プロフィール
格闘スタイル | 結城流八極拳 |
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国籍 | 日本 |
職業 | 道場師範代、格闘家 |
年齢 | 25歳 |
生年月日 | 1968年9月23日 |
血液型 | O型 |
身長 | 176cm(後に180cmへ変更) |
体重 | 79kg(後に76kg) |
スリーサイズ | B113/W90/H94(後にB115/W90/H94へ変更) |
趣味 | 修行 |
CV | 光吉猛修(初代)、三木眞一郎 |
概要
『バーチャファイター』(以下VF)シリーズ通しての主人公。道着とハチマキがトレードマークの結城流八極拳の達人。
歴史ある名門道場、結城武館の嫡男として生まれ、強くなるため日々修行の毎日。世界中を渡り歩き、修行を続けていたところに世界格闘トーナメントの開催を知り、出場を決める。
ストーリー上では『第2回大会』において優勝している。
口癖(決め台詞)である「10年早いんだよ!」は有名。
格闘スタイル
八極拳を使用するが、純粋な中国拳法としての八極拳ではなく、八極拳を基礎として日本の武術を掛け合わせて独自に生み出され、自身の家系で代々受け継がれてきた『結城流八極拳』を使う。
幼少の頃より父から教えられて空手・柔道・骨法・合気道とあらゆる武術を習得していった。
17歳になる頃、父からそれまでに見たこともないような武術を教えられる。やがて5年の月日が流れ、晶はその奇異な拳法を完璧にマスターする。
それは50年ほど前に国内の有名武術家たちが密かに開発した日本独自の拳法であり、中国の八極門をその基礎としていた。この拳はその後も日本の陰拳として密かに伝承され、改良が続けられていた。
その創始者が晶の祖父であり、父がその伝承者だった。晶はその真実を知ると、この拳をさらに改良して最強無敵の拳とすることを決意し、また己自身も最強の格闘家になることを誓った。
VFシリーズでは素早く威力の高い打撃と投げ技、返し技など、あらゆる戦局に対応可能な一通りの技が揃っている。
全シリーズ通して主人公らしい万能型の性能でありながら、その高性能を発揮するにはコンボで難しい操作を要求されるケースも多い上級者向けの面が強い。
『鉄山靠』はインパクトが大きく、多くのメディアでパロディにされた。
セガサターンで発売されたロールプレイングゲーム『デビルサマナー』に登場する、最強の人造悪魔『ガルガンチュア8』のモチーフとなっており、鉄山靠のエフェクトで繰り出される「肉体の悪魔」を必殺技として立ちはだかる。
『崩撃雲身双虎掌』はうまく決まれば体力リードを一気に持っていく威力を誇る。
「ガチの八極拳は一撃必殺だから連続技とかない」というツッコミも見受けられ、それをネタにした他作品のキャラなども存在するが、これでも格闘ゲームのキャラとしては非常に尖った性能で、初期シリーズにおいては一撃必殺級の破壊力を再現していた。
人物関係
VFのストーリー上ではウルフ・ホークフィールドと良き友人であり、ライバルという関係になっている。
梅小路葵の父とは古くからの友人で、葵とも旧知の仲。晶が葵に大会の話をしたことが、葵の出場するきっかけとなった。
日本未発売の『Sonic & SEGA All-Stars Racing』ではジャッキー・ブライアントのパートナーとして出場。
たしろたくや著のコミック作品『バーチャファイター晶の拳』では妹の「あおい」が登場している。
アニメ版
普段は大食いである面が目立ち、のん気な性格であるが、武道については真撃である。私服姿も多く見られた。
またサラ・ブライアントのペットであるアレキサンダーに懐かれて共に行動することも。
旅先で出会ったパイから好意を持たれるようになる。サラも晶に惹かれていた。
戦闘直前に拳法着に着替え、鉢巻を締めて構えるという特撮ヒーローのような演出がなされた。
決めの口上は「人は我を侵さず、我もまた人を傷つけず、これぞ我が武道の心得なり。だが外道はその限りにあらず」
