概要
2022年9月に最終回を迎えたアニメ『円満解決!閻魔ちゃん』を原作としたコミカライズ作品。
コミックアルナ5号(2022年11月15日頃発売)から、翌年発売の16号(2023年10月14日発売)まで掲載された。全12話の全2巻、2巻目は2023年12月14日に発売。
作画は篠原九氏が担当。商業作品ということあって原作で頻繁に見られた過激なネタは省かれている。
KADOKAWAの無料マンガサイト『ComicWalker』にて、第1話~第3話が掲載中。
基本的には原作準拠ではあるが、肝心の原作が短い為、原作では、そこまで強調されなかった閻魔道具にスポットが当たっているなど本編のエピソードを補完する内容になっている。
また、YouTubeアニメ版で未登場であったザドキエルが、本作にて初登場を果たしている。
原作との相違点
- 零士の死因は、原作ではエナドリの過剰摂取だったが、コミカライズ版ではヤケクソになって投げた缶がピタゴラスイッチ式に某企画にあった巨大なダルマに当たり、そのまま落ちてきたダルマに押し潰されて死亡。
(原作の死亡原因が改変されたのは商業作品である為自殺を教唆するような内容もしくはエナジードリンクを製造している会社に悪いイメージを与えないように非現実的な死に方に変更したと思われる。)
エナドリは飲んだら口の中が刺激になるというだけであって眠気覚ましの効果はないので大量に飲めば眠気が取れるわけではないので真に受けないように。
他の飲料水と違って多量摂取すると糖尿病や心筋梗塞を発症しやすくなるので注意。
- ヤマが冥府を見限った理由として、他の閻魔たちから「母親より先に死んだという理由で幼女りっかに地獄行きを宣言する」「幼女に贖宥金を払えと無理を言う」「ヤマが手助けると言っても大して稼げないという理由で却下する」という仕打ちを受けたシーンが追加された。ヤマは賽の河原で石を積み上げ続けるりっかを見て涙を流す。
- 原作のストーリー編はすべて描いているが、第4審と第5審に当たる話は、大まかな展開は同じだが物語が改変されている。
- ストーリーのラストが完全オリジナル。ラスボスによって人間に偽装された『金の亡者』りっかに絡んだ展開となる。ザドキエルの協力でりっかは『金の亡者』にならない処置が施されたが、ラスボスに連れ戻されてしまう。そこへヤマが現れ、かつて救えなかったりっかのために戦いを挑む。続けて零士とエマが駆け付け、3人で立ち向かう。ラスボスもヤマの同僚として何度か登場しているが、全身が霧か影のようになっているため最終話まで容姿が判明しなかった。
- エンディングもいわゆる「俺たちの戦いはこれからだ」的なものとなっており、ラスボスは倒したが零士の借金も『あの御方』関連も解決しないまま元の日常へと戻る。やはりわずか12話で風呂敷をたたむのは難しかったのだろう。残された謎を纏めて回収することも出来たかもしれないし、作品のテーマを磨き上げる為に細かくまでは回収しきれなかった…のかもしれない。
余談
同誌で連載されていた全力回避フラグちゃん!も同時期に休載に入るなど不遇が続くことに(これには作者の体調不良というどうしようもない事情もある)。
円満解決閻魔ちゃんはYouTubeでは人気があり需要もあったが(結果的には終わった)出版社には一切関係ないようだ。
関連リンク
関連タグ
Plott制作の書籍作品(発表順に掲載)
・カレコレ
・円満解決!閻魔ちゃん(コミカライズ版)
・全力回避フラグちゃん!(コミカライズ版)
・私立パラの丸高校(コミカライズ版)