概要
略称は「EDF」(Earth Defense Force)。
地球を守る超国家組織である地球防衛軍(EDF)の一員となり、宇宙からの侵略者を撃退するというストーリーのミッションクリア型TPS(三人称視点シューティングゲーム)。
プレイヤーは地球防衛軍の隊員として、宇宙人や巨大生物の脅威から地球を守るべく生身で戦い抜く事になる。
ゲームの作風や全体の雰囲気としては、某巨大変身ヒーローに登場した防衛チームその物で、アサルトライフルやショットガンといった実在風の武器から思念誘導レーザーやジェノサイド砲のような超兵器まで様々な装備を駆使して、迫りくる脅威と戦っていく。
敵を倒すとドロップするアイテムを回収していくと、ミッション終了後に自身のアーマーが強化され、ミッション難度に見合った強さの武器がランダムで入手できる。
また、ステージ内配置もしくは自ら要請したビークルに搭乗して戦う事も可能で、戦車や戦闘ヘリ、エアバイクの他、作品によっては機銃砲台や巨大ロボットにも搭乗できる。
基本的に押し寄せる巨大生物をひたすら倒していくだけの単純明快な内容のゲームであり、ロケットランチャーや戦車砲などの重火器で敵や建造物を破壊した時の爽快感が売りだが、多様なミッション内容と出現エネミー、市街地を始めとして郊外・山中・洞窟・廃墟・平原といった多様なステージ、戦闘スタイルのまるで異なる複数種類のプレイアブルユニット、そしてそれらの兵科が扱う数百種類以上にも及ぶ多様な武器といった圧巻のボリュームを誇る。
ミッションはワントライごとにEASY・NORMAL・HARD・HARDEST・INFERNOの全5段階の難易度から好きなものを都度選択できる。また、一部作品ではINFERNO以上の強大な敵に体力・アイテムの制限を強制される6段階目の最高難度IMPOSSIBLEが存在する。
シリーズの沿革
2作目まではD3パブリッシャーの低価格ソフト群「SIMPLEシリーズ」から『THE 地球防衛軍』が2003年6月26日に、そして続編の『THE 地球防衛軍2』が2005年7月28日にそれぞれ2000円(税別)で販売されていた。この2作はSIMPLEシリーズの低価格を実現する為に、開発元のサンドロットが以前に製作していたプレイステーション2用ロボットアクションゲーム『ギガンティックドライブ』の一部のデータが流用されている。
「2」は後にPSPに移植され、2011年4月7日に『地球防衛軍2 PORTABLE』として若干の新要素を加えて発売されている。
また、スピンオフ作品としてシリーズ唯一のシミュレーションゲームである『THE地球防衛軍タクティクス』が2006年7月27日に発売されているが、ここでは割愛する。
2006年12月14日にXBOX360用ソフトとして発売された『地球防衛軍3』はタイトルから「THE」の文字が外れ、フルプライス価格となった。
本作ではストームチームや別働隊といったNPCの隊員が登場し、彼らと共にフォーリナーの巨大生物や戦闘兵器と戦う事になる。1や2ではゲームの都合で軍といいつつ実際には自分1人が現場で孤軍奮闘していた(友軍の表現が音声のみ)という点が解消され、より防衛軍の名に相応しい臨場感が味わえるようになった。
2012年9月27日にはPSVita用ソフトとして『地球防衛軍3 PORTABLE』が数量限定の『ダブル入隊パック』と共に発売。「3」では兵種が陸戦兵のみだったのの、本作ではペイルウイングが再び参戦している。
また、オンラインを通じて最大4人までの協力プレイが可能となった。
2013年7月4日にはPS3&XBOX360対応ソフトとして『地球防衛軍4』がリリース。
ナンバリング作品初のオンラインマルチプレイが実装され、砲撃要請やミサイルのレーザー誘導などで味方を支援するエアレイダー、低機動力ながらも強力無比な武器を4つまで携行可能なフェンサーなどの新たな兵種が加わった(ペイルウイングはウイングダイバーに名称変更)。
乗り物の種類も増えており、複数の隊員による搭乗を前提とした大型兵器も用意されている。
なお、外伝にあたる存在として、海外の製作会社が作ったもの(サンドロット監修)を逆輸入した
『EARTH DEFENSE FORCE: INSECT ARMAGEDDON』が2011年7月に発売されている。