パイとの出会いから彼女を狙う虎燕館の刺客との闘いに明け暮れることとなる。
終盤では拉致されたパイを助けるべく、ジャッキー、サラと共に敵地に乗り込む。周りが敵だらけの中、「必ず助ける」という信念を胸にパイとリュウ・カオルン(アニオリキャラ)の結婚式に乱入。リュウから一騎討ちを挑まれパイが見守る中、死闘を繰り広げる。一人の女性のために戦う男と、一人の女性を欲望のために利用しようとする男。どちらが勝つかなど明白であり、アキラは終始リュウを圧倒する。
そこへパイの父にして虎燕館の総帥ラウ・チェンが現れる。リュウはラウの一番弟子(師範代)だったが、信頼を裏切り虎燕館をマフィアのような組織に変貌させた張本人だった。パイと結婚することで正式に後継者となり、虎燕館を乗っ取ろうとしていたのだ。それをラウに咎められたことで師弟対決となる。ラウがリュウにトドメを刺そうとしたその時、アキラは「確かにそいつは悪い奴だけど、俺の目の前で誰かが死にそうになってるのは見過ごすわけにはいかない」と止めに入る。
虎燕館に苦しめられた人たちの怒りと悲しみ、そして実の娘さえも傷つけた外道に対する怒りを胸にアキラはラウと対決を行う。勝負はラウに分があったが、アキラは自分が信じる想いを貫きついにラウに一撃を入れる。そのまま最後の一撃を放とうとするが、そこを舜帝に止められる。
実はパイの母親は不治の病に犯されており、その現実に背を向けるためにラウは山に籠って姿を消し、二度とつらい思いをしないために心を封じ、実の娘とも縁を切った。虎燕館の経営にも無関心となり、そこをリュウとエヴァに利用されたというのが真相だった。己の非を受け入れたラウは、弟子たちの前で虎燕館の解散と、自らを含め罪を犯した者は厳罰に処すると宣言。
だがリュウを見限ったエヴァは、密かにデュラルを起動。リュウ、ジャッキー、サラは破れ、アキラでも歯が立たなかった。ラウでさえも圧倒され、見過ごせなかったリュウが助けに入るも逆に痛めつけられる。その間隙を突いてラウはデュラルを倒すが、リュウは瀕死となってしまう。最後にリュウは「力さえあれば何でもできると思った。そうすればラウのようになれると思った」と語り、しかし本当に欲しかったのは師からの愛情だったことに気づき、ラウに手を伸ばしながら息を引き取った。
直後にデュラルが復活し再びラウを圧倒。デュラルはラウの技をコピーして取り込みパワーアップを果たしていた。しかも戦いの余波で火災が起こり、階下からは火の手が迫っていた。少ない時間の中、アキラは再びデュラルに挑む。必死に食い下がるアキラだがそれでもデュラルには及ばず、舜帝に助けられるという有様だった。これ以上戦ったら死んでしまうとパイに止められるアキラだが、ただの機械が、心を持たない者がする拳法が一番強いとは認めないと思いを語る。直後に舜帝も倒され、エヴァはアキラたちを嘲笑う。
追い詰められたアキラだが、じっちゃんが遺した言葉を思い出し、絶対に諦めないという想いで立ち上がり最後の攻防を繰り広げる。そして新必殺技「崩撃雲身双虎掌」によってついにデュラルを倒したのだった。
「所詮は機械ってことさ! 機械風情が人の力を語ろうなんて10年早いんだよ!!」
一人逃げようとしたエヴァもまたデュラルの後を追うように爆発に巻き込まれ姿を消した。
第一期の戦いはここで終わり、第二期は鬼丸軍団との戦いが描かれている。
実はエヴァは生き延びており、今度は鬼丸軍団と手を組んで“ゴールドデュラル”を完成させていた(爆発の影響で顔の半分を焼かれ、片目だけメカクレで隠している)。復讐のため仲間たちはリング内に幽閉され、アキラは単身でゴールドデュラルとの死闘を演じることに。
エヴァは「鬼丸はアキラに敗れた苦しさから逃れるためにゴールドデュラルとなる道を選んだ。アキラのせいで」と自身の行いを棚上げしてアキラを非難。黙れと言い返すアキラだが「また鬼丸を殺すの?」と言われたことで心が乱れ、ゴールドデュラルに圧倒されてしまう。
しかし仲間たちの想いが届いたことでアキラは立ち直り、今度は逆にゴールドデュラルを圧倒する。理解出来ない力を前にエヴァは「あんなにボロボロなのに、どうして……」と愕然としてしまう。
