アーケルス
あーけるす
前作の『4.1』から引き続き登場するエルギヌスとの戦闘中、突如とした現れた第二の怪生物であり、『5』ではこちらが怪獣敵キャラ枠の代表格となっている。陸生の大型怪獣が共演したのはシリーズ初である。
獣脚類型だったエルギヌスにくらべると四肢が太くズングリした体型になっており、背中は太い棘が集まった甲羅状になっている。しかし、動きはかなり機敏である。
まるで、サウロペルタやエドモントニアが直立して肉食化した様な姿でもあり、エルギヌスと違って発光部分が無いため、旧来の特撮怪獣の様な趣である。
その甲羅と体型を活かした転がり攻撃、巨大な掌による引っ掻き、発射口らしき部位が無いのに身体のどこからか出てくる爆発性火山弾の様な飛び道具と、多彩な戦闘能力を持つ。
- ブレス攻撃を持たないのは、歴代怪獣枠で初である。
劇中では、その強力な生命力により並の攻撃を受け付けず、バルガの質量攻撃をもって初めて撃破に成功したが、後に開発されたフーリガン砲がアーケルスに効果があるのかは不明である。
恐竜をモチーフにしている部分もあるように見えるが、公式サイトでは「体内に高熱を蓄える生物など地球上には存在せず、我々の常識では考えられない」と完全に異生物として認識されている。
初登場のミッションは、必ず戦闘途中で撤退してしまうイベント敵であるため、バルガでの撃破ミッションに到達するまでは絶対に倒せない。
敵キャラとして見ると、『3』の怪獣ヴァラク以上の機動性を持つ強敵である。
対抗手段であるバルガでも攻撃をかわされたりヒットアンドアウェイで思わぬダメージを受けることがあるほか、ウイングダイバーなどで不用意に高度を取って近づくと、もの凄い速さの平手打ちで即死級のダメージを食らう。
撃破ミッション以降なら歩兵隊でも倒すことができるが、バルガ無しで対抗する場合、この機動性に加えて、当たり判定の大きな転がり攻撃、爆発弾による範囲攻撃が脅威となる。
なお、エルギヌスよりも生命力が上だと(あくまでも)「設定上」では言われているが、ゲームデータ上でのエルギヌスとアーケルスの体力値は同じである。
- 改造でエルギヌスと戦わせると、通常個体とは実力が同程度なのか勝ったり負けたりする。完全体には高確率で負ける。
適性レベル以上の火力があればエルギヌスよりも怯みやすく、ほとんど暴れさせずに撃破することも可能。火山弾は大量にバラ撒かれるぶん1発の威力が低く、機動力のある兵科である程度の射程を持つ武器で反撃できれば比較的安全に倒せる。
地球防衛軍5
EDFの爆撃を受けて弱っていると思われたが、そんなことはなかったエルギヌスとの激しい戦闘の最中、作戦区域に接近してくる新たな巨大怪生物として偵察部隊に発見される。
その後も何度かEDFと交戦するが、エルギヌスを上回る生命力に加えて驚異的な再生能力を持つため、弾丸、爆発物、熱線兵器の何をもってしても討伐できず、気まぐれに移動を繰り返す習性もあって、地球各地を好き放題に破壊して回っていた。
そこでEDF戦略情報部は「アーケルスと同等の質量を持つ巨大な物体を衝突させ、瞬時に粉砕して再生力を上回るダメージを与える」作戦を立案。欠陥品として放置されていた巨人型クレーン「バルガ」を打撃兵器に転用し、ようやく一頭を撃破することに成功する。
本格的に兵器転用された「ウォーバルガ」が複数投入されたこともあり、平原での決戦では複数出現したアーケルスも全て撃破された。
地球防衛軍6
前作とはうってかわって、本編における出番自体はエルギヌスよりもかなり減り、バルガの初討伐ミッションなど、前作でのポジションをエルギヌスに取って代わられている。
そして、とあるミッションにて味方のはずの存在に瞬殺される場面もあるなど、『5』での鳴り物入りの優遇から一転している。
DLC2ではシミュレータとはいえ本編の鬱憤を晴らすかの如く大暴れ。タフネスさと物量でEDF隊員たちを追い詰めてくる。
デジボク地球防衛軍
こちらでは、因縁の相手バルガは大活躍している一方でアーケルスは追加DLC含め登場しない。他の歴代怪獣が出てくるのに、アーケルスとグレーター・ワイルド・ドラゴンは未登場である。
- 毎回良いタイミングで乱入してくることからエルギヌスや他の怪物と引かれ合っているのではないかと推測されており、この辺りの設定はオオタチとレザーバック、ゴジラとアンギラスなどが連想される所である。
- 体が青く発光し怪光線を吐く恐竜型のエルギヌス、甲羅があってグルグル回転するアーケルスと、日本の二大特撮怪獣をイメージさせる特徴も持っている。
- エルギヌス共々「成獣」が没データに残っている。