ラスダーンは実は雷が弱点という共通点があるため活躍の出来る場ともいえる。
なお、後の『マリオストーリー』のも同じ名前のアイテムが登場するが、こちらは全体攻撃になっている(単体攻撃は「かみなりゴロゴロ」)。
- ユキやこんこん
消費FP:12
レベル14より習得
敵全体に雪だるまを落とす、氷属性の魔法攻撃。
十字ボタンを回しながら連打で多くのダメージを与える。
カントリーロード、ビーンズバレー、バーレル火山では氷属性が弱点が敵が多いので活躍の出来る場となる。
かみなりドッカンと同様に『マリオストーリー』にも同名のアイテムが登場していたが、その次回作である『ペーパーマリオRPG』では「こおりのいぶき」に変更されたため廃止された(そちらでは、全体攻撃+こおり状態)。
- キラキラおとし
消費FP:14
レベル18より習得
敵全体に星を落とす、無属性の魔法攻撃。
アクションコマンド成功でスーパージャンプと同じように連続で攻撃できる(最大17回)。
上記の二つと同様、『マリオストーリー』にも同名アイテムが登場。
スーパーマリオくんでは
作中での活躍
コロコロコミック版・学年誌(三・四年生)版の『スーパーマリオRPG』編にて登場し、コミックスでは第50~51巻に収録。
原作よりもキリッとした顔立ちをしており、泣き虫だが元気で明るい少年という印象でケンゾールからカジオーの存在を聞くと倒すべくマリオの仲間になるなど正義感も強い。
ボケ(どちらかと言えばドジ)役であるがたまにツッコむ事もあり、ジーノを腹話術人形にしたのもマロが最初。
コロコロコミック版ではクロコに全財産(たったの1コイン)を盗られて泣いていたところマリオと出会う。
直後にケンゾールが来襲して「ほのおのかべ」で焼かれてしまうがマリオに助けられた事で仲間になる。
魔法の威力は高くケンゾールやヤリドヴィッヒを倒しているが、ドジや不運のせいでマリオに当ててしまう事もしばしば。
また、「かいふくシャワー」で雲を呼び出そうとしたが雷を落とす雲や雪を降らす雲を間違って呼んでしまった事がある。
また、一部の武器が下記のように役に立たないものになっている。
- ゲコゲコの杖:ゲロを吐く杖、ゲロゲロの杖になってしまい役には立たなかった。
- のびパンチグローブ:のび太とかけたダジャレ攻撃をしていた。
ゲームでは序盤から加わっていたためか出番も多く、コロコロコミック版・学年誌版どれも外されずに最終回までマリオに同行していた模様(同じオリジナル仲間キャラであるジーノは途中から置いていかれたり、マリオ達と合流出来ずに出番が終了したりとやや不遇な扱いとなっている)。
ゲームではパンツのみに対して、漫画版では少し上半身が高く、赤いシャツを着ているなどデザインが若干異なる。
他の作品では
ジーノと同じくスクウェア(現:スクウェア・エニックス)が版権を持っているためか『マリオ&ルイージRPG』(『1DX』では登場せず)で辛うじてゲスト出演していたジーノ(ただし設定上、本人ではない)とは違い、他のマリオシリーズに登場する事はなかった。
一応、フォローしておくと先述の通り『マリオストーリー』などの一部のペーパーマリオシリーズでは彼のスペシャル技の名前がアイテムとして登場していた。
姿を見せぬまま長い年月が経っていたが、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にてジーノと共にスピリッツで登場。
ランクはHOPE級(★2)のサポーターで、性能は「代償攻撃強化」という蓄積ダメージが30%で始まるが、攻撃力アップ【中】。クラッコ(雲)+ネタバレ注意の組み合わせで召喚可能。
「灯火の星」などでの戦闘となる場合の母体となるファイターは、魔法を得意とする共通点があるためかルフレ(男)となっている。
魔法攻撃アップのルフレ3体との対戦で、ステージは原作の故郷にちなんでいるのか、マジカント(通常のステージ)である。また、出現アイテムもサンダー(彼のスペシャル技の『かみなりドッカン』かと思われる)のみと固定されている。
HOPE級のスピリッツなので、ACE級以上のスピリッツをカスタマイズすれば苦戦する事はないだろう。
ただし、相手にサンダーやステージのアシストであるフライングマンを取られた時には注意が必要。
関連イラスト
同作品中のオリジナル仲間キャラクター同士で、ジーノと一緒に描かれることも多い。
関連タグ
登場作品
技関連
登場メディアコミックス
同作品中の他のオリジナル仲間キャラクター
他、同作品中の接点のあるキャラクター
ネタバレ
※以下はマロの正体及び終盤のネタバレを含みます!
正体
終盤にてマシュマロの国の王子である事が判明し、マルガリータとの一件後にようやく本当の両親であるマロパパとマロママと再会する事が出来た(この時、両親と再会したマロが嬉し泣きをすると察したマリオは雨が降る前に傘をさしていた)。
王族であるためか、同じ身内のマロパパとマロママには丁寧語で話している。
ちなみにマロの防具はパンツだが、店で買える最強の防具の名称がプリンスパンツと言う名前であり攻略本やサイトによってはほとんどネタバレを食らっているようなもんなので注意。
エンディングでは故郷に帰って正式に王子の座につく事となった。
スタッフロールでは大ジャンプを披露しており、苦手だったジャンプも克服した様である。
関連キャラ
- マロパパ
マシュマロの国の王様でマロの父親。
有名人でもあるマリオ、クッパ、ピーチからサインを貰おうとしたりスターロードの名前を間違えるなど朗らかな性格をしている。
- マロママ
マシュマロの国の王女でマロの母親。
マリオ達からサインを貰おうとするマロパパに注意するなど真面目な性格をしている。
- ガロ
マシュマロの国の彫刻家で彼が制作したマロの銅像を本人が見た事でマシュマロの国の王子と知るきっかけとなった。
国を乗っ取ろうとするマルガリータの目論見を阻止するためマリオがマシュマロ城へ潜入するためのサポートをしてくれる。
スーパーマリオくんでは
小学三年生版のみマシュマロの国が舞台となる話が存在するが、クッパ城行きのジュゲムバスへの通行止めをするマルガリータやドドと対決するものとなっている。
そのため、マロパパ達は登場せず王子という設定に関しても一切触れていない。
- コロコロコミック版:カエル仙人の弟子という設定でカエル仙人はマロがマリオ達の冒険に加わる事を修行になるとして許していたが、立ち去る際に置き土産として殴られて泣かされた。
- 三・四年生版:マリオのファンとして冒険に加入する(仲間に入れないと泣くという強引的であるが)。
余談
本山一城版スーパーマリオランド1巻には「メカクリボー」というロボットが登場する。戦闘は不得手だが様々な能力を駆使してマリオをサポートする。
敬語で話したり腕(アーム)を伸ばしたりスコープで相手の弱点を見抜いたりとマロとよく似た能力を持つ。
ちなみに正体は着ぐるみよろしくロボットの中に入り込んだこの人(素性が王族という点でもマロとそっくり。しかも中に入る際は上半身と下半身が離れる)。
関連タグ(ネタバレあり)
同作品中の接点のあるキャラクター
主人公(DQ11):赤ん坊の頃に川から流れ着いたところを拾われ育てられたスクエニ製のキャラ。また、正体が王族なのも共通している。