世界観はナンバリング作品とは異なるものとなり、プレイヤーはEDFのストライクフォース・ライトニングの隊員となって近未来のアメリカ・ニューデトロイトを舞台に宇宙からの侵略者・ラヴェジャーの軍勢と戦う。
兵種(アーマー)はトルーパー・ジェット・バトル・タクティカルの4種が用意されている。
また、『4』に先んじてオンラインマルチプレイを採用しており、シングルプレイに当たるキャンペーンモードの他、敵の配置がランダムになり、難易度の上がったキャンペーン・リミックスモード、そして限られた条件下で無尽蔵に涌いてくるラヴェジャーを倒し続けるサバイバルモードがプレイ可能。
2017年12月7日には『地球防衛軍5』が発売。『4』と同じ兵種に加え、同一武器の育成ステータスも追加。同一武器でも徐々に強くなっていくようになった。更にミッション失敗時にもアーマーと武器が手に入るようになった(ただしINFは例外)。
2020年12月24日にはスピンオフ作品『デジボク地球防衛軍』が発売。セルフパロディに満ちたデジタルボクセルなEDF世界が描かれる。本部が病気。
2022年8月25日には最新作『地球防衛軍6』が発売された。
シリーズ初となる荒廃した世界が舞台。ミッション数も過去最多でとてもボリューミーな作品となっている。更には地球防衛軍とは思えない衝撃的な要素も追加された。
なお、デジボクEDFを境にニンテンドースイッチに『地球防衛軍2』と『地球防衛軍3』『地球防衛軍4.1』が移植されている。
作品間の繋がり
全てが繋がった物語ではなく、ナンバリングタイトルは大体二作間同士が繋がっている。
- 地球防衛軍→地球防衛軍2
- 地球防衛軍3→地球防衛軍4(4.1)
- 地球防衛軍5→地球防衛軍6
例外なのがクロスオーバー作品の「デジボク地球防衛軍」であり、初代から5までに出た地球防衛軍の兵科が結集している。
組織としての地球防衛軍(EDF)
シリーズ作品中の音声などでは、もっぱらEDF(EARTH DEFENSE FORCEの略)と呼ばれており、公式サイトでは「連合地球軍」や「全地球防衛機構軍」の日本語表記も見られる。
設立の経緯などは作品によって異なるが、概ね特撮に出てくるような
「国家の枠組みを超えた地球規模の軍隊」
「現実的なものから空想科学的な装備まで保有している」
といった様相の組織となっている。
戦車や軍艦や爆撃機のような一般的なイメージの陸海空軍に加え、個人装備の進歩が著しいのも特徴で、
特殊なプロテクターを身に纏い多彩な火器を操る「陸戦兵」「レンジャー」、単独で空を飛べる「ペイルウイング」「ウイングダイバー」、いわゆるパワードスーツ型の重装兵「フェンサー」、最前線に爆撃を精密誘導できる「エアレイダー」などの兵科を擁する。
ただ、対地球外侵略者兵器が勢揃いであるが故に「もしもこれが人類同士の戦争に使われたら恐ろしい」と言う指摘もある。
PVによればEDF隊員は志願制の様子。
PVは全てEDFの広報部が製作している(という体になっている)らしく、勇敢に異星人や巨大生物や大怪獣と闘う隊員達の姿を見る事ができる……が、あるPVではこの広報部はプロパガンダ映像を作っているとマスコミにすっぱ抜かれていたりする。本部の罠といい、黒いところはこんな所にも……。
広報担当のレンジャーの本田さんとウイングダイバーの姫川さんでお馴染みのPVは通販番組か何かのような雰囲気である。心配御無用!
……ただし、最新作ではあの世からお送りしていたあたり、2人はもう……。
ちなみにPVで何故か出てくる週末天気予報であるが、あのBGMは実は地球防衛軍のものではない。『ドリームクラブ』で使われた曲である。
(0:00~0:07)
さらにいうと週末天気予報の元ネタもドリームクラブのPVである。(天気アイコン自体も地球防衛軍シリーズのPVで使い回されている)
関連タグ
地球防衛軍2 地球防衛軍3 EDF:IA 地球防衛軍4 地球防衛軍5 地球防衛軍6 EDF:IR
デジボク地球防衛軍…地球防衛軍シリーズの番外編。
斬撃のREGINLEIV…同じサンドロット開発の地球防衛軍の流れを組む作品。
なんか似ているシンプルシリーズ作品
THE大美人…意外とこのネタがEDFには無い。
THE大量地獄…虫が苦手な人にはソフト自体が難易度インフェルノ。