概要
構想はあったものの諸事情によりその作品に出なかった「没」扱いのキャラクターのことである。
各種資料や開発者インタビュー等でその存在が語られており、笑い種になっている一方で、お蔵入りにするのが勿体ないと思えるほど設定が考えられていたり、イラストが描かれているキャラクターも存在する。
そのため作品の熱烈なファンや、不遇キャラ愛好家、ワケアリキャラ好き、制作秘話マニアの間でこっそりと人気を博していたりする。
また、設定とイラストはあるのに本編に登場していないという背景から、二次創作におけるオリジナルキャラクター枠で使い勝手がいいなど、何かと需要があったりする。
……とはいえ、基本的に没になるのには何かしらの理由があり、その理由も説明する必要が無い(説明すべきでない)事が多い為、ネタになるだけマシという事を覚えておきたい。
※この項目はあくまで「初登場作品で存在が没になったキャラクター」を紹介するページであり、初登場作品には順当に登場したが、後続作品で出演・実装がなされなかった、出演が企画されていたが取り消されたキャラクター類は割愛する。
没キャラが知られている他作品
原作の第1話のみで登場、登場と言っても存在が確認されただけで登場描写はなく名前も無し、作品が作品だけあって不適切と言う事で単行本では姉に変更された、そして姉の方は原作が進むにつれ名前アリで登場する様になり登場キャラクターとして健在である。
いずれも名前は外観からの推測される。詳しくは没ウマ娘を参照のこと。
2016年の初報以来全く音沙汰がないため没キャラと見做されることも多いが、公式曰く「もろもろの調整をかけた」とのことで、未登場となった理由は一切不明。
ゼンノロブロイやネオユニヴァースの育成シナリオで「英雄/特異点」「大王」と匿名で語られるなど、存在を仄めかすような描写が散見される)
『ファイナルファンタジーⅩⅢヴェルサス』のヒロイン枠だった少女。
FFVⅩⅢヴェルサスが開発中止となり、『ファイナルファンタジーⅩⅤ』として再デザインされた際に、彼女の存在および設定ごと消滅した。
一方で、ヴェルサスの主人公ノクティスの設定についてはFF15の同名主人公にそのまま引き継がれる形で登場している。
ステラをとりまく設定のいくつかはFF15のヒロインであるルナフレーナに引き継がれる事となる。
ストリートファイター4の主人公はリュウだが、ストーリー上の主人公は新キャラクターのアベルであり、このアベルには多くの没案・没イラストが存在する。
……というのも、このシリーズは前作ストリートファイターⅢ(3rd STRIKE)が発売されてから9年も間があり、シリーズ再稼働にあたって相応の気合を込めてキャラ製作が行われた為である。
この開発秘話は各種雑誌のインタビュー等で、開発時の資料と共に紹介されている。
アベルの初期デザインに関しては「どうしてこっちにしなかった」と言われるほど魅力的なイラストがいくつもあり、惜しまれる声があった。
まぁ……正式採用されたアベルのデザインが、一般プレイヤーから好かれにくい投げキャラ枠だった為に、こっちのデザインに人気が出たという説は……なんとなく分かる気がする……。
- アナザーグランドジオウ (仮面ライダージオウ)
没になった理由及び詳細は「アナザージオウⅡ」の余談を参照のこと。
分かりやすく言えば、製作の台所事情によって没になり、
設定やイメージ等は「アナザージオウⅡ」に吸収される形で登場した。
3期OPと初期の数話のみ登場したが、2話以降登場することはなかった。
その後公式HPのクラスメイト一覧からも削除され、何故かいなかったことになっている。
ボスキャラクターを毎作8体用意するというシステム上、ロックマンシリーズでは多数のキャラクターが生み出されては没になっているとの事。
- 安夜 (トリコ)
コミックス25巻のボツ原稿コーナーより紹介されたキャラクター。
雲隠れ割烹の従業員として出すつもりだったとのこと。
同作には他にトルネイド、ボム、ウォーターをコピーできるキャラも作品ごと没になっている。
その代わり登場したのがゴリ裸くんと思われる。
メインキャラである各務原なでしこの初期案キャラ。
本作のメインキャラである雲母麻美の最初期案キャラ。
- 男主人公(ガールフレンド(仮))
恋愛ゲームから作られた作品であるためラブコメとして作られる物と大抵の人から思われていたが、テレビアニメでは男主人公の登場は皆無で全く起用されず、ヒロイン達だけで語る話にされ、適切とは言い難い作品にされてしまった。