そしてアキラは「絶対に負けねえ!!」という想いを込めた肘の一撃でゴールドデュラルをリング外まで吹っ飛ばして勝利。直後、ゴールドデュラルは落雷に撃たれ崖下へと消えた(舜帝曰く「神の怒り」とのこと)。
敗北を悟ったエヴァは悲痛な叫びを上げて膝を突いてしまう。アキラはそんな彼女に声を掛けようとしたが、激昂したエヴァから銃口を向けられ、庇いに入ったパイが肩を撃たれてしまった。
エヴァはアキラたちを射殺しようとしたが、崖から這い上がって来たゴールドデュラルに足首を掴まれ崖下まで道連れにされそうになる。
落下するエヴァの手を掴んだのはアキラだった。
エヴァ「なぜっ、どうしてわたくしを!?」
アキラ「知んねえよ! 体が勝手に動いたんだよ!!」
エヴァ「……!」
アキラ「確かにあんたのことは許せねえよ……けど、だからこそあんたは生きなきゃいけねえんだ! 生きて、あんたがやって来たことを償わなきゃなんねえんだよ!!」
エヴァ「そう……そういうこと。それが、あなたの強さの理由……」
アキラ「エヴァ!」
エヴァ「でも、わたくしには……受け入れられないもの」
エヴァ「アデュー(さようなら)」
自らアキラの手を解き落下していくエヴァ。けれど、その表情には最早憎悪の色はなく。
最後まで自分を助けようとしてくれた1人の男に笑顔を遺し、崖下へと消えて行った。
多くの人たちの運命を弄んだ悪女まで改心させたアキラだが、その結末はエヴァ自身が指摘した鬼丸の末路と同様に「苦しみから逃れる道を選ぶ」というものだった。
悲痛な叫びを上げるアキラだが、仲間たちに迎えられたことで笑顔を取り戻すのだった。
しかしエヴァの背後にいたJ6のという組織自体は残っており、一部始終を見ていた幹部たちはエヴァの遺志を継ぐと口にし、アキラたちを再び戦乱の渦に巻き込もうとしていた。
アニメのサウンドトラックや、ヴォーカルコレクションCDには担当声優の三木眞一郎氏が歌った晶のキャラクターソング『Time After TIME』が収録されている。
アニメ版を元にした、ビリータチバナ氏により小学館の『コロコロコミック』にて連載された漫画版でも性格は同様だが、作品の都合上カットされた部分が多い。
他作品での活躍
2006年にバーチャファイター5が稼働し、その最新版であるバーチャファイター5 ファイナルショーダウンの家庭用版が2012年にダウンロード配信され、それを最後に実質的にシリーズは止まってしまっていたのだが……。
コラボ作品一覧
年 | 作品名 |
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2012年9月 | デッド オア アライブ5 |
2012年10月 | PROJECT X ZONE |
2012年12月 | 龍が如く5 夢叶えし者 ※1 |
2014年9月 | 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U ※2 |
2014年11月 | 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX |
2015年7月 | 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX IGNITION |
2015年11月 | PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD |
2016年12月 | 龍が如く6命の詩。 ※1 |
2017年12月 | 龍が如く極2 ※1 |
2018年4月 | サカつくシュート! |
2018年12月 | JUDGE EYES:死神の遺言 ※1 |
2018年12月 | 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL |
2019年1月 | 龍が如く7 光と闇の行方 ※1 |
2019年2月 | コトダマン |
2020年8月 | 北斗の拳リバイブ |
