ジーノ(マリオシリーズ)
じーの
スターロードの かけらを追って
マリオワールドにやってきた
流星のような ショットもあざやか
※加入時のテキストより引用
ボクは、天空の使者!
そして星を追う者!!
その星のカケラは、みんなにとって
大事な物だ。返してもらうよ。
英名はGENO。
夜空の世界からやってきた、自称「天空の使者」。
その正体は星の姿をした魂のような存在で、破壊され飛び散ってしまったスターロードの欠片を探し修理するために、ローズタウンの宿屋の息子のキノピオ・トイドーが持っていた人形『ジーノ』に乗り移って仮の体として憑依。以後、そのままジーノを名乗るようになる(彼曰く、母国語であるスター語で本名は存在するが、マリオワールドの言葉では発音が難しいらしい)。英語版ではスター語は「♡♪!?」と表現されている。
ガンショットやビーム等、小さな子供が考えるヒーローを具現化したようなキャラクター。冷静沈着で、ヒーローらしく少しキザな喋り方が特徴。
本作のストーリーにおいて重要な役割を持つキャラクターである。
リメイク版ではユミンパ戦で全てのコマンドが封印された際、マリオとマロに3人わざを提案し、以降から3人わざが使えるようになった。
エンディングではトイドーがジーノ人形で遊んでいる場面が映るため、使っていた体の人形はちゃんと返却されたようだ。
エンディング内の仲間が集合する場面では、マロが人形を手に持っている。
加入タイミングは、ハナチャンの森のユミンパ戦より。
初期レベルは6で、HPは45である。
マロに次ぐ2番目に仲間になるキャラクターである。
人形らしく、ロケットパンチや腕に組み込まれた銃を武器にして戦う。
キャラ性能としては、物理でも魔法でも殴れて素早い速攻型。パーティーの中では素早さが30と最も早い(次点のピーチ姫は24)。
なお、一見すると攻撃と魔攻がマリオのようなバランス型と思われるが、実は攻撃一点振りパターンでは同じく攻撃一点振りしたクッパに並ぶ同列1位(Lv30時188)である。
反面速攻型の例に漏れず、耐久は紙なので、いかに先手を取って敵を仕留めるか、あるいは後述の補助技を駆使して、いかに彼にダメージを与えさせないかが戦術のカギとなる。
欠点は、ステータスは高いのに武具の性能が低いこと。特に防具の性能の低さは致命的であり、不安ならアクセサリーで防御を固めたいところ。
バカ正直に最強防具・スターマントを装備させるくらいなら、攻撃力にボーナスの付くばっちいパンツを装備させたほうが実用的かもしれない。
スペシャル技
基本的に無属性の攻撃技と補助技を覚える。
マリオ(炎)やマロ(雷&氷)のスペシャル技のような属性攻撃は覚えない。多くの技がボタンを押し続けてエネルギーをチャージするコマンドになっている。ただしずっと押し続けているとチャージがリセットされてしまうため、星が揃ったところでボタンを離さなければならない。
リメイク版ではチャージ系コマンドの星が5つになり、チャージ段階も星の色で分かりやすくなった。
リメイク版の変化
リメイクで戦闘システムにチェインとそれに連動する各仲間ボーナスの効果追加が追加され、ジーノの場合は「攻撃と素早さアップ」という使い勝手がいい効果である。
自身の仲間ボーナスをより活かすのと下記の攻撃技属性もあるので攻撃のスペシャル技はマリオやマロ辺りに任せて、ジーノはいっそのことレベルアップボーナスを攻撃一点上げにするのもありであろう。
強さや扱い方はリメイク前と変わっていないが、強敵モンスターの登場により通常モンスター戦でも死にやすさが上がっており元々の耐久の低さを実感しやすい。
また他のキャラクターにも言えるがNintendo Switchの機種変更により、通常攻撃のアクションコマンドの成功タイミングがスーパーファミコンから若干変わっているが元々スーパーファミコンでも慣れが必要だったジーノのアクションコマンドの成功タイミングがよりシビアになっておりチェインが途切れがちになっている。
ゲームクリア後にブッキーと再戦して勝利することで新最強武器「ステラ023」が手に入る。
- ジーノビーム
消費FP:3
最初から習得
腕に組み込まれたビームガンで敵一体を攻撃をする。
ボタンを押し続け、星が3つになったところでタイミングよく離すと多くのダメージを与えることができる(タイミングを間違えると効果が下がる)。
また、対象が浮かんでいる場合はジャンプをして放つ。
- ジーノウェーヴ
消費FP:4
レベル8より習得
