概要
D3パブリッシャーから2017年12月7日に発売された3Dアクション・シューティングゲームで、開発元はおなじみのサンドロット。対応ハードはプレイステーション4で、後にSteamでも2019年7月11日に配信が開始された。
大筋は宇宙からの侵略者「プライマー」に立ち向かう完全新作のストーリーだが、マンネリ化を防ぐためかこれまでの作品とは異なる展開を取っている。
(ネタバレになるが、人類の歴史そのものやエイリアンの善悪がこれまでの解釈と異なっている)
これまでとは世界観が変わってもお馴染みの蟻や蜘蛛などの巨大生物(本作では「侵略性外来生物」という呼称)は健在。更にシリーズ初となる人型エイリアンも登場しており、ローリングで攻撃を回避、遮蔽物に身を隠すなどの戦法を取り、更には四肢をもがれても短時間で再生するという難敵となっている。
2022年に、本作の後日譚となる続編の『地球防衛軍6』が発売された。
ストーリー
ある街のはずれ、山を越えた荒野に“全地球防衛機構軍”EDFの基地が築かれていた。
地上施設だけをみれば小規模どころか基地にすら見えなかったが、地下には広大な格納倉庫が作られている。
その中には、今の平和には似つかわしくない、大量の武器弾薬、そして最新鋭の兵器が運び込まれていた。
先日も、コンバットフレームと呼ばれる戦闘用歩行ビークルが数十台も空輸されたばかりだ。
基地は問題を抱えていた。
武器の過剰な所持に対し、周辺市民が反発。抗議運動が巻き起こりつつあることだ。
そのため、広報部は、毎月のようにイベントを主催。見学者の受け入れなど、市民との交流に力を注ぎはじめた。
現在、基地の兵器を用いるべき相手は存在せず、必要なのは軍事力の強化よりも、市民の理解であった。
イベントの開催当日。一人の若者が基地にやってくる。民間企業に勤務し、軍とは無関係。その日、仕事の都合でたまたま基地を訪れたにすぎない。
若者がいつもの、たわいもない仕事を始めようとしたその時……世界は大きく変わり始めた。
(地球防衛軍5公式ページ、解説書より引用)
システム
武器システムの変更点
- 同一装備を選択することは不可になった。※フェンサーを除く
- 武器にカスタム値が付き、この値が上がるほど性能が高くなる。既に持っている武器を重複して入手すると威力や射程距離、リロード時間などが改善されていく。
- 実弾武器は空気抵抗により距離に比例して威力が減衰してしまう。※一部の武器を除く
兵科の改変点
レンジャー
- EDF:IAでも採用されていたダッシュ移動が使えるようになった。
- 武器とは別に補助装備を1つ装備できるようになった。移動補助・ミサイル補助・回復補助に分けられる。
- 補助装備枠を使いビークルを呼び出すことが可能に。ビークルの要請については後述のエアレイダーを参照。
ウイングダイバー
- ブーストが使えるようになった。これによりフェンサーを抜いて最速候補に。
- プラズマコアを武器とは別に選択する。貯蔵エネルギーの他、ブースト時の速度アップを見込める。
エアレイダー
- 装備を3つ持てるようになった。
- リロード式の支援装備が追加。
- ビークル枠は即要請を出せるように変更。ただし到着までの時間は前作と変わらない。
フェンサー
- 補助装備を2つ装備できるようになった。ブースター強化・シールド強化・動作時の慣性緩和・移動速度上昇に分けられる。
- 前作とは違い、スラスター及びブースターを武器でキャンセルできなくなった。その代わり補助装備で連続使用が可能に。
登場人物
主人公
本作の主人公にしてプレイヤー自身。先述の通り最初は民間人としてEDF基地を訪れていたが、プライマーの襲撃と共に人類の運命を賭けた戦いへ挑む。兵科によって最初の職業が異なり、序盤は警備員・飛行ダンサー・技術者・作業員として戦うが、プライマーとの戦争開始から5ヵ月後、紆余曲折を経てEDFへ正式入隊。尋常ならざる戦果を挙げ、次第に周囲から注目される人物となっていく。
軍曹
CV:奈良徹
EDFのレンジャー隊員にして本作の準主役とも言える人物。詳細は個別記事を参照。
軍曹の部下
常に軍曹に随伴しているレンジャー隊員。Aは落ち着いた声の隊員で三人の中で最も年長者である。Bは部隊のムードメーカーとも言える人物であり、いかつい声が特徴的。Cは三人の中でも最年少と見られ、他の二人に対しても敬語を使っている。
グリムリーパー
CV:間宮康弘(隊長)
フェンサーの精鋭部隊で通称「死神部隊」。詳細は個別記事を参照。
スプリガン
CV:池田海咲(隊長)
ウイングダイバーの精鋭部隊。詳細は個別記事を参照。
自尊心が強い隊員が集結しており、自分たちの戦力を高く評価している。ただし、ただの自惚れと言うわけではなく、飛行するには危険な夜間の戦場を難なく潜り抜けるなど実力は折り紙付き。
EDF総司令官
cv:楠見尚己
EDFの総司令官で、演説でEDF隊員を鼓舞するが、終盤ではプライマーによる総司令部への攻撃で戦死する。
作戦司令本部
CV:松田健一郎
今作における「本部」。これまでのシリーズに比べて人情味があり、熱血漢らしさを窺わせる。現場と戦略情報部との間で板挟みになっている本作一の苦労人でもある。
戦略情報部 少佐
CV:慶長佑香
今作における「戦術士官」。通称「サポ子」。立場の通り、戦況に応じたサポートをしてくれる女性。あまりにも情報収集と戦略を重視してしまう面が強いが、仲間を簡単に見捨てているわけではない。
少佐の部下
CV:加隈亜衣
今作における「オペレーター」。通称「オペ子」、「タマ子」。少佐から主人公の専属オペレーターとして任命された。若手の女性というだけあり、戦況に一喜一憂しがち。終盤のとある発言の数々から「タマ子」と呼ばれるようになった。
備考
海外では『EARTH DEFENSE FORCE 5』のタイトルで2018年12月11日に発売されているが、4のリメイク版4.1を除けば日本版と海外版でナンバリングが一致するのは本作が初となる。