2021年9月 | LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶 |
※1:ゲーム内にあるゲームセンターにて過去作が遊べるという形での出演。
※2:Miiコスチュームとしてのみ登場。
コーエーテクモゲームスから発売されたデッドオアアライブ5(DOA5)に、パイ・チェン、サラ・ブライアントと共にゲストキャラクターとして参戦している。
晶と同じく八極拳の使い手である、こころから八極拳のライバルとされ、公式タッグパートナーにもなっている。
続編6では、同じく5で他作品からコラボ参戦した餓狼伝説(KOF)の不知火舞が続投しているのに対し、晶達はシリーズが止まってしまっている為か何年ながら参戦する事は無かった。
『PROJECT X ZONE』ではパイ・チェンとペアを組んでいる、パイとは修行仲間の間柄。
続編の『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』では、影丸と組んでいる。
ストリートファイターのリュウや鉄拳の三島一八など同じ格ゲー業界のライバル達との共演も果たした。
電撃文庫キャラがバトルを繰り広げる、『電撃文庫FIGHTING CLIMAX』では本作がセガ制作という事もありラスボスとして参戦。サポートにパイを引き連れ、アスナや御坂美琴たちプレイヤーの前に立ちはだかる。ただしこのアキラとパイはゲーム中の黒幕である『絶無』の持つ能力による変身であり、本人ではない。
だが・・・家庭用版にてついにプレイアブル化が決定。のちにアーケード版でも使用可能になった。持ち前の結城流八極拳を駆使してキリトや姫柊雪菜といった電撃キャラに立ち向かう。
続編『電撃文庫FIGHTING CLIMAX IGNITION』では本人として続投。電撃キャラやセルベリア・ブレスとの会話も追加され、里見蓮太郎をサイボーグと見抜いていたり(ちなみに中の人的には彼の兄弟子だったりする)、自販機を投げ飛ばした平和島静雄を見て静雄に池袋に連れて行けと言い出している。相手が智花だと小学生は最高だな!と叫んでいる。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではアシストフィギュアとして登場。デザインは初代『バーチャファイター』のカクカクしたもの、声は『バーチャファイター4』のものが使われている。スピリッツとしても登場している。
衣装
- VF(初代)
デフォルトコスチュームは黒道着と白のハチマキ。
- VF2/アニメ版
黒の拳法着がやや藍色になり、服の袖と腕のリストバンドに赤いラインが入った。
ハチマキは白のまま。VF2をデフォルメ化したVFキッズや、
この頃のコラボ作品であるファイターズメガミックスもこの拳法着。
アニメ版のストーリーをゲーム化したのバーチャファイターMiniもVF2の拳法着。
- VF3
藍色を基調とした拳法着。胸や裾に赤色の模様が入り、ハチマキも赤になった。
昌の最も代表的な衣装であり、「プロジェクトクロスゾーン」や、
「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」などの外部作品に出演する際はこちらの衣装が採用される。
- VF4/VF5
オーソドックスな白の道着と白ハチマキ。一般的な柔道着のようでもであり、
初見でも一目で拳法家キャラと分かるような印象になった。
VF3時代の衣装も条件によって選択できるようになっている。
「VF サイバージェネレーション ~ジャッジメントシックスの野望~」や「デッドオアアライブ(DOA)5」はVF5の白道着。「Sonic & SEGA All-Stars Racing」も白道着がデフォルトコスチュームになっている。
そして復活へ
2021年6月1日より『バーチャファイターe-sports』を期間限定フリープレイタイトルとして配信開始。龍が如くスタジオとの共同開発で自社開発エンジンである『ドラゴンエンジン』に
よりグラフィックが格段に向上している