味方一人の攻撃力を上げる。
ボタンをタイミング良く押すことで防御力もアップ。
一粒で二度おいしいこの効果はボス戦で重宝され、彼の代名詞といっても過言ではない。
攻撃力、防御力アップはツヨクナールやカタクナールで代用できるが、一度に両方の効果をかけられるのはこの技の他に『ヨッシーエキス(緑)』だけ。ただし『ヨッシーエキス(緑)』はデブヨッシーにクッキー10個食べさせてランダムでやっと手に入るもので、そんなことするくらいなら20個食べさせて完全無敵の『レッドヨッシーエキス』をもらった方がいいに決まってるので、やはり実用的なのはこの技だろう。
- ジーノカッター
消費FP:8
レベル11より習得
もうひとつのジーノの代名詞。
アクションコマンド成功で敵一体に9999ダメージを与え、一撃で倒す(失敗すると普通のダメージを与える)。
実質必ず当たる「ザキ」である。
ただし、当然即死耐性を持つボスやリメイクで追加されたザコの強敵に対しては無効(とあるボスキャラ以外)。
リメイク版ではクリア後に追加される「プレイきろく」に最大ダメージが記録されるのだが、この技を使うと9999になるのでほぼ機能していなかったりする(頑張れば5桁ダメージを記録する手段はある)。
- ジーノブラスト
消費FP:12
レベル14より習得
ビームの雨を降らせて敵全体を攻撃する。ジーノビームと同じようにタイミング良くボタンを離すと、多くのダメージを与えることができる。
- ジーノフラッシュ
消費FP:16
レベル17より習得
大砲に変形し、太陽のように爆発する砲弾で敵全体を攻撃。
『ジーノビーム』、『ジーノブラスト』と同様にタイミング良くボタンを離すと、多くのダメージを与えることができる。
技エフェクトでやや判りづらいが、他のジーノのスペシャル技と同様に無属性である。
強力なことには変わらないが、基本的にブラストで十分な局面も少なくないので、コスパの悪いこの魔法は使用を敬遠される傾向が強い。
せめて熱を操るような見た目から炎属性が付与されてさえいれば、攻撃対象が不確定なマリオの『ウルトラファイア』とちがって、確実に全体攻撃できる安定した炎属性の攻撃手段として3つめの代名詞になれたのだが……。
『スーパーマリオくん』では、マリオがこの大砲に変身させられたジーノが放つことでカジオーにトドメを刺した。まさにコンビネーションの勝利である。
ちなみに、開発段階では太陽の顔はカービィそのものであった。
上記の通り冒険の仲間として登場。
リトルキノコのゲームセンターにある「ヒゲ★パチ」での説明キャラとして登場。
『スーパーマリオRPG』と同様にキザな喋り方をするが、ミニゲームのキャラクターとしての登場の為、同一人物ではない(つまり、魂を宿した人形ではない)。
なお、スタッフロールにはジーノの版権がスクウェア側にあることが記載されている。
その都合からかリメイク版である『マリオ&ルイージRPG1 DX』には登場しなかった。
スピリッツとして登場。
詳細は項目「その他」へ。
コロコロコミック版、小学三年生版、小学四年生版にて掲載されていた「スーパーマリオRPG」編に登場。単行本では諸事情により連載終了後15年以上経ってようやく50・51巻に収録された。50巻達成記念ということで当時のものがほぼそのまま再掲されており、もくじページではジーノがマリオに「10年ぶりに合うのに相変わらずだね」と微笑ましそうな顔で挨拶している。
原作と同じくキザだがツッコミ役としての役割。
- ザコ呼ばわりした相手からあっさりとカカシにされて無力化される(マリオには「えらそうなこと言って」と苦笑された)
- 甘いものは苦手という理由でストロベリー&ラズベリー戦では加勢しなかった(ヨッシーのクッキーによって呼び出されたヨッシーに渡された、「ヨッシーなりきりセット」を装備したマリオとマロとクッパが食べて倒した)
- 戦闘中にもかかわらずスターピース探しを優先する(そのくせ戦闘中にもかかわらず四葉のクローバーを見つけたピーチ姫には突っ込んでいた)
- ピーチ姫に身代わりにされてキノコ城に置き去りにされた
- カジオーとのラストバトルに駆け付けるも毒入りジュースを知らずに飲んで戦闘不能になる
など、苦労人的な役割が多く、活躍は少なかった。
特に四年生版ではマロとは違い、マリオ(とクッパ)と合流することは出来ず、ユミンパにコテンパにされたオチで出番(及び物語)は終了となった(一応、3話以降の最後の1コマに登場していたが)。
