君の戦いぶり、
じっくり 見させてもらったよ。
ちょうせんなら、いつでも受けよう。
概要
『スーパーマリオRPG』に登場するキャラクターでモンスタウンに自分の道場を構える格闘家。
カジオー軍団との戦いから脱落した元クッパ軍団所属の格闘家ノコヤンを弟子にしているが、それなりに多忙なのかノコヤンに留守を任せて出かけている場合もあるようで実際にマリオが初めてモンスタウンを訪れた時点では外出中で道場に出向いても直ぐに会う事はできない。
盆栽の上に立っていても違和感が薄い程に小柄で、本作に登場するキャラクターの中ではマメクリボーに次ぐくらいのサイズ。
見た目は逆立った緑髪と赤いマントを身に付け、格闘家らしく鋭い目つきをしている。
しかし、彼の格闘家としての技量は並大抵のものではなく単独での戦闘力は本作の全キャラクターの中でもトップクラスの実力者(表における隠しボスポジションと言っても差し支えない)。
弟子のノコヤンでさえ普通のノコへいやそこらのザコ敵とは比較にならない程に強いのだが、そんなノコヤンが全力で戦っても「手加減したジャッキー」には及ばない。
格闘家としてのプライドからかジャッキー自身が本気を出して戦うのは自分が認めた本当の実力者のみだが、本気になったジャッキーが相手であれば相当な実力者でも手痛い怪我を負いかねない。
なお、多勢に無勢でも一切文句は言わず堂々と正面から立ち向かう気骨の持ち主でもある。
モンスタウンでノコヤンとの腕試しに勝利すると現れ、以降は道場に居る彼に話しかけると戦えるようになる。
勝利するたびに強くなり、3戦目の「本当のつよさ」となった彼に勝利すると装備アイテムの「ジャッキーベルト」(と道場の看板)を貰う事ができる。
これは攻撃と防御と素早さの上昇値が高めで敵の一撃必殺技も無効化してくれる強力なアクセサリーで特に物理方面のステータスが高いクッパと相性が抜群である。
なお、彼との3戦目を制するとジャッキーはマリオを「師匠」と呼ぶようになり、自ら道場の看板に書かれていた「J」を「M」に書き換え「マリオ流道場」にした上で新たな修行としてノコヤンと共に毎日「1000本ジャンプ」に励むようになる(以降、道場を訪ねると二人はいついかなる時でもピョンピョン跳ねている)。
戦闘力・技
ジャッキーの攻撃には全て技名が付いており、彼の行動の際には必ずテロップが流れる。
基本的に彼の攻撃は全てアクションコマンドによるボタンガードが可能だが戦闘を重ねるごとに攻撃力や技の威力が大幅に上昇していくため、ほぼ全ての攻撃をガードできなければ大ダメージは避けられない。
特に「本当のつよさ」までなるとガードに失敗すると4~500もの特大ダメージを受けて一撃KOされる場合もある(本作のマリオ達はシステム上のHP上限が255である)。
「こんじょうアップ」による防御力強化、「本当のつよさ」に至っては「きはくアップ」による攻撃力強化まで持ち合わせており攻撃はどんどん苛烈になっていく。
また、ジャッキーには火、雷、氷といった属性攻撃が効かない上に状態異常も全く効果が無いので基本的に正面からぶつかり合うしかない。
その点から考えるとマロにとっては相性は最悪に近い相手だが「なにかんがえてるの」を使ってみたいなら多少の苦戦は覚悟しておいた方が良いかもしれない(3戦とも違う事を考えている)。
後述する彼の技や「なにかんがえてるの」によって読み取れる本音は往年の格闘ゲームやバトル漫画のパロディと思われるものが多い。
- ジャッキーラッシュ
ジャッキー流の通常攻撃で名前の通りラッシュをかけるような動きの後に投げで締める。
システム上、最後に地面に叩きつけられる瞬間にダメージが集約されているためボタンガードのタイミングに注意。
実質的にジャッキー戦では最もよく見る事になるであろう技なので、とりあえずこの技は確実にガードできるようにしたい。
- さんかくげり
相手の目の前まで急接近して鋭い角度のドロップキックを繰り出し、まともに直撃した場合はキャラクターが軽く後ろに吹っ飛ぶ事もある。
ジャッキーラッシュの1.5倍の威力があり、第1形態の「ようす見」の時では最も警戒すべき技。
しかし、これはあくまで序の口なのでこの技で手こずるようでは2戦目以降は厳しい。
- てつざんこう
一瞬で相手の背後に回り込んで一撃を加えるが「鉄山靠」というより後ろ蹴りのように見えなくもない。
こちらも「さんかくげり」と同様に直撃した相手を前に跳ね飛ばすくらいの威力を持つ。
2戦目の「ちょっと本気」より解放される技で当然のように威力は「さんかくげり」を上回る。
- しゅうしけん
漢字で書くと恐らく「終止拳」で強烈な一撃によって即座に相手を仕留める文字通りの必殺拳。
「ちょっと本気」から解禁される技でボタンガードに失敗すると問答無用で力尽きてしまうジャッキーの必殺技。
タイミングが完璧であればノーダメージで済むが、逆に言えば最低限これだけは何が何でもガードしなくてはならない。
なお、タイミングがズレた場合でも戦闘不能には至らないがその場合はHPが1になるので回復が必須となる。