- リ・イマジネーション版ライダーマン (オールライダー対大ショッカー)
- トリモチ (スーパーマリオギャラクシー)
- ヒノクリ (スーパーマリオサンシャイン)
- ワルピーチ (マリオテニスGC)
- 成体アーケルス (地球防衛軍5)
- キャプテン・ブラックアイ、デビルボトルズ (バンジョーとカズーイの大冒険2)
- みんこ (駅メモ!Our Rails)
- オドロキ (インサイド・ヘッド2)
- アンソン (アズールレーン)
- クラプトン (ウルトラQ)
- トーク星人、ピニヤ (ウルトラセブン)
後に日の目を見たキャラクターたち
主人公である草薙京の製作段階でのキャラクター。
後にDC版KOF99の99EVOとKOF2000にてストライカーキャラとして登場。この時点ではプレイアブルキャラクターではなく、戦闘中に呼び出せるちょい役参戦であったが……
草薙京の没キャラという面白すぎる立ち位置に加え、草薙京と同じ声優、数々のアブないパロディ技を色々引っ提げての登場であり、謎の人気を博してしまった為に後にプレイアブルキャラクターにまで昇格する。
3Dポリゴンの金字塔であるバーチャファイターの初期案キャラクター。
アラビア風の格闘家としてデザインされロケテスト版に登場していた。しかし、開発が進むにつれて八極拳使いのアキラが主人公として新たにデザインされ、製品版でのシバはアキラと取って代わられる形で存在ごと没になった。この理由の一つとして「ロケテ版での使用者が皆無だったから」という悲しい理由が語られている。
(このせいもあってか「アキラが主人公」というのは実は後付であり、彼がメインストーリーの本筋にあまり関わっていない理由ともなっている。)
そんな心痛い経緯を持つ彼であったが、後にお祭り作品であるファイターズメガミックスにてプレイアブルキャラクターの一人として参戦。
前述の件が設定にも反映されており、「格闘大会(VF)に何度も予選落ちしてきたことを腹いせに、財力にものを言わせて自ら格闘大会を開催した」という触れ込みで今大会の主催者となっている。
紅魔郷一面没中ボスとして登場するはずだったキャラクター。
東方Projectの主人公の一人として登場予定だったという情報もあり、設定上での符名は『風符』と『花符』という事まで分かっているが、それ以外の設定は不明である。
正式なキャラクターではないが、主に二次創作で人気を博しており、設定を基にした半オリジナルキャラクター的な立ち位置となる。
ZUN氏は当時のはっきりとした情報を公開していない為(覚えていない?)、東方Project1作目で没になったキャラクターの情報と、ZUN氏が「新しいキャラを創ろうとか思いつつ金髪の謎巫女さん」として公開されたイラスト、もしくはC62サークルカット用に描いた少女のイラストが混ざり、今の冴月麟というキャラクターとなった可能性が高い。
ファンの活動により名前は有名になったものの、本編に登場はしておらず、ネタや二次創作の域を出ないキャラに過ぎない点には注意。
諸事情により『カプコンファイティングオールスターズ』が開発中止となり、結果的に主人公になるはずだった男「D.D.」と、オリジナルキャラクターの「ルーク」「イングリッド」が没キャラクターとなっている。
当時から製作中止を惜しむ声が絶えず、せめてキャラクターだけでも……と言われ続けた結果、ヒロインのイングリッドが『カプコンファイティングジャム』『ストリートファイターZERO3↑↑』に参戦。蓋を開けてみれば「~のじゃ」口調かつロリババァ枠という一部性癖に刺さるキャラに仕上がっており、声優の城雅子氏の演技も合わさって没キャラでありながら妙な人気を博し、固定ファンまでつくという事態になっている。
なお、彼女に置いていかれる形になったD.D.とルークについても、後にスマホゲーム『オトレンジャー』にてイングリッドとの3人組グループ「CODE HOLDER」として正式デビューを果たした。…が、それから程なくして同作はサービス終了してしまった。
本当の没キャラが『没キャラ』として登場。その名の通り名前の設定はない。
原作にておバカキャラとして考え出されたが、やすなとキャラが被ってしまう為にお蔵入りされた。……はずだったが、テレビアニメ版にて「原作で没にされたキャラ」という新たな属性を得た事で、イジれる影薄ポジションとなり、晴れて登場することとなった。