因みにピーチ姫の場合は、ブッキータワーに閉じ込められたままだった。
しかしクラウンブロス戦では仲間たちが眠らされる最中、ただ一人気合で耐え、ジーノブラストで勝利する(その際に活躍がやって来たと読者に向けてアピールしている)。
ちなみにジーノブラストは中盤で覚える技なので、実際のゲームではこの時点では相当レベルを上げておかないと使えない。
三年生版のラストバトルでは、カジオーの変身能力に対抗してパワーをマリオに送ることで大砲に変身させ、マリオフラッシュによって勝利に導いた。
人形だからなのか、コロコロコミック版ではよくマリオに腹話術の人形にされていた(出会って早々に行ったのはマロだが)。
実質1作品しか登場していないものの、ミステリアスなキャラクター性やバトル面での高い性能などからファンの間では今でも根強い人気を持っており、『大乱闘スマッシュブラザーズX』で参戦を願う声も多く見られた。
しかし版権が先述の通りスクウェア(現:スクウェア・エニックス)にあるため、今後マリオシリーズの作品に登場できる可能性は低い。
何とかならないでしょうか…スクエニさん。
…と思いきや、一応脇役として『マリオ&ルイージRPG』にゲスト出演しており、マロやカジオーら武器世界の住人共々今後もマリオシリーズの作品に出演する可能性は0ではないかもしれない……と思いたいところであったが、残念なことにリメイク版の『マリオ&ルイージRPG1 DX』では存在が抹消されてしまった。
しかし、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』ではDLCとしてスクウェア・エニックスからクラウドの参戦が発表され、同じスクウェア枠としてジーノが参戦する可能性にファンの期待が集まった。
なおファイターとしての参戦は叶わなかったが、Miiコスチュームとして解禁された。今後に期待である。
最新作である『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』には…
スピリッツとしてマロ共々登場。また2020年12月23日にはMiiファイターコスチュームも実装された。
ジーノのスピリットは前々作のラスボスなどと同格のLEGEND(★4)のアタッカースピリットという扱いである。属性は攻撃タイプで、個性はなし。
当然入手は簡単ではなく、ジーノのスピリットはシークに憑依し、マリオ、クッパ、ピーチ、マロ役の白いカービィと共にプレイヤーに襲い掛かってくる。メインファイターであるシークを倒せば勝利なのだが、そのシークは他のファイターを2人倒さないと出現しないうえ、制限時間もあるため、時間との勝負になる(初期配置はマリオ・クッパ・カービィの1対3)。
因みに、シークはスーパースコープを装備した状態で出現する。
なぜシークなのかというと恐らく「一人称はボクでキザな口調の、ミステリアスなキャラクター」「願いを叶える秘宝の一部を所持している」「その秘宝を狙う邪悪な存在と対立している」「名前も姿も実は本当のものではない」という共通点があるためと思われる。
トイドーが持っているジーノ以外の人形はマリオの世界に実際にいる者たちでるがジーノにあたる人物は登場していない、ジーノのみ木彫りの人形であることから考察するに、ジーノはおそらくトイドーの母親が息子のために作った手作りの人形と思われる。故に他の人形よりも愛着があったのだろう。
ジーノと似たような例として本山一城版スーパーマリオランド1巻には「メカクリボー」が登場する。
ロボットなのだが外見はとてもクリボーには見えない(そもそもこの漫画のクリボーはデザインからして原作とは異なる)。
空から襲来してサラサ・ランドを支配したタタンガに立ち向かうマリオをサポートする存在。正体はロボットの中に着ぐるみよろしく入り込んだこの人。
人形とロボットという違いこそあれどあるものを模した物体に入り込んで操作しているという点ではよく似ている。
また敬語で話したり、腕(アーム)を伸ばしたり、スコープで相手の弱点を見抜いたりとマロとも共通点がある。
『スーパーマリオくん』第5巻に収録されているスターロードの特別面ではジーノとよく似たポジションの星人スタ吉が登場した。
また、スーパーマリオRPGのオリジナル仲間キャラ同士ということでマロと一緒に描かれることもある。
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