本作にはセーフティーリングなど一撃必殺を防ぐアクセサリーが結構多く存在するので、それを戦闘メンバーに装備させておけば怖くなくなる。
- しょうげきだん
恐るべき威力を誇る青色の衝撃波を放つ技で前述の「しゅうしけん」を除けばジャッキー最大最強の大技。
3戦目の「本当のつよさ」で解禁されるまさかの遠距離攻撃でその強さはジャッキーラッシュの4倍という馬鹿げた威力で超一流の格闘家は最早触れずして敵を倒す。
最終戦の初手としてこの技を使用する事が多く突如として高速で飛んでくる衝撃弾に驚かされ、そして直撃により叩き出されるダメージに再び驚かされることになるプレイヤー多数。
最終形態ではただでさえ高い攻撃力を「きはくアップ」で上昇させてから使用するのもありHPや防御力によってはボタンガードに成功してもそれを貫通して一撃で沈められる場合さえある。
リメイク版
リメイク版では一部のキャラクターとの再戦ができるようになり、ジャッキーにもこのシステムが適用されている。
エンディング後に道場へ向かうと、「師匠達の息の合ったコンビネーションが見たい」という事で彼の修行に付き合う形で再戦が始まる。
この戦闘ではジャッキーにいくらダメージを重ねても倒す事は出来ずリメイク版で実装された3人わざを発動すれば勝利となり、当然ながらゲージはリセットされるため挑戦前に溜めておくというインチキは通用しない。
最初から本気の状態で容赦なく襲いかかってくるのでアクションコマンドを的確に成功させて早めに3人わざを発動させたいところだが、こちらの攻撃と技でアクションコマンドを失敗してしまうとジャッキーはカウンターでボタンガードができない「しゅうしけん」を使用して戦闘不能にされてしまう。
もちろん仲間を復活できない状態で戦える仲間が2人以下になってしまうとその時点で敗北が確定するため再戦時も一撃必殺を無効化させるアクセサリーは必須となる。
勝利するとジャッキー流道場に伝わっていたという「ねっけつはちまき」がもらえる。
これを装備させたキャラクターがアクションコマンドを成功させると3人わざを発動させるためのゲージの上昇量が少し増えるようになる。
なお、ノコヤンと共闘すれば良かったのではという点は再戦時のモンスターリストに記載されているが勝利後にノコヤンと話すと2人じゃ3人わざは出来ないと指摘されている。
なにかんがえてるの
「10年、早いんだよ!」(ようす見)
「アッカンどもに、ミホトケのジヒはムヨウ!」(ちょっと本気)
「お前の熱きこぶし、このむねに きざんだ!!強敵(とも)と 呼ばせてもらおう!!」(本当のつよさ)
余談
ジャッキーはまともに戦うとかなりの強敵だが実は安定して勝てる方法がある。
本作のダメージ計算は「攻撃側の攻撃力-防御側の防御力」を基準に計算されるが、ジャッキーの攻撃力は最終戦で180のため防御力が180以上ならダメージを0か1に抑える事ができる。
この180という数値は一見難しそうだが、実は初期レベルのクッパに防具の「ひまんパタこうら」と一撃必殺を防ぐ「セーフティリング」を装備させるだけでも達成可能。
ひまんパタこうらは攻撃力を50も下げるためこのままではこちらもまともにダメージを与えられないが、ここで登場するのが「スターのたまご」でこれを使用すると確実に100ダメージを与えるため最終戦のジャッキーのHPは1000なので10回使えば倒す事ができる。
上記の装備をしていればこちらのダメージは大きく抑えられるので、こちらが倒される前にジャッキーのHPを削りきる事ができる。
この方法を使えば低レベルで勝つ事も可能だが、ネックなのはスターのたまごの入手。
このアイテムの入手にはまずブッキータワーにいるクラウンブロス(兄)から「ブリリアントカード」を貰う必要があるのだが、これを貰うためにはお手玉ゲームに12回勝つ必要がある。
これを入手するとクラウンブロス(弟)が経営するカジノに入れるようになり、彼とのあっちむいてホイに合計100回勝つとようやくスターのたまごを入手できるのである。
入手が面倒な場合はこんぺいとう(敵全体に200ダメージ)でも可能だが、こちらはこちらで貴重なアイテムな上に5個も必要になるため、手間で言えばどっこいどっこい。
確実に勝てる方法ではあるが上記の通り準備に非常に時間がかかるため、その時間でレベルを上げて真正面から戦う方が楽かもしれない。
カメザード戦では彼によって「ニセジャッキー」というモンスターが召喚される場合があり、こうなるとニセジャッキーを倒さない限りカメザードに攻撃できないので早めに対処する必要がある。
「なにかんがえてるの」を使用すると「オレが、本物よ!」と考えるくらい見た目はジャッキーそっくりだが耐久力は本物より低く、普通に攻撃していれば数ターンも掛からず倒せるが「しょうげきだん」や「しゅうしけん」といった強力な技も使いこなすため決して油断はできない。
ベロ〜ムが生み出したマリオ達の偽物が「にせ」と平仮名表記に対してニセジャッキーは「ニセ」と片仮名表記だが、リメイク版のモンスターリストでは深い意味はないと書かれている。
名前の由来は「ジャッキー・チェン」と思われる。