暗い洞窟に住む白い大型の生物、天井に張り付いて長い首を垂らし、地上にいる獲物を丸呑みにするクリーチャー。あまりにもゾンビゲーっぽくないのでお蔵入りしたが、デザインは同カプコン制作の『モンスターハンター』シリーズに登場する「フルフル」の原案として流用されたとの噂。
これまではあくまで噂でしかなかったが、バイオハザード3のリメイク版である『バイオハザードRE:3』にて「ハンターγ」名義で登場。旧バイオハザード3のハンターγと、モンスターハンターシリーズのフルフルを足して割ったような姿となり、白くブヨブヨとした肌を持つ大型生物としてリデザインされている。地上を歩行しつつ丸呑み攻撃を仕掛けてくるなど、両者の特徴を兼ね備えているあたり、開発はしっかりファンサービスとして意識していると思われる。
- ウルトラマン(ULTRAMAN2_requiem)
- たかね、ひびき (IDOLM@STER)
頭身、年齢を変更し『カードファイト!!ヴァンガードG』にて「チーム・トリニティドラゴン」のメンバーとして登場。
サウルスロードの方は、没となったカラーリングがトリカトラプスとして登場。
デスペクテルはゲームボーイカラー版『ドラゴンクエストⅣ』に登場予定だったが没になり、その後『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』にて初登場した。
どちらも仮称。前者は『あつめて!カービィ』のサブゲーム「カービィマスター」で復活したほか、色違いのHR-D3が『星のカービィWii』に登場した。後者は『星のカービィ スターアライズ』の隠しボス・バルフレイナイトとして正式登場。
コミックアルナで連載されているコミカライズ版から本格的に初登場。
それぞれ前作で没になってしまったものの次回作でデザインを変えて登場した。
「STORAGE広報」の編集者として名前のみ登場。
設定資料集に記載の没キャラクターだったが後継の移植作品で正式に追加された。
『超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!』で設定上にのみ存在していたキャラで、登場こそ没として見送られたキャラだったが、のちの原作版に相当するパラレルエピソードで姿が本格登場した。
上記2名同様初報にのみ登場し、名前が明かされないままフェードアウトしたウマ娘のうち2名の名前が同馬だと推測されていた。オルフェーヴルはアニメ版3期3話で初めて実名が呼ばれ、ゲーム版3周年となる2024年2月にデザインを変更した上で正式に実装された。ブエナビスタも別デザインに変更された上で2024年6月に正式実装。
公式では設定資料のみだったが、海外のYouTuberグループによって様々なインディーゲームに出演している。
- 天野みちこ (夢色パティシエール)
原作では連載開始直前に存在を消されたが、アニメ1期ではいちごがパティシエールを目指すきっかけを作り、いちごにとって思い出の味である苺タルトが重要な一品となる、学生時代聖マリー学園パリ本校でアンリの祖父と共に優秀な成績を収めていたことが語られる等大半の話で回想や夢の中で登場し、いちごが成長するきっかけを作るキーパーソンの役割を果たしていた。
多数存在する。その一例としては、『pop'n music10』の開発で手がけられたハジメは当初はDTOの没案となったが、後に『pop'n music12』で日の目を見た。
京成カードのイメージキャラクターを考案するにあたり、100体ほどの案が提案されたうち、一旦は没案としてお蔵入りしかけたものが逆転して採用された経緯がある。
- 新アイドル発掘オーディションで落選したアイドルたち (アイドルマスターSideM)
没になった原案をそのままモブキャラのデザインとして流用している。
原案のまま消滅してしまう事が多い中で、一応役割は貰えているあたり「良い救われ方」である。
- ロッキー(ジャングル・ブック)
元は1967年公開のウォルト・ディズニー作品版に登場予定だったオスのインドサイ。力自慢だがどこか抜けない性格であり、ハゲタカたちの用心棒的存在だった。モーグリと決闘した後にハゲタカともども親友になる…という設定だったが、ウォルト自身が「中盤辺りからサル、ヘビ、サイ、そしてトラと動物との戦いが渋滞しているため、どれか削ろう」ということになり結果カットされた。しかし、2016年版に於いては同名のサイが水の休戦の場面にて登場しており、声を担当したラッセル・ピーターによれば「ジョンは彼を登場させることでファンサービスを図ったんだよ」ということらしい。(参照)